『空模様』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の思うことを綴り伝える。
読んだ君から返信がある。
当たり前のようで奇跡のようなこと。
幸せな気持ちでいっぱいだ。
今日も晴れ…
あーあ、また同じこと書くんだろうなあ。僕の夏休みの絵日記は八月に入ってから、同じ言葉が続いてる。
『雨を降らそう』
吾亦紅が窺う 空のご機嫌 あめが降れば 池でとんぼがダンスをするだろう だいぶ前から晴天晴天 記憶違いもあったかな? 空模様を記したノートは案外無いものだ シャーペンの芯が潔く折れた時 少しばかりの雨が降るだろう
今日は楽しいお出かけだっていうのに、空模様はあいにくの雨。どうやら君も曇り顔。うなりながら何か調べものをしている様子。
何を調べているんだろう、僕にも見せてよと聞いても返事は返っては来ないから相当集中してるみたい。
仕方ないからおとなしく待っていよう。クッションを抱きかかえて待っていると、君があっ、と声を上げた。なになに、どうしたのさ。
急いで駆け寄ってみると君は嬉しそうに何やらお出かけの準備を始めた。僕も急かされて玄関へ。
「雨でも遊べるドックランを見つけたよ!さぁ、行こう!」
やった!お出かけができるんだね!
それじゃあ早く行こう!
36.『空模様』
いつものように捧げた神食を下げるため、奉段の簾を捲ると、空になった皿の上に封筒が置かれていた。一見すると白い封筒でしかないが、日の光に透かしてみると物を咥えた使い烏の絵が浮き出てくる。使い烏が嘴に咥えている物は、要件によって異なる。今回の使い烏は、松明。つまり、島外からの迷い人の来訪を知らせる手紙だった。
蛍は帯に手紙を挟み、お盆を持ち、階段を降りる。奉段は神託室の一番上に設置されている。神殿で最も広い部屋なのに、神は人がギリギリ座れるくらいの狭い奉段から下に降りることはない。そして、蛍が神食を下げにくる頃には大抵、器は空になっている。
島に唯一存在するこの神殿では、国祖神を奉る重要な役割を務めているが、誰もその御姿を目にすることはない。島でただ一人の島守神官のじいさまも、神食を毎日作る茜も、たまに神に「道標」をしてもらいに訪れる村人や島民以外の来客も、神を見たことがない。
そしてそれは、神託者として生を受けた蛍も同様だった。
いつの間にやら完食された皿を洗い場に持って行った蛍は、その足でじいさまの元に向かう。
事務室で仕事をしていたじいさまに、蛍は手紙を渡した。
「来客か」
じいさまは丁寧な手つきで封を開け、その手紙を読む。読み進めているうちにその表情は険しくなり、机に手紙を置いたじいさまはんー、と不機嫌そうな呻いた。
「夜明の奴め、どうせ死なんからとわざと通しおったな。相手は正真正銘の王子様じゃというのに」
島外に滞在する夜明は、この島を繋ぐ橋渡しをしている。
「迷い人がお越しになる。明後日の朝、海に道を作りなさい」
明後日?蛍は首を傾げた。今は昼餉が終わったところだ。いつもならこの後すぐに海に行き、来客が迷子にならないように道を作る。
「海はこの後、嵐に見舞われるそうだからな」
じいさまはため息をついた。
厄介な客だ。蛍が部屋を出る際、じいさまがぼやいた。
眩しい陽射しに、蛍は目を細めた。
来客者は、嵐の中、海を渡るらしい。雨の気配など感じられないが、島も雨風が強くなるのだろうか。
最近何をやっても上手く行かない
一桁間違えた見積書を上げるし、何も無いところで転んだ
電車は乗り過ごして遅刻
今日は朝ごはん用のパンにカビが生えていた
お祓いでも行った方が、というには不幸の規模が小さくて、ふんぎりがつかない
だから、気の持ちようだと思っててるてる坊主を作った
心の空模様、曇のち晴天を望む
地平線の果てで嘆く風
山々を駆ける厚い雲
直に雨が降るだろう
#空模様
空模様
不安定な空模様
カラダも心も…
同じきもち
一緒だね
今にも泣き出しそうな、と表現されそうな真っ黒な空。
降り出さない内に早く温かいお家へ帰らなきゃ。
そこには出迎えてくれる人がきっと待っている。
だから早く帰ろう。
でも、どこに――?
ぽつりと涙が頬を濡らした。
/『空模様』8/19
【空模様】
『最近雨ばっかだね』
「そうだね」
私は雨があまり好きではないけど、君は前に好きって言ってた気がする
今バス停にいるのは私と君だけ
わざわざ雨の中、こうして外に出るなんて私と君ぐらい
『そういえば今日バスが遅延してるらしいからもう少しだけ一緒にいてよ』
「何それ。別にいいけど」
あぁ、ずるいよ
これだからまた雨が続けと願うばかり。
雲が全くない日に気分が落ちていたりする
でもそれでもどこか雲の多さと私の気持ちが
同じ時があると私は感じるただそれだけ
私と同じだよって伝えてあげたい
『空模様』
ジリジリと肌を灼く痛いような日差し。
晴れ渡る夏の青空は、吸い込まれそうなくらい色鮮やかだけど、その下で暮らすヒトは暑さで息をするのさえ苦しくなっている。
エアコンを効かせた車の窓に馴染みの公園が見えてきた。木々の緑が濃く、夏の光に溢れている。
でも人影はない。
まるで時間が止まっているみたいだ。
一旦緩んだ車の速度がまた上がり、奇妙な景色はすぐ窓から見えなくなっていった。
8日目 お題:空模様
今日の空模様は良くなかった。これからきっと雨が降るだろう。朝から頭痛はするし、仕事でも上司に怒られる。何もいいことがない。仕事終わりに気晴らしに飲みにでも行こうかな、と考えて店に行くもやってない。最悪な日だ。なんて考えてると雨が降り始めた。傘をきちんと持っていたからまだよかった。そんななかLINEの通知が来た。彼女からだ。
「傘を忘れたから迎えに来て欲しい。」
ちょうど近くにいたから迎えに行くと彼女は嬉しそうにわらって僕の傘に入ってきた。雑談をしながら歩くとさっき起こった嫌なことが全て吹き飛んだ。まぁ、、、こんな日も悪くはないかな。
空も色んな模様があれば楽しいかもしれない
ストライプ マーブル模様 千鳥柄
でもきっと、この真っ青な空ほど美しい模様はないんだろうな
「空模様」
生まれて初めて運転した車は、タローくんのフォード・マスタング。60年代のシートベルトも無い古い車で可愛くてオシャレな赤いオープンカーだった。どこかの駐車場で何人かでこっそり練習させてもらった。ほんのちょっとだったけど、古い車だからステアリングも重たいし、コントロールが難しくてすごくドキドキしたのを覚えてる。
実際に公道に出て運転したのは、トモヤのISUZUインパルス。夜中の大通りを何度も練習させてもらった。
アメリカは助手席に免許を持っている人が座って、練習をしてから、車を持ち込んで試験を受けるのが普通。試験の費用は当時12ドル。筆記試験は、先に試験を受けた人から試験問題をもらって、3パターンくらい暗記した。
アメリカでの生活に車は必要不可欠。ちゃんと教習もあるし車も借りられるけど、みんななるべく車を買う方にお金を使いたいから、留学生同士助け合ってみんなで免許を取った。
私は少し前に免許を取ったサカイのホルクスワーゲンのゴルフを共同名義にしてもらって、実地試験を受けて合格し、写真を撮ってサインをし、その場で免許証を受け取った。
今日の空は灰色で、透明の雫がポツポツ降ってきてる。そのせいなのか気持ちが晴れないし、ため息ばかりだ。
あなたが好きだといったから。
たったそれだけの理由で長く伸ばした髪を切って、服もメイクも流行りの色をとり入れて派手にした。
普段の私だったら絶対に使わないネイルチップやアクセサリーまで買って、つま先から髪の一筋まで全てキラキラにしたのだ。あなたはもちろん、他の人にまで驚かれたしとても褒めてもらえた。年下の子たちは似合うといってくれたけど、同年代や年上の人たちは以前のほうが好きだといった。それが少し寂しく感じた。
流行りとはすぐに移り変わっていくもの。
ようやく慣れてきた頃にはもう次の流行りがやってきてがんばって揃えたものが時代遅れのガラクタへと成り下る。
それに気づいたとき、なんだか疲れてしまって結局以前より少し派手かなくらいの格好に落ち着いた。
あなたに良くみられたいという想いもすっかり萎んでしまって、なんであんなに必死になっていたのだろうと笑えてくる。
季節もただ暑いだけの夏から、涼しさも感じられる秋に移っていく。流行りもこの想いもいつの間にか形をかえている。
隣で優しく微笑むあなたのためにがんばったのは嘘ではないの。でも形がかわればそれまでのことが全部嘘のように思えてしまうから不思議ね。
「気まぐれなのは空模様だけで十分だよ」
そうやって困ったように眉を下げながら笑うあなたが大好きで、つい困らせたくなるの。ごめんなさいね。
【題:空模様】
『空模様』
青い空が、見てみたかった。
今日の天気は晴れ。雲一つ無い快晴で、すっきりとした青い空が広がっている。
その筈なのに、出会う人はみんな傘を差している。
幼い頃は、それが普通だと思っていた。だって、みんなそうだったから。
雨が降っていても、降っていなくても、外でも室内でも関係ない。いつでも、どこでだって、誰もが色とりどりの傘を広げていた。
それが当たり前の光景で、綺麗だとすら思っていた。
けれどふと、浮かんだ疑問。
――何故、室内で傘を差してるのか?
廊下を歩く人々を見ながら、つい口をついて出た言葉に、一緒にいた友人は不思議そうな顔をして答えてくれた。
「室内で傘を差してる人は見たこと無いなぁ。それに今日はこんなに良い天気なんだから、誰も傘なんて差してないよ。外は気持ちよさそうだよね」
「そっか……うん、そうだよね」
友人の頭上は、土砂降りの雨だった。
そこで、気付いた。自分の感じている天気と、友人の言う天気は別物だと。
ならば自分に見えている土砂降りの雨は何なのか。
それが分かったのは、数日後。友人が亡くなったという報せが届いた時だった。
友人は何も言わなかったけれど。他愛もない話をしたあの日には、もう寿命の宣告もされていたらしい。
あの雨は、そういう雨だ。そして今、友人と最後の別れをしている人々にも、雨が降り注いでいる。もちろん、自分にも。
だからこの場は室内なのに、みんな心に色とりどりの傘を差していた。
土砂降りで傘だらけの会場内とは裏腹に、外はあの日と同じ快晴。傘なんて必要ないのに、歩く人々はやっぱり傘を差していた。
けれど心の傘に気付いても、どうしようもなかった。
悲しいことがあれば心に雨が降る。それは分かったし、悲しみが和らげば自然に止む。
なら、心に雨が降っていなくても傘を差している人たちは?
彼らは何故、ずっと傘を差しているのか。雨が降っていないのなら、もう傘は必要ないはずだ。それでもずっと、彼らは傘を閉じないでいる。
そもそも、本人たちに傘を差している自覚はないのだから、こちらからアプローチのしようがない。
もう雨は降っていませんよ、傘はもう必要ないですよ、と。そんなことを伝えたところで、不思議そうな反応をされるだけなのは目に見えている。
だから。傘を閉じれば、きっとその人の心には青い空が広がっていると。思うだけで、何もできずにいた。
そんなある日のこと。
自宅で寛ぎながら、何となく見ていた音楽番組。写り込んだ観客も出演者も、誰も彼もが室内なのに傘を差している。もう見慣れた光景だ。
カメラが変わり、これから歌うのであろう人物が中心に映る。
その人も例に漏れず、傘を差している。何か悲しいことでもあったのか、心には雨も降っていた。
あんなに雨が降っているのに、そんなことは表に出さずに、まるで悲しいことなど何もないかのように、歌い始める。
綺麗な歌だ。けれど悲しく、切ない歌でもあった。
つい、テレビ画面を見つめて聞き入っていると、再び観客席が写り込む。
「傘が……」
それは初めて見る光景。
雨は止み、傘が閉じていく。雨が止んだ心には虹がかかり、青い空が広がっていく。その心は、あまりにも美しかった。
傘のない人々の心は美しい。
こんなに美しい景色を生み出すその人は、歌いながら、やっぱり雨が降っている。
この人だって、雨が止めば、その心は美しいだろう。
初めて見たその美しさを、みんなに、あげたいと思った。
青い空を見たあの日から、その美しさに取り憑かれたかのように、同じ景色を求め続けた。
自分には、あんな歌は歌えない。ならば何が出来るのか。
たくさんの人と話をした。誰かの後悔や残念の話を聞いて、雨を止ませることができる人と知り合った。けれど、自分には同じようには出来なかった。
とある舞台観劇で、演技で魅せて観客の雨を止ませた役者を見た。けれど、同じ舞台には上がれない。
……雨を止ませることができるのも、才能だと悟った。
自分は持って生まれなかった才能。努力だけでは埋められない。努力は報われないし、誰にも理解されることはない。
「空は今日も、青くないね」
分かっていても、ずっと、青い空が見たかった。
―END―
青色。黄色。ピンク色。
オレンジ。黄緑。紫。赤。
白に黒に茶色やグレーまで。
いつからだろうか。
色んな色の小さな飴玉みたいなものがたまに空から降ってくるようになった。
飴玉みたいなものは地面に落ちると、パァンと弾けて空気へ散る。別に色の跡がそのまま残るわけじゃなくて、本当にパッと消えるだけ。
この不思議な空模様を最初はみんな不思議がっていたけど、今はもう慣れてしまったようにただ見てる。
異常気象と騒がれて、連日テレビで放映されてたのが嘘のようだ。
きっとこうして異常なものや不思議なものは、日常になっていくんだね。
【空模様】
夢なら覚めないで…
ある日、夢をみた
大学受験を受けるために東京に行って、あの時くだらない喧嘩別れをしたあなたと街中でバッタリ出会えた夢を…
「〜〜?」
街中を歩いていたら、急に名前を呼ばれたような気がした
本名ではない、家族は知らない昔名乗っていたあだ名のようなものだ
呼ばれたと言っても声が聞こえた訳ではないけど、振り返って視界に入った瞬間あなただと確信した
それと同時に「あぁ…これは夢なんだ…」とも思った
僕は、あなたと直接会ったことも話したことも無いし、写真を見たことも無い
まず、この人口密度が高い東京で偶然出会うなんて事がありえない…それに、あなたは僕に直接会うことを拒んでいたから尚更だ
夢だと分かっていても、涙が溢れてきて駆け寄らずにはいられなかった…
夢だから…冬なのに暖かい、冬なのに桜が舞っている
(ずっと…このまま夢から覚めなければ良いのに…)
あなたに触れることができて幸せだから…直接話せて幸せだから…そんなことを望んでしまう自分がいる
でも、所詮夢だ…あなたが言わないようなことでも言わせられる夢だ…僕の都合の良い方に進められる夢…
そう思っても、あなたの温もりを感じられる嬉しさのほうが勝ってしまう
「〜〜!…もう絶対に離さない…」
ずっと…この世界に…閉じこもっていたかった…
〈振り向いてもらえないあなたへ〉