『絆』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いろんな 辛いこと 苦しいこと
お互いいっぱい
乗り越えて来たから
信頼関係や絆がきっとあるね
『絆』
この世界には、目に見えない物がたくさんある。
「絆」もまたその1つだろう。
世の中には大切な人を大切に出来ない人が、割りと多くいる。「大切のやり方」を知らなかったり、知っていても忘れてしまったり、日々の怠惰に流されたり、余裕がなかったり、そんなふうに大切な人を大切に出来ない人たちを、割りと多く見かける気がする。
でも、一方的に大切に出来たとしても、それは「絆」にはならない。だからこそ、コミュニケーションが大事なんだと思う。
そして、大切にすることは、甘やかしとも違う。
時にはぶつかる事もあるだろうけど、仲直り出来るのは、絆があるからなのかもしれない。
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おまけ
『絆』ってワード、わたしの中のイメージは、なぜかロープだ。糸へんなのに…
ものすごく強いロープのイメージしかない。
たぶん、臍の緒からきてる気もするけど、はっきりとした理由はわからない。
イメージって、人それぞれだからこそ面白い気がする。
Twitterを消した。Instagramを消した。LINEを消した。
一瞬で、消えた。
開放感と同時に虚無感に襲われる。
『友達』と画面に映し出されていた人間関係は瞬間的に見えなくなった。
画面に映し出されていた『友達』は本当に友達だったのか。アイコンに象られたアレは友達だったのか。スマートフォンという媒体でメッセージを送った先にいたのは本当に友達だったのか。
本当の友達ならこんなにも跡形もなく消えていってしまうものだろうか。そんな疑問を感じるほど呆気ない。
いや、消えたのは僕なのだけれど。
だが、SNSから離れて少し経つと、視界が少し広くなったような気がした。四角い画面に貼り付けられていた目が、上を向いて、本当の青を見ることができるようになった。
久しぶりにカフェで友達のY君に会った。最初、僕はどきどきした。『友達』では無くなったから。友達ではなくなってしまっているのではないか。でも、僕らはいつものように話して、くだらない事で馬鹿みたいに笑う。
SNSを消しても、友達は何ら変わらなかったのだ。
絆とは、本来目に見えないもの。
人工的に見える化された絆は細すぎる糸なのだ。
誰かを愛し誰かに愛されて
それでもまだ足りないと嘆く
あの人のその人の羨ましいところだけをみて
人はああなりたいと言う
ほんとになりたいのは自分のはずなのに
誰かの形にはまって生きようとする
思い出して欲しい
自分がどれほど美しいのかを
問いかけて欲しい
自分が欲しいものは一体何なのかを
「そう、地面の下のほうさ。裸足になると分かるだろ。強弱も、方向も」
龍の化身である彼の声に、少しうなずいて、その流れを捉え、想像する。
川のような線ではなくて、もっと複雑に編まれた形状。
「いいぞ。さすが、龍脈に拾われるウツワってもんだ。まあ例えれば、網さ」
なるほど、と声が出た。彼はニイと笑った。
「いろんな材質、いろんな由来が四方から集まって、絡んでいく。目の細かいとこもある。スカスカなとこも。分かるだろ。今、お前がてっぺんになってるんだぜ」
裸足の下、細く繋がる先に感じた。
同じ運命を待つ同志が、いる。
【絆】
絆って、何だろうか。
過ごした時間が長い人との関係のこと?それとも、特別仲がいい、気の合う人とのこと?
それとも、日常生活等の中で親しい存在である人とのこと?
人の感情はとても不確かで、どれだけそれが失われた年月が長いとしても、心の奥に、閉じ込めてしまっただけの
"それ"はある。
私は、結局「絆は何だ?」というものの結論を出す前に飽きてしまったので、こんなことを書いている。
貴方にとっての絆って、何だろうか。
きずな
3.11以降少し嫌になった言葉
安っぽさ
きずなが何だ
真の絆とは
貴女の顔が割れた。目の破片や口が床に散った。
頭はみつあみをした髪だけがのっかっていた。
勝手に動くからそうなるんだよ。
そう言っても何もかえってこなくて、真っ暗な石畳の部屋に響くだけだった。
今月何回目。何度も何度も顔を作るのはめんどくさい。
不純物が一切入っていないガラスに、大きな宝石。
材料を集めるだけでお金と労力がすごくかかるし、わざわざ麓までおりて、職人さんに頼まなければいけない。
何十年前に死んだ貴女のためだけに、こんなドールまで作って。
ほんと、なにしてんだろ。
ねえ、憧れの先生だった貴女に背が追い付いたよ。
毎日牛乳飲んでだから当然だよね!
私が困ってる時は一番に手をとってくれたけど、死んだらそれも出来ない。
一体どういうつもり。私達の絆は全部嘘だったの?
逃げるなんてずるいよ。私も連れていってほしかったのに。
確かめ合うように頬に触れる。
温かい体温。胸元に耳を当てれば生きている音がする。
「いつまでも傍にいるからね」
「喧嘩しても仲直りだよ」
そんなもの、互いの信頼関係がなければ成り立たないの、知ってるくせに。
今こうして隣にいないのは、私達の絆が足りなかった結果だね。
#3 絆
スキー合宿の最終日、事件は起こった。
クラスの中の一班が雪山で遭難したのだ。
外は飄々と雪が降りとても捜索できる状態にない。先生を含めたメンバーは騒然となり最悪の事態を想像した。
「なんでお前は余裕そうなんだよ。彼女もその中にいるんだろ、助けに行かなくていいのかよ!」
ぼくはその中でどこか冷静だった。まるで見えない第三者の視点で物事を俯瞰しているような不思議な感覚。
心配していない訳が無い。
でも彼女なら、と思考パターンはありありと想像出来る。
「あいつ、昔から方向音痴だからな」
冗談を言い合うように。地図と睨めっこしていたぼくはトンと一点を指さして先生に伝えた。
「あいつなら、きっと───」
遭難してしまった。班員の一人が足を怪我して、その治療をする為に近くの休憩所を探して道に迷ったのもいけなかった。おかげで吹雪に見舞われ、帰るのも困難になってしまった。
「私達、きっと帰れないよ……っ」
「ううん、大丈夫。きっと助けは来る」
私は確たる自信をもってそう答えた。決して不安を解消したかったからでは無い、心の中の冷静な私が想像したのだ。
頼りになる彼が、絶対に来てくれる。
私を分かってくれる。
「あいつなら、きっと───」
結局彼女達はすんなりと、言った場所で見つかった。皆はこれを愛のなせる技だとか囃し立てていたけれど、多分違う。
これは愛じゃなくて、お互いの信頼。
絆のおかげだ。
遠く離れても 心は繋がってる
君の笑顔が 胸に灯る
時には喧嘩もするけど それも仲良しの証
君と出会えたことに 感謝してる
絆は強くて 壊れないもの
絆は優しくて 温かいもの
絆は美しくて 輝くもの
君と私の 絆
どんな困難にも 一緒に立ち向かおう
君の声が 励ましになる
時には悲しみもあるけど それも成長の道
君と共に歩んでいくことに 幸せを感じる
絆は深くて 果てないもの
絆は柔らかくて 包むもの
絆は鮮やかで 色づくもの
君と私の 絆
絆。
普段は目に見えなくて。
あるか、ないのか、わからないのに。
ひょんなことから現れて。
繋がってたり。
繋がってなかったりする。
初対面の人でも、案外簡単につながって。
どれだけ付き合いが長くても。
なかったり、切れたり、外れたり…。
まぁ、そんなもんですね。
いざというときあると、助かるもの。
絆なんてものは我が人生にはない。人間関係なんてほぼない。友人恋人0人だ。
恋人や友人はあえて作らない。何故なら人間強度が下がるから。なんて言えたらいいのにね。
実際には作ろうとしても作れない。欲しいとも思わないけど、いたほうが人生が充実するのは間違いないだろう。
だが俺はもう疲れた。充実した人生なんて想像するだけで疲れる。長い間一人だったから誰かと過ごす時間は苦痛でしかない。
絆の話はもういいだろう。興味がないからな。それより花粉症の話だ。
飲み薬、点鼻薬、目薬。これを市販薬で揃えると4000円くらいなんだよな。耳鼻科は初診と薬の値段がかかるみたいだから言うほど安くならない気がする。
耳鼻科や薬局でも値段変わるだろうしな。もうめんどくさいから市販薬でいい気がする。俺がきついのはこの季節だけだし。
絆
今日は卒業式
大きな変化に追いつかないまま入学した
不安から泣いた日も多々
それでも手を差し伸べてくれる人ばかりの環境に何度も救われた
沢山迷惑かけたけどそれでも手を差し伸べ続けてくれたこと忘れない
ようやく午前の部が終了した、本日の職場。つかの間の休息、折り返し地点である。
今日も今日とて定位置で、先輩と後輩のペアがふたり、弁当を広げ中身をつついている。
昼食用に開放されている、自販機併設の休憩所では、備え付けのモニターから、正午のニュースが云々。
3月某日に向けて、各地で開催されている、絆を再確認するイベントの映像が、食欲そそる肉と魚と味噌汁と、湯気のアップにのせて流れてくる。
絆だって。
かつて連呼され続けたスローガンが、限りなくブラックに近いグレー企業在職のシチュエーションに、それに揉まれる自身の心に近づいて、跳ね除けられる。
絆だってさ。なにそれ。仕入れ値いくら。
人と人の、美しい繋がりを示す漢字一文字が、遠い遠い山里の、あるいは寂れた漁村あたりの、コンビニも無いような土地にのみ潜む、絶滅危惧1A類の何かに感じられた。
「絆って何だろ」
「オキシトシンのいち側面。心の免疫だの抗体だの」
「めんえき、」
「同族意識で繋がっちゃいるが、少しでも型から外れれば異物認定される。あとは攻撃排除でサヨナラだ」
「あっ。ちょっと分かる」
「調べれば出てくるぞ。『愛情ホルモン』の負の側面。絆の裏の顔」
乾いた微笑とは、まさしくこの表情であろう。口角上がらず細められただけの目で、コーヒーから唇を離す先輩が僅かに補足した。
「意外と、日常的に接するレベルでは、助けず関わらず共感せず、仲間意識を一切持たずが、実は無難なのかもしれないな」
まぁ、それを本当の意味で徹底しては、社会生活が少し難しいワケだが。
言葉を付け足しコーヒーのカップを上げる先輩の視線は、後輩から離れ、どこか遠い範囲に置かれていた。
「……先輩何かあった?」
「私はいつも平坦だ」
「初恋のひととでもバッタリ会った?」
「その話題からそろそろ離れてくれないか」
「じゃあズタズタにされた心の古傷が」
「来週の低糖質スイーツバイキングでのランチミーティング取り下げるぞ」
「失言大変失礼しました撤回して謝罪致します」
絆
見えないものなのに、変に強いものなんだ。
僕たちの絆は。
#50 『絆』
俺たちは固い絆で結ばれている
どんなときも、仲間が困っていれば何を置いても駆けつける
この絆はどんなことがあっても、
切る事はできない
僕は固い鎖で繋がされている
どんなときも、こちらの都合も考えず集合がかかる
この鎖をすぐにでも断ち切りたいが、
切る事ができない
絆。
絆は脆いものだ。でも絆がどうこうしたという話を聞いた。
私にとっての絆とどうこうという話をしている人にとっての絆は違うのかもしれない。
私はまだ本当の絆には出会えていない。
絆なんてなかった。仮の絆すら無かった。
絆
気がついたら生まれている
思いやりや裏切らない気持ちがお互いにある
ちょっとの事では壊れないのも知ってる
けど、壊れるのがこわくて、
言わなければいけない言葉も
ためらってしまう
絆
やっぱりこれしか浮かばない。
3.11東日本大震災。
日本全国から救援、支援で、
多くの人の力が被災地に集まった。
全く面識のない人たちが
今大変な被災地を救いたいと駆けつけてくれた。
見えない絆がたくさんあった。
私には、絆は、人と人が出会い
長い時間をかけてできる信頼だと思ってた。
あの震災の時は、
皆が今のこの人知を越えた災害を
救わなければという同じ目的で
つき進んでいた。
被災地を救うため駆けつけた人は、
まったく知らない者同士が
何か神の領域のようなほど
心が一つで結ばれてると感じた。
日本中が絆だった。
人間は、戦争も簡単にしてしまう残虐さも
ある。
でも命を救いたいと危険の中に飛込む
行動できるのも人間だ。
人を信じる絆は、確かにある。