『良いお年を』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
幼馴染からのメッセージ。
俺の部屋で飲まないかという提案だった。肯定のメッセージを送ると、家のインターホンが鳴った。
玄関を開ける。
「いっぱい買ってきた」
その手にはパンパンに膨らんだ買い物袋がぶら下がっていた。
「すごい量、持つよ」
思わずその重みで笑みがこぼれる。強く風が吹いた。
「気付かなくてごめん、部屋入っていいよ」
控えめなお邪魔しますという声。
ソファの前にあるテーブルにお酒を広げた。
焼酎、日本酒、缶ビール。ワインにノンアル。
今日は幼馴染に付き合うか、なんて思いながら来客用のグラスとおつまみ用の皿を出した。
ダイニングから戻ると幼馴染は缶ビールに口をつけていた。
「これ使う?」
「ん、ありがと」
「今年も1年お疲れ様」
「お疲れ様」
俺はプルタブを開けた。
「良いお年をお迎えください」
「それ終わりに使う言葉じゃん」
二人して笑った。
良いお年よ
過去にどんなことがあっても。
未来がどんなことになるだろうと。
人は生きていくために前に進まないといけない。
時には後ろを向いてもいい。
けれど、それを引きずってはいけない。
後ろから伸ばされる手を掴んではいけない。
目の前が真っ暗で何も見えなくても。
それでも前を向いて歩いて行こうよ。
ぶつかった壁を誰かと何かと一緒に乗り越えようよ。
真っ暗な道に何か光を灯そうよ。
その光を見失わないように。
君の未来がどうか輝きますように。
良いお年を
良い年越しを
良い一年を
良い人生を
大晦日の晩、初めて喧嘩をした。
そして、私達はまた他人の関係に戻った。
あの人は怒りのこもった声で、
「良いお年を」とだけ残して、
私の許を去って行った。
小さくなっていく背中。
別れの側で、初めて見たような気がする背中。
私はその背中を追わなかった。
新年がもうそこまで来ていて、
清算するには丁度良かったから。
さようなら、過去の人よ。
紅白歌合戦を見ながら考える。
NHKの人選が偏っているのか、わたしがよく聞く曲が偏っているのか。
それ程までに、曲を知らない。
一応流行りの曲は聞こうとしているのだけれども。
#良いお年を
「大晦日ねぇ、紅白見ましょうか!」
お母さんの弾んだ声。
テレビのリモコンをオンにするお父さん。
机の上には豪華なオードブルと年越し蕎麦と、ケーキ、乾杯用のジュースも揃ってる。
「はーい」
と言いながら、本当は好きな配信者のYouTube配信見たいのにな、と内心思う私。
だけど、たまにの大晦日。今日は家族と過ごすとするか。
小学校の弟が、はしゃいで家族全員のグラスに飲み物を注いでいる。
紅白の歌を聞きながら、家族揃ってグラスを持ち上げる。
お父さんが乾杯の音頭をとる。
「えー、今年も1年お疲れ様でした。掃除もみんな頑張ってくれたので、とっても綺麗になりました。また来年も、健康で、仲よく暮らしましょう!乾杯!」
「乾杯〜!」
チンっ
グラスを弟と両親と軽く合わせる。
中に入っている透明なサイダーがゆらっと揺れる。
「おかーさん!もう食べてもいい?」
弟が、ご馳走に待ちきれなくなったらしくお母さんに聞いている。
「いいよー、沢山たべてね。お父さんと二人の好きなもの沢山買ってきたから」
お母さんがニコニコしながら私と弟を見て言う。
「やった!ありがとう、お母さん」
私と弟は早速ご馳走を取り箸で各々取り出す。
いつもは全員揃うことのない食卓。
四人でわいわい賑やかにご馳走を食べる私は、やっぱり1年のこの、四人で年を越す大晦日が好きだ。
家族三人の顔を見回しながら思う。
今年も1年、ありがとう、来年も、よろしくね!
良いお年を。
たくさん迷惑かけちゃった一年になったから、
ありがとうの意味も込めてそう伝えた。
Happy new year って
あけましておめでとう
っていうよりかは
良いお年を、だよね
帰省して母が年越し蕎麦を振る舞ってくれている
母には悪いが実は途中の駅で空腹に負けて
年越し蕎麦を既にがっつり食べてしまっている
だから僕はお先に2025へ
2024のみなさん良いお年を
"良いお年を"
何となしにメッセージアプリを開き、個人チャットの欄を出して一番上の《飛彩》をタップしてチャット画面を開き、メッセージを打って送信する。
〖今日は夜勤か?〗
頭に浮かんだ言葉をそのまま打つ。
打ったメッセージが『ポコン』という音と共に表示される。それを見て、送った事を少し後悔する。
向こうは仕事中だ。スマホを持っているかどうか分からない。持っていたとしても、電源を切っている可能性が高い。メッセージに既読が付いたとしても、日付けが変わる前に来るかも分からない。そもそも送った事が迷惑ではなかろうか。
ぐるぐると思考が巡るが送ってしまったものは仕方がないと割り切り、それでも送ったメッセージを消すのもなんだか躊躇われたのでそのまま画面を閉じてポケットの中に仕舞い、準備を再開する。
ポコン
五分程準備に勤しんでいると、スマホからメッセージの送受信音が鳴る。勿論俺ではない。スマホを取って通知欄からメッセージを見る。
【夜勤ではないが、病院を出るのがギリギリになりそうだ】
──メッセージを送ってくるという事は、今は休憩中だろうか?
なんだか嬉しくて、返しのメッセージを送る。
〖そうか〗
〖けど「気付いたら年越してた」って事はなくて良かったじゃねぇか〗
メッセージを送ると、少ししてメッセージが送られてくる。
【それもそうだな】
【貴方はもう終わったのか?】
こちらを案ずる言葉が来る。他人を案ずる言葉をかけられる程の余裕があるようで、しっかりした休養が取れているのを感じて安心する。
〖一応終わってるけど、明日の準備がいつも以上にかかってる〗
〖特に飾り付け〗
少し愚痴を漏らしてしまった。けれど、リアルタイムでメッセージのやり取りをしているのが嬉しくもあり楽しくもあって、言葉が湯水のように湧き出てくる。それでも、恋人との会話の中に個人的な愚痴を漏らしてしまい罪悪感を感じる。
【その言葉の感じからして、まだ終わっていないのか】
【今からでも無理を言って手伝いに行く】
そんなメッセージが送られてくる。
〖いや、いいって〗
〖気持ちだけ貰っとく〗
ぎこちない指の動きでお礼のメッセージを送る。
〖ありがと〗
「……はぁーっ」
慣れない言葉を使って精神的な疲れが出たせいか、大きめの溜め息を吐く。
──キャラじゃない言葉なんて使うもんじゃねぇ……。
【分かった】
【もうすぐ休憩が終わるからそろそろ行く】
気疲れに下を向いている間に返事が来た。変に拾う事も食い下がる事もせずに。
──良かった……。
〖もうそんな時間か〗
《頑張れよ》と打ったが、すぐに消して別の言葉を打って送信する。
〖ぱにゃにゃんだー〗
前に教わった──使う機会がない──言葉を思い出し、その言葉を送る。
【ぱにゃにゃん】
【貴方も、ぱにゃにゃんだー】
応援の言葉を送られた。
〖ぱにゃにゃん〗
──成人男性の個人メッセのやり取りとして、ちょっと恥ずかしいな……。
そう思いながら画面を閉じようとする。
【良いお年を】
最後に年末らしいメッセージが送られてきた。こちらも同じ言葉を送る。
〖良いお年を〗
画面を閉じて、スマホをポケットの中に仕舞う。
「んっ……」
両腕を天井に向かって伸ばし、身体中の筋肉を解す。
「もうひと踏ん張りすっか」
自分を鼓舞し、準備を早く終わらせようと駆け足で再開した。
皆さん今年が終わりますね✨️
紅白は見ましたか?私は好きな人いっぱい出てて嬉しかった〜!
正月太りしないようにします…😂
皆さんも良いお年を!!
また来年〜ッ
今年はどんな年だっただろう。
紅白を見ながら、漫画を読み、ゲームをしているあたりかなり自堕落な一年であったように思う。
来年はきっとものすっっっごく忙しくなる。
大学受験が控えている。
逃げてしまいたいと思うけれど、楽しみとワクワクも同じくらいある
ああ、来年の今頃もこうやってダラダラできていますように!
みなさま 良いお年をお迎えください。
良いお年を
年末最後の出勤日に一番使う言葉
年々年末感が希薄になる中でこの言葉を聞くと
あ〜年末なんだな
としみじみ
この言葉を使う時、大体休みの前だから皆声が明るい(笑)良い言葉だ
だけどここでいう「お年」とは単に来年のことではなく「お正月」、更にいうと「歳神様」のことらしい
「歳神様」?う〜ん?
単に恒例行事、イベントとして「お正月」を過ごしてきたから、本来の意味や由来を知ってようで実はよく知らないことに気付く
知らなくても困らないかもしれないけど、知っていたら感じ方も行動も変わるよな〜
上手く言えないけど、こういうのって教養で、
大人としてはやっぱり大事って思った年の瀬
皆さん年越しそば食べますか
自分は夜ご飯に食べます
温かい派と冷たい派にも分かれますね
自分はどちらかと言うと冷たい派です
でも寒いので今年は温かな方を。
あと2023年も3時間切りますね
みなさん、良いお年をお迎えください
そして、今年よりもっともっと
楽しめる、笑える年にしてくださいね
空には向かわないで
前に向かって突き進んでください
それではまた来年ここでお会いしましょう
早いけど
Happy New year.
【良いお年を】kogi
「それじゃあ、お先に失礼しますね」
先輩が立ち上がったので、私も合わせて席をたつ。
もう会社には私たちしかいなかった。残業大好きな先輩と、年始の仕事を減らしたい私しか。
先輩が帰ると言うのだから、本来なら私も一緒に帰って節電に貢献すべきなんだろうけど、まだ仕事が終わらない。
「お疲れ様です。今年もお世話になりました」
とりあえず、挨拶しながらお辞儀をする。
「こちらこそ、ありがとうございました。来年もよろしくお願いしますね」
「はい、お願いします。良いお年をお迎えください」
「あなたも、良いお年を」
ふ、と微笑んで、先輩は私の手に飴を握らせてきた。
「無理しないで、早めに帰るんですよ」
「はぁい」
そういうところだぞ、先輩。
ぐ、と飴を握りしめ、良い子の返事をする。
先輩が見えなくなったのを確認して、もう一度席に座った。
「よし。あともうちょっと」
飴を口に放り込む。
先輩の飴があれば、きっと良い年を迎えられる。そう思いながら。
・良いお年を
今年こそは、今年こそは、
この世界にさよならしよう。
何度も思った。
でも結局出来ずに終わるんだ。
中途半端な人間は中途半端な人生しか送れないから。
そしてふと気づいた。
_努力をしなければ生きていけないこと。
好きだったことが好きじゃなくなって。
大切に思うべき人を大切に思えなくなって。
何のために生きてるのか分からなくて。
理由もなしにいきなり泣きたくなって
自分なりに色々頑張って努力しても認められる、
褒められること無く期待が上回って。
自業自得なのにしんどくなって。
来年も、きっと同じ。中途半端に生きてるから。
死にたいのに死ねない。
この世界は大嫌いだ。
笑顔は作れるけど希望なんて無くて。
誰かを、自分を憎んで。赦せなくて。
暗闇の中に沈んで這い上がれない。
そんな時は、
自分と同じような人がいるかもしれないと考える。
"今にも消えそうな弱くて小さな光が灯る蝋燭を
たくさん並べて皆で温め合いたい。"
_少しでも優しい夜明けを迎えられることを願って。
先輩たちとレギュラーになる事ができて
ほんとに幸せです
自分たちの第は大変なことばっかりでしたが
先輩たちに出会い同期に出会い
とても幸せです
ほんとに良かったです
来年も楽しい一年になりますように
良いお年よ
良いお年を
来年、私は厄年です。
悪いことが起こるとは限りませんが、私に『良いお年を』と言われたところで幸せは届けられないかと思います。
なので、こう考えるのはどうでしょうか?
来年は私が厄年。
あなたは良い年になる。
あなたの厄、私がもらいます。
いい考えでしょう?
良いお年を!
年越しそばは、インスタントではなくお店で。
と、息巻いていたのだが、連日の歳末に向けての予定を組み過ぎたせいか何もやる気がなくなってしまった。
なので、今年は某インスタントそばで。
まあ、せめて実りある一年にしよう。
来年もよろしくお願いします。
大晦日ともなると
もう気持ちは殆ど次の年に向いている気もしますが
どうか皆様が良いお年を迎えられるようにと
お祈りさせていただきます
家族は遅くまで起きるつもりだそうなんですが
私は早く寝て来年も元気に迎えたいなと思うところです
来年もどうぞよろしくお願いします