『脳裏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『脳裏』
脳裏をよぎる
脳裏を掠める
脳裏に焼き付く
そんな単純な言葉しか出てきやしない
自分にはその程度のことしか書けないのだろう
あぁ、なんと浅いことか
根本浅いとか浅く無いとか
そんなことを気にするのが間違えているのか
つい上手いこと言おうとしてしまう自分がいる
あぁ、嫌気がさす
文章や詩なんて
内面を発露させるものではないのか?
そう思っているはずなのに
あぁ、それでも上手いことが言いたくなる
そして何も言えなくなる
なんとくだらない人間か
なんと浅い人間か
それでも書くことをやめられない
何故なのか
何を求め、何をしたくて書いているのか
お題が悪いと言いたくなる自分がいる
そう、それは言い訳
己の力の無さを
言葉の少なさを露呈するだけ
あぁ、くだらない
そんな想いが
脳裏をよぎり
脳裏を掠め
脳裏に焼き付く
また泥沼にハマって抜け出せなくなる
深夜の闇に引きずり込まれてく感覚
正論ばっか言う人はこう言う
必ず朝はやってくるから
って。
でもさ、わたしにとっては今この瞬間
闇に包まれたこれが世界の全てで
この闇の先に光が待ってるなんて
想像もできない。
今楽しくなくて未来にも希望がないなら
頑張る意味ってあるの
過去の私が問うたこと
その答えをわたしはまだ教えてあげられない
感覚がある。
引き裂かれ、
凍える機能。
人には許容がある。
私という限界に、
触れた気がした。
「脳裏」が線を、
超えようとする。
怒りが、悲しみが、
溢れかえって、
波は引いていった。
まだ壊れない。
脳に裏なんて
あるのかな?
どこよ?それ
って言いたいところだけど。
確かにあるよ。
あれ。
あの時。
忘れてしまいたいと思った分だけ
確かに、濃く、
焼きつけられてる。そこが
脳裏。
誰にも言いたくない
わたしだけ、知ってる場所だ。
#脳裏 2022.11.10
酔ったおっさんが独りよがりな説教をコイてる時
オレの脳裏に浮かんでいたのは
「菊って、なんで米が入ってんだろ?」
でした
おしまい。
#脳裏
097【脳裏】2022.11.10
《では、ちょっとわたくしに向って、これは傷つくだろうな、という悪口を言ってみてくれませんか?》
《え? ホントに言っちゃっていいんですか?》
《いいんですよ。とにかく実験ですから》
《それでは、言いますよ……この、ブサイク、最近は髪もうすくなってきてるぞー》
《うっ……ぐさっ》
《今日はすでに3回噛んでるぞー、テレビに出るのなんかやめちまえー》
《ううっ……ぐさぐさぐさっ》
《あっ……だ、大丈夫ですか?さすがに言いすぎましたよね》
《いや、アナタ、もしかして普段から思ってること言ってるんじゃあないでしょうね?》
《そんな、めっそうもないですよー!……クスッ》
《まぁ、というふうにですね……悪口を言われて心が傷ついた、なんて言い回しを、ふだんわたくしたちはなにげなーく使っているわけなんですけども、脳のほうでも、体に痛みを感じているときと同じ部位が反応している、ということがわかった、ということなんですよね?……》
《はい、そうなんですよ。これをわかりやすくしめしたのが、こちらです》
テレビの中の小野アナウンサーは、おもむろに、となりに立っていた志の輔の頭蓋骨をかぱっとあけた。剥き出しになった志の輔の脳みそには、悪口を言われた数だけ刃物が刺さっていた。
《イタタっ……いたいよう、言葉の刃物、いたいよう……》
《というふうに、どうも脳は、言葉の刃物に刺されたときも、本物の刃物で体を刺されたとき同様に、痛みを感じているようなのです》
《あの、この刃物、言ったアナタの責任で、はやく抜いちゃってくださいよ》
《はい……だけど、私なんかが抜いて、血がいっぱい出たりしちゃいませんかね?》
《そりゃアナタ、NHKの美術さんの技術を信じて、すぱっと!》
《では……せーの、すぱっ!》
《あぁ、ほっとした。自分の悪口を聞かされたら、その人の脳の中ではこんなことになってるんだ……ってわかってたら、悪口なんか、もうとんでもなくおそろしくて、言えなくなっちゃいますね》
《そうなんです。いまの志の輔師匠と同じように、悪口を言われて脳に刃物が刺さった人物の映像を見た人はその後も悪口を言うか、と実験をしてみたところ、なんと、10人中10人が悪口を言わなくなったそうなんです……》
へえ、すごいな……10人中10人が。ということ以上に、最近のためしてガッテンは、志の輔の体までもをガッテン装置として使うのか、とたまげたところで目が覚めた。
そうだ、ガッテンは、もうやってない。終わった番組だったんだった。
あれは夢だったんだ、と自分にいいきかせるものの、脳みそに刃物が刺さったまま痛がる演技をする志の輔のシュールな映像が、どうしても脳裏から消えなかった。
それにしても、脳裏、ってどこだ?……ああ、頭蓋骨のなかで、ってことか。どうもあのシュールさから、しばらくは立ち直れそうになさそうだった……。
女の子になりたい。
体じゃなくて心が女の子になりたい。
そしたら絶対完璧に人生上手くいった。
いつからだっけな、こんなことで毎日のように悩んでたのは。
普通に恋して、デートしたりとか、何も気にしないで友達と笑いあって恋バナして。
そんな人生歩みたかった。
友達に体触れられても何とも思わないで、かっこいい男の人に惚れてさ。
その癖に女の子扱いが辛いもんね笑
誰か魔法かけてくれないかな、辛いよ。
もう眠いな。
そういえば、あの課題やっていないな。
明日やればいいか。
疲れているから今日はもう寝よう。
明日って寒いのかな。
カーディガンで平気だよね。
いいや、起きたら考えよう。
本当に疲れたな。
ああ、パソコン充電してなかった。
明日使うんだよな。
朝イチで充電すれば間に合うか。
今から起き上がるのは無理。
やばい、目覚まし鳴ってない!
なんだよ、4時半か。微妙。
あと30分したら起きるわ。
やったわ、これ。
『脳裏』
昨日は蝕まれる月を見ながらシャッターを切り
最近は美味しかったカレー屋さんのカレーに向けて
シャッターを切っ
#脳裏
常に頭の中で何かを考えて何かを想い続けて何かと戦い続ける
きっと『無』の時間なんてない。
だから最近寝たくなるんかな…
高い高い所から見下して、軽々しく夜を掴んで逃げてはすでにすっかり海鳶の色
『脳裏』
脳裏とは・・・
脳の裏?
それどこ?
実体は無いけれど
無限に浮かぶ想像の領域は
脳裏?
ホントに?
誰か見たの?
うひひ
そんな事しか浮かばんかったわ
私の脳裏には
(´,_ゝ`)プッ
「脳裏」
いつからか、ふと脳裏に浮かんでくる光景がある。
夢にしては、あまりにもはっきりとした
イメージが残っていて。
でも、昔見たにしては現実味のない取り合わせで。
現実主義の私でさえ
前世の記憶の類だろうか、と疑うほどの
鮮烈な光を放つ圧倒的な光景。
物語の種とは、案外こういうものなのかもしれない。
脳裏
脳裏____
「汚い」
幼い頃から潔癖症だった。ただ、空間や場所に対しての潔癖症だ。例えば畳の部屋には座れないし、誰かがいた痕跡のある場所が汚く思えてしまう。だから、トイレや洗面所に行くときは必ず息を止める。
汚い、汚い、汚い。
だけど、本当に汚いのは、
私なんだ。
お題《脳裏》
現実は鈍色にくすんだ、まがいもの。
教室の喧騒から遮断された世界にわたしはいる。
脳裏に住む少年――ナナシは今日も笑顔で、わたしを迎えてくれる。
「今日も外の世界は騒がしいね」
「そうなの。先生の話はつまらないし、周りは毎日くだらない日常話ばっかり」
「はは、まさにそのようだ。ほらまた弱い者いじめしてるよ」
「松田くん――標的にされてるんだよね。かわいそうに」
同情はするが、めんどくさいことに関わる必要はない。
「ほら、そろそろ休憩時間終わるよ。行っておいで。――ここで、待ってるから」
「うん、いってきます」
夢から現実へ――。
消えてしまった貴方
もう随分前に消えてしまっていたよう
でも私は気付けなかったんだ
あの時、この時、考えてももう遅い
だって貴方は
もう考えることでしか会えないのだから
目を覚ますと私は病院というところにいたらしい。
看護師さんが
「ここがどこか分かりますか?」と言ったが,
私は答えることが出来なかった。
消しゴムで綺麗に消されているように真っ白な頭の中。私は言葉を失い,過去を失った。
私は事故にあったそうだ。
事故に遭ったと言われたらそんな気がしてきた。
誰かと一緒に歩いていたような,いないような。
なんだか廊下が騒がしくなった。
「...ちょっと!起きたなら連絡してよ!!」
「...はい?」
突然こっちを向いて男の人が話しかけてきた。
誰だろう...?
「すいません。誰ですか?」
こんなことを聞くと
彼はひどく悲しそうな顔をしていた。
「僕は,君の彼氏だよ。急にごめんね。
そんなこと急に言われてもわかんないよね。」
彼は言った。
「...ごめんなさい。あまり覚えてなくて...。」
「そっか...じゃあ今日は帰るね。
明日気持ちが落ち着いたらまた来るね。」
そう言って彼は病室を出た。
彼は最後まで悲しい顔をしていた。
何時間経っても,
私はその顔が脳裏に焼き付いて離れない。
記憶が戻ってくるのを願いながら私は目をつぶった。
─────『脳裏』
脳裏
メロディには何故か君との懐かしき日々が脳裏を
突いて優しく包んだ今日も素敵な曇り空の下。
胸に退廃した根性灯ることがないが、それで上等。
期待はずれに煌めいた僕の正義
「いつでも忘れていいから」
『脳裏』
木魚を叩き歌う男の声が蔓延る
拍子に合わせて揺られてみれば
微睡む胎児の夢さえ見られよう
違う
違う
生まれないでください
古臭い電子音だけが証明する
堂々巡りの袋小路に目が眩む
人に縋ることができないから
自分で自分に縋る。
やっていることは気持ち悪くても
そうするしかない。
頭を痛めないように
そして自分がまた壊れないように。
温めて労わって頑張ってみる。