『繊細な花』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私は繊細だと思います。自分ながらですけれどね。なぜかと言うと、これは憶測でしかないんですが…。
友人のちょっとした一言で傷ついたり、なんで自分はできないんだ、どうしてこんなにも、という思考に陥りやすいからです。
実際、私のことを高校時代の友人は「繊細だね」と言います。そんな私を「付き合いにくい人だ」と離れていく人の方が多かった。
友人だって、段々と私との付き合いも無くなっていき、最終的に他の仲の良い友人と遊んでいました。
でも、こんな私でも、諦めずに話しかけてくれた人がいた。
あなたは私なんかとは違って、明るく向日葵のような性格で、運動ができるスポーツマン。
私の方はというと、大人しめで蜜蜂に蜜を吸いに来てくれないといけないような性格で、運動は大の苦手。
「おれと、付き合ってくれない?」
最初その言葉を聞いた時、戸惑ってしまいました。確かに何度かお出掛けにご一緒させてもらうことはあったけれど、なんで私に?もっと他にいい人が、と、そう思いました。
「君じゃなきゃダメなんだ、君がいいんだ」
そう言ってくれたあなたの目は、本物で。
自分が「人と関わる」ということを、ちゃんとできた、はじめての人でしたので、その告白に、「こちらこそ」とお返事をさせていただきました。
「…ありがとね。」
「え?なにが?」
「ううん、なんでもない。」
繊細な花に、一人の人が見惚れた。
_2023.6.25「繊細な花」
この世には、名も知られない存在がさて、幾億とあるのだろうか。誰にも知られず、あるいは誰からもあるがままに意に介されず、そうして存在の意義を曖昧にするものが。道端に陽を探すこの小花もその一つと言えるだろう。風に吹かれ、排気を浴び、雑踏を見逃すだけの存在に、誰が意識をむけるだろうか。情報と知識の飽和した社会では、その手にした端末をひょいといじれば、この花の存在は明らかになる。しかしてその存在が、その端末に光らせた画面を消して、幾許もつものか。
何もせずにただそこにあるだけの存在が、人の意識に介入できる余白はそう多くはない。それが風に儚い花であろうとも、社会から隔絶された扉に阻まれた少年であろうともだ。
花びらは薄く、命の筋が見える。繊細な花は美しい。臆病で、泣き虫で、傷つきやすいあなたの心も美しい。
生い茂った緑で際立った色彩を放ち、
また枯葉積もる色を失った影の中に光を放つかのように、野生の私達は魅了される。
花。
感情や自己主張することはない、その姿以外に。
繊細な人。と私は言われる。
嫌な気しかしない、図太い奴から言われると精神的に弱いとか傷付きやすいとか相場が決まっている。
無神経な人たちの集まりで存分に傷付けあって強く鍛え上げればいいと思っているし、繊細な人を見て優越感を得る必要はない。彼らは繊細な人たちの上に立つ人たちでもない。
花は、ちぎられて踏み潰され枯れ風に飛ばされていく。
しかし根は今でもしっかりと根付き何度も何度も花を咲かせる。
この世では生きるためには繊細さが必要だ、我ら哺乳類の生き延びた理由だと聞いだことがある。
人を傷付けてしまって自分も苦しむ貴方が美しく感じるから。
また平気な顔をして明日も戦う。
繊細な花
「イメージ通りだわ!」
女性は目を潤ませながら喜ぶ。目の前にあるのは、柔らかい色をした白のウェディングドレスで、ふわりと広がるAラインが美しかった。胸元のレースはとても丁寧で、繊細な花があしらわれている。
ほぅ、と思わず見惚れてしまうようなそれは、女性がイメージしたドレスそのもので、非常に大満足だった。
「ありがとう。これを着られるのがとっても楽しみ」
女性はそっとドレスに触れる。
女性の柔らかそうな雰囲気によく合うそのドレスはオーダーメイドで作られたものだったが、写真を見た他の女性たちから、自分もこのドレスを着てみたい、と希望が殺到した。
女性はそれを聞いて大いに喜び、ぜひ色んな人にも、とそのドレスを定番化することに了承した。
そうしてそのドレスには、女性の名前でもある胸元にあしらわれた花の名前が名付けられた。
繊細な花
それは儚く、触れるだけで散ってしまうような“花”
それは美しく、見た者が全員惚れてしまうような“花”
それは私にとって、程遠い存在の“花”
そんな風に言われているはずの“花”が、どうして、私と一緒にいるんだろう。
そんな事を思っていると、一緒にいる“花”に言われた。
「“華”って繊細だよね。」
「“華”って触れちゃうだけで、花びらになって散っちゃいそう。」
「“華”って綺麗だよねぇ。見た人みんなが惚れちゃうんじゃない?」
そよ風でも折れてしまいそうで
小雨でも散ってしまいそうで
僅かな光でも萎れてしまいそうで
虫が傍を飛んだだけで枯れてしまいそう。
だから目が離せない。
だから仕舞っておかなくちゃ。
可愛い可愛い私の大事な宝物。
毎日毎日お世話をしていたのに
あなたはどんどんさの鮮やかさを失って
最後には枯れてしまった
遥かに短く儚い命
それでもあなたはキレイだった
私もいつかはあなたのように枯れてしまうのだろう
最期はあなたみたいに美しく散れたらいいな
たくさんの黒い粒が規則正しく並べられ、大きな茶色い玉の中に収まっていた。
四尺玉の打ち上げ花火、子供の身長程の球体。
こんなに大きな物体を上空800メートルまで打ち上げるなんて。
素直に凄いと思った。
真っ暗な空に咲く、特大の花火。
今年も無事に打ち上がることを願う。
テーマ「繊細な花」
終末在宅医療に関する映画を見た。母の介護のことを思い出したり後悔したり、父の時にはやるべき事を全然できなかった事を改めて考えさせられたり、自分はどうなるのかと不安になったり…
繊細な花
花開くときはあなたの傍で、美しい私を愛してください
枯れ果てるときは醜い私を見る前に、どうか捨て去ってください。
人には、それぞれ心の中に花がある。その花は個人差があれどとても繊細で傷つきやすいもの。心無い言葉を浴び続ければ元気を無くしてやがて枯れ、あたたかい言葉を浴び続ければ元気になってやがてとてもきれいな花を咲かせる。だからこそ人は愛情を持って互いにあたたかい言葉をかけ続ければやがて心のなかにある種は成長し蕾になって花開く
『繊細な花』
あたたかくて、やわらかい春風にも
ハラハラと散っていく
桜の花
できたての綿菓子を
小さくちぎったみたいな
かすみ草
春に粉雪が積ったみたいな
ユキヤナギ
みんなきれいで、優美でしょう?
だけども私は思うのよ
幼いあの日に私らが
花輪作りや占いで遊ぶときに摘んでいた
野原に咲いてる名も知らぬ花たちこそが
実は私の知る中で、
いちばん繊細な花なんじゃないだろかって
私、今頃になって思うのよ
繊細な花が、かつてそこには咲いていた。
あの瓦礫と死体の中で、確かにそこに咲いていた。
今はもう忘れられたが、確かにそこに咲いていた。
ソレを履帯と半長靴がグシャリと踏み超えて進む。
泣く声も朗報にかき消された、戦災の花。
幼い時には難しかった着火をすんなりできるようになったのはいつだったろうか。
蚊取り線香を用意しながら思い起こせば、失敗ばかりが顔を覗かせる。
回転部分が回せなくて泣きじゃくったこと。
線香にうつった火に気を取られて熱くなったライターで親指を火傷したこと。
うつった火を消しきれていなくて、皿の上で小火を起こしたこと(親がすぐに気づいて無事消火された)。
火のつき方が甘く、1センチと減らずにさらに残っていた時の悲しみと言ったら、もう。
回転部を回す。
安い百均ライターから、かしゅ、と火がたちのぼる。
近づけた線香に火がうつって、炎が二重になったらライターはお役御免。
しばらく火のつきが均等になるよう眺めたら、一気に線香を振って、火を消す。
独特な香りと共にふわりと花が開くのを、満足感を持って眺めるまでが線香の醍醐味ではなかろうか。
あえて窓を閉めておけば(線香が室内の蚊を殲滅してくれる効果も狙いつつ)、停滞した煙が柔らかな曲線を描いて広がる。
息のひと吹きでで溶けて無くなるそれを眺めながら、寝る前のひと時を過ごす楽しみが今年もやってきたことが喜ばしくもあり、夜中に耳元にやってきて叩き起こしてくる隣人の訪れを思い物悲しいものでもある。
本格的な夏まで、あと少しである。
君は繊細な花のような人
なんて言いたいところだけど、違うよね
たしかに花のように美しく儚げに見えるけれど、本当の君はとても強い
それに元気で明るくて、ちっとも気取らない
そこがよけいに素敵なんだ
だからみんな君のことが大好きで、僕は気が気じゃないんだよ
凡その花は繊細だと思う。
独特の滑らかさのある上質な生地のはなびらはどれも奇麗だし、慎ましやかな雄しべと雌しべや溢れる花粉は気品に満ち溢れている。
はなびらに水が降りかかり、水が弾かれる様は、はなびらの瑞々しい弾力を思わせてまさに優美な美しさ。
特に今の時期は咲き誇る薔薇が絶品だ。
薔薇は育てるのも難しいと聞く。
当に、繊細な花。
人って生きていると、嘘ついちゃったり悪いことしちゃったりすることあると思う
繊細な花🌺のように、美しく生きていきたかった
庭園に咲いている立派な花より、雨の中必死に咲いている道端の花の方がよっぽど綺麗
必死に咲いている花のように、何事にも諦めず、めげずに必死にやることって大切なんだなと思う
繊細に美しく、生きていくのも大切だけど、人生にはそれいがにも大切なことが詰まっている
生きていく中一つ一つゆっくり見つけていきたい
愛し愛されることを知らないと
恐ろしい魔法は解けないまま
刻一刻と迫る時を知らせるのは
美しい薔薇の花弁たち。
花弁が落ちる
焦る心は
愛の芽吹きを遠ざける
彼女との距離も。
余裕がないんだ。
大事だから壊せないのは
自分の心より相手の気持ち。
心は繊細。可視化されたのは
砂時計の薔薇と彼女との愛。
–繊細な花–
繊細な花 繊細な花
繊細 繊細と言えば心
何が傷つくことを言われたら
すぐ壊れてしまう
花 花と言えば沢山の個性
繊細な心に咲く沢山の花
君の心は少しでも触れたら
壊れてしまいそうな 崩れてしまいそうな心 でもその中には沢山の個性があって 花が咲いている
でも君はそれに気づいてない
私は気づいているよ
君には個性があって とても綺麗な心を持っていると言うことを。