いま貴方に伝えられること。
空の無い、世界で、天井だけが見渡せる景色で
いま貴方は、たしかに全てと戦いながら
「生きている。」本当にごめんね。
なんでも出来るのなら、生まれたことを何もないことには出来ないの?
真ん丸な、その瞳は泪を溢して、私に本気で言った。
「世界を生きている、友達が、羨ましかったよ。」
「どうしても、過去には帰りたくなかったよ。」
全てを悔やんでも、周りを傷つけても、なにも生まれない、そんなこと当たり前に分かっていたから
いまだけだ。いまだけだ、って『人生』に言い聞かせて
必死に必死に、崩れていく世界と震えながら耐えていた。
あと、どれだけですか?
「貴方」の居る未来の位置はどこですか?
悪いところを全部治したら、「貴方」になれますか?
だって、いままで生きた私は確かに「貴方」でしたよ?
2023/7/1/Sat『窓越しに見えるのは』
「ごめんね」ーーー謝らないで。
私、ずっと貴方に憧れていたの。こんなに弱い私を、引きずって、未来で生きている「貴方」に。
今、私が生きるのは、「貴方」が諦めなかったからなの。
一寸、一秒先だって、私が生きているのはきっと
神様じゃあ無い。「貴方」という「私」が育んだ奇跡の灯だから。
ーーーだから、
生まれてきてくれて、生きていてくれて、ありがとう。
7/1/2023, 12:22:50 PM