ノーネーム

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窓越しにぼんやりと見えるのは

まだ咲ききらない桜の下
早く大人になりたくて背伸びしすぎた横顔

先生に叱られた学校の帰り道
わざと遠回りした先にあった海辺の桟橋と夕焼け

初めて繋いだ手 伝わる体温
赤く染まった空と君の頬

凍える風 前が見えなくても
振り返るといつも寄り添ってくれた白い足跡


だんだん眩しくなってきて細める目
閉じてしまうにはもったいなくて

あと少し、もう少しだけ見せて
懐かしき思い出

7/1/2022, 11:48:12 AM