『窓越しに見えるのは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『花』
何も見えない。
どれだけ目を凝らしても、
どれだけ顔を近づけても、
決して見えなかった。
あの日、僕らは諦めたんだ。
今までずっと、それが正しいと思ってた。
それしか道はなかったんだとうなずいてきた。
ようやく、気づいたんだ。
僕らは大変なあやまちを犯してしまったんだと…。
あじさいが揺れているのを見てたら、自然と笑顔になってくる。
今、窓越しに見えるのは、前みたいな闇じゃない。
すべてに確信を持てるわけじゃないけれど。
一歩一歩進んでいこう。
そしたらきっと、そこにあるであろう花も見えるはずだから。
今はまだ、何も見えないだけだ。
授業中ふと窓見たらグラウンドから好きな人が手振ってくれるような青春してみたい。
窓越しから見えるのは、
__終末世界。
あの頃の活気は、遠の昔に消え去った。
何故、私が生き残っているの、、?
大切な人は、皆腐ってしまったというのに。
それでも、生きなければ。
私の人生を、ここで終わらせないために。
命を、、簡単に捨ててしまってはいけないから。
窓越しに見えるのは、近所の小さいお山の公園。
春には満開の桜が咲くので思わず足を止め、見入ってしまいます。夏はお祭りが開かれたり、蛍が飛び交い幻想的です。秋は木々が紅葉し山を彩ります。冬は葉の落ちた木にかぶさる雪が静かな美しさを放っています。
たくさんの思い出がある大好きな場所です。
けなげでしょ、わたし
鋭いトゲと硬い茎
それと、うらはらな柔らかい柔らかい花
かじったら、少し甘いの
きっと、人間だってそうでしょ
それぞれのかたちのトゲと茎
それと、柔らかい真っ赤なお花みたいね
窓越しにみえる薔薇のおはなし
窓越しに見えるのは
桜の木
君と出会ってから毎日咲いていた
君がいなくなったのと同時に枯れた
そんな桜の木に蕾がついていた
今年の春は君に会えるかな
そう、君は
春にだけ訪れる小さな妖精
僕は君に叶わない恋をしている
虹なのか
夕方なのか
ものすごく綺麗な空
それは自分の心を表しているのか
窓越しに見えるのは、
君が走ってる姿。
僕と違っていつも先頭を走る君は
いつかビリを走る僕に言った。
「頑張って!」って。
君は良い奴だと心から
思ったりした。
窓越しに見えるのは
遠くで輝く星
そして、次の日の燃えるごみの日に
近くの公園にフレンチブルドッグを
散歩させている、お姉さんがいる
私は何度かそのブルドックを見かけるが
時々、予想を超えるように突進してくるので
何となく怖くてビビる……(笑)
まだまだ
仲良くはなれそうにない……
続く……
窓越しにぼんやりと見えるのは
まだ咲ききらない桜の下
早く大人になりたくて背伸びしすぎた横顔
先生に叱られた学校の帰り道
わざと遠回りした先にあった海辺の桟橋と夕焼け
初めて繋いだ手 伝わる体温
赤く染まった空と君の頬
凍える風 前が見えなくても
振り返るといつも寄り添ってくれた白い足跡
だんだん眩しくなってきて細める目
閉じてしまうにはもったいなくて
あと少し、もう少しだけ見せて
懐かしき思い出
窓越しに見えるのは
ボクはお出かけが好きだ。
ちゃんと座っているのに
どんどん流れていく窓越しの景色。
それを見るのがとても楽しいから。
目的地は何処だっていい
その流れる景色を見るのが一番の醍醐味だから。
流れるといえば、流れてる音楽も好き。
歌詞はわかんなかったりするけど
なんだかワクワクしてくる。
そして君の楽しげな鼻歌も聞けることがあるから
ボクも楽しくなれる。
だから音楽もすき。
…考えてたらお出かけ行きたくなってきちゃった
頑張ってアピールするか…
「うっ…その目…外行きたいか?」
はい!
「雨だからな…」
そこをなんとか!景色が重要なので!
「可愛い目しやがって…」
角度も完璧のはず!
「車でちょっと行くだけだからな」
それが目当てです!
「ちゃんとお利口に座るんだぞ」
おすわりはお手の物です!
「…じゃあ行くぞ太郎。」
「返事は?」
ワンッ!
窓越しに見えるのは
流れていく不思議な景色。
窓に映るのは
楽しげに歌う君と
尖った耳と高い鼻。
可愛い目をしたボクの顔。
朝日が昇り鴉が翔く
昼下がりに猫が微睡む
夕焼けと蜻蛉が染まる
闇に月を探している
囚われの日々
窓越しに見えるのは
開かれた世界への憧憬
窓を開ければ手につかめるのに
窓を開けさえすれば
憧れは現実となるのに
僕はただなにもせず
窓を閉めたまま
窓越しに見える
煌びやかな世界に
夢想を募らせる
#窓越しに見えるのは
by毎日暑いね→夏だからね→身も蓋もない正論だ(´-ω-`)五月雨深海魚
お題《窓越しに見えるのは》
季節のない国で。
死神様がつくってくれたもの。
ゆったりとした深い森色の外套を風に揺らしながら、死神様は色彩の見えない口調で、とあるものを指さす。
そこにあったのは三日月の窓。
「これは月灯りの欠片を集めてつくった魔法の鏡だ。月のあるひとときだけ、どんな風景でも窓に映せる」
「……どうして私に? 私には、死神様に差し出せるものがなにもありません」
「娘よ。お前はオレに、水をくれた。誰もがオレを恐れ避けてゆくのに――価値のあるものを、お前はくれた」
色彩は相変わらず見えないが、それでも少女には見えたような気がした。微かに。
「はい、ありがとうございます。大切にします」
花の咲いたような笑顔を浮かべると、死神様はふわりと頭を撫でた。
その次の夜。
白銀の三日月が世界に淡い光を落とす夜、少女は三日月の窓をつかった。
そこに映し出されたのは、冬に咲くという希望の花。
はじめて死神様が少女にくれた花。
風に揺れる可憐な白い花弁をつけた花の海に、死神様もいたような気がした。――今度はどんな花をくれるのだろう、それだけで少女はどんなに世界が残酷でも生きていけるような、そんな気がするのだ。
季節のない国で。
私は死神様と出逢えた、あなたという大切な季節に。
窓越しに見えるものは
見知らぬ街の風景…
あなたを思い出しては
涙が溢れて…
胸が苦しくて
さみしくなるの
あなたを忘れたくない…
でも、あなたは前へ
進んで…
あなたに追いつけない
…
でも
あなたとの楽しい日々を
ありがとう…
いつか
縁があったら
あなたと笑顔で
会いたい…
未練たらしいね…
でも
それがわたし…
あなたを想って
きょうも眠るの…
おやすみなさい…
『窓越しに見えるのは』
突然の夕立に遭ってしまい髪も服も鞄もびしょ濡れになってしまった私はツイてないなぁと独りごちつつ水を跳ねさせながら駆け足で家路についた。
身体も冷えてしまえば今日は湯船に浸かろうと風呂を沸かし、リビングで髪をタオルで拭きながらふと窓に目をやると、いつの間にか雨は止んでいて。
ほんの少し帰宅時間がズレていれば雨に降られなかったのに、と溜息をついた私の瞳に映ったのは雲間から差し込んだ太陽の光に照らされた七色の輝き。
窓越しに見えた美しい虹に、先程まで暗い気持ちだった私の心は晴れやかな空と同じように清々しくなっていた。
窓越しに見えるのは
太陽。
キラキラ。
キレイ。
漂う。
ぬるま湯。
「窓越しに見えるのは」
部活の練習中 窓越しに見えるのは 一生懸命に 走り込んでいる君だった 汗を拭い ひたむきに走る君は すごく輝いて見えた と、見とれていた僕は 友達にからかわれた
「窓越しに見えるのは」NO.2
校庭を猛ダッシュで駆け抜けた 心臓が飛び出るかと思った 放課後、窓越しに見える君を 見ていた時だった うっとりとしていると 君がこっちを振り向き 手を振ったんだ 思わず胸がキュンとなり 逃げるように走り出した
ぴいぴいと
鳴く声は
あの声は
ひよの奴だ
先ほどまで
すずめが数羽
楽しげに
喋ってたのに
追い払ったんだ
ひよの奴
窓の外
椿の花粉に
黄色い口した
ひよどりの
おどけた顔が
こっちを見てる
#窓越しに見えるのは
日に2回通る道の近くに有る家。その出窓にはよく猫が居る。
結構な頻度で見かけるので、お気に入りの場所なのだろう。
窓は、目線より大分高い。だから見上げる形になる。猫もたまにこちらを見る。
伺い知ることはできないが、窓の外をぞろぞろと歩く人間達を見て、何かを思うことがあるのかもしれない。
私が、今日も会えたと少しだけ嬉しくなるように。