『終わりにしよう』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#011 終わりにしよう
どんなに頑張っても、
苦しくて仕方がない。
だから終わりにしよう。
そう思うけれど、
この苦しさ以上に
やりたいことや楽しいことが
出来てしまったんだ。
だから今日も、
終わりにしようと思いながら
不器用に生きるんだ。
今日は海の日
うららかな夏の日だった
髪を乱す風が心地良かった
身体は透明に染められた
このまま私の何もかもを
吹き飛ばして、攫っていってよ
鳥になって高く飛翔する
縛られない自由を夢見る
風をとらえた翼をはためかせる
髪を解きたくなったの
なびく黒に櫛はいらない
人魚姫は、泡になって消えるんだっけ
最後は、風の精になるんだっけ
生まれ変わったら人魚になりたいと思っていた
そんな頃もあったな
私は泳ぐのが下手だった
泡沫に溶けたかった
潮が出迎えてくれた
口をひらけば涙の味
きっとたくさんの人が
ここで泣いたのね
遠くなる水面に射し込んでくる
暑い暑い夏の光が
人生で一番美しい景色だった
今日は、海の日。
#終わりにしよう
終わりにしよう。
「花火が終わったら、私達も別々に帰りましょう」そう言う彼女の横顔は初めて見つけた時のように美しかった。忘れていた。僕が彼女に恋をしていたはずなのに。
「今までありがとう」
彼女は笑っているのに泣いていた。花火が上がる。皮肉のようにそれは綺麗に夜空に咲き乱れた。
日々家
「終わりにしよう」+ため息
=仕事終わり、疲れた感じかな
「終わりにしよう」+あくび
=就寝前、眠たそうに
「終わりにしよう」+涙
=恋人同士の別れ、俯いて決心した感じ
さあ、あなたの「終わりにしよう」は?
せっかくこの世界を作り上げたのに。
仏が暴れてボールを投げつけるせいで、
せっかく発達した恐竜の世界が壊滅しちゃったよ。
でも、まあ、なんか猿が生き残ってたから、
人間社会が作られましたよ。
そしたら仏が俺のプリン勝手に食ってさ。
めっちゃ喧嘩したんだよね。
その間に火山が大噴火したり、地震が勃発してさ。
でも人間なかなかしぶといから。
生き残ってたんだよね。
そんなこんなしてたらまた仏がやらかしてさ。
中国に向かってくしゃみしやがってさ。
世界中にウイルスが蔓延しちゃったわけだよ。
そしたら死亡する人間が増えちゃってさ。
まじで焦ったよね。
そこからもまあ色々あってさ。
この世界。
「もう終わりにしよう。」
「俺たち終わりにしよう」
この言葉を告げられた瞬間。目の前が一瞬暗くなったように感じた。私、振られたのか、。
落ち込む私を見つめる彼は、どこか興味が無さそうで上の空であった。
「なんで別れたいの?」と問う。
「お前が、つまんなくなったんだ。」
つまらない、?
「イメージと違ったんだ」
あなたのイメージが本当の私と違ったのね。
でもね、私あなたの好みに合わせようと必死だったの、
あなたに告白された時すごく嬉しくて少しでも好きでいて欲しくて、隣に居たくて、あなたの好みに合わせたの。
あなたはとても喜んでたね。
だから、あなたの好みの女のようなイメージで別れてやる。
「そう、ごめんね。今までありがとう」
涙を流しながら、微笑む。 ほら、顔が赤くなった。
「悪い、嘘な」彼の言葉を聞き終わる前に立ち去る、
永遠にさようならおばかさん。あなたのことはもう忘れたわ。
終わりにしよう
そう思ったのが、30分前
だったはず
なのにまだスマホ開いてる
あーあ
…あと5分で終わりにしよう
終わりにしよう
過去に一度だけかな、この言葉を言ったの。泣いてたな、相手の人。私もいたたまれなかった。
本当に申し訳ないことをしたなって思うけれど、あの頃の私達は幼かったです。
今なら絶対同じ間違いはしないって言い切れるんだけどね。
元彼さん、当時は辛かったかもしれませんが、私は結婚に向いてない女なので、いずれ“別れてよかった”と思うのは間違いないです。(今の家族に申し訳ないけど)
あれから貴方はどんな人生を歩んだのかな。素敵なご家族に囲まれて、一家の主人として働いているのかな。
幸せだといいです。
都合が良くてごめんなさい。
そんなことを思った“お題”でした。
end
「終わりにしよう。」
その一言で私と貴方の関係が消え去った。
この瞬間に私と貴方は赤の他人となった。
そんな恐ろしい話はないでしょう。
私は認めない。認めてたまるもんですか。
貴方との、辛く幸せで長く短かったあの日々が、
過去のものにされるなんて許せなかった。
終わらせましょう。
何時までも貴方を想い続けることを。
貴方と共に居られないこの人生を。
もちろん、貴方を連れて。
終わりにしよう
そう、彼が告げた。
いや、嫌だ、やめてくれ、お願いだから…
そう言っても、彼はにやりと笑って、終わりにするつもりのようだ。
─────結果、全財産を賭けたトランプ勝負、勝敗の女神はどうやら彼に微笑んだようだった。
【終わりにしよう】
私には彼氏がいた。なんでも出来てスーパー人だった彼が、私はとても誇らしかった。いつも友達に自慢していた。彼の素晴らしいところをみんなに褒めて欲しかった。彼との交際が始まってから2年が経とうとしていた頃、突然彼から1件のLINEが来た。"終わりにしよう"私は急いで返信したが、未だに既読がつかない。こうして、私と彼の交際はあっけなく終わったのだった。
「ねぇ、」
わたしの声に、君はこちらへ振り返る。
君の輝いているような、澄んでいるような、死んでいるような。そんな瞳が私を見つめている。
「……なぁに、そんなひっどい、顔して。」
「目障り。」
いつもと変わらない鋭く脆い言葉に、わたしはつい笑ってしまう。自分を強く見せるためだけの言葉を、君がなによりも弱いことを知った私にやったって意味は無いのに。
人間はそう簡単に変われないらしい。
「……ここから落ちたら、死ねるとおもう?」
「こう、ぐしゃって。原形もないくらい。」
「知らない、頭から落ちれば死ねはするんじゃない?」
冷たく答える君に、わたしはもうひとつ質問を投げかけた。
「ここで、今死にたいって、…おもう?」
「………うん。でも、それは…」
「ねえ、」
「……いっしょに、終わりにしよう、?」
心臓の音で、自分の声が聞こえないけど。
『終わりにしよう』
[終わりにしょう]
もぅ終わりにしたい
こんな体
こんな精神
終わりにしよう
何度も何度も考えた
だめだと分かっていても
そばにいたくて
終わらせることができずに
今もここにいる
『終わりにしよう』🧡
もう、終わり。
僕が何をしても
どんなに頑張っても
嫌われるんだ。
人間に期待なんてしない。
人間を信用しない。
そうさせたのは君たちだ。
だから、終わり。
こんな人生
バイバイ。
『終わりにしよう』
「終わりにしよう。」
彼が優しい笑みを浮かべて言ったとき、頭を鈍器で殴られたかのように、痛くて苦しくて仕方がなかった。終わりにしよう。それは私が1番聞きたくない言葉で、彼がその言葉を口にした時、私は耳を疑った。彼は優しい人で、私を絶対に傷つけないから、彼が私が恐れている言葉を言うなんて思ってもみなかった。
「もう駄目なんだよ。もう辞めよう。」
彼が言葉を紡ぐ度、涙が溢れ、頭が真っ白になり、呼吸が苦しくなっていった。あまりに衝撃的で、返事をすることさえままならない。言わないで。聞きたくない。辞めて。言葉にならない想いが私の思考を埋め尽くす。それでも彼はお構いなしに言葉を続ける。
「知瀬。僕は君と出会えて幸せだったんだ。君のことを愛しているし、君には誰よりも幸せになって欲しいんだ。」
私の名前を呼ぶ彼の声は優しくて、暖かくて、どうしようもないくらい胸が苦しい。
「いや、いや、いかないで。」
やっと言葉になった私の想いに、彼は答えてくれない。優しく微笑んで、首を横に振るだけ。
私だって分かっている。いつかは終わりが来るということも、自分自身が狂っていることも。それでもいざ別れを告げられると、理解が追いつかない。
「ごめんね、知瀬。僕がそばにいてあげられたら良かったけれど。僕は──。」
「言わないで、お願い。」
彼の言葉を遮って言葉を発する。お願い。言わないで。お願い。あと少しだけ。少しだけでいいからそばにいて。離れないで。
でも、彼は切なそうに微笑んで、言葉を続けた。
「僕はもう、死んでしまったんだよ。」
あぁ。どうして。聞きたくなかった。分かっている。彼は数年前に死んでしまったことも、今目の前にいる彼は幻覚だってことも。
行き場のない気持ちが、想いが溢れて、それでも言葉にならなくて、嗚咽が止まらない。
「ごめん、ごめんね。でも、僕はもう君のそばにはいられない。君はもうそろそろ前を向かなくちゃいけないと思うんだ。」
彼が私の頭を撫でようとするけれど、触れられるはずもなく、彼の手は私をすり抜ける。
「知瀬。僕はいつも君を見守っているよ。だから泣かないで。君の涙を拭ってあげられないのは苦しいんだ。」
「いかないで、いやだ、いや、お願い」
悲願する度に、時が進む度に、彼の姿は薄くなっていく。傍にいたい。居なくならないで。ひとりにしないで。そんな想いは届かなくて。
何分が、何時間が経ったか分からなくなってきた頃、私の目の前にはもう何も、誰もいなかった。
終わりにしよう
This is the way the world ends
Not with a bang but a whimper
(エリオット)
もうおしまいだねえとあなたはからから笑った。あたしも笑った。この状況は最悪だ。最悪すぎてあたしも笑ってしまう。地球はいまや赤く見える。連続して核が爆発したからだ。いつまで赤いのかわからないが、あれで生き延びる人がどれだけいるか。一方、ここ火星にいる人間はもはや彼とあたしだけだ。地球から送られてきた炭疽菌であたしたち以外は死んだ。あたしも彼も体の半分以上が機械だから生き延びただけで、あたしに生殖能力はないから人類は滅びたようなものだ。終わりにしようかと彼が言う。あたしはにっこり笑って彼に電撃を喰らわし意識を刈り取る。あなたは凍りなさい。そして人類の希望となりなさい。あなたには生殖能力が残っているのだから。
詩(テーマ)
『終わりにしよう』
終わりにしよう
えっ?、ムリそう?
これから話そう
明日にしよう
未練がありそう?
そっちは、なさそう?
傷つけ合いそう
浮気をしてそう
終わりにしよう
やばっ、泣きそう
旅行にても行こう
この店で飲もう
終わりにしよう
ふふ、そうしよう
結婚しよう
お店はやめよう
終わりにしたい。全部。
君との中途半端な関係も、彼との進展することのない関係も。そして何より、この先に続く人生を。
最近、無駄な時間を過ごしているなと、よく思う。そう感じるたびに、母に申し訳ないと思う。こんなに愛してもらっているのに、産んでもらったというのに、消えさせてくれと願う私がここにいることに。
全部、投げ出したい。私は、ただ、母と、君と彼がいて、少しだけ時間を共にする。それだけで、最高の幸せなのに。なのに、無駄なものが私を邪魔する。それらが「お前はここにいていい存在じゃない。自傷が付いたお前なんて」と圧迫してくる。それらはひとつに限る物ではないし、情報を発信する物でも、自ら機能する物でもない。けれど、たしかに私を貶める。どうしたらもっと、生きたいと思えるのだろう。いくら涙を流しても登り続ける朝日に、どう嘆いたら良いのだろう。
そうか、私は嘆いていたのか。ならば…私はずっと、この先の人生を歩みたいと、輝く明日を迎えたいと、どこか心の底で願っていたのかもしれない。まずは…そうだな、涙を流すことから、“終わりにしよう”。そして、笑顔を増やすことを“始める”としよう。
嫌なこと
思い出しては
傷ついて
終わりにしよう
自分のために
夏花