『花咲いて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
花咲いて。
「俺だけ消そうとしていればいいかげんだけど良い友人だったのに。」
前置き(↓)
「花」とは
種子植物の生殖器官
花とは、植物が成長してつけるもので、多くは綺麗な花びらに飾られる。花が枯れると果実ができて、種子ができる。多くのものが観賞用に用いられる。
生物学的には種子植物の生殖器官である。また、植物の代表的器官として、「植物」そのものの代名詞的に使われることも多い。植物の花を生花、紙や布・金属などで作られた花を造花という。
引用Wikipedia
「咲く」とは
花の蕾(つぼみ)が開く。
「一花―・かせる」(一時期成功して栄える、また、はぶりが良く得意な時がある意にも)
「花咲いて」
artist:ザアザア
words:一葵
music:ザアザア
album:水没収録
結局誘えないまま今日が来たよ
僕はいつもそうだった 上手く出来ない
あまりものばっか集めて待ち合わせて
今年が最後の夏だったのにな
りんご飴 かき氷 横目に歩いてく
人混みをかき分けて どこへ向かうの
赤や白 青 緑 何色の姿で
君は誰と居るんだろう
花咲いて すごく綺麗で
何にもなれないから僕はもう
悔しくて すごく嫌いで
ああ 夏が終わっていく
君には会えないままで
幸せそうな笑顔が 咲いた道で
僕はまだ探しものが見つからない
話しもないのに話しをするふりで
まだ帰りたくなくて買い忘れたふり
りんご飴 かき氷 何が欲しいんだろう
人混みを 眺めては 何してるんだろう
赤や白 青 緑 何色の姿で
君は何処に居るのかな
花咲いて すごく綺麗で
何にもなれないから僕はもう
悔しくて すごく嫌いで
ああ 夏が終わっていく
終わらないで 行かないでよ
もっともっと咲かせてよ ねえ
咲けないまま散りも出来ず
夏が終わりを告げていく
(前置き終了)
「俺だけ消そうとしていればいいかげんだけど良い友人だったのに。」
三木葵に1人だけ殺されなかった君はぽつんと呟いた。どこで、三木葵は判断を間違えたんだろう。彼の才能を試すのはもう少し待ったほうがいいと何度も私は忠告したのに。今、三木葵は私たちの目の前で眠っている。どんな夢を見ているのだろうか。正確に言うと、永遠に、だが。
君が言っていることにはいくつかの矛盾があったけれど、私はそっとしておこうと思った。まだ、ちょっとだけ待とう。彼の才能が花咲くまで。
「どうして?どうして?」嗚咽とともに彼は泣き叫ぶような突き刺すような声を出す。
うんうん、そうだね。と君の背中をさすりながら私は慰める。君の才能を花咲かすためにはこれくらいの衝撃がなければいけないのだ。でも、もうちょっと遅いほうがよかったかなあ。三木葵は、君のクラスメイトごと殺そうとしたよね。それは、君に衝撃を与えたかったから。まあ、君のことは殺す気はきっとさらさらなかったかなーと思うけど。殺そうとしたって君を殺すのはミサイルでも無理だけど。君は、そんなこと想像すらしないだろうね。今のところ、君は純粋無垢だから。
君は気づかなかったかもしれないけど、それこそ0歳の時から君にはたくさんの実験をさせてもらっている。でも、何兆円を注ぎ込んでも君の能力の謎は解けなかった。でも、本当にすごいよ。遺伝子って。君はまるで完璧なクローン人間だ。父親の才能、というか能力をしっかりと受け継いでいる。あとは、その能力が花開くのを待つだけなんだけどなー。三木葵は少し急ぎすぎてしまったみたいだ。最近k国が戦争を進めているから?d国が私たちの国に敵対心をむき出しにしているから?君は最終手段なのだから、気長に待てば良かったのになあ。まあ、君がきっと三木葵の無念を晴らしてくれるからいっか。
あ、そうだ。国も君の能力を早く欲しがってるみたいだし、君の能力はちょっとやそっとじゃ開花しない。うん、だいぶ三木葵はが打撃を与えてくれたから今やろっかな。もちろん、実験台は私で。
たぶん成功しても失敗しても私は死んでしまいだろうなー。でも、そんなこと君の能力には足元にも及ばないくらいひどくどうでもいいことなのだ。
意を決して私は君に語りかける。「ねえ、私さ、試したいことがあるんだけど。」
君は30分後には国の生身の史上最強の兵器になっているだろう。それが、君にとってよいかなんて私には分からない。私はもう何年も前に、そういうことを考えるのをやめたから。
#完#
花咲いて、鳥が歌う
空が晴れると、鳥が歌い
"花が咲く"
嬉しい時と悲しい時がある
嬉しい時は、
鳥は楽しく歌い 花は揺れ
空は青空で綺麗な青になる
悲しい時は、
鳥は歌わず、歌うとしても悲しい声で歌い
花は枯れてしまうか、涙がこぼれ
空は泣きグレー色に染まる
「はあっー、書けない!もうっ」
何で。何で書けないの。
書きたいのに。
人を笑顔にできる漫画を描きたいのに。
どうしても書けない。
今年最後のコンテストの締切が迫っている状況にとってはこれが凄くイタい。
きつい。苦しい。やめてしまいたい。
けど、私にはこれしかないのだ。
なんの取り柄もなく絵を描くことさえもなくしてしまったら私にはなにも残らない。
何か一つでも人から求められるものがないと私はいる意味がない。
「もうやめたい。」
そう思いながらもやめれなくて、ずっと漫画を書き続けた。
無我夢中で書いてたらいつのまにか朝になって学校に行く時間になっていた。
どうすれば納得のいく絵が書けるんだろう。
なんで、物語が思いつかないんだろう。
なんでこんなに馬鹿なんだろう。才能がないんだろう。
「ゆな?
大丈夫?無理してない?きついんじゃない?」
彼氏の本城(ほんじょう)先輩が声をかけてくれた。
そうだ。今は先輩とご飯食べてるんだから暗い顔してちゃダメじゃん。
「すいません、大丈夫です。
それより先輩の弁当美味しそうですね。誰が作ってるんですか?」
先輩に心配はかけたくなくてはなしを逸らした。
「ゆな・・・・・・・・・・」
先輩は何か言いたそうな顔してたけど私が話を続けたくないことを察したのかそれ以上聞いてこなかった。
「書けない。何で?前はこんなんじゃなかった。」
今の時点で全然書けてないんじゃ締切には間に合わない。
「くそっ!ばかばかばかばかっ。私のバカ!」
インターネットに投稿しても全然いいねはつかないし、私のマンガなんて誰にも求められていない。
思い切ってもうやめてしまおうか。
今までに何度も浮かんだ考えがまたよぎるけど、書かないと言う選択はできなかった。
「締切」
それが自分の頭の中から離れなくてどうしようもなかった。
体が悲鳴をあげている。
危険サインを出している。
けど、寝れない。ベッドに入って目を瞑ってもマンガのことが頭の中にこびりついて、なかなか眠気が襲ってこない。
そして、また寝ないで徹夜して書いてしまった。
それでも納得のいく作品は書けない・・・・・・。
「ゆなっ!!危ない。」
廊下を歩いていた時、急に力が入らなくなって倒れそうになった。
でも、先輩が気づいて支えてくれる。
「ゆな。大丈夫か?保健室いこう。」
先輩が心配そうな顔して言ってくる。
大丈夫。まだやれる。ちょっとぐらついただけだから
「大丈夫ですよ。ちょっとフラッとなっちゃっただけなので。それより次、移動教室なんです。早く行かないと」
「ダメだ。保健室にいこう」
「大丈夫ですって。」
「ゆな、行こう。」
保健室に行ってもどうせ寝れない。
それにマンガのネタがもしかしたら思いつくことがあるかもしれない。
だから出ないと。
「いえ、行きます。」
「ダメだって。」
なんで。邪魔しないでよ。
マンガのためなんだから。しつこいよ。
「別に先輩に関係ないでしょ!?
行かないといけないんです。
そうしないとダメなんです。
ほっといてください。余計なお世話です。」
しまった。
こんなこと言うはずなかったのに。
思わずカッとなって言ってしまった。
先輩は悲しそうな傷ついたような顔をして笑って言った
「そう、だよね。ごめん、ちょっとしつこかったよね。無理しないようにね。」
そう言って先輩は去って言った。
酷いことを言ったのに、全部私が悪いのに、先輩は謝った。
ごめんね。先輩。
結局次の日も次の日もマンガのネタは思いつかなかったし、書けなかった。
でも、締切が近づくにつれて私の心は焦っていく。
そこからも寝れない日々が続いた。
そして、とうとう体育の時間に私は倒れてしまった。
目を覚ましたら先輩がいた。
「せん、ぱい?」
私が声をかけると安心した顔で微笑んだ。
行かないと。戻らないと。
「先輩ここにいてくれたんですよね?
ありがとうございます。でも、私教室戻るので先輩も戻ってください。
迷惑おかけしてごめんなさい。」
私が早速戻ろうとすると
「ゆな!!お前、ふざけんなよ?
何が教室戻るので先輩も戻っていいだ。
今の自分の体の状態わかってんのか?
倒れたんだぞ?
それで俺には何も相談しない。
別に俺じゃなくてもいい、他に相談出来るやつがいるならそいつに相談すればいい。
1人で抱え込んで無理すんなよ。
今思ってること吐き出せよ。
ただ、ゆながどんどん壊れていきそうになるの見んの辛いんだよ!」
びっくりした。
今まで先輩はこんなふうに怒ったことなんてなかった。
いつも笑ってて穏やかだったから。
初めてだ。
「お願いだよ。ゆな・・・・・
お前がいまマンガの締切に向かって頑張ってんのは知ってるよ。でも、もうこれ以上無理すんな。」
今度は泣きそうな声で言われてようやく自分が自分のことばっかりだったことに気がついた。
私がどうなったって誰も気にしないと思ってた。
こんなにも先輩が思ってくれてるのに自分勝手に動いて、先輩を悲しませた。
先輩に相談する。今の気持ちを吐き出す。
それが今の私にできる先輩に対しての最大の謝罪とお礼の表し方だった。
「ごめん、なさい。
悔しい、悲しい。
自分には才能がないことなんてとっくにわかってるんです。でも、書くしかないんです。
私はそれがなきゃ、必要とされない。
だから、頑張るしかない。」
今まで溜め込んでいた気持ちを少しずつ吐き出していく。
先輩は黙って頷いて聞いてくれた。
「でも、どれだけ書いても納得のいく作品が出来上がらない。ださないといけないチャンスは迫ってるのに、
どうしても無理で。
まだ出せていないから審査されてないからスタートラインにでさえ、立ててない。
落ちても、受かってもなくまだ何にもしてないから焦る。もう、やめてしまいたい。」
全部を吐き出した。とは言えないけどだいだいは言えた。
先輩は泣きながら話す私を見て真剣な顔をして言った。
「じゃあ、やめるか?
何もかも捨てて、人から認められるとか認められないとか考えなくていいところに俺と一緒に逃げるか?
もう、辛くてやめたくて、そんなきつい思いするなら逃げるか?」
逃げる?
何もないところに?
人の目も気にせず先輩と一緒に?
「よし!じゃあ、行こう。
なあ?俺はお金なら持ってるし、どこにでもいけるぞ?
ゆなはどこいきたい?
行きながら決めようぜ?
ほら、荷物もって早速行こうぜ?」
「えっ?」
そう言って先輩は私の腕を掴んで連れ出そうとした。
先輩は、本気、だ。
でも・・・・・・・・・
「いやっ!先輩と一緒にいかない。」
「何でだ?マンガ書くの辛いんだろ?なら俺と一緒に逃げよう」
自分でもなんで行きたくないのかわからなかった。
マンガを描くことからやっと離れられるのに?
「行きたくないのか?それは何で?」
先輩は優しく問う。
それは・・・・・・・・・・
「私はマンガが好き!書くのが好きなの!」
あぁ、そうか。
そうだった。
今自分ではっきり口に出して思い出した。
出すから出したいから締切に追われて、書くんだって、私にはそれしかないからって思ってたけど、ほんとは違うじゃん。
締切という言葉に追われて、早く出さないとっていう気持ちに追われて自分の気持ちがわからなくなっていた。
「だろ?好きなんだよな?ゆなは。
書きたいんだよな?
それに、ゆなはそれしかないって求められないって言ってたけどそんなことないんだ。
俺はゆなが好きだ。
無理しちゃうところも。
頑張りすぎちゃうところも。全部が好きだ。
他の奴らがゆなを求めなくても俺だけはゆなを必要としてるんだ。忘れるなよ?」
大事な思いを思い立たせてくれた先輩。
ありがとう。
今なら少しだけ、いいマンガが書ける気がした。
読んでくれてありがとうございました。
7/23 お題「花咲いて」
花咲いて、花散って、風に舞って、やがて消えゆく。
満開の桜。柔らかな風に降り注ぐ花びら。何のために咲く。何のために散る。
少なくとも人のためではない。この世から人が消えても桜は咲き、そして散るだろう。
この世から桜が消えたなら、人はいかばかり心を失うだろうか。人の情緒の幾らかは、桜に支えられているのかも知れない。
花咲いて、花散って、風に舞って、やがて消えゆく。
咲いて散って終わるのは、人の方。
(所要時間:8分)
大好きな人と別れた。
心にぽっかりと、あなた分の穴が空いたまま。
でもどこかで知ってた。
綺麗な花は咲いて、いつかは
枯れる。
21歳、青春の延長線。
私はどこにいる。
みんな、春の青空の下、花咲く。
〖花咲いて〗
花咲いて、寝る暇無くなる。
BBQさせろ!
※𝔸𝕜𝕒𝕟𝕖𝕜𝕠は花卉農家です。
綺麗な例えだと思う。
綺麗で、鮮やかで、望まれていたんだって、解るから。
少しだけ、寂しさがあるのは。
それが必ずしも良いことばかりじゃないと勝手に思ってしまうからなんだろう。
”花咲いて”の後に続く言葉は。
いつだって希望に満ちたものであって欲しいと願ってやまないんだ。
花咲いて
咲いたよ咲いた!✨これからはふたりを!✨咲かそう!✨
ラブリーミーチャン!🍀
花壇に水やりをしていた父がふわりと微笑む。
ああ、漸く笑えたんだね…
わたしは庭を眺めながら涙ぐんだ。
他界してから3年。
もう咲くことはないと思われた母の植えた花が
可愛らしい花弁を揺らして咲いていた。
#花咲いて
書く習慣/110日目。
「 花咲いて 」
私「マンドラコの種を植えて数週間だ」
( ^ω^ )綺麗に咲いているといいな〜…
愛しさの極みの人に
麗しいの限りの人に
我が心
ために明るき
その人に
天使かと思える人に
我が恋の
不滅の像に
不滅なる祝福があれ
潮風のことに爽y- - -
花が咲イタヨ…
誰も見タコト無い花ガガ咲いていた様ダ
ハナナドナイ
【惡の華。花 -a last flower- (♪】
( ^ω^ )キェェェ!
私「違うもん咲いとる!」
私「一体どうして!なぜ、なぜだ」
犯人→👦🚽〈ジョロジョロ〉💦
🍾🏵️🌸🌺🧟♂️🌹🌼
(放送禁止に出てくる花の背景)
( ^ω^ )オノレ小僧!許さん!
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|⠀⠀放送禁止 ⠀⠀|
|_______|
(\__/) ||
(•ㅅ•) || < クソムシが、読んでみろ。
/ づ
次回!◯◯オ作
┏(^o ^┏)┓新作
バイオレンス・レバー・ライデン
低評未発売中!!
・・・頭の中に花咲いてしまった。
花咲いて満開に、
そういえば夏だから、
アサガオとか観察日記する様な
夏休み突入する学生とか増えてくかも、
ひまわり🌻畑とか行くと凄い黄色いよ
多分、もう咲いてると思うし…
トットコ公子と一緒にモラを奮発するといい
ほら、気晴らしに
笑えばいいと思うよ
そしたら、花咲いてくよ(精神攻撃)
…何?休みすら無いって?
若く、花咲いてた頃の自分を見つめてみ?
夏休みって偉大やなって思うわ。
だから…🌻行ってこい。
田舎の方に行けば何か花が咲いてると思うぞ
では、また明日…
お花をツミに行ってきますわ。ブッ
いつもの散歩道
通りに季節の花咲いて
思い出すのは君の声
どうして、一緒に見られないんだろう
どうして、隣に君の温度がないんだろう
嫌というほど思い知っているはずなのに
罪のない植物に恨めしい視線を向けた
(花咲いて)
"花咲いて"
「お。」
聖都大学附属病院の中庭を歩いていると、数日前来た時はまだ蕾だった花が綺麗に咲いていた。
「無事に咲いたんだな。」
「みてぇだな。水滴が付いてっから、水を貰ったばかりか。」
そう言って花に近づき、花の前でしゃがんで咲いた花を見る。
「綺麗な青色だな。」
すぐ斜め上から声がして、驚いて声の方を向くと鏡がいつの間にか隣に立って花を見ていた。
「…あぁ。けど見た事ねぇ花だな。」
スマホを取り出し、検索バーのカメラマークをタップして目の前の、名前の知らない花を撮り画像検索する。
「なんて花だ?」
「"アガパンサス"だってよ。」
──へぇー、こんな花もあんのか。
そう思いながらスマホを仕舞い、目の前のアガパンサスを見る。紫陽花の様に幾つもの小さな花がひと塊になって、花弁はそれぞれ6枚で小さく細長く、鮮やかな青色を纏って咲き誇っていた。
「…可愛くて、綺麗だな。」
ボソリと率直な感想を述べる。小さくも綺麗に咲き誇る姿を見ていると、自然と口角が上がり顔が綻んだ。
──うちでも育てよう、必要なもんとかねぇか調べねぇと。あと帰ったらある程度耕してスペースを作らなきゃな…、種とか苗を買うのはその後だな。
などと思考の海に浸っていると、
「そろそろ昼時だぞ。」
急に声を掛けられた。驚いてスマホを再び取り出して時計を見る、正午近くを表示していた。
「あ…そうだな。昼飯どうすっかなぁ…。」
そう言いながら立ち上がり、昼食を何にするか考える。
「なら一緒にどうだ?」
「え、いいのかよ?」
「あぁ、何が食べたいかリクエストはあるか?」
「は?いや、んな事急に聞かれてもなぁ…。」
「気分でいい。和食か洋食か…、どんな物が食べたい?それに合わせよう。」
「俺に合わせんのかよ。…気分かぁ、それなら──」
2人並んで本日の昼食について話しながら花壇から離れていった。
「将来、私が大人になれた頃。
小説家という夢のつぼみが
花咲いてくれていたらいいな。」
そうお題に沿って文を入力した。
と同時に、心に違和感がつっかえた。
私は小説家を夢見てる、確かにそうだ。
(……ちがう、)
単なる願いじゃない。
「絶対に、小説家になってやるんだ」
花咲いた未来を、私は心の底から信じてる。
『花咲いて』
一面に咲いた深紅の花。
花にそこまで興味はないけれど、美しいのにどこか不気味な花だ。
ざあっと紅い花弁が舞い上がり、『神』が降りてくる。
だけど、不思議と怖くはない。
彼女が傍に居てくれるから。
約束したんだ、彼女と。
全部消して、全部終わらせるって。
この深紅の花もひとひらも残らず消してやる。
たった一晩だけ咲き、朝日を待たずに散ってしまう紅い花。
なのに、ずっと咲き続けていた紅い花。
この日、ようやく、散る時を迎えた。
~ Imaging "SIREN" ~
花咲いて
心の中にはそれぞれ色んな、きれいな花がある
でも、元気がなかったり傷ついて苦しんでいたりすると簡単に萎れたり枯れてしまったりすることもある
萎れさせないためには休息や優しさというお水が必要
そして、十分に休んで頑張るためのエネルギーが回復したらまた頑張ればいいと思う
だって、私は皆の心にある花が咲いてくれるのを待っているのだから…
咲き誇る花は美しくきれいだ。
そして、人は花みたいに綺麗だ。
心の移ろいよりも素敵なものなんて
ないのではとすら感じる。
人の心の移ろいは同じ動きは二度とない。
でも、僕は花のように美しいわけでも、
心の移ろいが美しいとも思えない。
もし、あなたが一輪の花なら
僕はその様子を見ていたい。
死にたいとすら思わせないくらい、
深く、深く僕の心に根をはってほしい。
暗い暗い闇でも光を求めて咲く花のように、
君が僕の暗闇の道標になってくれないか。
花咲いて。
わおすっごい抽象的!抽象的なのかな?具体的?ともかく難しいお題だこと!
毎年、PTAかどこかの団体から必ず妹はパンジーを持って帰ってくる。ビニール袋に入ったその花は、大抵子どもに不人気な色を飾ってやってくるのだ。まず黄色が無くなって、次に白。そうして残った紫を妹は連れてくる。私がそうだったように。
そのパンジーはどれも咲いた状態で学校に贈られるから、土に植え替えるだけでいい。私の家でも近くに住む祖父に頼んで植え替えてもらい、私たちの興味が変わらない限り水を与え続ける。正直な話をすればもって一週間だ。一週間続けば上出来な方。興味が薄れてからは一瞬で、枯れるしかない。
元々私の家は後ろに建物があり、昼でも日陰で涼しい。家の前の駐車場から数歩進めばしつこいほどに日は照るが、進まなければ蒸し暑い空気しかない。日光が与えられない植物は枯れゆくのが当然で、段々と弱る花々に美しさを見いだせなくなった、まだそれなりの感性が残っている子どもたちの興味は次第に薄れていくのも当然のことだ。
だから、幼いなりに私は昔から可哀想だなぁ、と思い続けていた。
何が善意だろうか。一番輝かしい時に手渡されても仕方がない。だってそれから私たちが観測できることといえば衰退のみだ。面白みのない、どこか迫力にも欠けること。花に気持ちとかあるのかは分からないけれど、幸せな老後生活とかあったもんじゃない。種の状態で渡せよ。或いは夏休みに配って、観察してきてくださいねでいいじゃないか。種を植えて水をあげ続け、芽が出て、蕾が成り、咲いて、枯れて、そこまで見させてはくれないものか。愛着もへったくれもない。なかったから。
この雑草まみれになったプランターを見て、私はもうどうすればいいかさえ分からなくなっている。
私はもうそこそこに成長して、所謂青春を送っている、らしい。高校で起きた話をする度、高校に通った経験の無い身内は羨望の眼差しをこちらに向けてきた。新しい友達、新しい環境、自由でなんだって出来る謎の自信。自分に悩み、友達に悩み、家族に悩み、進路に悩む。赤点を回避して喜び、平均点以上で安心し、順位で絶望する。
パンジーの賞味期限は短い。花咲いて、枯れ果て朽ちるのみだ。いや、逆に雑草がこうして周りに居てくれるだけ、恵まれているのではないか?
……私の賞味期限は、いつなのだろうか?
あと、二年か。
受験に合格したことを、人は「サクラサク」なんて言うらしい。つまりその時点で、人というものは人生のピークに達しているのではないかと思うのだ。
ならば、あとは衰退のみ。
花咲いて、枯れるのが自然の摂理だ。
あぁ、そう思えばこのパンジーが憎く思えてきた。枯れてもなおこいつの周りには誰かがいる。何か起こさなくても近くに居るのは、狡い。こちとら枯れたら他人の迷惑になるだけなのに、枯れても誰かの力になるなんて、狡いじゃないか。
雑草からパンジーだったものから全て引き抜いて、土ごと新しく入れ直す。軽く土を耕してから、丁度昨日、妹が持って帰ってきた紫のパンジーをプランターの中央に植えた。申し訳程度に水もやってみたところで、途端自分の思考に虚しさを感じた。
枯れた直後に引き抜いたら、それは看取ってしまうことになるじゃないか。なんだかそれは気に食わない。私がこいつのことを忘れずにいても、こいつは私の一番輝かしい時期を忘れないどころか枯れる瞬間を見届けてくれる訳でも無いのに。
共に祖父に忘れられてしまったという共通点だけで些か過信しすぎた気がする。結局はお互いちゃんと自然の摂理に則って朽ちればいいだけのことだ。
そう、結局は花咲けば枯れるだけ。でも、枯れても枯れたなりの良いことだってあるはずだ。
例えば、ほら。私より五年遅く咲いた花の引き立て役になるとか、さ。
「チューリップの花が咲いてきた!…んだけど」
母が苦笑いしながら言った。
「…ちょっと、思ってたのと違った」
「は?????」
ベランダで、季節の花や食べられる野菜などを育てるのが母の趣味である。
母の言葉が気になって、ベランダへ向かうと
その鉢にはチューリップの長い葉っぱがあるだけ。
「え?花はどこ??咲いてる?」
近くまで寄って、よーーーく目を凝らしてみると
なんと、大きくて立派な葉っぱの中にひっそりと花が咲いてるではないか。
背の低い茎のまま、それはチューリップの色だと分かる花びらが控えめに開いている。
確かに思っていたのとは違っていて、私も困惑した。
これは失敗作か?何か栄養が足りなかったのか?
このチューリップはそのまま枯れておしまいになるのかと思ったが、その心配は杞憂に終わった。
茎がぐんぐんと伸びてきて、数日後には花びらが全開になり、それはそれは立派なチューリップになった。
こうして、花好きな母はチューリップ達が枯れるまで満足そうに愛でいたのだった。
花咲いて
道ばたに咲く小さな名前も知らない花
君は目ざとく見つけて
駆け寄って、話しかける
やっと咲いたんだね
きれいだねって
僕の中では、そんな君は
いつだって花咲いたように
可憐で、華やかで、明るさをくれるんだ