『花束』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ねえ、ごめん。
わたし、あの日のこと後悔してる。
いくら足元に花束を手向けようと、死人に口なし。
冷たい石はもう、何も言わなかった。
花束
【花束】
初めて花束を貰ったのは
高校の卒業式。
マネージャーをしていた
サッカー部の部員から貰った
ピンクのバラとカスミソウの花束。
スコアブックもろくに書けない
役立たずのマネージャーだったけど
たった一人になっても辞めないで良かった。
「まーま!たんじょーびおめぇと!!」
まだ発音が上手でない息子が誕生日を祝ってくれた。
夫でさえも祝ってくれなかった誕生日。
誰にも祝われぬまま今日が終わるんだと思ってたから。
息子が頑張って祝ってくれたのが嬉しかった。
息子がおめでとの合図とともに差し出したのは
折り紙で作られたたくさんのお花。
お花全てがひとつの折り紙に包まれている。
小さな花束だ。
「___。お祝いありがと、ままとても嬉しいよ!」
初めて息子が祝ってくれた私の誕生日。
今日は誕生日ともうひとつ記念日が増えてしまった。
とっても嬉しい記念日が。
バラ肉の花盛り…
今日は2月9日…肉…♪
世の中には美味しい肉が多数♪
ケンコバさんのビジネスホテル旅の番組で
千葉県船橋市駅付近のリアル豚さんな店
クセの強いラムと琥珀色ハイボール…♪
じっくり焼くカシラ…♪
美味し肉…♪美味し酒…♪
焼き肉って人集えるしいいよね✨
集し飲みの席もふたり飲みも♪
若き頃ふたり焼き肉に誘われたら♪でしたね(笑)
肉…♪野菜…肉…♪野菜…野菜…野菜…肉…♪野菜…肉…♪
懐かしき…♪
昭和な家族焼き肉 一家団らん(笑)
エバラの焼き肉のタレ?コマーシャルでしたね…♪(笑)
あの時代はコマーシャル出演した女優さんが
白飯にタレかけても美味しと一言言っただけで干された…
女優さんの名前は忘れましたが
大河ドラマで豊臣秀吉(西田敏行さん)の妹役してたなぁ…
兄じゃ!兄じゃ!言ってた…
弟役の人かもしれない…(笑)
………
美味しく食べる顔
美味しくなる会話
美味し愛しい時間
誰かとの御飯は笑顔にしてくれる
そのままの…
その気持ちがキミの誰かとの花束かもしれないねぇ…♪(笑)
私の難題は…
花束に変わる自分の素直さも大事と思うのですが…
いかにこの不器用なハードルを越えてくか…
花束
花の束
送られてもゴミになる
花は好きだけど
イメージとしては
結婚式のブーケかな
花を束にしても
その時はいいと思う
その時だけ
その後は知らない
多分しばらく飾ってゴミになる
どれくらいの期間
花は花として居られるのか
花に依るんだろうけど
花を束にしても
花は花で別々で
ただそのままにある
どの花にも生もある
しかし花束としての生は僅か
花の時間だって僅か
生は僅かではないとして
その一生で花をなす
実はいっだって別物で
別のまま花になる
同じ花なら群生はしてるけど
個体差はあるし
虫や鳥に選ばれなきゃ
実や種をなさない
人間の男女なら
基本的に選ぶのは
女性だと思う
群れをなすのも
どちらかで言えば女性
同じようなのが集まることで
成功率が上がると信じられてて
しかし敬遠され気味
群れの中から選ばれてるなら
群れにならなければ
個体差はないのかもしれない
「花束」
私には沢山の家族がいる。
でも日に日に減っていってる
でも家族は悲しむなんてことはない
顔も何も知らないから
「痛ッ」どうやら切られたみたい
気を失っていたようだ。
あーみんないる
私の家族は世界中に咲いている花たち、
それって花束に見えない?
花束
1本でももらって嬉しい花が
何本も束ねられた花束
赤、白、青、紫、ピンク、黄色
カーネーション、バラ、かすみ草、ゆり、すみれ
たくさんの色や種類から選ぶ花束は
あげる人や買う人によって変わる
中身が同じでも思いや配置が違う
だから花束にひとつとして同じものはない
だからこそ花束には人をあたためる力がある
ようやく街を占拠していた軍が退いたと聞いて、久方ぶりにフィオとシーファは地上に出てきていた。
二人がねぐらにしていた地下の大廃墟まで、報せに来てくれた友人の話によると、二人が地下に避難してから――つまりは姿を消してから、かれこれ三週間ほどが経っているらしい。感覚としては、もう一年くらいいるような気分だ。
洞窟の入口でフィオは大きく伸びをした。洞窟の中から見える外は、明るい光で満ちている。外の時間は朝か昼なのだろう。
彼女は外へ足を一歩踏み出した。暗がりに慣れ切った目には、太陽の陽射しは眩しすぎる。目をぎゅっとつむってから薄目を開け、徐々に明るさに慣れさせていく。
「おい、何突っ立ってんだよ」シーファの声が後方から傍を通り抜け、前の方へと流れていく。「置いていくからな」
えっ、と声を上げながら、ぱちっとフィオは目を開ける。言葉の通り、彼はさっさと先に進んでしまっていた。
「ちょっと待ってよぉ!」
フィオはそう叫びながら、慌てて彼の後を追った。彼は立ち止まることもしなければ、歩みを遅くすることもしなかった。
街までの道のりをシーファは足早に進んで行く。街の姿が見えたとき、ようやく彼は立ち止まった。脇目も振らずに彼の背中を追いかけていたフィオが、急に立ち止まった彼に反応できずに、諸にその背中に激突した。
眉をひそめて、痛ってえな、とぼやきながらも、彼は目を細めて注意深く街の様子を窺う。
ぶつけた額をさすりながら、フィオは声をかけた。
「しーちゃん、ぶつかってごめん……」ぶつけた額をさすりながらフィオは言った。彼女は彼が微動だにしないので、彼の前に回り込むと彼の顔を見上げた。「どうかしたの?」
「神殿の奴らがいないか確認してんだよ」
「退いたってニェナ姉言ってたよ?」
「鎧を脱いだらただの信徒に見えるからな。信徒の振りをしながら、じいさんの家の周りで張ってるかもしれないだろ」
言い終わらぬうちに、目当ての場所に誰もいないことが確認できたので、シーファは歩き出した。
彼が見ていた方向には、フィオの育ての親が住んでいた庵があった。そこは街を占拠した軍によって焼き払われていて、今や焼け跡が残るのみ。彼が庵の方へ向かおうとしているのがわかったので、フィオは大人しくその後ろを着いて行く。
道中、どこかで花束でも買っていこうかなと思いながら。
「青いデルフィニウムの花が一番好き」
いったいどんな花なのか
全然知らなかった俺だけど、
こっそりネットで調べてみた
そして、
君にプロポーズする時に、
抱えきれないほどの花束にして
プレゼントしようと心に決めた
花言葉は
『あなたを幸せにします』
【花束】
大切な。
大切で儚い。
大切で、儚くて、美しい。
そんな一本の薔薇の花束。
貴方からもらった、一本の薔薇の花束。
いつしか枯れてしまったけれど。
私の心に、強くその花束は残っていますよ。
そのお返しに―
ここに、1輪の花を。
私は墓地を出た。
『花束』
門出に贈る。ねがいを込めて。
あなたの人生が、花開きますようにと。
赤、白、黄、紫、あなたが喜びそうな花を選んで、
どうだろう?
笑って受け取ってもらえるか?
僕のほうが、ドキドキして。
あなたに。
花束を、僕のキモチと渡してみよう。
僕の心も、今は真っ白で、
このとどろきを、ちょっとだけ意識して
あなたに今から会いに行きます。
人生の 色んな場面で
花束をもらってきた
一番 心に残っているのは
誕生日に 先輩からもらった
赤いバラの花束
真冬に生まれた私
この時期 バラは高いんだ
年の半分だけで こめんなって言って
半分だって ぜんぜんいいんだよ
すごく嬉しかったから
私は春が好き。
小学校に入ったばかりでなんだか気持ちもワクワク。
お家のお庭には春になって沢山お花が咲いてるんだ!
お花の名前はお母さんに教えてもらったの。
タンポポがきれいに咲いてる。
それからシロツメ草。これはあむとかんむりになるんだって!
私はむずかしいけど、前にお母さんにあんでもらったんだぁ。
私も大きくなったらあめるようになりたいなぁ。
それから、こっちはオオイヌノフグリ。小さいけど
青くて、花びらがかわいいの。
私はとってもお気に入り!
外せないのがぺんぺん草。このぱっぱのところがハートの形になっているのがかわいらしいよね!
でーきたっ。
お庭でお花屋さん。
「おかあさーん、ごちゅうもんの花たばで〜す!」
「あら、ありがとう。可愛くできたね」
お母さんは私の頭をなでて、はなたばを受け取ってくれた。
「どこへ飾ろうかしら?」
とはなうたをうたいながら花びんを探しにいくお母さん。
私もうれしくなって、庭をクルクルまわっておどりだすの。
春ってステキ。
桜の花びらが庭にまいこんでくる。
キレイな春の恵みが庭にちらばっていく。
「ありがとう!」
なんだかむしょうにうれしくて、私は空に向かってお礼を言ったんだ。
私の好きな花で
花束作ってその中キティコラボ婚約指輪が入ってるのを憧れてた。
かすみ草、コスモス、サクラ好きだけど
サクラとコスモス無さそうだから
ピンクの薔薇にかすみ草の花束も好き
と日記書く。
花束
華やかで、かわいくて、綺麗で、
うれしくてうれしくて、素敵だね
ここは私のお気に入りの場所だ。
それらは、とても可憐だから。
可愛らしく、色とりどりで、さまざまなものがある。
そして、“素敵なもの”が生まれ、また素敵なことが起きる場所だからだ。
「すいません、少しいいですか?」
まだ幼さの残る顔立ちの少年がやってきた。
老父は少年の姿を見るやいなや、新聞を畳み柔らかな笑顔で少年へと歩みよった。
「どうしたんだい、贈り物かな」
「はい、えっと……お花をお願いしたくて。
その、母さんにあげたいんです」
少年がそう返事をすると、老父はよりいっそうとあたたかい笑顔になったように私には映った。
「それは素敵だね。記念日だったりするのかい?」
「…いいえ、ちがうんです。感謝を、伝えたくて……」
「最高じゃないか。何色が良いとか、なんの花が欲しいとかあるかい?」
「ええっと……」
もじもじと少し照れくさそうにしながらも、次々と“母が好きそうな色や花”を挙げていく少年。
うんうん、と楽しそうに周囲の草花を見ている老父。
そう、私はこの世界が好きだ。
素敵なものばかりが作られる場所だ。
「ちょっと待ってよ父さん、まずは予算を聞いておかないと」
「そうでした、ええと……これで、お願いしたいです」
少年は紙切れを2枚、懐から取り出して2人へと見せた。
「ああ、それならばきっと“素敵なもの”を用意出来るだろうね」
「ええ、かならず満足できるようなものを用意致しますよ」
少年へと微笑む老父とその息子。そのやさしい表情はとても良く似ているように思う。
息子は先程までは配達へ行っていたはずだ、なんでも足の悪いひとがいるのだとか。
配達、というのも素晴らしいものだと思う。各場所に居ても、息子が“素敵なもの”を届けてくれると言うのだから。
彼らは相談をしあい、最終的には赤を基調とした華やかで、片手に収まる大きさのブーケを仕立てた。
それにはリボンも巻かれており、メッセージカードも添えられている。
ああ、“素敵なもの”がまた生まれた。
顔を綻ばせる少年。目が輝いているように見える。
老父とその息子も、とても満足そうだ。
少年はすぐに立ち去るかと思われたがふいにこちらを向き……目が合った。
「あの……そこのお魚さん、とてもかわいいですね、見ていいですか?」
「ああ、勿論だとも。泳ぐ姿が綺麗だし、その姿も可愛らしくて私達も大好きなんだよ」
「この子は土佐錦という種類でね、天然記念物っていう、数が少ない生態につけられるものなんだけれど、それのひとりなんだ」
「ひとり?」
「はは、うちじゃこの子も家族なんだよ、もう10年くらい生きてるんじゃないかな?」
「うん、それくらいになるよ、僕が学生の頃から居たんだから」
どうやら私のことを話しているようだ。
詳しくは分からないが、3人ともが素敵なものをみたような顔をしている。
私の姿など私には細かく分からないし大して気にしたことは無いが、そんなに素敵なのだろうか。
私も、あの“素敵なもの”に似ていたりするのだろうか。
考えても分からないが、そうだと嬉しいかもしれない。
少年は今度こそ去っていき、またしばらく誰も来ない時間が続いた。
老父と息子は奥の部屋へと移動し、なにやら話している様子だ。
明日も、またこういった“素敵なもの”が沢山見られることを楽しみに、私は生きているのだと思う。
「花束」 2024/02/09
そこそこフィクション。金魚について調べたらバレちゃうね。
草を刈ったあとの青臭いにおいを嗅ぐと、大量虐殺の爪痕だと感じる。刈られた対象がたまたま人間じゃなかっただけで、なんらかの命が失われた痕跡だ、と思う。
花束をひとにあげるというのは、植物への大量虐殺を、人生におけるフレーバー程度にしか思っていないということだ。つまり、それだけヒトを愛しているということ。
すべての命は等しく尊いものなんてうそぶきながら、ヒトだけを愛すること、それが人間ってやつで、現世の人間はすべてヒトを愛したヒトとその子孫しかいなということを思うと、うんざりする。まあ植物に肩入れしたところで何の益もないからね。ヒトを愛する人間になる方が便利なんだろうさ。
そう思いながら、花屋に並んだ植物の惨殺体たちに、密かに小さく手を降った。
No.5 花束
(※若干人怖の話)
花束を、君に。
4年付き合って将来の事も
考えるようになってきた頃の記念日。
僕は9本のバラを準備して
君に〇〇駅前へ向かい、そこで待っていて欲しいと連絡を入れる。
出会いは痴漢から君を守った時かな。
怯えていて、それが守りたくなる女の子って感じで落ち着かせるために少しだけ
質問をしたら趣味、好きな物まで
ほぼ同じで、運命を感じたんだ。
君と話すだけでこんなに楽しいなんて。
―――――――
絶対に成功させたいなんて思いから
知り合いに聞きまくり、
ネットの情報を読み漁って見つけた
夜景が綺麗に見えるレストランを予約。
そこで君に┈
――――――――――
今日は私達の記念日
私達が5年付き合った記念日。
1番最初は私からだったっけ、
顔,声,性格…
全てが好きで、一瞬で目を奪われた
そこからは沢山の注意が必要だった。
常連になってしまわないように、
こっそりあなたを見て、
通勤の電車、帰りの電車、バス
徒歩のルート。全て把握して…♡
それから家も引っ越ししたんだよ、♡
ありとあらゆる方法で好みを聞き出して
次は都会に慣れない女の子を演じる。
制服のようだけど露出の多い服を着て、
オドオドしてればいい感じおじさんがすぐ寄ってきた。鼻息が荒くなって…
あの時は…思い出したくもない。
そこでまぁヒーロー登場だよね。
あの時の〇〇かっこよかったなぁ…///
「あっやば!急がなきゃ!」
―――――――
今日〇〇が9本のバラをくれようとしていることも、どのレストランを予約しているかもぜーんぶ分かるよ
でももっと欲しい。あと90本。
それか7本減らす?
まぁくれるだけいいか。
今会いに行くからね❤︎
率直な感想なんですけど(?)
上手くまとまった気がしませんねこれ
いい感じですかね??
まぁ怖いところって言うのは
・5年と4年の認識
・意識して好みに合わせ、
さらに痴漢まで狙っていた。
・バラの本数も怖め??
こんな所ですかね…
【花束】
私は花束を貰ったことはない。
思いの丈を込めた花束を私に込めて貰える気配はない。
花は好きでもないが嫌いでもない。
よくよく思い返してみても、花は綺麗だという感想以外大して思い入れはなかった。
つまらない人間である。
こんなやつに花束を渡す人がいないのは当然であろう。
逆に花束を渡したことは何回かある。
どんな花を渡すかではなく、花束を渡すこと自体に意味があるのだ。
花屋の方はどの店に行ってもセンスがよく、ざっくばらんなイメージで素敵な花束を仕上げてくれる。
無から有を作り出す錬金術師のようである。
私の姿もこんな風に素敵に仕上げてくれれば良いのにと思うが、そういえば私は花ではなかった。
私もいつか花束を受け取ってみたい。
いつになるかはわからない。
葬儀には花は付き物である。
そう考えると死んだら大概貰えるのである。
ならばそう焦らなくても良い。いつかは貰えるのである。
誰かのために花束を買うのは良いことだ。
食べるも飲むもできない。
貰って嬉しいが、永くは持たない。
最後には消えてなくなってしまうが、花束に込められた思いは消えてなくなりはしない。
そんな情緒に感動できる人間でありたい。
私は食べ物なんかを貰えたらもっと嬉しいが。