『脳裏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題 脳裏
忘れようとすれば脳裏に浮かぶ
あなたの笑顔
冷たい風をこの手に受けて
全てを変えたい
想い出に負けないように
明日を待ってる
脳裏
脳裏に浮かぶ
その笑顔はもう私に向けてくれないの?
私に話しかけてはくれないの?
傍にいるのにいない貴方
隣にいるはずなのに
私たちの間だけ壁があるみたい
わがままばっか言ってごめんなさい
自分勝手でごめんなさい
私がもう少し大人だったら
今も隣に貴方はいたの?
「脳裏」
脳裏に浮かぶあの笑顔 あの言葉 あの風景 全て君との 大切な思い出 もう今は戻れないけれど もう君に会うことは できないけど いつまでも いつまでも 残ってるから ちゃんと 残ってるから
覚
囁く声 耳を塞ぎ続けた
否定する存在 闇深く 私を縛りつける
歪む視界 狂気に支配され
刻まれて逝く程 私と入れ換わる…
眩暈に犯されながら 嗤って
蠢く脳は 破壊されて逝く…
躯から流れ出す 真紅い血を呑み干して
深く 深く 堕ちて逝ける 劇的に
思考は狂い出した 歪む配列の中
定められた世界に今 終焉を…
眩暈に犯されながら 嗤って
蠢く脳は 破壊されて逝く…
切り裂きながら 嗤って
跪き 私は 染められて逝く
躯から流れ出す 真紅い血を呑み干して
深く 深く 堕ちて逝ける 劇的に
思考は狂い出した 歪む配列の中
定められた世界に今 終焉を…
不老不死の鈴夜さん
「あなたとわたし」
「意味がないこと」
不老不死の鈴夜さんが言う事には、あなたとわたしは『違う』のだと、鈴夜さんの店で一番人気のソファーで寛ぎながら、ポツリポツリと語り始めた。
定休日の気怠い午後に、二人でお茶を飲みながらどうでもい事を語り合う、そんなユルい親睦会でのことだ。
「わたしとあなたは違うのだと、ちゃんと認識しておいて欲しいの」
「そんなの、当たり前じゃないですか。他人なのですから」
ううん、と鈴夜さんは首を振る。
「気遣いとか尊重とかの話ではなくてね、非時香果(ときじくのかぐのこのみ)を食べた者と食べていない人の話。不死者と生者の、そう──」
言いかけて黙る鈴夜さんを見て、わたしは首を傾げた。なんだか今更な話だ。
「不老不死とそうじゃない人の違いなんて、年老いて死ぬか死なないかでしょう?」
「──化け物と人間、よ。ちゃんとその認識は頭の片隅に置いていてほしいの」
ソファーで寛ぎながら話すには、少し真剣な声色だった。わたしは佇まいを直して話を聞く体制を整える。
「鈴夜さん、またネガティブモードですか? ハーブティーとか飲みますか?」
「そういう事ではないのよ……」
眉根を寄せてシワを刻む鈴夜さんに、わたしは嗚呼と一人で合点が行った。
わたしを拒絶して安心したいのだ。
不老不死だから、人との付き合いは長くとも60年ほど。それも正体をバラして受け入れてくれたらなので、普通なら長くとも10年で怪しまれて別れがくる。
私は鈴夜さんが不老不死という事実を知った上で友人となったので、そんな貴重な理解者を今後失うという恐怖感や不安に押し潰されそうになっているのだろうと思った。
「大丈夫ですよ、わたしは体は健康だし、事故や怪我に気をつけていれば、まだまだ一緒に居られますよ」
そう言えば安心するかと思って腕を上下に振って見せたが、鈴夜さんは悲しげに微笑むばかりだった。
「あなたのそう言う所、とても素敵よ。でも目の前にいる化物は900年も生きている、人の形をしているけれど、中身はもう化け物なんだって事を理解した方がいいわ」
鈴夜さんは少し呆れたように溜息をついた。わたしが楽観的すぎると思っているんだろう。ま、否定できないけども……。
「鈴夜さん、そんな事を言っても、わたしは友達をやめないし、離れたりしませんよ。そんな意味のない話より、もっと楽しい話をしましょう」
いい加減に面倒になって、わたしは鈴夜さんの気持ちも汲まずに窘めた。
彼女は苦笑すると、お茶を一口飲んでジッと水色を眺めてから「そう、ね……」と頷くと、いつもの穏やかな表情を浮かべた。
「じゃあ、いつものように昔話をしましょうか」
不老不死で全国を練り歩き、今はこの地域でひっそりと寂れたブックカフェを営んでいる彼女の生き字引に期待して、私は鞄から一冊の本を取り出した。
「あ、なら大学のレポートの為に読んだこの本にある、ここの処刑場についての話とか聞きたいです」
「あら、あそこねぇ……あ、とっても素敵な駈け落ち話があるのよ、女川飯田口説って言ってね、家臣と奥さんが──」
生き生きと話し始める鈴夜さんに安堵しながら、わたしはその話に聞き惚れた。
──私を人間だと、友達だと言うあなた。
私は、あなたを私と同じ者にしてしまいたい……と思い始めている化け物なのに。
脳裏に遮る
君の照れた顔と声が
memory 𝒩𝑜.5
#脳裏
私の中の“脳裏”は何を考えてるって?
私の頭の中はね、
お兄ちゃんとお姉ちゃん達のことを考えてるんだ。
(お姉ちゃん達って言ってもメンバーだけどね笑)
私は、いつも自分よりお兄ちゃん達やお姉ちゃん達が
喜ぶことを考えてます。
1人だけ喜ぶのと大人数が喜ぶのなら
きっとみんなも大人数が喜ぶ方を選ぶと思うんだ。
・
・
・
笑
何言ってるんだろ…
本当の私の頭の中はね、きっと……
ずっと1人で泣いてるよ。
2021年11月10日
「エリート小学校」
この国で一番優秀な頭脳が集まる小学校がありました。
この小学校は全国模試で上位の成績の小学生しか入れず、
国中の小学校の決まりや流行を決める事が出来ました。
そんな優秀な小学生達でしたが、
ここ最近、奇妙な出来事が起こる様になりました。
とある児童は、周りは静かなのに
親や先生の怒鳴り声が聞こえると言っていました。
医者を目指している児童は
「病気じゃない?統合失調症って言う…」
と、当事者の児童に言いました。
当事者の児童は
「病気じゃないよ!
本当に人間の声で怒鳴って来るんだ!」
と、言いましたが、医者を目指している児童は
「統合失調症患者は
そう言う事を初期症状の時に言うんだ。
きっと、勉強のストレスで発症したんだ。
この子を病院に連れてって」
医者を目指している児童は、
当事者の児童を病院送りにしました。
「あと、空笑の子も統合失調症だよ?
統合失調症は初期の内に
いかに処置出来るかが大事なんだ。
そう言う子達を病院送りにして行こう」
医者を目指している児童は、
幻覚や幻聴、空笑などの症状がある児童を
次々と病院送りにして行きました。
警察官を目指している児童は、
この状況に疑問を持ちました。
「統合失調症は普通、発病率は1%だ。
この学校の四分の一が発症してるなんて
おかしくないか?」
警察官を目指している児童は、
自分と同じ志の児童達を呼んで調べる事にしました。
警察官を目指している児童達は、
即座に医者を目指している児童達が怪しいと気づき、
医学研究クラブを調べる事にしました。
「僕達、医学研究クラブが怪しいんですか?」
「病気が大量発生したら、
研究所が怪しいって言うからな」
警察官を目指している児童達は、
部室内を捜査し始めました。
「ん?何だ、この機械…」
警察官を目指している児童の一人が
見慣れない機械に触ろうとすると、
医者を目指している児童の一人が、
背後から謎の電波銃を
警察官を目指している児童達に浴びせました。
「な、何だ?」
「激しい頭痛と怒鳴り声が…!!」
警察官を目指している児童達は、
頭痛と自分にしか聞こえない幻覚幻聴に苦しみました。
「僕達の秘密を知ったね。この学校から消えてもらうよ」
「この学校の事なら大丈夫。
次点の成績の子が繰り上げで、この学校に来るから」
警察官を目指している児童達は、
病院送りにされてしまいました。
「委員会には逆らえないからな。
委員会が目障りだと思った児童を
皆、消さなきゃいけないし。
よっぽど、自分の委員会の椅子が大事なのかな?」
「この機械、手に入れるの大変だったからね…
お父さんにだいぶ無理言ったよ。
頭の中に映像や音声を流して精神を操作する機械なんて
日本には無かったし…」
「委員長、本当に僕達の成績上げてくれるかな?」
#脳裏
産まれてから現在の事までをしっかり覚えてる人って少ないよね
けどその中で、ふとした時に思い出す、もしくは忘れられない出来事、
脳裏とは脳の裏(めっちゃそのまま笑)
思い出す時って脳を使う気がする…
わたしなら、脳裏にくっきり染み付いてることは沢山ある
思い出して幸せになること
恐怖で苦しくなること
結構覚えてるよね(笑)
目を伏せるといつもある。笑顔も泣き顔も悔しそうな顔も、それと、他の奴には見せないあの顔も。目を開ければすぐ傍には無いが、確かにそれを向けられたことを覚えている。
私の脳裏に浮かぶのは
誰だろう
自分の心のままに
自分と向き合う
脳裏に浮かんだ貴方の顔は
どんな顔だったか思い出せない
きっと優しい顔だった
きっと素敵な顔だった
もういないから、見ることは出来ないけどね
いつでも頭の中にあなたがいて
目を閉じると夢であなたに逢う
#脳裏
いつも脳裏ではあなたと一緒にいるあの時間が残っている
今すぐあなたの所に行きたいけど臆病だから行けないや.
しばらく待たせちゃうけどまたあの世で沢山話して沢山遊ぼうね...
それまで待っていてね.
いまも
僕の脳裏に焼き付いて離れないのは
あの日の君の笑顔
もう二度と見ることも叶わぬ
あの日あの時の
楽しそうな
幸せそうな
君の
#脳裏
月日は流れる
私を置いて
脳裏に焼きついた
きらきらした笑顔
今でもそこにあるのに
手は届かないままで
時と共に忘れるなんて
きっと思い違いだね
すべてがあの日のまま
止まったままなんだ
忘れることさえできたなら
愛してるのひと言を伝えれたなら
届かぬ願いを
ただ抱きしめているだけ
脳裏って何があるか気になっちゃうな、、、
脳裏に過ぎったのは、
きっと多分
記憶の遠くにいる
誰か。
記憶から、貴方が出てくるのは
まだ先の話かな。
沢山の恋をしてきたけれど、
沢山の失恋をしたけれど、
忘れられないのは、
初恋の貴方なんだ。
はじめての
胸がときめく瞬間
顔の火照り
ときめきと共にやってくる苦い思い
全て貴方が教えてくれたから。
ふと、私の脳裏に浮かぶこと
『男女の友情って本当に無いのか?』
蘇る。鉄臭い302号室、物が散乱としたリビング、血溜まり、目元に涙のあとが残っている母、ナイフが刺さったままの妹、血だらけの父、小さく呼ばれた私の名前。嘘だと思いたかったが、まだ体に馴染んでいないセーラー服に染み込む家族の血がそれを阻んでいた。汗と涙と血がごちゃごちゃに混じっていく床を呆然と見つめていた。目を背けたくなるくらいの惨状に涙をぼろぼろと流し続けた高校一年生の春。今も尚、脳裏に鮮明に焼きついて離れない過去の記憶が私を噛み殺す。もっと早く家に帰っていれば?私の帰りを待たずに、家の鍵を閉めておくようお願いしていたら?たらればを並べたって何も変わるはずがない。心の中の後悔は拭えず、ただその悪夢を繰り返すばかり。
お葬式の日、私に哀れみの目を向ける大人や、こそこそ何かを話している大人が嫌だった。察しのいい友人に連れられてトイレで吐いた。家族との思い出をぜんぶ有耶無耶にしてしまいそうなほど曖昧な色をした吐瀉物にまた涙を流した。
家族との最後の記憶ばかり脳内では再生されていた。あんなに私を苦しめる記憶が、家族で行った水族館だったりとか、夕ご飯の時の他愛もない会話とか、そんな些細な幸せすらも見失ってしまうくらいの記憶だと思いたくない。
逮捕された男までも、私を見るなり哀れむような目を向けた。やめて、見ないで、見ないでよそんな目で。なんで、なんであんたがそんな顔をするの、私の家族を苦しめたのはあんたのくせに。あんたのせいで私は…………
───「起きて、起きて」
はっと目を開く。横では心配そうな顔をした彼が座っていた。私の右手を優しく握って、私の目覚めを待ってくれていたようだ。
身寄りのなくなってしまった私を引き取る役を買って出てくれた、高校の化学の先生。容姿端麗、しっかり者の彼は本当に優しくて、私がこうやって魘される度にずっとそばに居てくれる。
「せ、せんせい…」
私は先生に抱きついた。先生の服がシワになってしまうかもしれないくらい、強く強く。先生も抱きしめ返して、そっと背中を摩ってくれた。
「先生、わたし、わたし……」
「よしよし、大丈夫、お前はよく頑張ってるよ」
私をダメにする甘ったるい言葉にまた甘えてしまう。私は彼なしでは生きられないかもしれない。
「ずっと離れないでね、先生、大好き」
彼は微笑んで、
「うん、ずっとそばに居るよ、絶対に離さない」
と言いながら私の頭を撫でた。
「脳裏」