『花畑』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
花畑
高山植物が一斉に咲く場所を花畑と呼ぶなら、きっとこれは花畑なのだろう。原っぱに雑然と、時刻も季節もめちゃくちゃに咲き乱れる花々は、レンゲ、クローバー、カタバミ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ツユクサ、タンポポ、ヨメナ、カキドオシ、コヒルガオ、マツヨイグサ、ニワゼキショウ、ハルジオンかヒメジョオン、イヌタデ、そして、彼岸花。
いちばん目立っているのは彼岸花だ。あの世とこの世の境にはいろんな季節の花がごちゃごちゃ咲くお花畑があるんだよ、と亡くなった祖母が話してくれたっけ。だとしたら私は死んだのか。どちらに歩いてゆくべきは不思議とわかったので私はひとり歩き続けた。人が皆いずれはひとりで歩くことになる死出の旅路を。
※※※
以下蛇足。
あの世とこの世の境にいろんな季節の花が適当に咲く花畑があるという話は、松谷みよ子の『あの世からのことづて』で読みました。きれいに植えられた花壇のような花畑ではなくそのへんの野花がやたらと咲いているのだそう。
いろんな季節の花ということで水仙を入れようかすごく迷いましたが、水仙が浮くような気がしてやめました。冬の野花って他に何があったでしょうか。春の花なら他にヒメオドリコソウやハハコグサも入れたかったんですが春の花ばかりになるので没。ハルジオンは春の花でヒメジョオンは夏の花ですが、混生してたら私には見分けがつかないので名を並べました。ニワゼキショウやクローバーは帰化種で日本原産ではなく、境の花畑にあるかわかりませんが、親しみ深い花なので入れました。
この世とあの世の境のお話では、ローズマリ・サトクリフの『子犬のピピン』という絵本が好きです。手塚治虫には「0次元の丘」というのがありました。山岸凉子にはそれこそ何作も恐ろしいのがありますがタイトルを書くとネタバレになるので書きません。
赤やピンク、黄色にオレンジ、青に紫、白い花。
緑の葉っぱに縁取られて、キラキラ輝く花々が美しくて。
ふと思い立ってスマホを構えて写真を残す。
カシャカシャ、カシャシャシャシャ
上から、下から、横から、遠くから、近くから
角度を変えて撮影してると頭上からポツリと降ってくる。
ポツリポツリと徐々に数が増えていって、次第に音が重なり合う。
大慌てで東屋に駆け込んだ。
ザーザー激しい音を立てる雨の勢いに慄いて、ダメ押しの雷が鳴る。
ピカピカ、ゴロゴロするたびに両肩がビクッと跳ねた。
スマホの天気予報で雨雲レーダーを追いながら、満開の花はどうなったかと顔を上げた。
雨に打たれながらも懸命に花を咲かせる花々。
水浴びのようにどこか生き生きして見えるのは気のせいか。
それとも花の美しさに空が感動の涙でも流したか。
一粒一粒はっきりと雨の雫が写るように、スマホを構えた。
合羽と長靴を身につけて、わざと水たまりに飛び込む子どもをなぜか想像してしまった。
『空が泣く』『花畑』
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いつの間にか200作品越えておりました。
皆様いつも読んでくださりありがとうございます。
オフラインでちょっとバタついていて時間確保が厳しいのですが、なるべくたくさんのお題で小説や散文等を書きたいと思っております。
何卒お付き合いのほどよろしくお願いします。
#花畑
種を蒔こう
言葉の種を
美しい言葉を咲かせよう
そしていつか
美しい実をたたえて
キミの世界を癒やし彩る
そしてキミの周りを
豊かにしよう
その美しい花畑は
そこからまたヒトを讃え
キミを育ててゆくのさ
優しい言葉は美しい言葉は
心を豊かにしてくれるのだから
【花畑】
華々いろどりまじり重ね重ね
未練をまとめてふらふらり
どれにしよう、何をまとめよう
恨みの花か愛の花か
一緒に混じれば執着か哀か
全て混ざれば
嗚呼、目に眩しい
お前の頭はお花畑だ。
お花畑というと、綺麗で、可愛くて、楽しい感じがする。だから、喜んでいたのだが、、、つまり、馬鹿?てことだよな……。
馬鹿とは少し違うかもしれない。呑気な考え方ということか。呑気=平和=お花畑ということだろう。すると、540°回って褒め言葉では……?何を書いているのだと呆れる人もいるだろうが、これは重要な問題である。
つまり僕は、お花畑であることは認めるが、馬鹿であることは認めたくないということだ。何を書いているのか自分でもわからなくなってきた。
僕の頭はお花畑だ。綺麗で、可愛くて、楽しい考えを持っている、素敵な頭。そうそう、何でもかんでもポジティブシンキング!
夢とは幅広く見られるしいつでも見られる気まぐれな偶像かもしれないね♪
白の中から赤を見つけるよに
僕は君をすぐ見つけてみせるよ
それこそ本能的に、誠実に。
白い衣を纏って花畑の白い花となる君に
僕は愛を表す様な赤い印を贈るよ
文字通り白から赤を見つけられるだろから
あたり一面に咲き誇る彩りどりの花たち、まるで 昔彼と見た思い出の花畑の様だった 風が吹き辺りの花達の香りが鼻につく、優しい、暖かい様なそんな香りだった。嗚呼、彼もこんな香りだった、思い出に浸っていると奥から声が聞こえる、彼が呼んでいる。行かないと、待たせてはいけないわね。そして会ったらこういうの
「愛してるよ、」
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「おばあちゃん、天国でおじいちゃんに出会えたかな?」
「えぇ、きっと出会えてるわよ。」
「けど、おじいちゃん先に死んじゃったんだよ?」
「お父さんなら、きっと、いえ、絶対お母さんの事待ってるわよ」
お題 花畑
【花畑】
あたり一面に紫陽花が咲き誇る
君の名前の紫陽花が
そんな中に君の姿を見つけた
でもまたいなくなりそうで
話しかける事なんてできなくて
僕はそっと覗いていた
今にも消えそうな身体
どこか寂しそうな背中
君が求めているのは僕じゃない
だから僕は励ますことも
慰めることも許されない
でもそれでも僕は君に笑いかけるよ
何度だって、僕を見てくれるまで
花畑
季節の
花が咲く
花畑
いろんな花が
咲くのが
楽しい
香りも
色も
とても綺麗
なな🐶
2024年9月17日2166
花畑
それぞれ自分たちに割り充てられた区画にお行儀よく並んで一斉に咲く、色とりどりの花。
春の訪れを知らせるチューリップを先頭に、可憐な黄色の菜の花や、艶やかなツツジ、人気者のパンジーやビオラたち。
晩春を彩るのは言わずと知れた丘陵地を埋め尽くすほどの芝桜。
どこまでも続く壮大なピンク色の絨毯は、毎年この時期の風物詩となり訪れる人々の目を楽しませている。
もちろんこれらの花は、どれも文句の付けようがなく美しく素晴らしいのだけれど。
どうも天の邪鬼な私は、そうやって人為的に作られた優等生のような花にはちっとも魅力を感じないのである。
それよりは、空き缶やタバコの吸殻が無造作に投げ捨てられているような道端の植え込みの中でひっそりと咲く、名も無き雑草に妙に心惹かれてしまうのだ。
自分でもつくづく面倒くさい性分だなぁと思っている。
お題
花畑
【花畑】
ネモフィラでも芝桜でも
向日葵でもコスモスでも
どの花畑も綺麗だ
でも私は
誰が植え、誰が手入れしたでもない
白詰草の花畑が一等好きだ
満開の花畑で笑い合おうよ
笑顔しかないようなふたりの間を
いろんなお花が咲いている
きみはぼくを見て笑った
ぼくはきみを見て笑った
花畑に埋もれながら息をしていた
綺麗だねとどちらともなく笑っていた
そんなふたりでずっといよう
later.
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lnside my head.
お題「花畑」
『花畑』
私がウェディングドレスを着て、花畑の真ん中で笑う時には、あなたの隣がいいです。
花畑
今日はどこに行くの?
あなたにそう聞いてみると、花畑とだけ言って私を連れ出した
あ…この場所は…
そう呟いてみるとあなたはとても懐かしそうな表情をして
結婚しようとだけ言った
花畑…
し ば ら く お ま ち く だ さ い
「花畑」とかけまして
「切腹の介錯」と解きます。
その心は「きれい/切れい!」です。
花畑
死んだのか?
本当にその場所があるのか?
それは分からないが。
イメージしながら生きていく。
虫のいないお花畑って無いの?
あるよ、天国に。 (^-^)/