『繊細な花』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
触れるのを躊躇う
そこに咲いて
そこに生きる
その息吹が
酷く美しいから
彼女は初恋、と言った──
僕にとっては何度目かの恋だった
けど、“初めて”の恋だった
僕だって恋多き男ではないけど
初めて僕のが経験が明らかに上だった
「こんな時、どうすればいい?」
彼女に言われ、戸惑う僕
初恋、の時ですらなかったこと
手繋ぎ一つですら
悩んだ
“もう少し一緒にいたい”
そう告げるタイミングも悩んだ
一度、落とし物を拾おうとして
顔が近くにあった時
彼女の反応が……高級ワイングラスのように感じたから
下手に触れると壊れてしまいそうな……
手を繋ぐまで、3ヶ月
マンガみたいな彼女に
僕は夢中になった
高級ワイングラスを割らずに
ワインを注ぐように
口付けて飲み干すように
──そして、今日
僕はワインを飲み干し
中に花を咲かせ始める──
(2023.06.25/繊細な花)
液体窒素で凍らした薔薇は、手を触れただけでボロボロと崩れ落ちてしまう。
そう、散々に冷たく扱われた人間のように。
#繊細な花
「繊細な花」
思ってもみなかった。
こんなにもすぐに
花びらが落ちてしまうなんて。
私はただ、ひとの手の入らぬ
有象無象の輩の迫る危険な森から
誰も襲ってこれない安全な人間の元に
君を救って 連れてきただけなのに。
きみはただ ひとの手の及ばぬ
精霊妖精たちの棲む安全な森から
誰も護ってくれない危険なにんげんの元に
私に攫って 連れてこられただけだった。
神力の及ばぬ濁った下界の地で
震えながら うつくしいきみは
花弁をおとしてゆき
最後の力を振り絞って
森の精霊を喚びながら
私の前で息絶える
ひとつの命を捧げられて
そうしてようやく
人は己の愚かさを知る。
そうしてようやく
人は命の悲しさを知る。
ひとつの命に
ひとつのまなび
なんと罪深きことか
なんと傲慢なことか
にんげんよ
「繊細な花」
繊細な花
愛でて繊細な花なら、わたしが好きな藤の花と思いますが、そうとばかり言ってられません。
姑から預かってる、芍薬と、月下美人は枯れたら大変なのでわたしには、繊細な花なのです。
どちらも大きく綺麗な花を咲かせます。義母の好きそう花たち。
芍薬は病気の心配、月下美人は寒さ対策と気を遣っているうち、知らず知らずに好きになってました。
苦手と思い込まず、やってみることですね!義母に感謝です。
書く習慣/82日目。
「 繊細な花 」…
繊細、意味は…
形が細くて小さく優美である様子や、
転じて感情などが細やかな様子。
💐( ^ω^ )優しくするのじゃぞ。
特に、毎日ネタをぶっかけすぎると
ネタの内容が尽きるのでちょと
短い 語りを作りますわ。
ーー創造花マリオネットーー
〈カチカチ…カチカチ…〉
その音が止むと、
柔らかにオルゴールの音が鳴る。
「何で…泣いてんだよ」
…彼女はとても繊細だ。
とても、手先が器用で技術があり、
彼女が作る造花はとても綺麗だ。
少し、触っただけでも危ういほど…
本当に繊細な花だ。
とても、優しく…共感してくれる
繊細な性格だ。
とても細かい…だけど、
一本、ほんの少し外れちゃうと
すぐに崩れてしまう。
彼女も彼女が作った花も
とても繊細だ。
俺は、不器用だ…
不器用な男(♪)だ。
彼女には良く仕事がくる、
その為、忙しい彼女の代わりに、
家事や育児の全般は俺がやっている。
不器用が裏目に出て、
失敗することがある…
俺の稼ぎは彼女の5分の1〜2くらいだろう、
迷惑かけられないのに、
料理の時はいつも手伝ってもらっている。
彼女「あなたを見ていると心配だから」
「私が居ないとダメでしょ」
この言葉が、
子供の時からずっと聞いていた。
聞いていた…今は、
聞こえない。
身勝手な社会が、無責任な奴らが、
俺は、涙していた。
行き場の無い感情が、
心配する娘に迷惑をかけてしまう。
洗濯に掃除や料理が
思う様にできずにいたが、
娘の優しさで、一緒に家事をやってた。
そんな、ある日…
遺品整理をしていた時だ。
それは突然だった、
久々に帰国して帰ってきた娘の兄が
何か大きな荷物を持ってきた
兄「とても繊細なモノだから気おつけるのよ」
その繊細なモノは、
彼女そっくりな人形[マリオネット]があった。
その人形には、彼女の造花で彩られていた。
娘「ママだ」…
俺は驚いた、
近くで見ていた俺が言う…
彼女が作る造花に似ているが、
それよりも微細で細かく丈夫な作りだった。
兄「号泣するなよ、親父」
そう言うと、彼女が大切にしていた
彼女の師匠から貰った造花を持ってくる、
〈カチカチ…カチカチ…〉
その音が止むと、
柔らかにオルゴールの音が鳴る。
その彼女そっくりなマリオネットは、
泣いていた。
俺「何で…泣いてんだよ」
そのマリオネットは、再開に涙していた。
彼女と瓜二つの様に完璧に、
完璧に…繊細な心も。
俺はいつのまにか泣いていた。
彼女そっくりのマリオネットは、
俺に手紙と造花を1つ渡す。
その造花を見れば理解できる。
彼女の創造した花だ。
「ありがとう」
…これからも、ずっと。
繊細で、
可憐な花(♪)である様に。
作品、【R.s.༗】より。
伊永巳 久蔵 & ベリア・R・アレイス
セリフ…
「傀儡師は、人形に魂を与え生きた舞を与える。それが、客に送る…私と人形の共演だ。」
END
・・・さてさて、
今回は、
自称 小説家のライトノベル違いの
ダメダメな作者、
記論落-桜桃〆が お送りしました。
( [キロンラク-オウジョウ]〆 )
いつもの私の書く習慣と違って、
いい感じに終わらせていく!。
私の心もいちょう繊細な花だから
冷たい目で優しく見守るのじゃぞ…?
では、また明日…
君の繊細な花は丁寧に咲いていた。
\_(^꒳^)
名も知らないオレンジの花弁の花が一輪、庭に咲いていた。
たぶん隣のお宅の庭から花粉が飛んできて、うちの庭に舞い落ちたんだと思う。
うちの庭は木や花など植えてない無機質なアスファルトが敷かれてるだけの味気の無い庭だから、その一輪の花が逆によく映えた。
きっと時期が来たら散って枯れちゃうなと思って、抜かずにそのままにしていたら、ある日、勢いよく散歩に飛び出した犬に踏まれて呆気なく散ってしまった。
あーあ、やっぱり花って脆くて儚くて繊細だな、とその時は思ったけど、
よくよく考えたら土じゃなくアスファルトに根付くの凄い逞しいし、その花は季節が巡るとまたオレンジの花弁を咲かせていた。
繊細に見えるモノも芯が強くあれば何度でも甦れるのかもしれない。
【繊細な花】#11
『繊細な花』
近所の小さなギャラリーで、切り絵の繊細な花を見たことがあります。真っ白で幾重にも切り絵を重ねた立体的な作りで、思わず足を止め、その繊細さに見惚れました。
繊細であることは、どこか儚げで幻想的でもありますね。
触れたら散ってしまう繊細な花を見つけた
とても綺麗な花だ
ずっと見てたい
さて、どうしようか
持って帰るのは無理だろう
けど、このまま放置しても明日にはなくなってしまう
刺激を与えないように触れるには?
ずっと見ているためには?
そうだ!
ここに家をつくればいいんだ
そうすれば花は散らないし、ずっと見ていられる
#4-1【繊細な花】
触れたらほろほろと崩れそうだ。
心の中に咲いた想いは
永久凍土へ。
誰にも触れさせない。
君にも触れさせない。
#4-2【繊細な花】
繊細な花があるのならば
繊細でない花もあるのだろうか。
もしあるのならば教えて欲しい。
私はきっと咲かす事ができない。
水をあげても、あげなくても
奴らは簡単にその緑を手放す。
そんな私に
育てられるわけがない。
人間など
怖くて育てられないんだよ。
[繊細な花]
あの人はすぐに壊れてしまいそうな人
あの人はすぐに消えてしまいそう
広い世界でぽつんとその存在を知らせる人
1度魅了すれば目を離すことができないような
繊細で今にもなくなりそうな
繊細な花のような君
繊細な花と言われて、思いつく花はなかったが花を繊細にする方法ならある。ブリザードフラワーという方法だ。花を乾燥させて保存液で固めると取り扱いには繊細さを要するが長持ちさせて楽しむことができる。これは人間関係も一緒ではないだろうかと私は思う。人間関係、信頼関係の構築には繊細さを要するが長く続けることができる。ときには一生物となるのだ。思えば私たち人間は対人間において様々な仮面を被る。これがブリザードフラワーでいう保存液だ。それを全て剥がさぬよう、また自分の仮面も全て剥がれぬよう、きめ細かに扱う。さすれば、その関係は長く続くだろう。年が経ち、少し剥がれるのはご愛嬌といったところか。年が経つまでにどんな仮面を被れるかは自分次第だ。
日常の中で突然目に入ってきた。
蕾をつけたそれは
まるで触れたら
ふっと消えてしまいそうで儚い
きれいな植物だった。
気になる私は毎日その道を通ることにして
見守りながら花咲く日を待った。
ーある朝、そっと咲いていた。
日の光に照らされ、美しく輝いていた。
あまりの美しさに、時が止まったように感じた。
お花に魅せられた蝶達はヒラヒラと吸い寄せられ
甘い甘い蜜を吸う。
私は蝶と一緒だ。
この美しさ、永遠にと願うが、
一瞬の輝きだ。
だからこそ、より強く美しく、
儚さを持った輝きに見える。
私は魅せられている。
狂おしい程に。
#繊細な花 -2-
「繊細な花」
花は子孫を残すために咲く。だから枯れることが前提である。そう考えると花は全て、はかない。そして花は全て繊細であるとも言える。受粉すれば実を結び種を作る。花にはその使命がある。
ある時、小さな小さな花が咲いていた。小さな小さな虫が蜜を求めてやってきた。お互いがお互いの為に小さな姿へと進化した花と虫の存在に感動して
「花はこの世界を見ている」
そう話した時、笑わずに真面目に聞いてくれた人がいた。いまの夫である。「見ている」という表現を使うとそれは擬人化で科学的な表現ではない。では植物はどうこの世界を知覚し得るのか?そうした研究は多方面からのアプローチで進んでいる。
植物は多様な生物の礎で、温暖化により、あまりに高温になれば、地表の植物が育たなくなる。特定の植物を主食にしている草食動物も絶滅する。肉食動物も連鎖的にそうなる。こうした連鎖は人間にとっても例外ではない。
繊細な花はすぐに枯れ落ちる
私の友達は病弱で繊細だったその子はよく
「私もあの花みたいに枯れ落ちるのかな、、、」
と言う皆は台本に書いてあったみたいに揃って
「そんな事言わないで貴方は生きれるから」と言うけど私は言わない、生きようとしても生きてないあの花と一緒で人もいつか死ぬそれならあの子の負担がなく安心して枯れ落ちて欲しいから。
『繊細な花』
ー終わりー
-些細な花-
小さく可愛らしい花
複数咲く花
美しく綺麗な花
こんな晴れやかな野原に一本の木が立派に立っている
その周りには複数の小さな花が咲いている
一人だけの空間で
ヒラヒラと舞う蝶は天へと飛ぶ
⎯⎯⎯あぁ、戻れるのならあの頃に戻りたい
そんな忘れていた些細な思い出と想いが残っているのだ
繊細な花
君の心はまるで繊細な花だ。
だから、優しくそっと、壊れぬように。
繊細
薄幸
痩身
蛍光
夢幻
華奢
内からもれ出る淡い光で
薄ぼんやりと
頼りなく
夜にゆらめくような
やわい初花
そんな花が身のうちに、宿っているような
容姿だったら良かったのにと
まぁ
切実でもない
ゆるい妄想
#24 お題:繊細な花
例え話、とでも言うのだろうか。
どんな花が好まれるか、なんて、その時にならないと解らないもので。
艶やかな花、儚げな花、力強い花。
例えはいくつでもあるけれども、好まれる花は好まれる理由がある。
理由がない、なんて理由で選ばれたりするから、全くもって不思議だ。
その最初が、”繊細な花”だったなんて、きっとどうでもいいことなんだろう。
繊細な花
あのひとを亡くした
悲しみ
虚しさ
寂しさの大きさに
押し潰され
動けずにいるわたしに
問わないでくれませんか
明日のことも
明後日のことも
何ひとつ
考えられないでいるのです
ましてや
1年後のことなど
想像出来るはずも
ないのですから…
# 1年後 (188)