雨上がりの空
地面は湿り、空は真っさらに澄んでいた
黒い雲は徐々に遠くへ行き
眩しい太陽は、辺りの水滴をキラキラと輝かせている
爽やかな青空は、水たまりに反射して
一面を青く染めていた
ふと足元を見てみると
一輪の、黄色いタンポポが咲いていた
花弁の一枚一枚には大きな水滴がついている
水滴には一面の青空が広がっていた
水滴の一つ一つに、それぞれの空が丸っと映っていた
この世界は青かった
しかし、タンポポは
一輪でありながら、全ての青を包み込むように
元気な黄色をただ一人、輝かせていた
7/23/2024, 3:41:10 PM