『終点』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
終点
人生の終着
新しい始まり
悲しみはあれど泣いてる暇はなく
踏み出す力があれば前へ進める
大切だったもの
後悔したこと
全て終点に置いていこう
生まれ変わる始発でもあるここで
旅立とう
【終点】
ある私鉄の終点は、降りると改札階が二層にわかれている
わかりにくさで有名な地下街にたどり着くまでの、
その駅そのものの構造もまたわかりにくい
もう一本の私鉄、地下鉄が3 本、JRのターミナルもあって
私にはもうなにがなにやらわからない
終点は、あるいは始点だ
始まりもおわりも、混沌としている
そしてときおり、無性にあの街に行きたくなる
『次は──終点、終点───』
真夜中
僕は今夜も終電で家路を辿る
人の居ない寂しい車内
窓越しに見つめる
燦然と輝くネオンの街は
僕にはとても眩しくて
飲み込まれてしまいそうだ
こうやって今夜も
夜に沈んでいく
『お足元にお気を付けて────』
⑧終点
自分の終点を考えた
そこには
大好きな人はいるだろうか?
好きなものに囲まれているだろうか?
惜しんでくれなくてもいい
泣いてくれなくてもいい
ただ好きなものに囲まれて
静かにいけたらいいなあ…
終点
私は毎朝、終点まで電車に乗る
人混みが嫌だからあえてずらして
一本早い電車に乗る
私の乗る駅から終点まで約30分
座って音楽を聴いて終電まで待つ
最初のきっかけが
好きな人を見るためだったのは
ここだけの秘密、
「終点までご乗車ですか?」
面倒臭そうに駅員が言う。
「……はい。…すいません。」
かすれた声でそう呟く。すると駅員は慌てて、
「ああ、すいません。こんな態度で…。ただ、終点まで乗る方は珍しいので。ほら、終点より5つほど手前の駅の方が乗り換えもありますし、都会でしょう?何をされに?お仕事でしょうか?」
…言えない。所詮、自分のやっていることはニート同然だった。まともに言える様な職にもついてない。数十秒間黙り込む。駅員は何かを察したのか、
「すいません。プライベートですもんね。ごめんなさい。あ、これ、切符です!」
と、切符を差し出してきた。
電車に乗ると、通勤ラッシュを過ぎたあたりなのか人はまばらだった。
「これで、ダメならもう終わりにしよう。」
揺れる車内を眺めながら、息をフッと吐く。
ここまで何も言わずにずっと駆けてきた人生だった。
上手くいかない方が多かった。
それでも諦めなかった。
でも、どんなに諦めが悪い自分だとて心が折れてしまう事だってあるのだ。
その日は偶然か?はたまた必然か?
自分の夢への終点が見えてしまう。
こんなにも残酷な、夢への絶望。
いつの間にか、駅から出ていた。
外に出たからなのか、元々人がいないからなのか。駅前というのに人気はなかった。
目指すは、駅前のビル12階。ふらつきそうな足をしっかりと地面を踏みしめる。
「大丈夫。自分なら、きっと出来る。」
それは、今日初めて自分にかけた唯一の励ましだった。
夕方。電車は満員だった。笑い声で車内は溢れかえっていた。
「いいと思います。これなら、きっと大丈夫です。絶対に。凄いと思います。よくここまで…諦めなくて、本当に、本当に、良かった…良かったです…。」
言われた言葉を思い出す。あたり前だ。自分は諦めが悪いのだ。本当に、本当に、夢みたいだ。
車窓を眺める。トンネルを抜けて景色がどんどん変わっていく。それは明るく、初めて見るはずではないのに、初めて見るような絶景だ。まるで自分が馬のように駆けていくようだ。
これまでの自分とは、今日でサヨナラだ。
そう思った。
どこからか、チャイムが聞こえる。
それは、今までの自分への終点を告げるチャイムだった。
終点 夏月駅
とある夏の日の夜。──途方に暮れた男がいた。
「ここは、一体どこなんだ?」
流れるような冷たい風が、パニックで熱くなった頭を撫でた。
【終点】
始まりがどうであろうと
どんな経路を辿ろうと
どれだけ路の先が霞んでいようと
終わりは総てに等しく訪れる
その時笑っているかもしれない
その時泣いているかもしれない
その時誰かが傍らに居るかもしれない
その時独りきりかもしれない
その訪れを待ち望むかもしれない
その訪れを拒むかもしれない
けれど終わりは等しくやって来る
終点を迎えた時
瞳に映るのはどんな景色だろう
#11 【終点】
電車に乗ったら、終点までいこうよ
改札を出なければ大丈夫
誰もいない駅のホームでくちづけてね
終点
「は〜疲れたぁ」
そんな事を駅のホームに小さくはき、今日も電車に乗り込んだ。
私が降りる駅は終点の"天上"駅だ。私が乗るこの時間帯は誰一人として乗っていないのだが、今日は一人の女性が乗ってきた。駅名は"天使園前"駅だ。お、珍しいな!と思ってついついジロジロ見ていたら、それに気がついたのか私に
「あなた、よくここまで頑張ったわね」
そう話しかけてきた。私は何のことだ?と思っていたら続けて彼女が
「そんなあなたに、プレゼントを用意してきたの!渡したいからこっちに来てくれる?」
と言った。私はこの27年間女性を見たことも、話したこともなかったのでどうしたら良いかわからず警戒しながら近づいていった。しかし、初めて見た女性に見惚れて行きその警戒もなくなり、淡々と近づいていき女性の目の前についたところで向こうから話しかけてきた。
「ありがとう。じゃあプレゼントあげるね!」
そうしてワクワクしていた所を斬られた。
「ふふ、一緒に逝こう?」
そうして私は亡くなった。
「終点〜天上〜天上〜
お忘れ物が無いようご注意ください。本電車をご利用いただき誠にお礼申し上げます。繰り返します。終点〜· · ·。
(フィクションだよ!)
終点。
うちは終点。
始発だから
席が座りやすい。
終点まで
乗る人は
少ないけど、
寝てたら
すぐに着くなぁ。
電車に乗るのが好き。
終点
終点に着いたならば、降りなければならない。
――ほらやっぱりこんな時になって、やりたい事が溢れ出す。
日々家
あぁ…
日曜日の17:30ね…
「チャッチャカチャカチャカ、チャンチャン♪」
……それは【笑点】
お粗末っ!
人生の終点が、笑点のようであれば♪
【終点】
終点
何となく電車に乗って、幾つもの街を通り過ぎたら、見知らぬ町に辿り着いた…なんて、妄想をしてみた…実際は、電車に乗ったのは、20年位前で、近所の単線の1両の電車くらいしか見ない…
でも、子供の頃から、電車は憧れで、知らない遠い場所に行ってみたいと、思っていた…あの、謎の美女と、機関車で旅するアニメの影響もあったけれど…
知らない街で、誰も知らない中で、ひっそり暮らしてみたい…そんな想いを胸に秘めていた…
「終点」
あなたが悪いわけじゃない。
世間体とか周りの重圧に、私が耐えきれないだけ。
同棲も結婚も、子供も。
そうしなくちゃいけないと、追い詰めてくる。
好きという気持ちだけじゃ、
周りは祝福してくれないの。
あなたが好きだから
あなたの邪魔になりたくない。
これは私のエゴだ。
たたん、たたん。
金属の軋む音が、リズミカルに歌う。
黄色い線の内側で、車輪に踏みつけられて撓む線路をぼんやり眺めていた。
通過する電車、停まって人を吐き出す電車、回送電車…
今日は何両の電車を見送っただろうか。
たたん、たたん。
どの電車も、やがて呑気に線路を踏み締めながら、走り続ける。
ベクトルABの終点は点B。
ベクトルは、世界にあまねく力を図にしたものだから、ベクトルの終点は即ち、力が行き着く最後の作用点。
終点は力の終着点。
力は流れる。
終点を経由して、別の終点へ。
終点を経由して、別の終点へ。
終点を経由して、別の終点へ。
下へ、下へ。
だから仕方ない。
お客様が店員や職員の失敗を執拗に責めてしまうのも。
上司が部下を怒鳴りつけて心身を破壊してしまうのも。
同僚同士ですらストレスををぶつけ合って仲良く出来ないのも。
どんな環境の人間関係の中でも、悪口とイジメの影が差しているのも。
仕方ない。
仕方ないのだ。
誰でも終点で、誰でも始点だから。
頭では分かっている。
分かっているのだ。
…分かって、受け入れていたはずだったのだ。
たたん、たたん。
去っていく電車の足音が聞こえる。
電車は走るのが楽しくて仕方なさそうだ。
その胃の中に抱えている人間たちとは裏腹に。
電車は終点に向かって、その後に折り返して、終点を始点に変えて、終点へ向かう。
たたん、たたん、と鼻歌を歌いながら。
何度も、何度も、永遠に。
終点は終わりじゃない。
誰かが終点を迎えたとして、それはちょっとの間だけ、誰かに迷惑をかけて、誰かのストレスの始点となって、迷惑をかけながら永遠に続く。
本当の終点なんてない。
それも分かっていた。
分かっていたのに。
それでも、それでも。
今日が私の終点。
心がもたなくなってしまった。
今日が私の終点。
黄色い線からはみ出る。
線路を覗き込む。
電車に踏みつけられて、擦り切れた線路。
尖った小石が敷き詰められた棺の中に横たわっている。
たたん、たたん。
たたん、たたん。
鼓膜に電車の鼻歌が焼き付いていた。
揺られた先の『終点』ではないけれど。
確かにここが自分の終点だと信じてバスを降りた。
もう少し先に行けば何か変わるのだろうか。
知らない終わりの停留所。
ボタンを押さない、終わりの場所。
きっと、もっとよい未来なのかもしれないから。
なんて、選びもしないけれど。
確かにここが僕の終わりの場所。
どこにいても必ず帰って来る場所。
題 終点
この電車に乗って終点まで行ってしまいたいなぁ
僕は不意にそんなことを思う。
用なんてない。
だけどこのぎゅうぎゅう詰めの満員電車に乗って、家に帰宅して、暗い一人の部屋でお風呂沸かして・・・。
ゴミも捨てなきゃ、掃除もしなきゃ・・・そんな気持ち全て放棄したいんだ。
僕が電車の窓から見上げると、そこには暗い星空に瞬く星々と淡い光の月。
優しい世界は僕の気持ちととことん乖離していて・・・。
僕は家に帰りたくない。
家に帰りたくない。
どこかへ行きたい。
それが終点なら、行ってみたい。
知らない街に降り立って、静かな夜を歩いてみたい。
どうしてもそうしたくて。
僕は最寄りの駅を通り過ぎた。
通り過ぎた時、凄く爽快感を覚えた。
そうだね、しょせん逃避だって分かってるよ。
でもさ、たまには逃げることだって必要だよ。
だっていつもと変わらない日常はなにも変化がないけど、少なくともこの先に待っているのは僕にとって未知なんだから。
終点。
人生には終点がある。
その終点をどこに置くか、それは自分で自由に決めることができる。
終点をどこに置こうがその人の自由だ。
僕は終点を今は見えない、かなり先に起きたいと思っている。
それが良いことなのかは分からないけど、長い距離を繋ぐ、人生という名の線路を少しでも長く紡いでいきたい。
終点
病気で、事故で、老衰で終点を迎えるまで終われない
終点まで1世紀
そんな洗脳、解いてしまおう
私の終点は私が決める。
運命なんてない。自分で歩いてきた。
誰にも認められなくても、いけないことでも
私が決める。私の終点
離脱します。私のために。
人生の終点をここで迎えてしまおう
私だけのために