『空模様』ジリジリと肌を灼く痛いような日差し。晴れ渡る夏の青空は、吸い込まれそうなくらい色鮮やかだけど、その下で暮らすヒトは暑さで息をするのさえ苦しくなっている。エアコンを効かせた車の窓に馴染みの公園が見えてきた。木々の緑が濃く、夏の光に溢れている。でも人影はない。まるで時間が止まっているみたいだ。一旦緩んだ車の速度がまた上がり、奇妙な景色はすぐ窓から見えなくなっていった。
8/20/2023, 6:31:04 AM