『終わらせないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
終わらせないで
私はやっと自分の中にある大好きを見つけられたのにあなたは他のところに行ってしまうの?
まだ…もう少しだけでいいからここにいてほしい…
私の中にある…あなたがくれた大好きを終わらせないで…
終らせないで
あなたの力を信じることを
人と比べて終わりにしないで
昨日の自分だけを見つめてあげて
大丈夫
花は咲くべき時に咲くように
あなたの目標とする時にぴったりと達成できる
終わらせないで
アンコールが始まる。
これで終わり。
この2daysのために、残業だらけの日々を頑張って来たんだから、
今夜は思い切り弾けてしまおう。
ざらざらした声のシャウト。
重低音が全身に響く。
突き抜けるようなハイトーンボイスに鳥肌が立つ。
衝き上げる拳と歓声。
お腹の底から声を出して。
会場の興奮が渦のようにうねって、螺旋を描いて高く高く舞い上がる。
どうか終わらせないで。
ずっとこのままで。
#102
死ぬ以外 楽になれぬと 知っている
あなたはいずれ 風のちりくさ
終わらせないで
生きる目的の追求を
人は目的のないことはやりたくないのだから
酒はまだ、飲んだことがない。
親戚揃って下戸なので、テーブルを回って酒を注いで…みたいな席はなかったし、お前もやめとけ、と大学に入る時に釘を刺されている。
友達に連れてこられた飲み会で、先輩たちが馬鹿笑いをして肩を叩き合っているのをみて「ああ、これを酔っ払いと呼ぶんだな」と思ったけど、他人事だと思っていた。
多分今、俺は、酔っているんだと思う。
ノンアルコールのカクテルと、暗めの照明と、再会の余韻、少しも変わらないその笑顔。場に酔っている。
昔から彼女は、いつでも笑っていて、でもどこか寂しそうで、毎日会っていても、時々、とても遠くに感じた。
一度だけ見た涙を、俺は一生忘れないと誓った。
それなのに、手放してしまった。
手を伸ばすのをやめたんだ。
それなのに、本当に二度と会えないんじゃないかって、不安に思っていた。
ようやく、掴み直した、彼女と俺を繋ぐ糸。
終わらせない。今日だけで終わらせたりしない。
絶対、忘れたなんて言わせない。今度は。
「忘れる隙も与えないから、覚悟しておけよ」
のらりくらりと彼女はいう。
「ま、やってみな」
初めて会ったあの日の、赤い風船を思い出す。
歩道橋の上、風がさらった風船を捕まえようと身を乗り出した彼女の危うさを、俺だけが知っている。
もう、離さない。
#終わらせないで
2月、受験シーズンを迎え、私達受験生は自由登校となった。
すでに推薦で進路が決まっている者はほぼ学校に来ない。
受験組は小論文の指導を受けに来たり、学校で勉強をする為に登校したりと様々だ。
私もまだ進路が決定していない受験組。
今日は小論文の指導を受けた後、教室で勉強をすることにした。
教室に入ると誰も居なくて、「やったー集中して勉強出来る!」と心の中で思いながら自分の席に座って、赤本とノートを広げた。
しばらく勉強していると、教室の戸がガラッと開いて担任の山田先生が入って来た。
「おっ、斉藤居たのか!」
「はい。」
「教室、ちょっと一緒に使わせてもらうけどいいか?」と先生に聞かれ「はい」と答えるか答えないかくらいで、先生の後から一人の生徒が入ってきて私の心臓がドキリと跳ねる。
な、なんで桐山くんが…。
桐山くん。
彼は小学校から一緒の同級生だけど、高校で同じクラスになったことはなく、この教室で絶対に姿を見ることがない人のはずだ。
小学校の頃から勉強も運動も出来て、でも真面目すぎることもなくて面白い事も言うので女子から人気もある。
かくいう私も桐山くんの事が小学生の頃から好きだった。
「答辞の原稿書けたか?」
教室の前の方の席に先生と桐山くんが座って喋り出す。
「これ、お願いします。」
そう言って桐山くんが原稿用紙っぽいものを先生に渡す。
ああ、山田先生が国語の先生だから添削してもらうのか。
それにしても桐山くんが答辞読むんだなぁ…やっぱりスゴいなぁ…。
すっかり手に持ったペンが止まって、2人のやり取りに気を取られてしまう。
「ここは、こう変えた方がいいかもしれんな…。」
「なるほど…。」
私は教室の後ろの方の席で、全然2人の事など気にしていませんよ風を醸し出しながら聞き耳を立てる。
「あ、桐山、ちょっと用事思い出したからいいか?」
「えっ?あ、はい。」
山田先生は何か急に思い出した様で、立ち上がって教室を出ていく。
3人だった教室が私と桐山くんの2人だけになる。
桐山くんとは中学、高校と同じクラスになったことがないから、私は桐山くんに片思いをしていたけどもう何年も話していないし、親しい訳じゃない。
うわっ!どうしよう!?
二人きり!!
バクバクと心臓が激しく音を立てる。
話しかけたいけど、でも勇気が出ない。
もうこんな機会、二度とないのに。
あと数日後、卒業式を迎えたら姿を見ることさえ出来なくなってしまうのに。
長年の片思いの思いを伝える事もなく…。
私は机の上のノートにペンを走らせ、集中しているふりをする。
臆病な私。
「斉藤さん、これから受験?」
えっ?私…!?
桐山くんに話しかけられてる?私!?
私が心を忙しくしていると、桐山くんに話しかけられて、予想外の事過ぎて状況を理解するのに時間がかかった。
「う、うん…。」
なんのひねりもない、会話も広がらない返事しか出来ない自分が不甲斐ない。
「そっか、頑張って。」
そう言って私の方に振り返っていた桐山くんはクシャリと笑う。
ああ、この笑顔…好きだった。
私、桐山くんの事、大好きだったの。
心の中でそう呟く。
私の気持ちを伝える事はない。
桐山くんには彼女がいる。
もう1年も前に私はこっそり失恋しているのだ。
「ありがとう…頑張る。」
やっとの事で言葉を絞り出し、私はまた勉強するフリをしてノートに視線を落とす…ノートの字なんか視界がボヤケて何も見えないのに。
桐山くんも答辞の原稿の書き直しを始める様で机に向き直る。
二人きりの静かな教室。
もうすぐ山田先生は戻ってきてしまうだろうか?
神様…お願い。
どうか、終わらせないで。
この時間を、どうか。
きっとこれが最後の思い出になるから。
学生の時、夏休みも冬休みも春休みも
突入するといつも思ってた。終わらないでと。
明けて欲しいと願ったことなんか自慢じゃないが1度もない。
救われるこの日々をどうか終わらせないでと
何かにいつも祈ってた。
終わってほしくないものはたくさんある。
人気の漫画の連載、アニメ、TV番組
今、手元にあるアプリや、友達との連絡先。
仕事は終わって欲しいけど、人がヒトであるための娯楽は、奪わないで欲しい。
お題「終わらせないで」
タイトル「鐘は鳴らない」
雨采 ミツジ
R5/2023/11/29
「これで終わりだね」
授業の終わりを告げる時、先生が決まって言う言葉。
先生の授業は短かったり長かったり、毎回いつ終わるか分からないものだから、この言葉を聞くと、みんな肩の力が抜けるようになっていた。
今日だってそうだった。
いつもの言葉を聞くと、自然と安心してしまった。
けれども、同時に苦しくなる。
わがままだって、叶わないことだって、分かっていても、心が「嫌だ」と訴える。
今の自分ではもう聞き取りづらいだろうけれど、なんて言葉で始まった授業は、いつも通りの言葉で、いつも通り終わってしまった。
誰もが叶わない永遠を望んでいることは分かっていただろうに、先生はいつも通り終わらせてしまった。
取り残された僕らに言い聞かせるように、誰もが望まなかった言葉だけが、壊れてしまった機械によって繰り返される。
「これで終わりだね」「これで終わりだね」「これで終わりだね」
機械音声は、今日も無情に繰り返されている。
溶け合うまで
終わらせないで
僕は君の中で泳ぎ続けて
そして辿り着く先は永遠
僕たちはどんなに大人になっても
きっと…今日という日を思い出す
僕たちの永遠を…
暗闇に広がるライトの明かり
その明かりが揺らめきながらアンコールの声が響く
ああ、どうかこの素晴らしいライブを終わらせないで。
#終わらせないで
未完成の塔
600年前から一人で積荷を集めるロボット人形
与えれた命令にそって塔を高く積み上げる
共に塔を作り続けたロボットの仲間達は今や皆動くことができなくなった。
仲間の残骸は無造作に転がり
終わらせないでくれと語りかけるようにこちらを見ていた、
塔の最後の部品を組み付け塔は完成した
次第に自身の身体も動きを止めた
終わらせないでそのドラマ
終わらせないでそのアニメ
終わらせないでそのゲーム
終わらせないでその体力
終わらせないでその気力
終わらせないでその若さ
長かった髪を切った。
今はあまり言われなくなったらしいが、女というのは失恋したら髪を切るものだと聞いたから。
大好きだった、いや、今も大好きなあの人がいいねと言ってくれた私の髪。
今は無残にも床に散って嫌悪感を覚える様な様相だ。
眺めていると「すっきりしましたね~。ショートも似合ってますよ」なんて、床の様相を私の注文で生み出してくれた美容師が笑って言う。
嬉しくて普通に照れた。今は彼女の言葉がお世辞かどうかは考えないでおこう。
財布は少し軽くなり、頭部は随分と軽くなったが、欲張りな私は気持ちも軽くしたくてなんとなく近くの公園に来た。
恋なんて知らなかった小学生の頃みたいに、遊具ではしゃいでやろうかと、いつもなら絶対思わないことを思い付き、その思い付きのままここに来た。
昼過ぎくらいの中途半端な時間だったが人がちらほらいる。
頭の中で、ヤケになり暴れてやろうかと意味もなく思っていた私に、ゆらりと現れたもう一人の私が囁く。
「その歳で子供に交じって遊具で遊ぶつもり?」
確かにそうだ。ここで目立つ動きをしている人間と言えば小さい子供がほとんどだ。
私は一瞬、それになりたかったわけだが、どれだけ心に童心を宿したって体は縮んでくれない。
躊躇し、その場に立ち尽くしていたのはどれくらいだったか。多分数分程度だと思う。
「姉ちゃん。お腹でもいたいのかよ」
やや下の方から声がした。この状況から考えるに、私に声をかけたのだろう。そちらへ視線を向けると。可愛い顔。男の子だ。
私は子供に詳しくないから、どれくらいかははっきりとわからないが、多分小学生だ。低学年だろうか。
私をまっすぐ見つめている。邪魔だったかもしれない、と罪悪感と焦燥感がわいてくる。
「しゃべれねーの?」
男の子は少し首をかしげて私へ一歩近づく。
「いや……」
焦って言えたことはそれだけだった。数秒程度の沈黙。
「ふぅん。ならよかった。姉ちゃん、かみの毛みじけーのにかわいーな。そんな下みてるともったいねーよ」
少し下からの、太陽のような眩しい笑顔。まるで夏の日差しに焼かれたように、顔が熱くなる。
「へへ。てれてる。おれ、姉ちゃん……あ、本当の、家にいる家族の姉ちゃんなんだけどな。姉ちゃんたちもこうやってかわいいって言うとうれしそうにするんだ」
「へえ……。なんか……すごいね。かっこいい」
やっと言葉が出せた。少し掠れていたが、素直な感想だった。
「かっこいい!? そんなんはじめて言われた! おれ、かっこいいか?」
「うん。女の子に素直に誉め言葉言えるの、すごいと思う。かっこいい」
「へへ。そっか。そっかあ」
私たちの間に言葉が途切れた。お互い照れて空気がふわふわして、くすぐったい。悪い気分じゃなかった。
「……ありがとう」
「ん? 別に。大したことじゃねーし」
「実はね。ここが痛くて。辛くて、気が紛れるかなって、髪の毛ずっと長かったのに切っちゃったの」
両手で胸の真ん中を抑える。心の所在がここかは分からないが、悲しくてどうしようもなくて、ぎゅっと縮んで苦しかった場所だ。
また少しの沈黙。きざなことが突然言えるからって、相手は小さな男の子だ。いきなりこんなこと言って、困らせてしまっただろうか。
「今はつらくねーの?」
「マシになった。君が褒めてくれたし」
「そうか。よかった!じゃあ長いのも見たいな。また伸ばしたら見せてよ」
「え」
「おれ、いつもここで遊んでるから」
戸惑って返事に困っていると、遠くから男の子を呼ぶ声がしたらしく、彼は私に手を振って行ってしまった。名前、聞き取れなかった。私も名前、教えてない。髪の毛、伸ばすとも言ってないし。
でも、悪い気分ではなかった。彼の言う通りまた伸ばしてみようかな。
その頃にはまた新しく胸が高鳴るような恋が見つかるかもしれない。
そうしたら、またこの公園に来よう。
風が一筋吹き抜ける。
心臓が、少し早く鼓動を刻んでいた。
あぁ、どうか。まだもうちょっと、私がちゃんと歩き出せるように。この高鳴りを、
『終わらせないで』
終わらせないで
電話を切る瞬間…
何処か…
さみしい気持ちになる。
急に…
静けさが襲う
真っ暗闇
あなたの声
余韻…
終わらせないで
あの人と出会うまで、私の目に映るもの全てに色は存在しなかった。
「色」、それは単に装飾を
餃子を無限に食べていたいから
餃子を作るのをやめずに一生私に貢いでほしい
終わらせないで。期間限定の商品や漫画にソシャゲ。終わって欲しくないものは色々とあるな。
期間限定の商品って魅力的なのが多い。冬しか出ないお酒の入ってるチョコ、バッカスとラミーだったかな。あれ気になってる。
後は月見バーガーも期間限定なんだっけ。ネットでちょいちょい話題になるけど食べたことない。これも気になる。
でも俺は金がなくていつももやしと豆腐と食べてるからこれに関しては特別なにもない。貧乏は辛いね。
終わって欲しくないってなるとやっぱソシャゲかな。今やってるFGOはもう何年くらいやってるんだろ。もうすっかり日常になったゲームだ。
ただFGO も大分やることなくなってるし今のやつを終わらせてFGO 2がやりたい。そういう気持ちもある。
こうして考えると終わって欲しくないものってほとんどないな。案外どうでもいいものしか俺の人生にはないのかもしれん。
今夜 私のために用意されたステージ
真っ赤に色塗られた絨毯を歩くの
愛しいあなた 見てる?今まさに私が輝く瞬間
歓声が降り注ぐ 光の方へ今行くわ
極彩色の地獄を踏みしめて だからまだ終わらせないでね
これは私だけのステージ
鉄の砂漠を歩き続けて
血の海を飲み干して
絶望の霧の中を掻き分けて やっとここまで辿り着いたの
さあ階段をのぼって 花吹雪を仰いで
祝福のファンファーレが聞こえるでしょう
愛しいあなた 見てる?もうあなたのこと誰だかわからないけれど
次は私の番 勝手に終わらせないで
笑いたいの そんなに急がなくてもいいでしょう
白銀の銃も 黄金の剣も 全て捨てて
必要なのはこの身一つだけ
灰色の天国 誰もそんなものに興味ないの
私が綺麗に染めてあげるから ほらかわいいでしょう
もう終わらせないで
残ったのはこの身一つだけ