『終わらせないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「私たち、卒業したらバラバラだね」
「まあ、そだな。俺もこんなとこ来る用事そうそうないしな。」
終わらせないで
幸せに暮らしましたとさだけでは
救われないわ
明日締め切りのものを書いているがなかなかその作品が好きになれない。
いつもならあきらめて、断念するのに、
今回はどうしても
諦められない。
若くないから
少しの時間も
諦められないんだな
終わらせないで
時間と共に成長できるのは好ましいけれど
実際にはそんな魔法はなくて、時間だけが過ぎていることも少なくないのかな。
だけど 終わらせないで!
いつからでも成長はできる!
自分の内側に芽生えた気持ちを叶えてあげるまでの成長を楽しもう♡
小さなことからでもいいさっ🎶
僕のクラスには、白杖を持った女の子がいる。
話したことはほとんどなくて、たまに挨拶を交わすくらいの仲だけど、真面目で良い子なことは何となくわかる。
明日までに書いて提出するように。
そう言って先生から配布された、小さな進路希望調査票を手に、眉をひそめる。先生、いくらなんでももう少し、考える時間をくださいよ。
そんなことを思ってるのは僕だけなのか、周囲からは友人同士で進路について聞き合う声が飛び交う。
やれ進学だの、やれ就職だの。いったいいつそんなことを考える時間があったのかと、問いかけたくなる。
必死に今を生きている自分には、未来のことを考える余裕なんて残っていないのに。
ふと、彼女のことが気になって視線を向ける。
隣の席の友人に、かわりに書いてもらっている様子だ。彼女ももう決まっているのか。そう思ったとき、なぜだか寂しさを感じた。
終業のベルが鳴り、各々が荷物をまとめて目的地へと動き出す。部活に行く者、委員会に行く者、そして帰路に着く者。
僕も荷物をまとめ終わり、帰宅組に混じろうとして、ふと思い出す。そうか、今日はバイトも休みだし、弟の迎えは祖母がかわりに務めてくれるから、放課後に時間があるのか。
いちど席に着きなおし、数秒経ってから、僕はひとり廊下に足を踏み出した。
ポロン
柔らかな音色が、静寂にこだまする。
温かみのある木目、いつ切れるかわからない弦、身体の大きさにちょうどフィットするサイズ感。
今は誰にも使われていない、旧音楽室に僕はいる。
ひとりだけ、普通に話せる先生がここを管理していて、時間があったら使っていいよと鍵の場所を教えてくれていた。
貴重な放課後。遊びに行く友人もいない僕は、弾けもしないアコースティックギターをここで、ひとり鳴らす。
ほこりの匂いが、鼻腔をツンと刺激した。この寂れた空気が、今はお気に入りだった。
カコン、と扉の方で何か、音がして驚く。
廊下に倒れた白い杖。膝をついて必死に探す、女の子の姿。
彼女だ。何となく放っておけなくて、ギターを置いて立ち上がる。
足音に気がついたのか、彼女が顔を上げた。僕は何も言わずに杖を拾って、彼女の手に握らせる。
ありがとう、とぎこちないお礼が、彼女の唇から紡がれた。そういえば、声を聞いたのは久しぶりかもしれない。
うん、とだけ返して、教室に戻ろうと踵を返せば、けっこう強い力で裾を引かれた。
「待って、和宮くん」
これにも驚いた。どうして自分だとわかったのかも不思議だし、何より名前を覚えられていたことが衝撃だった。
彼女――朝倉さんは白杖を頼りに立ち上がると、ちょっと恥ずかしそうに呟いた。
「ここで、聴いててもいいかな。あの、もちろん邪魔はしないから……」
どうして、と聞こうとして、飲みこんだ。理由を聞こうが聞かまいが、特に断る理由もないからだ。
いいよ、と答えて、朝倉さんを近くの椅子まで誘導する。ちゃんと座ったのを確認して、自分もギターが待つ椅子へと戻った。
ポロン
相変わらず、気の抜けるような下手くそな音色が響く。
今になって少し気まずくて、朝倉さんを横目に見た。楽しそうに、笑っている。その笑顔が、嘲笑ではないことを願う。
良い音だね、と彼女は呟いた。直後、素人耳だけどと焦ったように付け加える。
「何の曲を練習してるの?」
その問いに、返す言葉を悩む。何となく、幼い頃に母が歌ってくれた曲を思い浮かべてはいたけれど、タイトルも知らなければ、うろ覚えだからだ。
上手い言葉も見つからないので、仕方なくそのまま答える。すると彼女は、お母様に聞いてみないのか、と不思議そうに問うてきた。
「……残念だけど、空の上まで聞きには行けないから」
少し気取った言い回しに、自嘲した。格好つけて、朝倉さんを困らせてどうするんだ。現に、彼女からの反応はない。
気まずさをかき消すように、弦を弾く。
しばらくして、小さな謝罪が鼓膜を震わせた。
ああ、やっぱり。真面目で良い子だ。
「こっちこそ、言わせてごめん。何も気にしてないから、朝倉さんも気にしないでほしい」
「わ、わかった」
気にしない、と独りごちるように、彼女は繰り返す。
「その、聞いてもいいかな」
「うん」
「和宮くんは、音楽の道に進みたいの?」
これにも、悩んだ。
いや、悩むことでもないか。僕の将来なんて、きっと母を見送ったあの日から、決まっているのだから。
まだ幼い弟がいて、身体の弱った祖母がいて。頼れる大人もいない家で、僕だけが命綱であって。
どうして、悩んだのだろうか。わからない。
でも、朝倉さんの問いに、なぜか何も返せない。
「……朝倉さんは、さ。もう決まってるの、進路」
口をついて出た疑問で、悩みを無理やり覆い隠す。
彼女は苦笑を浮かべながら、進学したい、と答えた。やっぱり、予想通りだった。彼女はいつも成績上位にいる優等生で、僕とは正反対の子だから。
前に一度だけ、朝倉さんの両親を見たことがある。職員室に訪ねていた。育ちの良さそうな、穏やかな人たちだった。ああ、彼女を生み育てた人たちだと、すんなりと理解した。
家庭に恵まれ、友人に恵まれ。真面目で優しい人柄が、いつも周りを惹きつけて、彼女自身の道を開いていく。
ずるい。僕がそう思えないのは、今も彼女が両手に抱えるその、真っ白な杖のせい。
その存在だけが、僕に優越感を与える。朝倉さんを見下す要因になりえる。
ようやく理解した。あのとき、彼女が進路を決めているのだとわかったとき、寂しいと感じた理由を。
勝手に同じところにいると思っていたんだ。生きることに人一倍苦労して、今を見ることに精一杯で、余裕のない心を抱えて孤独でいるんだって。
そうじゃないと、面と向かって言われたようで。置いていかれたようで、寂しかった。
何を勝手に、人の人生をわかったように。
誰も僕のことを理解できない。なら、僕だって人のことなんて理解できない。
勘違いも甚だしい。彼女は、朝倉さんは、僕と正反対の場所で笑っている。
ブツン、と嫌な音がした。
「あ……」
朝倉さんと声が被る。弦がひとつ切れてしまった。古いギターだ、無理もない。張り替える弦なんてないので、ため息を零す。
ふと顔を上げれば、窓の外はオレンジ色に染まっていた。いつの間に、こんなに時間が経っていたのか。
早く帰って、夕飯の準備をしないと。
帰るね、とひと言告げて、ケースに木目調の楽器をしまう。
「終わらせないで」
よく通る、綺麗な声が寂れた空間にこだました。
それはまっすぐに僕の鼓膜を突き刺して、思わず手が止まる。
ギシ、と古い椅子が音を立てる。朝倉さんは立ち上がって、探るように向かってくる。
無意識に、手が伸びていた。白く細い彼女の指先が、僕の荒れた手を捉える。
「私、私ね。好きだよ」
朝倉さんの瞳の中に、僕の見慣れた顔が映る。
「和宮くんのギターの音。たまに弾いてたの、こっそり聴いてた。ちょっぴり寂しくて、でも温かくて。生きる勇気をもらってた。本当だよ、大袈裟じゃない」
何だ、それ。素直じゃない自分が、まっすぐに心を射抜かんばかりの彼女の歌を、跳ねのけようとする。
「だから、だからね。終わらせないで。まだ聞いていたいから、その音を止めないで」
なんて、勝手な。
僕のことなんて、何も知らないくせに。
そんなに綺麗な笑顔で、心を惑わせないで。
夕日を映した瞳で、僕を映さないでよ。
こんな彼女のことなんて、知らなかった。
こんな綺麗な世界なんて、知らなかった。
朝倉さんの歌は、素直じゃない僕を押しのけて、心の中に土足で踏みこんできた。
それが嫌じゃないと思えた理由は、今でもよくわからない。
けれど僕の部屋には、古びたアコースティックギターがぽつんと、立てかけられている。
十年前のあの言葉は、まるで呪いのように僕の背中を押し続けてくれるから。
終わらせないで
終わらせないで…私と貴方の人生。
もう少しだけ貴方と生きていたいの。
…後、一年だけでいいから…ね?
終わらせないで
終わらせないでこの世界を
時に残酷、時に非情だけれど、
優しいひとたちもいる優しい世界を。
この世界が終わるとき、
貴方は、幸せだろうか?
愛する家族と共に過ごした優しい世界を
終わらせてなるものか。
きっと、続いていくことだろう。
終わらせないで。
にゃんざぶろう
つづく
終わらせないで!
その瞬間。
終わらせないで!
私達。
終わらせないで!
悩みの種。
サンプルを持ってきてちょうだい。
はい、
期待をし過ぎると身は滅ぶんだよ、
❧
列車に乗って青空をみる
雲がたくさん浮かんでいる
早いスピードで進むが
雲はたいして動かない
私の生活も
客観的に見れば動きがない
毎日同じ事の繰り返し
でも 私はこの生活を
けっこう気に入ってる
平凡もまた いいものである
できれば この生活を
終わらせないで
欲しいと思う
誰にともなく
受験が終わってようやく余裕が出てきたので、筋トレとプログラミングをはじめた。今のところ継続してできてるし、習慣にもなっている。ただ、これが終わってしまうと何もないカスになってしまう。できることならもっといろんな習慣を持てるようにしたいし、もっといろんなことに挑戦してみたいけど正直今のままでも精一杯だ。どうか、自分がすでに持っている習慣を終わらせませんように。
大好きなドラマが8話で最終回を迎えた時は、終わらないでほしいと強く思った。シーズン2始まらないかな、映画化でもいいからやってくれないかな〜と、淡い期待を抱いたけれど、2年経っても発表は無し。わたしは諦めないぞ。来年に期待だ。
終わらせないで
その物語を
どこまでも一緒に行こうよ
ねぇいなくならないで
終わらせないで
楽しいことは「終わらせないで」と思う。
この楽しさが、いつまでも続いてほしい。でも、「幸せすぎて怖い」のと同じで、いつか終わるのを知っているから切ないのだ。そりゃ、毎日毎日「うぇ〜い!」というわけにはいかないのも分かっている。
だが、不思議なことに俺は、ルナとの仲は永遠だと思っていた。2人の愛はどちらか死ぬまで続くと・・・俺は馬鹿だ。
別れてほしいと言われたとき、俺は「ハトが豆鉄砲食らったような顔って、これだ」と頭の何処かで思った。丸く目と口を開いて、事態が飲み込めずフリーズしていた。
好きな人が出来た?俺以外に?そっちと結婚する?え?え?なに?なんで???
びっくりしすぎて解凍しない俺を残して、ルナは去って行った。一番「終わらせないで」というか、終わるとは思っていなかったことが終わった。終わったんだ。やっぱり終わりはあるんだ。
いつの間にか膝が濡れていた。意識していなかったが、俺は泣いているらしい。
注いでも満たされない愛情、器が大きすぎるのか、将又器の底に穴が空いているのか、それとも注いでいる自分自身が下手なのか、視点を変えれば簡単に気づけるだろうが、果たしてそれに気づくことが、今の私に出来るだろうか、恋は盲目だ。注ぐことに夢中になって、終わらせないでいることが当たり前になって、確認が疎かになっている、だから満たされないのだ。
終わらせないで、、、
私の心の中で突然響いた声。
びっくりして後ろを振り返ったが誰もいなかった。
でもその瞬間全てを思い出した
この言葉をくれたのはあなただということも
全てのことに疲れて
飛び降りようと思ったことがある
でもその時あなたは言ってくれた。
「どうか、君の人生を無駄にはしないで。君の人生を終わらせないで、、、」
私を救ってくれた一言。
私の心の支えになってくれた人。
今はもう居ない。突然の事故だった。
だから私もそちらへ行こうと思ったのに
この言葉を思い出した瞬間涙が溢れて
ああ、、なんて虚しいんだろう
飛び降りれないよ…。
「終わらせないで欲しい、なのか、終わらせないで良かった、なのか。他にも色々考えつきそうよな」
昨日18℃だった東京の、今日の最低気温が7℃。
去年は20℃から6℃に落ちていたらしいので、それよりは、ひょっとしたら快適、かもしれない。
某所在住物書きは、モフモフにしてフカフカな、偉大なる2枚合わせハーフケットを肩より羽織って、ぬっくぬくの至福に浸っていた。
誰かが「肩は寒さを感じやすい」と言っていた。
事実か虚偽かは知らない。
「個人的にはな」
物書きは呟いた。
「コンビニのおでん、冬限定は惜しい気がすんの。いろんな具の出汁吸ったスープがたまんねぇのよ。
冷やしおでんとかで夏、いや、需要少ないか……」
――――――
まさかまさかの続き物。前回投稿分から、1日か2日経った頃のおはなしです。
最近最近の都内某所、某稲荷神社敷地内の一軒家に、人に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が、家族で仲良く暮らしており、そのうち末っ子の子狐が今回のお題回収役。不思議な不思議な、稲荷の子狐です。
子狐は家の中の秘密の部屋の、ぽっかりあいた黒穴を通って、不思議な職場に辿り着きました。
辿り着いた不思議な職場は、動物のビジネスネームを採用する職場で、子狐は「ノラ」、「野良」を名乗るおばあちゃんの腕の中で、丸くなって、すやすや、幸福にお昼寝をしたのでした。
ここまでが前回投稿分。
ここからが今回のお題回収。
「ノラばーば、ノラばーば!」
コンコン子狐、すっかりノラばーちゃんに懐いてしまいまして、その日も秘密の部屋の黒穴を通って、例の職場へ向かいました。
ノラばーちゃんは、コタツの中で毛糸の編み物をして、ちっともジャーキーをくれませんでしたが、
それでも、子狐は優しいノラばーちゃんを、すぐ大好きになってしまいました。
「ノラばーば、きょうも、会いたい!」
秘密の部屋の、不思議な黒穴を通って、コンコン子狐は「ここ」ではないどこかの職場へ向かいます。
「ここ」ではないどこかの職場の、受付窓口をひらりと抜けて、コンコン子狐は「経理部」と書かれたブースへ。陽光当たるコタツへ向かいます。
先日、そこでノラばーちゃんと会ったのです。
「ノラばーば!」
コタツで今日も編み物をしているノラばーちゃんを見つけて、コンコン子狐は尻尾をぶんぶん!
「ノラばーば!」
今日もキツネを撫でて。キツネといっしょにネンネして。子狐は猛ダッシュでノラばーちゃんに……
「確保ッ!!」
ノラばーちゃんに、突撃しようとしたら、
「お前か。先日、俺様のコタツに来た子狐は」
前回投稿分で爆睡していたコタツムリ姉さんが、
がばちょ!子狐を捕まえてしまいました!
「あ〜。あったけぇ。やっぱり、魂ある生き物のぬっくぬくは、格別だぜぇー」
コタツムリ姉さんは、子狐をぎゅっと抱きしめて、すりすり、スリスリ。
「よし。お前の名前は今日から、ゆたんぽだ!」
子狐を、ちっとも逃がしてくれませんでした。
「なにするの、なにするの!はなして!」
「やーだね。ゆたんぽ、テメェはこれから、俺様の湯たんぽだ。俺様の膝の上でネンネしろ」
「はなせ!しらないおばちゃん!はなせっ!!」
「おばちゃんじゃねぇ!俺様は『スフィンクス』。この経理部で最も寒がりな万年コタツムリだ」
コンコン子狐、「スフィンクス」と名乗ったコタツムリ姉さんから逃げたくて、前あんよも後ろあんよもジタジタバタバタ。必死に動かします。
「へへへっ。ゆたんぽ。お前は、あったかいなぁ」
だけど、スフィンクスは、のらりくらり。
子狐のジタバタパワーを器用に逃がして、ぎゅっと、抱きしめ続けます。
「なぁ、ゆたんぽ。ハウスミカン食わねぇか。ハウス食って、コタツの中に入らねぇか」
逃さねぇぜ、ぐへへ。
スフィンクスがコタツの上の、どっさり積まれたカゴからミカンを、ひとつ掴んで子狐のクチに……
「そこまで」
子狐のクチに、ミカンが突っ込まれる前に、
タバコの香りのするおじさんが、子狐をスフィンクスから引き剥がしてくれました。
「こいつは俺達の管轄だ。勝手に所有物にするな」
オッサン!オッサンが、たすけてくれた!
子狐はタバコのおじさんを知っていたので、ぶんぶんぶん!尻尾をバチクソに振り回します。
「茶番は終わり。業務に戻れ。泥棒猫」
タバコのおじさん、子狐を抱えて言いました。
「あーん?法務の小鳥サマが何か鳴いてんな?」
対してスフィンクス、すぐには引き下がりません。
「こちとら、ゆたんぽと取込み中だ。お楽しみを勝手に終わらせないでほしいんだが?
なぁ、ルリビタキ部長。デコポンぶつけるぞ」
タバコのおじさんとスフィンクスの口喧嘩は、その後コンコン5分ほど、続きましたとさ。
(題目しらず)
鋼の錬金術師を久しぶりに見た。
アニメさえも苦痛で見られない日もあるため
見終わるまでにだいぶ時間を要してしまった。
最後の言葉で落とされた。
恋に落ちるとかそっちの意味の「落とされた」
今の私にこんなに突き刺さる言葉はない。
あまりにも真っ直ぐ突き刺さるものだから、
聞き終えた瞬間思わず笑いが込み上げてしまった。
いやぁ、ほんと…
いい作品だ。
鋼の錬金術師(最終回)
エドワード・エルリック
痛みを伴わない教訓には意義がない
人は何かの犠牲なしには
何も得ることはできないのだから
しかし、その痛みに耐え
乗り越えた時……
人は何者にも負けない
強靭な心を手に入れる
そう、鋼のような心を…
お題『終わらせないで』
かつて私はこのアプリをやる前、『小説を書きたいのにネタがない』という悩みにぶちあたっていた。
好きで好きで仕方なかった(今も現在進行系で好き)コンテンツのBL二次創作をしていて、五万字近くの自分としては大作を書ききってしまった後、ふと、書きたいものがなくなってしまった。
私は焦った。
「書きたい。書きたいけど他人から受けそうなネタがない」
そこでインターネットの海を泳いで、「ネタがない時」で検索をかける。そこには「書きたいものがなければ書かなければいいじゃない」という言葉があって絶望した。
どうすればいいんだと思い悩み、投稿サイトへ行って、単発企画に参加してはあまりの読まれなさに絶望して、横のつながりを持って義理の評価をし合っている人たちを「ケッ」と思いながら見つめて、「なんとかならないかなぁ」といろんなSNSに参加したりした結果、ここを見つけることが出来た。
このアプリは毎回お題が出て、それについて書くことが出来る。それにたくさん評価をいただけている。このSNSぴったりだなぁ、一年は途切らせないようにしようと目標に決めて続けている。
相変わらず書きたいネタみたいなものはまったく思い浮かばないけど、「毎日書いてる」というのが自分にとっては精神安定剤みたいなものになっているのだ。
『終わらせないで』
国を勝利へと導いた陛下と私と、謎の余所者。功労者は数多といたが、特にこの3人は凱旋のときから民衆に英雄だと讃えられるようになった。
素性の知れぬ異国の者が領内にやって来たとき、私は速やかに排除すべきだと進言した。しかし陛下は私を制し、それどころか参謀に迎えると言った。
「長く膠着の続いた戦局には新たな風が必要だ」
正直言って承服しかねたが、陛下の意向を覆すことはできない。結果としてはあの決断がなければ我らの国は今も敵国と睨み合いを続けていたか、或いは敗残国となっていた。私の目よりも陛下の目が遥かに優れていたということになる。
陛下と私とは幼少の頃からの主従であった。主従ではあったが、こどもの頃にはこどもらしく戯れ、互いに好意を抱き合っていた。こどもらしい恋に耽ってはいたものの、身分のことを思えば婚姻は叶うこともないと徐々に理解し、そしてそれぞれの婚約が決まりつつあった頃に戦争が起こった。発端は彼女の父君が弑されたことであった。皇女である彼女は婚約を取りやめて女王となり、国を率いる立場になった。私は婚約を破棄し、陛下のあらゆる補佐を務めるために奔走した。
戦争の終わった今も私の想いはあの頃のまま。しかし陛下は国を救ったあの余所者に心を傾けているのかもしれない。もし彼が陛下に求婚することがあれば、陛下は迷わずその手を取るのだろうか。もしそうなれば、ただの臣下の私には何も覆すことができない。平気な顔で祝福できる気もしない。
王の間には私と陛下がいる。心の靄を何ひとつ言葉にできないまま、私は参謀である彼が部屋へと入ってくるのをただ見つめていた。
「契約更新」
貴方と私の関係は契約で結ばれた期間限定の恋人。
私は多額の報酬が欲しかった。それだけのはずだったのに。
普段から恋人っぽく振る舞えば違和感がないから。そんな貴方の提案は、私の心を掻き乱していった。
貴方の仕草や一言一句に胸が痛くなったり、あたたかくなること。
それが何なのか、私は気付かないふりを続けた。
どちらかが、恋愛感情を抱いてしまったら、即契約解除。
少しでも貴方に気があると思われてはいけない。
眠れない夜もあったし、浴室で泣いたこともあった。
そんなドラマのような生活も、もうすぐ終わる。
そう思っていたのに……
「契約内容の変更と期間延長をしてもいいだろうか」
終わってほしい関係は、まだまだ続く。
────終わらせないで