『花咲いて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
8. 花咲いて
祖父母宅のトイレの壁には、知っている限りずっと変わらず1枚のカレンダーが貼ってある。2006年のカレンダー。自分が生まれた年だ。書道家が各月に一言書いているもので、やはり生まれた月の言葉は目に留まる。
笑顔の種蒔けば、〇〇の花が咲く
漢字二文字が思い出せない。それがこのお題を見たときのことだった。
翌日から体調を崩し、数日間の多くの時間を布団の中で過ごした。そのときに思い出したのだ。
笑顔の種蒔けば、健康の花が咲く
このお題は「花咲いて」だった。花が咲いたら種ができて、また土に蒔かれる。
私は今まで、あれは健康に重きを置いた言葉だと思っていた。
今まで、健康を目指しては適切な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠が出来ないと自分を責めてしまうこともあった。
しかし、今思い返せば、健康は花であり、すなわち過程なのだ。ゴールは笑顔や幸福なのに、それを忘れていた。
私がするべきことは、種蒔きだった。笑顔でいれば、健康は付いてくる。そしてまた笑顔がもたらされる。意外で、しかし優しいメッセージだ。
祖父母が18年も遅れたカレンダーを依然貼り続けている訳が少し分かった気がした。
お花が咲いて、嬉しいことは嬉しいけど正直あんまりお花に興味が無い。桜とか綺麗ではあるんだけど、花より団子だから、すぐ飽きちゃう。おばあちゃんはお花が好きだけど、やっぱり見た目が好きなのかな。でも、それだけじゃない気がする。お花を育てる中で四季を感じるのがいいのかも。お花を育ててみたいけれど、多分自分は三日坊主になると思う。開花するのは自分の才能だけでいいや。そんな才能もないけれど。
花咲いて
他人に種を蒔かれ、育ち、花を咲かせ、身をつけて、
あとはただただ枯れていく。
花も人も、対して変わらない気がするの。
だからこそ、1番輝いている時期、咲いているとき。
たくさんたくさん輝いて、楽しまなきゃね。
光沢のある白いシャツに、紺色の小紋柄のネクタイ、
紺色の襟なしのベストの上には、紺色の無地のジャケット。
髪型は、上品なオールバック。
色白い端正な顔立ち、青年だった。
私が齢十八頃、親の薦めで半ば強引にお見合いをさせられた。
相手の家は、私の家よりも高貴な家格と血筋を持つ家で、
正直、私の家とは不釣り合いの見合いの席だった。
「很高兴见到你,我叫蔡 礼静。
(初めまして、ツァイ・リージンと申します。)」
彼は、澄んだ声で静かに名乗った。
こんなに穏やかな声の男性は初めてで、私は内心とても驚いていた。
そして、同時に『ああ、この人は本当に優しい人なのだな。』と、直感した。
「我也很高兴见到你,我叫胡 思涵。
(こちらこそ、初めまして、フー・スーハンと申します。)」
この方に自然と合わせて、私は優しい声で名乗った。
途切れ、途切れの会話ではあったけれど、彼との会話は心地良かった。
私は漢詩が好きだと言うと、彼も漢詩が好きだと教えてくれた。
流れで、庭園に咲いていた梅の花で、互いに漢詩を詠んだ。
彼は、私の詠んだ漢詩を絶賛してくれて、本当に嬉しかった。
この時、初めて漢詩が得意で良かったと思えた。
その後、彼との見合い話は順調に進み、今は彼と夫婦となった。
今でも彼は昔と変わらず、優しく穏やかで静かでありながら、
今では、揺るがぬ軸が在るように思う。
そんな夫のことが、堪らなく愛おしい。
いつも、ありがとう。そして、あなたを誰よりも愛しているわ。
あなたを愛する妻より
浴衣を着て君と並んだあの夏の日を思い出す。
きらきらな星と共に空に花咲いて
君の笑顔も咲いたあの日のことを。
空に咲いた花はあっという間に終わってしまったけど
君の笑顔は咲かせ続けると誓うよ
雨上がりの空
地面は湿り、空は真っさらに澄んでいた
黒い雲は徐々に遠くへ行き
眩しい太陽は、辺りの水滴をキラキラと輝かせている
爽やかな青空は、水たまりに反射して
一面を青く染めていた
ふと足元を見てみると
一輪の、黄色いタンポポが咲いていた
花弁の一枚一枚には大きな水滴がついている
水滴には一面の青空が広がっていた
水滴の一つ一つに、それぞれの空が丸っと映っていた
この世界は青かった
しかし、タンポポは
一輪でありながら、全ての青を包み込むように
元気な黄色をただ一人、輝かせていた
花咲いて
『こいこい』合の手を挟んで
切り出す札の柄を見る
『こいこい』香るは季節の象徴で
月に逢う日に年ごろ想う
『こいこい』汗さえ染み込んだ
蝉鳴く枝が過ごすは幾年
『こいこい』まじないに富まず
今宵の題は好きな花匂うひと
浴衣のきみが綺麗すぎて
花火の咲く空と、どちらを見たらいいかわからなくなるんだ。
「花咲いて」
7/16「空を見上げて心に浮かんだこと」とたぶん同一人物。
どんなに水やりをしても
色んな肥料を試しても
一向に咲くことはない私の才能
ただずっと、咲かない花を鑑賞
【花咲いて】
花咲いて、4Kの50インチ位のテレビで花の
花びらや花のがくやおしべやとかをアップ
で見ると小さい世界がその中にあるんじゃ
無いかと思えるくらい色鮮やかで緻密で綺麗
人間が造る事ができない神様のアートやね
神様のアートに満ち溢れた地球にありがとう
神様、ゴイゴイスー!
花咲いてパッと散る…
それは儚くて切ない…
私の心と同じだね。
まるで蓮の花のように
真っ暗な泥を掻き分けて
暗雲のような水面を突き破って
その花を咲かせるまではきっと途方もなく苦しく孤独に苛まれ時にはうずくまり絶望してしまう事もある
だけど忘れないで
暗闇の中でもきっとすぐそばには同じように苦しみもがく人たちがたくさんいる
あなたは1人じゃない
そうしてやっとの思いでその花を咲かせるの
何者にも変えがたい銀河のような美しい尊いあの花々を
触れるものすべてを輝かせる花々を
一人も漏れなくその花の種を宿しているの
あなたなら必ずその花を咲かせられる
だから大丈夫だよ
『花咲いて』
花咲いて
(本稿を下書きとして保管)
2024.7.23 藍
花咲いて
「おぉぉ」どうしても聞こえてくる歓声。数十年に一度花を咲かせる植物が、開花したのだ。その花は、人々の背を優に超え、空に向かって咲き誇る。
私は思う。「自分らは、どこまでこの植物について知っているのだ?珍しい花が咲いた、それだけじゃないのか?」私の苛立ちは、どうも消えたくないようだ。
あなた達は、この植物が今までしてきた行動を全く知らない。いや、知ろうとしない。この植物も同様に、あなた達のことを知ろうとしない。この考えを具現化するかのように、花は人々に見向きもせず、自由に伸び、空に花を見せる。本当の花の美しさを、私たちは知らない。知ろうとしなければ、知り得ない。
上辺だけの関係で、相手をわかった気でいてはならないのだ。
ぱっと花が開くように、貴女は笑います。
その笑顔に、幾人が癒され、慰められ、魅了されたでしょうか。
どうか、そのままの貴女でいてください。
どうか、その笑顔を忘れずに、貴女の幸福を歩んでください。
死する君
君の軌跡に
花咲いて
散りゆく想い
終ぞ語られぬ
花咲いて
ねるねるねるねの色
散りぬ
(よみ人しらず)
『花咲いて』
花の都パリ
そこで開かれる、アスリート達の祭典。
その競技に懸ける姿を通して、私たちは人生の哲学を見る。
彼らにエールを。
彼ら一人一人が花咲いて。
この感情はなんだろう。
君を見てるだけで心が穏やかになって、君がほかの人と居るのを見たらどうしようもなく苦しくなって、この気持ちに答えをくれない君が誰よりも嫌いなのに、世界で一番好きなのだ。
まだわからない想いに蓋をしないで、ゆっくりと水をやるとするよ。
そしたらいつか
ー 花咲いて ー
いつも仏頂面をしている君の顔。
私がどんなにおもしろいことを言ってもちっとも笑ってくれない。でもね、いつかその顔を花咲くような笑顔にしてみせるから!