『終点』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君にとっての終点と
私にとっての終点は
きっと違う
それでも
同じ目標に向かって走って行く
ぶつかり合って
傷付き合って
「終点」n
人生の終点。
死。
終点まで来たら、よく頑張ったって
言ってもらえるかな?
それとも、居る必要がなかったって
言われるのかな
終点とは近くで鳴り響く音が止まるときである。
終点とはエンドロールが終わるあの一瞬の感動であり、シャープペンを走らせたときに呆気なく折れて途絶えた線のようである。
終点と言ってしまえば遠いように感じるが、案外身近に隠れている。
生きるとは、生物として「息」をして、自分としての自我で居ることをやり切る。「居切る」とも思えてくる。生とは、長いようでいて短いとよく言うが、最期に何を思うのだろう。
終わってしまう暑さと蝉の鬱陶しさと恋しくなる鈴の音のようなのだろうか。
触れれば火傷しそうなココアと寒々しい空のようなのだろうか。
美しい光と植物に囲われ生と死を思わせる暖かさ、それとも美味しい食べ物を分け合う嬉しさと見上げても微笑みが少なく、気分が晴れないものなのか。
僕はずっと終点に夢を見ている。
恋に恋するように、僕は終点というものに子供のような夢物語を描いている。
どれだけの辛苦を経験して、どれほどの努力をして、どれだけの出会いを重ねてきたのか。そして、そこに何を思い、何を感じ、何を得て来たのか。目に見えるもの、耳に聞こえるもの、鼻に香るもの、手に触れ肌に触れ、五感で感じるものに何を学んだのか、それが人生において重要な財産となる。
"
昨日、友人と喧嘩をした。些細なことで酷い言葉を投げかけ、投げかけられた。しかし、家路へと歩みを進める程に友人に対する怒りや不満よりも、酷いことを言ってしまったと悔やみ胸が苦しくなる。食事をしている時、入浴している時も布団を被っている時も頭から離れない。怒った表情に隠れて涙を流す友人の顔が心を強く打つ。一人で悶々とする時間が、友人の胸の内を知らしめているようで辛い。「昨日はごめん」とメッセージを打てば心は晴れるのだろうが、本当に気持ちが伝わるだろうか。自分だけ気持ちが楽になるが、メッセージで一言謝られる友人はいい気持ちはしないだろう。明日、目を見て誠心誠意こころを尽くして謝ろう。大切な友人、尊い縁だから。
"
例えば、上記したように些細な日常とも言える友人との喧嘩にもとても意味がある。ただし、お互いが意固地になったり、相手のことなどまるで気にも留めず侮辱したり非難したりするだけでは、意味が無いどころか人生にとって、とても重要なことを放棄していると言える。それは、思考停止した努力も探求も向上心もない堕落しきった人間の成れの果てだ。些細な喧嘩だが、我が身を振り返り反省し、悔やみ、相手の気持ちを想像して次に何をしなければならないのか。何をしたいのかという考えと行動に意味がある。まず、思考した時点で人はひとつ成長している。そして、実際に行動した時に確実に人間として輝きを得ている。
逆もまた然り、相手に酷い言葉を一方的に投げかけられた時、強く腹を立てることもあれば、酷く落ち込むこともある。ではその時、あるいはその後にいかに自分自身を励ましてやれるか、背中を押してやれるか。「なんであんなことを言うんだ」 と悲しむのか、「あの人はなぜあんな言葉を放ったのか、あの人にとってなにが不満だったのか、なにを求めていたのか」 と考えをめぐらしてみるのか。「ふざけたことを抜かしやがって、次会ったら半殺しにしてやる」と相手と同じ土俵に立つのか。どの思考も行動も本人がそれでいいなら、その人にとっては正解だろう。しかし、ひととして考えれば少々残念ではある。確かに相手と同じ立場になってみることも、相手の気持ちを汲んで隣に立とうとすることも意味のあることではある。が、自分のためにはしない方が良い。大切なのは、至極冷静に、そして時に冷淡であること。自分のことを誰よりも自分が律すること、支えることが必要だ。
悪口を浴びた時、「言いたいことは理解した。不満が溜まっていたことに、私にも原因があるなら今後は改めよう。しかし、侮辱するような言い方や、酷い言葉で意志を主張するのは稚拙すぎる」 とあくまでも冷静に、自らのこと、相手のことを考えた上で、無意味で必要のないことへの否定と、これから為さなければならない事を想像したり考えることが肝要である。 「」内の言葉は、発する必要は無い。自分がこのように、一度相手の言葉を飲み込んだ上で至極冷静に処理をする。そして、相手に対して投げかけているようで、自分に対しても諌めるように心の中で整理をすることで、補正ができるようになる。どんなときも客観的に状況把握をする力や、対処することの出来る考える力、想像力や自分自身をコントロールする力が養われるのだ。
あまり意識されてはいないが、自身を律すること、感情のコントロール、或いは他人を動かすためにはこれらのことがとても重要になる。そして、その先に信頼や実績という財産、なにより多くの良縁という宝物を手にすることができるのだ。
私は人生の「終点」とは、誰かに想われ、誰かに敬われ惜しまれながら、静かに、そして安らかに目を閉じて深い深い眠りにつくことだと思っている。その夢の中で、先に旅立った縁深い人々と笑顔で手を取り合うのだ。
#終点
勉強や趣味、スポーツ……
娯楽や学習の中で終わりがあるもの、無いもの
どちらも存在している。
でも終わりがあるものは自分で決めなければならないし、無いものは自分が飽きない限り終わることは無い。
その中で唯一、終わりが確実にあるもの。
『人の一生』、いわゆる『人生』だ。
これだけはどんなに足掻こうといつかやってくる。
人生100年時代の今でも。
じゃあその中でどう生きるのか。
それが最期の時後悔するかしないかの違いになると思う。
そしたら人生の終点まで必死に生きて
色んなことやって楽しく終わりたい。
終点。終着駅やスマブラのステージのことみたいだな。電車は乗らなくなって久しいしスマブラもやる相手いねーから買ったことないや。
スマブラはオンラインで対戦相手見つけられるんだろうけど格ゲーとかで強くなることに興味ないからなぁ。ああいうのは身内でわいわいやるから楽しいと思うわけ。
そんでわいわい遊べる身内なんていない。だからスマブラには興味ない。てか最近ゲームやらないし買わなくなったな。
一応スチームでフェイトのゲームを買う予定だけどそれ以外は買う気がしない。実況でいいし実況がなきゃもうどうでもいいって感じだ。
まぁそんなことはどうでもいい。それより最近小説を書けないのが問題だ。すっかり書けなくなっちまった。熱が冷めた感じだ。
昔から飽きっぽくて冷めやすいんだよな。嫌なもんだ。心では書きたいと思っているのに脳はすっかり飽きちゃった感じがある。
夏で暑すぎて書けない時期があったのが今につながってるな。時間が空いちゃったらどんなものでも情熱を失うのはあるからな。
今の展開に悩んでいるのも原因の一つではあるけど大体の流れは頭の中にあるから後はそれは文字にするだけなんだけどそれが難しい。
クオリティより速度重視で一日二千文字をノルマにしたいんだけどどうにもね。ままならないってのが現状だ。理想の自分にはまだなれないね。
#終点
走って、走って、たまに歩いて、また走る。
そんな風に走り続けた人生ももう終わり。
今まで、走ってきた中でたくさんの人と出会い、そして別れてきた。
今ここに居るのは、その時に別れなかった人とその人との間にできた子供。
子供も、また結婚して、子供が出来た。
今では俺も立派な、と言えるかは分かんないけど、爺様だ。
このまま、妻が、子供夫婦が、孫が、彩り溢れる素敵な人生を歩めますように。
俺は人生の終点からそう願わずには居られない。
終点
この世界に終わりというものがあるとするならば
私は一体何になるんだろう
世界の終点で
君は何者になるのだろう
黎明の子よ
1次元に終点はあっても、2次元、3次元には終点はない
終点
人生の終点。
それは、死。
まだ先かも知れないし、
明日かも知れない。
苦しみばかりに目を向けてたら、終点までは辛いだけ。
光を、慈しみを求めながら、進みます。
―終点―
タナトスを乗せたこの列車
希望を失った虚ろな目が並ぶ
〇にたい、消えたい、壊れてしまいたい
そんな思いだけで動いたこの列車の
行き着く先はどこなのか
終点はあるのか
その列車が止まればそこで
何が起きるのか
[終点]
おわり?
どこにあるんだろ
どこから始まってどこが終わりか
どう終わらせるか
決めるのも自分だし
自分が終わりだと思ったら終わりでいいのかな
『バニシングポイント』
終着駅は消えてしまった 惑星の憂いで銀河は騒めく
乗客は見上げる ひとまず空を 乗客は見下げる フロアには謎の染み 私にはそれが 大陸に見えて 新しい行き先の地図に思えた スマートフォンも知らない情報だ 列車の行き先はいまだ真っ白 私は途中下車を決め込んで 無意識のうちに立ち上がっていた
名前
静寂には音がある。
名前とは祈りであり、回帰を望む海の音色が鳴る。
エントロピーが折りたたまれていく精神の傍らで、物質の枠に囚われた肉体は崩れていく。
寄せては返す波のような、始まりも終わりもない、時間軸から解放された夢を見ていたい。
揺らぐ視座から落とされた光は波を超えてゆく。
終わりのない旅だった気がする。
あてのない彷徨だった気がする。
ただ、遠くへ。
どこか遠くへ行きたいと、そう願っていたような。
──とうに働きを失った心の片隅で、そんなことを、思っていたような。
ぼんやりとした思考で足を進める。意思も目的もなにも持たないまま、ただ世界の果てに向けて歩む。
身につけた鎧と剣が重い。■■の証は擦り切れはてて、微かに名残が見えるだけ。だってここにいるのは■■の絞りカスだ。なにもなし得なかった残骸だ。
使命、とか。
平和、とか。
■■、とか。
なんだっけ。なにか大切なものがあったはずなのに。
ぜんぶ、ぜんぶ、わすれてしまって。
──ああ。
はやく、おわってしまいたい、と。
そんなことだけを祈って、棒きれのような足を進める。
終点の匂いかなこれ
どうだろう。誰か教えて。
ついちゃう前に
終点
「この電車は快速電車東京駅行きです。終点の停車駅は大船駅まで停まりません。他の電車へ乗り換えなさる方は東京駅で乗り換えをお願いいたします。」
と電車のアナウンスが言った。
僕は仕事でもなくただ1人で電車に乗り自分探しの旅に出ていた。
僕「横浜駅まで降りないから大丈夫。横浜駅着いたらいろいろまわってみよう。」
しばらく電車に乗り、目的地の横浜駅に着いた。僕は横浜でいろんなところをまわってみようとまた電車に乗り、中華街まで行った。
中華街に着いたら、ご飯を食べるためにお店に入った。
僕「これこれ!中華街に来たら食べようと思ってた肉まん!うめぇ!やっぱ肉まんっていいなぁ!」
とか言いながら肉まんをほおばるのだった。
肉まん食べ終えたら次は他の食べ物屋さんにも足を運び、そこでも買って食べ、お土産もついでに買うと次もまた電車に乗りみなとみらい駅に行くのだった。
みなとみらい駅に着いた。
僕「おー、やっぱ横浜に来たって感じするなぁ!すげぇ!景色やっぱすげぇ!」
と感動に浸りつつ、まわって見ることにした。
僕「ランドマークから見る景色もいいなぁ。やぁ、楽しい!1人で来てみてよかった。」
ランドマークやいろんなところをいっぱいまわって疲れた僕は帰ることにした。
日帰り旅行だったのだ。
僕「やぁ、自分探しの旅に来たけどなんかスッキリした。また横浜に来よう!楽しかった!ありがとう、横浜!」
自分探しの旅はこれで終わった。
なんだかスッキリしたし、また頑張ろうという気持ちにもなったのでよかった。
電車のアナウンスが言った。
「次の電車は終点の東京駅です。乗り換えの方は東京駅で乗り換えをして下さい。」
終わり
【終点】2023/08/11
─── じゃあ、また明日な。
父が躊躇いがちにそう言った。
何処となくこちらの様子を伺うようなおよいだ視線。
何回も緩ませてヨレヨレになったネクタイ。
ずっっと前からモジモジしている足元。
これら全部、父が緊張した時に見せる癖だ。
父が今までにないほどに緊張しているのは明確だった。
それもそのはず。
明日、初めて私は、父の再婚相手に会うことになってい
るからだ。
私はそんな様子の父に、いつもと変わらない様子で何も
気取られないように告げた。
─── うん!会うの、楽しみにしてる。
昨日の夜のことを思い出しながら、妙に頭に響く電車の音を聞き流す。あと2駅で待ち合わせ場所に着く。父が指定してきたその場所は、再婚相手の地元らしく、父曰く、彼女のことを知ってもらうため、彼女が1番リラックスできる地元がいいとのことだった。
写真を見せてもらったが、なかなかきれいで、穏やかそうな温かい感じの人だった。確かにこれなら、父が好きになるのも分かる。別に再婚に反対なわけじゃないし、この人なら家族になれるような気がした。
─── でも、私にとっての「母さん」は、1人だけ。
少し景色の変わってきた窓の外を見ながら、自分の唇を強く噛み締める。
『次は○○、◯◯に止まります。お出口は───』
お決まりのアナウンスが響く。気づいたら、もう目的地に到着していたらしい。
ため息をつきながら、私は席を立ってドアの前まで移動する。
この電車は、あと3駅で終点だ。
ドアの上の画面を見つめながら、私はため息をつく。
─── このまま、終点まで行っちゃおうかな。
/終点/
その電車で私と彼はいつも終点まで乗っていた。
終点にあるのは彼の家。私の家はその3駅前。
それなのに私が最後まで乗っていたのは、彼と出掛けた帰りはいつも「もう少し一緒に居ようよ」とどちらからともなく言い出していたから。
今、私はその電車に一人で乗っている。ひと月前に彼と別れてから、初めての乗車だった。
他に好きな人が出来たらしい。少し前から私への興味が薄くなっていることは何となく分かっていた。私は私の事を好きな人が好きで、同棲に近かったのに平気で他の女に魅力を感じる男なんか嫌いだ。だから、もういいのだ。
市街地で友達とレイトショーを観て、解散し、今はその帰り。最終便に近いこの時間帯はそれなりに混んで席が埋まっていたので、私はつり革を掴み、外を見ていた。
いつもの夜景だった。見慣れている店、見慣れている街。変わらない建物だけじゃなくて、変化するはずの空でさえ夜だから黒一色で、これも見慣れていた。
(……あぁ。面倒なことになった)
今更、気が付いてしまった。
選択をしなければいけないことに。
この電車にただ揺られるだけで終点まで行ける。降りる場所を決める権利が私にあることに、気が付いてしまった。
私はこれから先、終点まで「行かない」選択肢を取り続けなければならないんだ。そんなこと考えたくもなかった。ただ何も考えずに乗り続けていられれば良かった。
私は終点まで行きたかった。
終点から3つ前、電車が停まる。
「--駅、--駅。ご乗車ありがとうございました 」
人の群衆が一斉に電車の先頭、出口へと動いていく。私はつり革をぐっと握り締め、そして離した。