『窓越しに見えるのは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『窓越しに見えるのは』#3
今日も来るかな?
きっと来るよ!
ほんと?今日も雪がふってるけど来てくれるかな
うん! ほら今日も来たよ
ほんとだ!今日も来てくれたね!
でも昨日よりは元気ないね
疲れてるのかな?
夏になったら今度はぼくたちがご飯持っていってあげようよ
そうしよう!
見て!今日はどんぐりだ!
やった!これで凍えずに冬を越せるね
そうだね!本当にあの人間さんは優しいね
小さな木の家で、今日も子リスたちは窓を見ながら幸せそうに笑いました。
窓越しに見えるのは
早起きに成功した。今日は休日なのに。
別にやることもないんだけど、少し得した気分だ。
ーシャアーーー
カーテンを開ける。日が昇ったばかりなのか、辺りはまだ薄暗い。それでも気が早いやつはいるもので、
ーチュン チュン チチッ
とスズメの鳴き声が聞こえる。
差し込んできた日の光に目を細めながら、
「今日は何しよっかなぁ〜」
とつぶやく。いつもの景色が少し、キラキラして見えた。
【窓越しに見えるのは】
窓越しに見えるのは、晴れでも雨でもない。
曇りだった。
自分は曇りは嫌いだ。
君が離れて行くような気がするんだ。
なぜかはわからない。いや、分かりたくない。
理由は知りたくない主義なんだ。
窓越しに見える景色は
今日も美しく、素敵で、面白い
青い空、白い雲
花壇の中には色とりどりの花
手を繋ぎながら歩いているカップル
サッカーをしている少年
お互いのスマホを覗きながら笑い合う女子高生
すぐ目の前にはこんなにも素敵な景色がひろがっている
それなのに一生この部屋から出ることは出来ない
手足があっても私はただのぬいぐるみなのだ
理解していていてもどうしても考えてしまう
私も動けたらな…と
〖 窓越しに見えるのは 〗
いま貴方に伝えられること。
空の無い、世界で、天井だけが見渡せる景色で
いま貴方は、たしかに全てと戦いながら
「生きている。」本当にごめんね。
なんでも出来るのなら、生まれたことを何もないことには出来ないの?
真ん丸な、その瞳は泪を溢して、私に本気で言った。
「世界を生きている、友達が、羨ましかったよ。」
「どうしても、過去には帰りたくなかったよ。」
全てを悔やんでも、周りを傷つけても、なにも生まれない、そんなこと当たり前に分かっていたから
いまだけだ。いまだけだ、って『人生』に言い聞かせて
必死に必死に、崩れていく世界と震えながら耐えていた。
あと、どれだけですか?
「貴方」の居る未来の位置はどこですか?
悪いところを全部治したら、「貴方」になれますか?
だって、いままで生きた私は確かに「貴方」でしたよ?
2023/7/1/Sat『窓越しに見えるのは』
「ごめんね」ーーー謝らないで。
私、ずっと貴方に憧れていたの。こんなに弱い私を、引きずって、未来で生きている「貴方」に。
今、私が生きるのは、「貴方」が諦めなかったからなの。
一寸、一秒先だって、私が生きているのはきっと
神様じゃあ無い。「貴方」という「私」が育んだ奇跡の灯だから。
ーーーだから、
生まれてきてくれて、生きていてくれて、ありがとう。
中学生の時に窓の外に好きな人をいると眺めた。それは私のことを意識するどころか存在も知らないことを悲しいほど知っていたから、諦めを幸せと言っていた。でも、今、休日にあなたの隣を歩いて手をつないでそんな夢みたいなことがあってそれは悲しみとか諦めとかよりも何百倍も幸せなことだろう。そんなことを思うと帰りに乗る電車の窓はほんとに切ない気がした。
お題「窓越しに見えるのは」
朝
カーテンを開ければ
すでに熱を帯びた太陽が
試すように部屋を覗き込んでいる
昼
青い空と白い雲
窓枠の額縁から溢れる出る
名無しの画家が描いた鮮やかな絵画
夜
打ち上げ花火が映し出す
輪郭がぼんやりした自分の顔が
どこか他人のようにこちらを見ていた
【窓越しに見えるのは】
小学生のとき、給食後の休み時間は校庭に出ずに
教室から校庭や学校外の景色を見るのが好きでした
不思議なもので数十分ある時間も、いつもほんの一瞬で時間が過ぎていました
まるで窓枠が絵画の額縁のようで、大きな風景画を眺めているよう
子どもながらに心が休まる好きな時間でした
⌇窓越しに見えるのは⌇
私がいつも授業中に窓を見てるのは真剣に授業を受けているあなたが写ってるから
窓越しでも分かるあなたのかっこよさは私だけが知ってればいいのにな
窓越しに見えるものは何もない。
夜だから外は暗い。
部屋の照明も落としているので、窓に部屋の様子が映し出されることもない。
闇だけがここにある。
その中に私はいる。
自分の姿すら見えない世界は、まるで、世界が全て溶けて消えたような気にもなる。
自分も他人も無くなって、闇だけが存在する。
そんな気がする。気にするだけだ。
明かりをつければ、ほら、また境界線が引かれる。
私という名の境界線が。
窓に、私の顔が映し出される。それが嫌で、窓を叩き割りたくなった。
窓越しに見えるものとは
それはかわいい私だぁー!
ごめんなさい、嘘ですw
「あれ」
そんなわけないのに。
踏切から見送った電車の窓越しに、あなたがいた気がした。
君 不在
窓越しに見える
月も
今夜は隠れて
泣くだろう
# 窓越しに見えるのは (197)
✢ ✢ ✢ ✢ ✢ ✢ ✢
月が輝く夜には
海の水を
透明なガラスの
小さな瓶に詰めて
枕元に置いて
眠りましょう
その夜
わたしは青い魚になり
大海原を渡って
あなたのもとへ
行けるでしょう
✩ 幻想 (196)
いつも窓越しに見えていたのは、空と木々だけ。時たま鳥が止まったりするくらいで、代わり映えのない毎日だった。
お医者様は、『この手術が終われば退院して、沢山のものを見に行けるようになりますよ』なんて言っていたけれど、そんなの絶対嘘だ。私がその台詞を何度聞いたと思っているのだろう。
足の手術が終われば、肺の手術が終われば、心臓の手術が終われば。何度目の手術になるだろう? もう私の体で、外気に触れたことのない場所は存在していないのではと思うほどに手術を受けた。それでもなお、ここがダメだ、これではダメだった、このままだとダメになってしまう。そんな言葉ばかり。
でも今回の言葉は本当だったらしい。あんなにも重くて、腕を動かすことでさえ一苦労だったのにこんなにも体が軽い! これならどこへだっていけるわ! なのに、どうして泣いているの?
窓越しに見えるのは
窓越しに見えるのは、空き地です。クイが打ってありロープが渡されています。住宅街に小さな空き地がポツンとあるのが見えるんです。
この家にわたしが越して来た時は、その空き地に戸建てが建っていて、高齢のご夫婦が住んでました。しばらくして、ご主人が亡くなり、奥様は親族の家に引越しされて、それ以来ずっと空き家でした。もう3〜4年は経つと思います。
今年の3月頃解体が始まり、あっという間に更地に。びっくりするようなスピードで壊されていきました。どうも、家の建築が始まるみたい。そんな旨のチラシが入ってました。
窓越しに見える空き地が、どうしてそこまで気になるのか?
その家に暮らしていた奥さんは、サバ猫(サバ柄の野良猫)の餌やりをされてた方。野良のサバ猫には命の恩人です。サバ猫は、わたしの家の庭にも時々やってきます。気になって仕方ない野良です。わたし、ツンデレなの。
家の解体が始まった時、加藤さんの奥さん、亡くなったのかなと思いました。調べる術はありません。切ないですね。
窓越しに見えるのは、いつもの風景。
何も変わらないいつもの風景。
同じように見えて、全部違う。
雲の位置も空の色も聞こえる音も、全部全部違う。
だから、私は1日を、1秒を大切にしたい。
#窓越しに見えるのは
苦しい。
痛い。
悲しい。
ここから出して。
生きたい。
私が何をしたっていうの。
そんな言葉、もう何回も聞いた。
私だってお義父さんとお義母さんがこんな事していると知ったときに胸が締め付けられた。
でも、みんな逆らえないらしい。
でも私は、自分の子供を見捨てたりしない。
"いらない子"にしない。
だから
「狂っているわ」
「返して…返して…返して…返して」
「私の子供を返して!!」
必死にあがいた。
そして、小さな小部屋に閉じ込められた。
「ここから出してください!!お義母さん!!」
そう言っても返事は来ない。
恨みだ。
この部屋には、小さな窓ともっと深く閉じ込める用の檻がある。
窓を覗くと、この村の子どもたちがはしゃいでいる。
―私の子どももこんなふうに生きることができていたら―
と考えてしまう。
私は、
―絶対に見捨てない―
親として、一人の人間として
貴方が見てた景色は一生僕には見えないんだろうね、
君はベッドの上から、いつも窓の外を見ていたね
君が見たいと言っていた景色は1回も見れずに終わってしまったなぁ…
病室ではしゃいでいたね、もう少しで海に行けるって、
なのに……
そんなに急がなくたっていいじゃないか!
やっと海に行けるって、医者も言ったのに…
なぁ、そこの窓からは海が見えるか?
流れる人の波を見ていた。
無表情に過ぎる、群れるのに孤独で、
過ぎれば消える、一つの塊に変って。
端から見る俺も、それの一部だろう。
自覚する自分に、否定する己がいた。
流れる人の波を見ていた。
交わるは苦痛か、だが孤独は恐れた。
一人で生きても、群れにまた潜った。
群衆は海に似て、俺もまた水だった、
群れに流されて、何れ波になっても。
流れる人の波を見ていた
俺もそこへ行くのか
窓越しに眺めた、それは許しか。
少なくとも救いではない。
#窓越しに見えるのは