私は繊細だと思います。自分ながらですけれどね。なぜかと言うと、これは憶測でしかないんですが…。
友人のちょっとした一言で傷ついたり、なんで自分はできないんだ、どうしてこんなにも、という思考に陥りやすいからです。
実際、私のことを高校時代の友人は「繊細だね」と言います。そんな私を「付き合いにくい人だ」と離れていく人の方が多かった。
友人だって、段々と私との付き合いも無くなっていき、最終的に他の仲の良い友人と遊んでいました。
でも、こんな私でも、諦めずに話しかけてくれた人がいた。
あなたは私なんかとは違って、明るく向日葵のような性格で、運動ができるスポーツマン。
私の方はというと、大人しめで蜜蜂に蜜を吸いに来てくれないといけないような性格で、運動は大の苦手。
「おれと、付き合ってくれない?」
最初その言葉を聞いた時、戸惑ってしまいました。確かに何度かお出掛けにご一緒させてもらうことはあったけれど、なんで私に?もっと他にいい人が、と、そう思いました。
「君じゃなきゃダメなんだ、君がいいんだ」
そう言ってくれたあなたの目は、本物で。
自分が「人と関わる」ということを、ちゃんとできた、はじめての人でしたので、その告白に、「こちらこそ」とお返事をさせていただきました。
「…ありがとね。」
「え?なにが?」
「ううん、なんでもない。」
繊細な花に、一人の人が見惚れた。
_2023.6.25「繊細な花」
6/25/2023, 1:46:36 PM