『花畑』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
日本には、四季がある。
その、
四季折々に見せる鮮やかさは
圧巻だと想う。
世界にも様々な、
素晴らしい自然の景色もある。
春から夏になる頃
花屋さんの店内は
一番
色とりどりな時期では無いかと、
感じる。
とはいえ、
自然の中に咲き乱れる、
いわゆる
お花畑。
本当に
気持ちが表れるようだ。
どんなに、小さな花でも懸命に生きて、
私達を癒してくれる。
と、
ちょっと話はそれるが、
人で言うと
基本的に性格がお花畑の人もいる。
時々、引くくらいな、
それでも、
その人はいつもそれが自然体。
ある意味、羨ましい。
そして、なんだかんだで、
憎めない性格の方が多い。
この地球には
いろいろなお花畑がある。
楽しい、星だ。
花畑
一面に色とりどりの花が咲き乱れていた
赤、青、白、黄色…
圧倒されるほどのカーペットは
どこまでも続いていて先が見えない
方角も分からず歩くが
先が見えない
充満する花の香りに包まれて
頭もぼんやりとする
この広大な花畑の先に
何が待っているのだろう
先はまだまだ見える気配がないのに
足だけが先へ先へと進んでいく
ふと
呼ばれた気がして振り返る
そこには、あったはずの花畑がなくなっていて
真っ黒になっていた
その中から、確かに自分を呼ぶ声がする
知っている
大事な人の声だ
どうして、忘れてしまっていたのだろう
帰らなければならない
ただただ綺麗だった花畑に振り返ることなく
闇に身を投じる
「よかった…帰ってきた…」
瞳を開くと
泣き腫らした君の顔
こうして僕は一命を取り留めた
花が咲く
同じ花が同じ背丈で咲いている
その中に一輪だけ、違う方を見ている。
それは、浮いているのか。
それは、個性なのか。
花が集まる畑(場所)は
個性が輝く場所であれ。
花が集まる畑(場所)は
様々な笑顔が溢れる場所であれ。
花畑
俺の横で、君は器用に花をつんでは編むを繰り返す。
ここは俺と君以外誰もいない、だだっ広い原っぱだが、
この時期になると、一面綺麗な花畑になる。
君はこういう場所が好きそうだからと思って、ピクニックにやって来たはいいものの。
男の俺としては、周りに花があるだけでつまらない。
昼食を食べてからは、君が花輪を作るのを見ているだけだった。
たまらず、ゴロンと横になる。すぐに君が、草だらけになるよーと言う。はいはい、と聞き流しながら横を見ると。
「ね、いいもの見つけた。四葉のクローバーだよ」
君が作った花輪と俺が見つけた四葉のクローバー。
お土産を持って、花畑をあとにする。
君と行った花畑。
薔薇が咲いていたっけ。
君は薔薇のように美しかった。
こっちを見つめる目。
きゅっと結んだ口。
薔薇色の唇。
全部
全部
好きでした。
もうこの思いは伝えられないけど
僕の100本の薔薇
受け取ってください。
〖花畑〗
お花畑は1本1本の花がたくさん集まっていて
たくさんの種類
たくさんの色
お花畑の中に入るとなんとも言えない
心が浄化されるような
そんな気持ちになる
もしその中から1本無くなったとしても
誰も気づかない
でもその1本がどんどん無くなれば
いずれ気づく お花畑ではなくなる
だから《1本でも欠けたらダメ》
お花畑であるために
枯れるまでは なくならないで。
彼女はいつも平和そうでしょ?
彼女はお花畑出身なんだよ。
お花みたいに可愛くて
笑顔も素敵で
彼女の周りはお花だらけ。
でもほら見て?
お花畑なもんだから
脳内もお花畑なの。
周りのことなんて
なぁんにも気にしてないでしょ?
自分さえ良ければいいって
きっと思ってるのよ。
誰かに水撒いてもらって
自分は咲いてるだけ。
いいね。
羨ましいね。
そんなわけないね
言いたいことわかるよね?
–花畑–
あなたのみえる世界の
たくさんいるなかから
たったひとつの存在に
なれたりしないかなあ
ファンタジー
300字小説
魔の領域
それを見つけたのは開拓団の子供達だった。出来上がったばかりの村のはずれにあった紅い花。幾重にも薄い花びらが重なった美しい花を気に入った子供達は村に持ち帰り、畑の隅に植えた。
打ち滅ぼした魔族の領域を開拓する為、向かった開拓団から連絡が途絶えた。その報告に勇者一行は開拓村を訪れた。村一面に広がる紅い花畑。その中で村人達は全員、死に絶えていた。
「これは……毒花です」
葉が根が花びらが蜜が、風に舞う花粉まで全て猛毒なのだという。
『いや違う。ここは魔族だからこそ住める土地なのだ』
魔王の最後の自分達を嘲るような言葉を思い出す。
僧侶と魔道士の唱える浄化の呪文を笑うように、風が無人の村を吹き抜けていった。
お題「花畑」
私の心の中には、なにかひとつ花が咲いている。
ひとつってことはまだまだ未熟。
いつになったら花畑のように心が癒しで埋まるのだろうか
空が泣く
ざあざあと雨が降る。
最近の天気は猛暑、猛暑、猛暑、時々大雨。しかも災害級。
台風の季節ってだけで大変なのに、センジョーコースイタイのせいでさらに大変だ。
台風直撃じゃなくてもこうして大雨が降る。
「女心と秋の空」
「何急に。てかまだ夏じゃん」
「暦的には秋。じゃなくて、昔から言うじゃん。変わりやすいって意味で」
「聞いたことはある」
「空も時代に対応してるなって」
「どういう意味?」
「メンヘラ」
「全女心に謝れ」
君からのLINE
『おーい、寝た?』
「起きてる」
『たんたんとしてるなー』
「は? いつもだけど」
『じょーくだよ』
「で、何か用?」
『うん、まあ用っちゃ用なんだけど』
「何? 早くして」
『びっくりするほど冷たい!』
『おーい!?』
『めんどくてごめんて! 無視はやめて!』
「で何?」
『でもそれはまだ言えない』
「ふざけてんのか?」
『とんでもない』
「どうせ暇だからとかでしょ。もう寝るから」
『うわ、ひど』
おたおめLINEかと期待したわバカ。
命が燃え尽きるまで
「そんな……」
アカリはその場にへたり込んだ。信じられなかった。今まで自分たちがやってきたことは無意味、否、全くの逆効果だったなんて。
「嘘よ!」
叫ぶサキの肩を、険しい表情のタツキが抑える。ナナは真っ青になって震えていた。
『いいえ、嘘ではありません』
目の前に聳える巨木。その幹に取り込まれるように一体化した女性が、口を開くこともなく語りかけてくる。
『私がこの星を守っているのです。この命が燃え尽きるまで』
夜明け前
真上はまだ吸い込まれそうなほど真っ黒で、散りばめられた星が瞬いている。終わりのなさそうな闇は、しかし視線を下げれば徐々に薄らんで、紺、青、仄かなオレンジ、朱と色を変え、地平線の縁はすでに太陽が顔を出さんとしていた。
たなびく雲が影に黒く染まり、存在感を強めていく。光が強ければ強いほど、影もまた濃くなるのだ。
そして。
「日の出、見えないね」
「めちゃくちゃ曇ってるね」
「仕方ない、けど……!」
「悔しいねぇ」
本気の恋
恋ってよくわかんない。
一緒にいて楽しい友達は男女たくさんいる。ずっと一緒にいれたらいいなって思う。でもそれとは違うらしい。
会えばドキドキするとか、夜考えて眠れなくなるとか、そういう経験はない。
他の人と仲良くしてるとジェラっちゃうのは、わりとみんなにそう。仲間はずれさみしいじゃん。
だから恋ってわかんない。
「おーい、眉間にしわ」
額を小突いて、笑う顔が輝いて見える。
「何か悩み? 話聞くよ?」
これが恋か!
『花畑』2023.09.17
「今からコスモスでも見に行かない?」
唐突にそんな事を言われて、唐突に連れ出された。
汐留駅の近くにある公園が今は見頃なのだと、彼は得意げに言った。
これが可愛い女の子に言われたのならばやぶさかではないのだが、残念ながら誘ってきたのは百八十五センチのいい歳をした男である。
素直に思ったことを言っても、彼は笑うだけだ。子どもの戯れだと思っているのだろう。三十代も四十代も変わらないが、彼からすれば、オレは子どもなのだ。
そんな気持ちのままに公園に着くと、果たして満開のキバナコスモスが咲き乱れていた。
オレンジ色の花が一面に咲き誇っており、青空とマッチしていてまるで絵画のようである。
「気に入った?」
彼はそう問う。
「ここの写真を見た時、お前を思い出してさ。一緒に来たかったんだよ」
ニコニコと目尻のシワを深くして、彼は嬉しそうに笑う。
なるほど確かに、オレンジ色も空色もオレが持っているものだ。
彼はこのコスモス畑からオレを連想し、今日ここに連れてきたのだという。
「自然な美しさ。お前にピッタリだな」
恥ずかしげもなくそんなことを言って、彼はうんうんと頷く。
そして、おもむろにスマートフォンを取り出し、こちらに向けた。
「ほら、笑って」
――パシャリ。
オレはどんな顔をしていただろう。満足げに笑う彼を見るに、きっと自然な顔をしていたのだろう。
私だけが知っている花畑がある。
花畑を、荒らされたこともあった。
何とかやり過ごすために、自分で花を間引きすることもあった。そうしていたらいつの間にか、花畑の存在を忘れていた。
久しぶりに帰ってみたら、随分とひどい有様だった。でもそれが私には、どうしようもなく愛おしく、大切な景色に見えた。
いつか、ここを美しいと言ってくれる人に、案内してみたい。
花畑
祖母は花が好きで
家の庭はお花畑
小学生の頃
近所の友達が風邪をひいて
学校を休んでいた時
持って行ってあげなさいと
祖母が庭の花で
花束を作ってくれた
私は手作りの花束を持って
お見舞いに行った
友達には会えなかったけれど
お母さんが大変喜んでくれた
次の日学校に行くと
私が花束を持って
お見舞いに行った事を担任の先生が
突然 朝礼で話し始めたので
目立たなく 何のとりえも無かった私は
とても驚いてしまった
病気で休んでいる友達のお母さんが
先生に伝えたのだろう
おばあちゃんのお花の事で
学校で褒められたよって
あの頃の祖母に 私は
ちゃんと伝える事ができたのだろうかと
今思う
おばあちゃんが好きだった
ケイトウの花
私も毎年育てているよ
今 満開だよ
花畑
色とりどりの花たちが鮮やかに咲き誇る花畑に甘い香りが漂っている
その中央に佇む少女
「か~な~いぃ~こっち~」と嬉しそうに呼びながら花を摘んでいる
青い空の下で
風に揺れる薄茶色の髪が美しく煌めいて
幼くも整った顔立ちは透き通るほどに白く輝いている
「お嬢様…」
私はただの執事でございましょう
しかし、自分の気持ちに気付いてしまった
今はただ
ずっとお嬢様のお側に居たい
この気持ちを押し殺してでも…
ミルクティーの色をしたこぐまちゃん
森の向こうのお花畑に向かいます
ぽふん、ぽふん
やわらかな足であるくと、
ひと足ごとにミルクティーの香りがします
森の向こうのお花畑で、
お花摘みをするのです
春を楽しみに待っているおかあさんに
この春いちばんに咲きはじめた
いちばんきれいなお花をあげたくて
あっ、たいへん
夢中になっていたら、もう暗くなってきました
急いでかえらないと おうちで心配しています
ぽふん、ぽふん いそげ、いそげ
ミルクティーの甘いかおりとお花のかおり
森を抜けておうちへ急ぎます
おうちの明かりが見えてきました
あぁ、よかった
ただいま!!
おかあさん、見てみて!きれいなお花だよ!
まぁ、ほんとうに何てきれいなお花でしょう
森の向こうまでお花を摘みに行ってくれたの?
ありがとうありがとう とっても嬉しいわ
お外はすこし寒かったでしょう
あったかいお茶とクッキーをどうぞ
こぐまちゃんとおなじ香りの
あまーいミルクティー
さくさくクッキーと嬉しそうなおかあさんの顔
なんだかしあわせなきもちでポカポカ
「花畑」
#220
[花畑]
一本一本、どのお花も良い匂いを漂わせている
このままじゃ香水みたいになっちゃうなあ
この匂いを身に纏ったらどんな反応するかな
彼は鼻がいいから些細なことにも気付いてくれる
本当にお花の匂いがついちゃったんだ
やっぱりだめだな
惜しいけど、綺麗な綺麗なお花畑から離れないといけない
2人で来てることが彼にばれたらいけない
重くなった頭がぐたっと下を向く
力なく肩落として疲れ果てて今は何も考えられない
咲き終わり項垂れたひまわりの様に
気づけばみんな項垂れてる駅のホームはお花畑
//花畑
パステルカラーの世界
花の香りがあふれる中
花たちのおしゃべりが
聞こえてくる
「昨日の虹色のシャワー、
気持ちよかったわね!」
「そうそう、ミツバチさんたちがダンスしたら
シャワーが虹色のわたあめになったり!」
「私なんて花びらが虹色になって
キラキラしているわ!」
どうですか?
ご興味のある方は
ぜひ足を運んでみてください
どうやって行くのかって?
寝る前にこう唱えて
「花畑へ行く」
花畑
今年の夏は彼氏とひまわり畑に行きたかった。あんまり私からここ行きたい!って誘うことはなかったけどめっちゃ行きたくて頑張ってひまわり畑行きたいって誘った。そしたら俺ひまわり嫌いって。この前写真フォルダにひまわりの写真あるの見たよ、その時から薄々私のこともうあんまり好きじゃないんやろうなって感じてた。
一昨年の夏に片想いしてた人とは夏休みに電話で彼岸花畑行きたいねって話して2人でどこにあるか調べたりしてた。結局その人とは1回も2人で遊ぶことなく告白して振られちゃったけど。行きたかったな彼岸花見に。