『花畑』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
────ふわり、と花の香りが漂ってくる
反射的に、香りの方へ視線を向ければ
そこには桃色の花が一面に咲き誇っていて
ため息が出るほど美しかった
浮世離れした美しい花畑を眺めていたら
「 」
不意に、君の声が聞こえた気がした
『花畑』
いつしかの夢でみた花畑。
色とりどりの花が咲いて
そこには蝶が舞って
そよ風が髪の毛を揺らしていたような気がする。
春の花も夏の草も秋の匂いも冬の雪もあって、
すごく綺麗だったような気がする。
実際にはない景色でも、叶わない場所だとしても僕は。
「いつかしにたえるならあの花畑がいい」
花畑
「花畑」
花畑――それは私の好きな場所。
私を癒してくれる。
風で私の髪が揺らぐ。
一面綺麗な花が咲いている。
#花畑
向日葵に囲まれて今日を生きる
今年の夏ももう終わり
秋桜に囲まれて明日を生きる
さあ秋の始まりだ
花畑は僕をそう誘う
立ち止まってなんかいられない
先へ先へと
私は花が嫌いだ。
いつかは枯れてゆく。それも、人間が思っているよりも早く。
とても悲しい生涯だと。
『その儚さがいいって言う人多いもんな……花束なんて後々ゴミになるだけだし。』
こんなに花が嫌いになったのは――あの日からだ。
入院中、1人の友人が持ってきてくれた花束。
花瓶に入れて、ベッドの横の机に置いてもらった。
その後から友人どころか誰も見舞いに来なかったので、水は看護師さんが変えてくれていたが、最初の頃の華やかさはもう無かった。
最初こそ『綺麗だな』と思っていたが、日に日に弱々しくなっていく。
入院中で心細かったのもあるが、弱々しくなっていく花と自分が重なっているような気がした。
「お花、捨てておきますね。」
ある日看護師さんがそう言い、花瓶を持っていった。
戻ってきた空になった花瓶を見て、物凄く切なくなった。
そして私はしばらく入院生活を続け病気は治り、無事退院となった。
“久しぶりにドライブ行こう♪息抜き大事〜!”
見舞いに来てくれた友人からLINEが届いた。
休職していたし、暇だったのでドライブに付き合うことにした。
「どこ行くの?」
「ん〜?秘密〜」
車に揺られること1時間、着いたのはひまわり畑。
見渡す限りのひまわり。
「わぁ…!」
思わず口から漏れた言葉に、友人が反応する
「すごいでしょ〜?テレビで見てさ!近いし行きたいなーって思ってたんだよね〜♪」
その後も友人は喋り続けるが、
友人の言葉はあまり耳に入ってこなかった。
風に揺られるひまわりが、こっちに手を振って、踊り、歓迎しているようにも見えた。
『1輪1輪が、、生きてる。』
花は単に、人間を一時喜ばせるだけの言わば嗜好品のような存在だと思っていたが、
人間の世界があるように、花の世界もあるのかと、新しい発見をしたかのような衝撃を受けた。
―――花は悲しい、可哀想だと…私はエゴを押し付けていただけだ。
命あるものなら終わりは来る。
ただ花は人間よりも早く終わりが来るだけなのだ。
大切な人が亡くなると、故人をしのび、いつか天国でまた会える。と言う話になるだろう。
花も同じなのか、枯れても、また咲き乱れる。またここで会える。
今を一生懸命生きている花たち。
私も、そう生きていけることが出来るかな。
この花畑の中の1輪みたいに、高く強く。
ひまわりのように、上を向いて―――。
【花畑】~完~
読んでくださりありがとうございます。
あと昨日のいきなりの最終話、思ってた以上に♡︎が来てびびっております…!
本当にありがとうございます。
終わった理由としましては、元々結末を決めてたのがありますが、
昨日のお題を見て「ウワアア今日終われってことお!?」
となりまして…!
でも今日のお題からの何やかんや(?)の最終回が良かったです…
なんのお題がくるか分からないのも面白さの中のひとつですね。
.花畑
──あの人は、「緑の手」の持ち主だった。
花畑を吹き抜けていく透明な風を頬に受けながら、私は空を見上げた。
雲ひとつない。夏の照りつくような日差しは過ぎ去って、眩しいばかりの光が降り注いでいる。
目を閉じて、両腕を大きく広げた。
深く息を吸うと、一面に咲く花の香りが、鼻腔を通り、肺へ、身体の内側に染みわたった。
一身に光を浴びて、咲き誇る花たちのなかに立っていると、自分もその一部になったような気持ちになってくる。
あの人が、大切に育て愛した花たち。
そして、私もまた、慈しんだ、可愛い花たち……。
「ごめんね」
私は呟くと、柔らかな花弁を引きちぎった。
もし、すべての人が、何かしらのギフトを持って、この世に生まれてくるとすれば──たしかに、あの人は、「緑の手」の持ち主だった。
どんなに育成が難しい花も、あの人の手にかかれば、美しく咲き誇った。
あの人が愛情を注げば、注いだぶんだけ、花たちがそれに応えるように。
丘一面に広がる花の絨毯を見れば、きっと誰もが分かるだろう。あの人がどれだけ愛情深い人だったか。
だから……そう。私は、失いたくないの。
目の奥が痛み、喉から熱い塊がこみ上げてくる。
震えが足元から這い上がってきて、胸が苦しくなった。
もし、すべての人が、何かしらギフトを持って、この世に生まれてくるとすれば──私は、何かと引き換えにしか、何も得ることはできないのだ。
握りしめた拳を開くと、茶色く変色した花弁が舞い落ちた。
水面に投げ入れられた石が、同心円の波紋を生むように、私を中心として、次々と周囲の花たちが首を垂れ、地面に倒れ始める。
辺り一帯に充満していた優しい花の香りが、急速に薄れ、代わりに腐臭が立ちこめた。
あの人に贈るはずの花束も、あの人が帰ってくる場所も、何もかも枯らしてしまった。
ああ、どうして私は──、
ただ抱きしめるだけで、あの人の病気が治るギフトを授からなかったの?
2022.09.17
かわいいあの子は一心に
れんげ畑の真ん中で
花かんむりを編みました
なんにもできないわたくしは
れんげの花をちぎっては
蜜を吸っておりました
かわいいあの子は微笑んで
花かんむりをわたくしの
頭にちょこんとのせたらば
またあしたねと手を振って
わたくしの声も待たないで
家へ帰っていきました
桃色畑に座りこむ
ふたりの少女はそれぞれに
春うららかな陽の下で
しあわせの花を見たのです
#花畑
花畑
まだ行ったことがない
でも、いつか行きたい
いきているうちに
ひまわりの花畑の中
あの暑い夏の中に
いますね
「花畑」
色とりどりの花達が 季節を教えてくれている 夕焼けと同じ色 燃えるような それでいて爽やかな 顔達が僕を包み込んでくれる ひとつ一つに命が宿り ひとつ一つ同じ種類の花であっても ひとつ一つに顔が違う まるで僕達と同じだ ひとり1人 全然違う いや違っていい 個性の花咲かせ これからも 手を繋ぎながら 自分らしく 生きていこう
心の中に花畑を。
ゼロから自分で花を育てよう
土を耕し
種を撒き
水をあげて。。
笑顔の太陽をさんさんに浴びさせて
わくわく優しい言葉の栄養も。
時に枯れてしまっても
また、咲かそう。
しんじゃったらさ
すきなところにいけるんだよね
だからまちあわせしよう
あなたと行った
あの花畑でまっています
いきているうちは
もうあえないけれど
広大に広がる花畑
季節ごとに変わる花は美しい
春はたんぽぽ 夏はひまわり
秋はコスモス 冬はパンジー
色とりどりに変化する花たちは
人の感情のようだ
心が落ち着きいつまでも涼しんでいる
夢を見た。
さまざまな種類の花が咲いている所に立っていた。
そんな夢。
この景色を、キミに見せたい。
そんな事を思うほど、
僕はキミに夢中なんだ。
温かな思いが
体の芯を駆け巡る。
ああ、好きだな。
声をあげてこの思いを叫びたい。
たった一つの僕の大切な花。
その輝きをもっと見てみたい。
露草のような
キミが好き
あいつは綺麗な色形(いろかたち)をしている
見ているだけで心が落ち着く感じがする
楽しい時や悲しい時不思議な気持ちを持つ時
何時でもこの華を見れば脳が落ち着く
笑っていると彼奴は何時でも顔を出しに来る
まるで自分も輪に入りたいというように
君と一緒に花畑が見たくて
きっと、君との花畑は綺麗だろうから
さあ、見に行こうか
僕と君だけの花畑へ
花畑
いつの日か一緒に行った花畑の中、俺には眩しい位のあいつの笑顔が俺の心の中にずっと居座って離れてくれない。
あいつは向日葵を見て俺みたいだと言ったけど、俺はあんなに強くもないし常に上を向くことだって出来ない。
だけどお前が俺の太陽でいてくれたから、いつも笑顔で照らしてくれたから、いつも俺を見ていてくれたから、いつも俺の名前を呼んでくれたから、お前の向日葵でいられたのに。
太陽がないと向日葵は上を向くことは愚か生きていくことすら出来ないんだよ。
月幻華
宵現
闇照らし
咲かせた華
幻光
輝く華弁
哀しき一輪
今宵
人目知らず
煌めいた灯火
「望み産まれた訳では無い・・・」
刹那に凛と
独り淋しく
妖艶の香り
定めた命は
儚げに堕ち
散り逝く華
光失い 薄れて
生きたい・・・
活きたい・・・
往きたい・・・
逝きたい・・・
意味違うけれど
私には・・・ 同じ言葉・・・
「今宵だけでも・・・」
「ねぇ、コスモス見に行かない?」
急にそう言われて少し言葉が詰まってしまった。彼はそんなこと言うようなキャラではないというのに、どういう風の吹き回しなのだろうか。まぁ彼に誘われたのなら、彼に惚れ込んでいる俺に断る理由は無い。コスモスの花畑に囲まれる彼はとても幻想的で綺麗なのだろう。そんなことを妄想しながら彼に了承の返事を伝えた。
『花畑』
1年前の今日、貴方と初めて行った場所は向日葵畑でした
あの時くれた「俺この瞬間忘れたくないな」
今も覚えてくれていますか?