『美しい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
うつくしい
いろんな美しいが世の中にあるけれど自分の中で感じる美しいを大切にしたいと思う。
みんなそれぞれに美しい。
『美しい』
めったにないけど、雨上がりの虹。
葉に乗った、まんまるい雨粒。
雨に洗われた鮮やかな新緑。
水溜りに広がる波紋。
色を変える紫陽花。
この時期にはこの時期の美しさがある。
ㅤ寝返りの気配に目を開けた。こちらを向いたきみは、目を閉じたまま身体を震わせる。
ㅤずれた毛布を整えて、鼻先に頬を寄せた。まだ少し濡れる睫毛。
ㅤさっき無意識に呼んだ名前を、密やかに呟いた。幸せな響きに唇が緩む。
ㅤうっすら届く月明かりもやわらかな寝息も、白い肌で上下する淡く散った紅色も。
ㅤ隣にきみがいる。それは美しい夜。
『美しい』
※美しい
刀剣乱舞の光忠兄弟……いや長船派が
「美しい」を語るうえで語彙力高すぎてたまらんね
まず最初に無自覚な口説き文句褒め言葉から考えなきゃいけないから、大変なんだよね
二次創作の人達は凄いなぁと思わずにいられない
No.327『美しい』
昨日のお題の『どうして世界は』の次にこのお題で、意味があるのかな?と少し考えてしまった。
皮肉なのか、あるいは世界は美しいと伝えたいのか、それは分からない。
でも、自分でもなぜかは分からないけど、それに救われた自分がいた。
美しい
この表現は人工的に造られたものでも奇跡が重なり生み出された自然の賜物でも用いられる。
使い方としては多種多様ではあるが一貫して言えるのは目の前の出来事に安堵や感情を揺さぶれる事に間違いはないだろうか。
それが例え醜く歪んだものであっても1部の人間又は生き物であっても表現の仕方を制限することはあってはならない。
ある小説で美しいと醜いは紙一重という言葉を見つけた事がある。
とても興味深いので読んでは見たが最終的な結論は人の感受性の問題とか何とか書いてあり何とも知らぬが仏状態になったのでここに書き記してみる。
美しいと鬱くしいの表現を正しく使いまた1歩輝きを放てるような生き方をしていきたいものである。
学校に行くのが嫌で、わざと遅い時間に家を出て、いつも乗る時間のバスじゃなくて、次の時間のバスに乗った。
バスの中は3人くらいしか乗っていなくて、何となく運転席の後ろの席に座って、窓の外を眺める。
見慣れた景色、通り過ぎる時に見えた時計の針は完全に遅刻の時間。
学校の近くまできて、ふと正面を見ると、天気が良かったから、住んでいる県の象徴だと言われている山がはっきりと大きく見えて、学校の近くからこんなに美しく見えたのかと初めて気付いた。
バスだから、少し高い位置から見るかたちになって、余計に美しく見えたのかもしれない。
美しい
美しいとはなんだろう
誰かの指示に従って
周りの目を気にして
本当の自分を殺して
それが本当に美しいのか
私の美しいは違う
私が美しいと思うのは
自分の事は自分で決めて
やりたい事をやって
本当の自分を貫き通す事
これはとても素晴らしい事だ
これはとても美しい事だ
美しい
それは音楽
緊張と安定
調和と独立性
鳴りと響き
独白とメッセージ
(美しい)
初めて君を見た時。
無邪気な、心の底からの笑顔。
優しげな三日月のように細められた目、
柔らかに弓なる唇。
私にとっての美しいは、君だった。
敵)さぁ、死ね!!!!!!!!
(敵の腕をつかみ)
死んじゃいけねぇんだよ、
まだ、あいつに、謝ってねぇから
ここで死ぬとあいつに笑われる
これ以上、人生で、人に笑われるのは、ごめんだ
敵)なっ、減らず口を!!
(残りちっぽけな魔力を全て放出する)
せめて、せめて!
敵)おい、待て!その魔力がどこから出てくる!
こいつは、こいつだけは!
俺の手で、殺す!!!!!!!!💢💢
ぜってぇーに!💢
敵)いやめろぉーーーー!!!!!!!!
外見、声、使う言葉、立ち振る舞い、髪の長さも、肌艶もさして美しくもないあの人。
だけれど、あまりにも恐ろしい夜の中。
人々に取り押さえられ連れていかれたあの人の後悔も悔いもない、黒く濁ってしまった目のあの人が鬱蒼と作った笑顔が、この場の誰よりも美しく写ってしまった。
あなたが
恥じて
嫌って
隠したい
見たくもない
捨て去りたい
と思うようなところに
あなたの美しさがある
美しい
この言葉を見る時、私の胸は少し痛む。
私の名前には「美」という字が入っている。
中学時代、先生ぐるみのいじめに遭っていて、
ある日、その先生が「美しいという字が入ってるのに美しくない人がいますね」と言いながら、意味ありげに私を見た。
先生と一緒に私をいじめていた人達も、それを見て私の方をチラチラ見ながらクスクス笑っていた。
その時から私は自分の名前を嫌いになった。
35年経った今も、その屈辱が忘れられず、思い出すたび、心が痛む。
猫の目って美しい。横から見るとビー玉かと思うくらい綺麗な球体をしていて、暗闇の中にいればきらきらと光っている。その目でどんな世界を見ているのか気になって聞いてみたら、「にゃあ。」と一言返ってきた。
『美しい』
【美しい】
雨の強い日だった
日が高くなってから降り始めたそれは、昼食をとりに外へ出ていた者たちへ容赦なく降り注いだ
普段なら少し長居して、雨脚の弱まるのを待っても良かったが、あいにく今日はそうとは行かない
仕事と言うのは天候くらいではどうとも動いてくれないものだ
「走るか…」
近くのコンビニにでも入ればその場しのぎの傘くらい手に入るだろう
そう決め込んで、そこら中にできた小さな水溜まりに足を踏み出した
「戻りました……」
「おかえり〜、結構降られたんじゃない?」
「いや、店からコンビニまでが意外と遠くて…」
「なるほど?ビニ傘のおかげでその程度ですんだわけか」
室内まで響く雨音に、窓をちらりと見やる
さっきまでよりもまた強くなったそれに、あの人は大丈夫だろうかと思い至り、ずっと室内にいた男を振り返る
「律さんってまだ帰ってないんですか?」
「あー、まだ戻ってないかも…?」
「…」
もしあと5分の間に連絡がなければ、電話を入れてみよう、迎えが必要なら車を出せばいいし、傘が入り用なら、さっき調達したものがある
そんな事を考えていれば、ドアの開く音がして
「ただいま…」
「おかえり〜」
「律さんもしかしてそのまま帰ってきたんですか!?」
服は張り付き、髪はまとまり、足元に水溜まりができていないことが不思議なくらい、雨に濡れた東雲律がそこにいた
「そう遠くなかったから…コンビニによる方が遠回りだったし」
そう言って職場の厚意で用意されていたタオルを手に取り少し長い髪を絞るように拭いていく
目にかかりそうな前髪の、細い毛先についた水滴が目を引いた
小さくため息をついたその横顔は、冷えた体が室内で温められ、少し赤く染まり、それはそれは、とても……
「……何?柊」
「え、あ、いえ...」
「柊くん東雲に見とれてんだ?まあねえ、水も滴るって感じだし」
「違っ」
「ふーん…?…すけべ」
「ちょ、なんでそうなるんですか!」
「ははっ、柊君も髪拭かないと風邪ひくよ〜」
美術品のようでいて、けれども俗世から遠く無く
陶器のようでいて、けれども温かみを無くしておらず
静かに、けれど雄弁に
嗚呼、美しいというのは、きっと
キラキラと太陽を反射させて揺れる水面。
ちゃぷ、と音と共に痺れるような冷たさが体全体を襲う。
1歩、また1歩と前に進めば眩い太陽のせいか潮風のせいか、ツンと目が染みてくる。
これから来る未来に期待と不安を胸にしながらも、1歩ずつ、確実に前に進む。
どぽんと全身が沈むと、静寂な世界が来ると思っていた予想とは反し、この世界はとても賑やかだ。だが、不快にはならない。
自分の意思と関わりなく手足が大きく動く。意識がどんどんぼんやりとしていくと同時に、手足も動かせなくなってくる。
嗚呼、望んだ終わりだ。と閉じていた目を開く。
光が降り注ぎ、まるで異世界か天国に来たかのような気分になる。
絶望していた世界ではあったが、最後に綺麗と思える感情が残っていた事に喜びを感じながらゆっくり意識を落とした。
力なく波に揺れながらも沈んでいくその人は、とても綺麗に微笑んでいた。
目の前一面に広がる田んぼ
水面に反射して、雲が流れ
青空に映し出す山々
その稜線が、柔らかに揺れる
清々しい風が吹き
草の香りが、ほんのり漂う
風がそっとささやき
水面が揺れ
初夏を思わせる暖かさ
何もないけれど
都会にはない、美しい景色に
心が晴れ渡り
幼い頃の下校中
時折立ち止まっては
夕陽の移り変わりゆく景色を
じっと眺めていた思い出が
よみがえる
大自然に囲まれた、この地は
春は、桜の舞
夏は、草木に囲まれ
秋は、紅葉が舞い
冬は、雪が降り積もる
四季折々の景色に囲まれて
今日も、今を生きる
そして、これからも
この美しさの中で、生きていく
いつまでも、心を豊かに保ちながら
今日も、心の中の夢を描きながら
明日へとつなげる
ー美しいー
美しい嘘があるならば
そこに少しだけ、悪というスパイスがあるだろう。
完全なる優しい嘘は存在しない。
優しい嘘ほど美しい嘘はない。
他者を傷つけるのが怖くてついた優しい嘘は
自分を守るためのナイフを隠し持っているから。
最近最近のおはなしです。都内某所のおはなしです。某私立図書館には、何気におでんが絶品な、飲食スペース併設の食堂がありました。
食堂の店主はお酒が大好き。
アルコール類の提供はありませんが、
店主が作る料理のことごとくは、肉も魚も果物を使った料理も、お酒によくよく、合うのでした。
ところで、そんな図書館居酒屋食堂ですが、
図書館というだけあって、試験勉強やら自習やらの児童生徒、学生さんも、チラホラ。
5人6人集まって、大皿囲んで勉強できるように、
食堂の店主はギリギリ利益が出る程度の価格で、
どっさり、たくさんの種類の具材で、サンドイッチの盛り合わせをメニューに突っ込んだのでした。
ハムにタマゴ、ツナマヨにイチゴ、主食からデザートまで入って、コーヒーと牛乳がおかわり自由。
学生さんが集まって、それをつまみながら勉強できるよう、店主は考えておったのでした……
が、お客様には「完食も失敗も結局実費の大食いチャレンジメニュー」と勘違いされまして。
「コレだ、コレだよぉ!結局実費の大食いチャレンジサンド〜! あー、良い匂いがするぅ」
その日、食堂の奥の奥あたりでは、美味しいものを愛する某管理局員の収蔵部さんが、丁度その図書館で仕事がありましたので、
一緒に仕事に来ておった法務部さんと一緒に、絶品サンドイッチの大皿を、まず、愛でておりました。
収蔵部さんはビジネスネームを「ドワーフホト」、
法務部さんは「ツバメ」と、それぞれ言いました。
「んん〜、悩むよ、悩むよぉ、
どれから食べよう、どれから食べるのが、イチバン、い〜ちばん、美味しく終われるかなぁ〜」
マーマレードとオレンジソースチキンと、オレンジココアとレモンチーズは、お土産しなきゃぁ。
ドワーフホトは美味しいものが大好き!
この図書館のサンドイッチの盛り合わせも、値段以上の美味と、良いウワサを聞いたのです。
「盛り付け方も、断面も、なかなか美しい」
ツバメはぶっちゃけ、
サンドイッチをメインにコーヒーを飲むより、
コーヒーをメインにサンドイッチをつまむので、
重視しているのはコーヒーとの相性くらい。
「ピリ辛ポークもある。面白い」
あんバターサンドをつまみ、コーヒーを含むと、
あんバタの甘さがコーヒーの酸味と溶け合って、
ふわり、優しさがツバメの口の中で咲きました。
「うん」
ツバメはサンドイッチを、すぐに気に入りました。
「美しい」
コーヒーのおかわりが自由らしいので、さっそく2杯目を貰いに行って、次はどれを食べようと、
思っておったところ、
テーブルに戻ってきた頃には、
おやおや、おかしいですね、
ツバメが1個食べたハズのあんバタサンドが、盛り合わせの大皿の上に、復活しています。
「ん?」
ツバメは目をパチクリ。
「……うん」
あんバタは、2個盛られていたのかもしれません。
きっと、そうに違いありません。
「どーしたのツバメさぁん。早くしないと、ツバメさんが好きそうなの、食〜べちゃ〜うよ〜」
「構いませんよ。私はコーヒーさえ、飲めればそれで良いので。余り物でも結構です」
れにしても本当に美しい」
コーヒー2杯目。ツバメは今度は、お皿に何個残っているかを数えてかられにしても本当に美しい」
コーヒー2杯目。ツバメは今度は、お皿に何個残っているかを数えてから、
その時点で2個残っている、シンプルなハムマヨレタスをつまみまして、ぱくり。
「これも美味い」
「ベーコンレタスも、なかなか美味ぃ」
おやおや、食堂の店主さんが、淹れたてにしてキンキンのアイスコーヒーを、補充に来ています。
「ドワーフホトさんも、どうですか」
「ミルクとお砂糖よろしくぅ〜」
ツバメとしては、コーヒー3杯目。コーヒーを凍らせた氷を適量入れてもらって、片方にはミルクとシロップも追加してもらって、
さっそくテーブルに戻ったところ、
おやおや、やはり、おかしいですね、
ツバメが1個食べて、2個になったハズのハムマヨレタスサンドが、盛り合わせの大皿の上で、
なんということでしょう、3個になっています。
「……ん?!」
ツバメはやはり、目をパチクリ。
「え? んん??」
ツバメはドワーフホトを、じっと、見ました。
「どーしたのぉ、ツバメさぁん」
ドワーフホトは、こっくり。首を右に傾けます。
「あの、」
ドワーフホトさん、盛り合わせに何かしました?
ツバメがそう続けようと、口をあけたところで、
「……あー、 いえ、 なんでも」
すべて、美しく理解してしまったので、とりあえず、ドワーフホトにアイスコーヒーを渡しました。
「ふーん。ヘンなツバメさぁん」
ドワーフホトとツバメが食っているサンドイッチの盛り合わせの皿の下には、2皿、同じものが重なって、隠されておったとさ。
「……急いで食べなくて良いですよ」
「はぁーい」