『花咲いて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
花咲いて
ひらひら舞い落ちて
葉になって
枯れていく
やっぱり桜ってめちゃくちゃ綺麗
今でこそ、のんべんだらり、自由気ままに一人暮らしをしているが、かつてはこの世の終わりみたいな顔で日々夫婦生活を送っていた。本当に長かった、ここに至るまで。四年間の家庭内別居を経ている間に、水面下ではせっせと生活の基盤を静かに、相手にバレないように整えていた。住む場所を決め、いざ、住み慣れた家を出るとき、寂しさよりも開放感に満たされた。
若くして結婚し何だかんだで二十年、夫婦でいた事実は重い。今もなお籍は入っているが、それももう事切れる寸前。時が来れば動き出す。より有利な離婚事由を作るため、最初からその覚悟を持って別居し、今日に至る。
書面上だけの冷め切った婚姻関係。今度は離婚に向けての準備に励んでいる。とはいえ話は進まず、離婚したいしたくないの平行線、円満とはいかず弁護士の介入を必須とする現状。頭を悩ませる要因はいくつもあるが、すべてを終えたとき、私の人生はさらに開花する。
群青の中に花咲いて。
今日まで眠っていた蕾が開き、太陽の光を求める。
35℃の夏に凜として咲く。
そしてこの夏が散れば、花も。
また次の夏に咲け。
色を香を忘れても尚、花咲いて
/お題「花咲いて」より
#花咲いて
夜明けの街
冷たいアスファルトの上を
ハイヒール両手でぶら下げ
ステップ踏みながら歩く
押しつぶされそうな毎日
誰かに投げかけられた言葉が
まるで針のように石みたいに
心にかすり傷をつけてゆく
誰の目にも見えない傷を
どんどん色褪せてくこの世界の中で
渇いて萎れて色褪せて
どうなってしまうんだろう
涙が頬をつたい足元を濡らす
そんな時見つけた小さな花
アスファルトの割れ目にひっそりと
強く美しく
言葉の無いエール
花は咲いてやがて散る
どう生きるかだよ…
そんな言葉が朝日とこの花と共に
私の心におはようを届けてくれた
花咲いて
花咲いて、
どんな苦労も報われて、
そして後には美味しい実がなる。
と思っているけど現実は、
凄い手間を掛けなければならない。
「花咲いて」
"花咲いて"、とか。
花咲く、咲かない関係なくて、
私は、私はただ、
貴方と言う初恋に水をあげたかった。
正直どっちでも良かった、
咲いても、咲かなくても、
貴方が初恋で良かった。
そう思いたかった、、
何勝手に"花咲いて"枯れてんのよ。
花咲かせんなら枯らさないでよ...
花咲いて
花咲いてみんなが綺麗とつぶやくだろう
咲かせるのって大変なのかな?
私はいつ花咲かせるのかな?
私はいつ綺麗と言われるのかな?
誰かの評価が気になる訳ではない
私が私を綺麗と評価できる日が
待ち遠しい
いつ花咲いて
私は私を認めるのかな?
花が咲く季節といえば、春を思い浮かべるが、夏も色とりどりの花が咲く。梅雨の紫陽花、真夏の向日葵、子どもたちが育てている朝顔…どれも素敵なものだ。
「もうすぐ夏休みに入るのか〜、子どもたちが朝顔のプランター持ち帰っているよ」
「本当ですね、俺は計画的に物を家に持ち帰るのが苦手でした…」
「あれは意外だった!終業式の日にあなたが重そうに持ち帰っているのを見たのが衝撃だったもん」
色々な家の庭先に置いてあるプランターを見ながら、私たちは思い出話をしていた。私は紫色に近い朝顔が好きだとか、彼はピンク色に近い朝顔が好きだとか、楽しそうに話していた。
「でも、夏の花といったらアレだよね〜」
「ええ、それはもちろん花火ですよ!夜空に花咲く美しさがとてもいいですよね」
「分かってるね〜!花火大会行きたい」
今度のデートは夏祭りですね、と彼は嬉しそうに言ってくれた。
テーマ「花咲いて」
早朝、いつもより早く目が覚めたから窓を見ると、朝顔が咲いていた。
昨日まで蕾だった朝顔が、いくつも花開いていた。
マゼンタに青色、紫色。
鮮やかな花々が寝起きの頭と眼には眩しすぎるくらいの色彩を見せつけてくる。
今度色水でも作ってみようか、と頭の片隅で考える。
彼なら、その色を存分に活かして絵を描いてくれるだろうと。
あわよくば、その絵を店で飾ったり。
暖かい紅茶でも飲もうと思い共用のスペースへと足を運ぶと、お目当ての彼がソファで眠っていた。
こちらの気配に気付いたようで、目を擦りながらゆっくりと起き上がる。
「おはようございます……いつもより早いですね…?」
「おはようございます。今日はいつもより早く目が覚めましたから」
ソファで寝ると体痛めますよ、と言って彼を起こし、話を持ちかける。
「そういえば、今日朝顔が咲いていましたよ。色水でも作って絵を描きませんか?」
そう言うと彼は目を輝かせて「やっと咲いたんですか?ずっと楽しみにしてたんです!」と子供のように言う。
直ぐさま外に出ようとした彼を引き止める
「あ、その前に、紅茶を飲んでいいですか?」
すると彼は頬を緩めて「もちろんです。…僕も、ココア飲みましょ」と言った。
二人でキッチンに並ぶ初めての朝、無言だったけれど、なぜか気まずさも居心地の悪さも感じなかった。
「俺、朝顔ってまともに見るの初めてなんです。楽しみですね」
花咲いて君と出会う
花枯れて君と別れる
花の一生と、僕達の恋は一緒だったみたい、
美しい花でもそれが一生続かないし、好きでいてももらえない
幸せも一生は続かない、
でも咲き続けて、辛くても乗り越えられるような
雑草魂が欲しかったんだと思う、
君という花に出会えて僕は枯れるまで君を愛すだろう
《花咲いて》
ふと思った
花を育てよう、って…
私は花たちに
何を望んでいるのだろう?
青空の下で咲く花たちに
そっとささやいた
わかば
━━━
《花咲いて》
花が見たい
そう言ったあなた
たくさんの花の写真を送る
そしてあなたから送られてきた
1枚の花の写真
白いプルメリア
咲いている花を見るたびに
あなたを思い出す…
あおば
「また、『花が咲いた』らしいですね」
静まり返った空間に耐えきれず、新人看守が口を開く。隣にいる太っちょの大男は「おい、ここでその話をするのは違反だぞ。聞いていたらどうする」と窘めた。
「でも、周知の事実じゃないですか」
「それでもだ。『花が咲く』ことを知らないガキが聞いていたら大変なことになるだろ」
看守の会話に耳を傾けていると、不意に袖を引かれた。
「にいに、花が咲くってどういう意味?」
「庭の花でも咲いたんだろ」
頬を膨らませた妹は抗議するように僕を見るが、スルーする。
言えるわけがない。
僕たち、花咲症患者は眼球から花を咲かせて死ぬなんて。
『花咲いて』
もしあなたが悲しみにくれた時には青色の花を。
燃えるような怒りに苛まれたならば真っ赤な花を。
嬉しさに満ち溢れたのなら黄色の花を。
何かを愛しく想うのなら桃色の花を。
そして、最期にはあなたの腕の中を色彩豊かな花束が咲きこぼれることでしょう。
あなたからいっせーのーせで飛びこんだ片陰でしょう、あなたから囁いて
最初は固く閉じられていた、警戒心の強い貴方の心
愛情をたっぷりあげて、大事に愛でていく内に
少しずつ、綻んでいく
満開になるまで、あと少し
---二作目---
嗚呼、また咲いた
校舎の窓越しに見つけた、あの人の姿。
なんの話題か、顔を赤く染めながら
それでも嬉しそうに笑う貴方の姿。
あの人は何時もそうだ。
いつもは表情が硬いくせに、
ふとした時に、綻ぶような笑みを見せる。
笑っている貴方が好きだ
嬉しそうな貴方が好きだ
でも、嫌いだ
僕意外に、そんな笑みを見せないで欲しい
僕の前だけで、笑っていて欲しい
そんな黒い感情が、ぐるぐると渦巻いて、苦しくて。
嗚呼、でもやっぱり
貴方の笑顔が好きだ
#花咲いて
367作目
※因みに貴方(也弥)は僕(月那)の好きな所の話をしてました
花咲いて
花咲いて私の心を咲き誇る
花咲いて命を知りゆく時がくる
花咲いて夏の香りを感じるな
花咲いて
大好きな
黄色い
花咲いて
大きな
向日葵
眺めたら
癒される
夏の花
なな🐶
2024年7月24日1794
私は中学校に上がるまで
まさか朝になると花咲くから「アサガオ」という名前が付けられているということを知らなかった。
それを知った時はかなり感動した。朝になると顔を出すこんなに綺麗な花。だからこんなに人気なんだ。と思った。
実はそれまで私は学校への行き渋りが激しかった。
朝は酷く、お腹が実際にとても痛くて起き上がれないほどだった。でも休むことを学校に伝えたと言われると、その症状は次第に引いてゆき、私自身も不思議に思った。
けれども両親は当然のことながら
その腹痛を仮病だと疑っていて、常に探りを入れられ何処か動物のような扱いを受けて辛かったのを覚えている。
朝皆んなで投稿する班にはA子ちゃんという苦手ない子がいて、いつもその子が中心になって全員で私を無視した。
だから私は絶対に登校班の人には会いたくなかった。
大人の前でもバレずに無視してくるのだ。もしプライベートで登校班に来ないことを踏まえると何をされるか分からなかった。
登校班のみんなからそんな嫌がらせを受けているなんて親に言えず、私はただ登校班にはいきたくないと言った。
母親は私のことを、歩きたくない怠け者だと思ってため息をつき無視した。
家でも登校班でも無視される私はドンドン気が滅入って行き、生死について考えるようにまでなってしまった。
それでも尚、班の皆んなの事は言えなかったのだ。
そして、それから三年が経過する頃。
私は学校に通えるようになっていた。ただし、親に学校まで送ってもらうか、少し遅れて別室投稿にしてもらうかだった。そして週一で休んでいた。
かなり安定してきていた。私はもう登校班に行ってみても良い気がした。でもそんな勇気は湧かなかった。
マイペースに一人で登校する中、私はアサガオのある植木鉢を見た。
早朝、雨が降っていたのか雫が滲んでいてそれには薄い色で着色された私が写っていた。
私は何故か悲しくなった。儚いという言葉はその年じゃ浮かんで来なかった。
ただ悲しい、寂しいという感情が目一杯溢れ出してきて私を支配した。ランドセルを水溜りに放り投げてどこかに逃げ出してしまいたい衝動に駆られた。
拒絶とは少し違う。憂鬱とは何か足りない。
その感情は、私不安にさせた。私はアサガオを見たっきり動けなくなった。
やるべき事と自分の気持ちが違って辛かった。
その二つの行動の真ん中が迷いだとするとずっとそこから私は動けなくなった。
例えば、
パーしか出せない人と
グーとパーしか出せない人が二人でじゃんけんして
負けた人は殺されるっていうルールだとしたら
一人はパーしか出せないからパーを出し続けて、
もう一人はパーとグーを出せるけど、グーを出したら殺されちゃうからずっとパーを出し続けてるような
想像するだけで肺が燃えそうな空気をずっと吸い続けているような感覚だった。
そんな時、アサガオに水が降ってきた。
雨じゃない。水のでどころ辿るとどうやらお婆さんがホースで水やりをしているようだった。
私はその行動が嫌がらせとしか思えない心になっていた。
私は何歩か移動して少ししゃがんで楽になりたいと思った。何故か吐き気がした。けれども吐く様子はなく疼く事もなかった。
お婆さんはそれで初めて声を上げた。意外にもとても優しい声だった。
「お嬢さん、どうしたんだい?学校は?」
私は文末に付け加えられた学校という文字に浮遊感のようなものを感じた。
私が言葉に詰まっているとそれを察してかお婆さんはアサガオに話題を転換した。
「このアサガオはね、孫から貰った種を植えて、種子をとって、を繰り返して何十年も咲いてきた朝顔なんだよ」
「私はアサガオが好きだよ。朝になればそれを元気に知らせてくれる朝顔は、なんだかとっても元気をくれてね。これは孫だと思って育てているよ。」
私は何故か分からなかったが、その声に酷く感動させられた。それと同時にこの人の孫を羨ましく思った。こんなに素敵なお婆さんの孫だなんて、
私はさっきまで何で悩んでいたか忘れた。
これは過去からきたんだ。この土の匂い、反射した私、伸びたツルは色づき、もうモノクロでは無くなっていた。
私はこんな何の変哲もないただの日常の片隅にこんな美しいものがあってたまるかと思った。
そして、このお婆さんの愛情と、お母さんを挟んで孫を通して今にまで形に残っているのが素敵だった。
それから私は毎日そこへ寄った。日に日にそのお婆さんとも仲良くなって、たくさん話すようになった。
もう孫さんは居ない事や、夫は仕事でいつも寂しいことなども教えてくれた。
私を、あの「朝顔」のように可愛がってくれた。
大人の私も元気に生きている。
通勤時、庭にある朝顔をみて思い出す。あの憎さ、悲しみあっての私だ。
お題→「花咲いて」
花咲いて
彩られたあざやかさに
魅せられる
空に向かって咲く花が
誇らしげに
微笑ってみえる
夏がくるね
夏がきたね