『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【空が泣く】
そりゃ雨の事じゃない
たぶん空が泣いたように見えたのは
見上げた空と自分の間に涙があるからだ
詩人な俺はさらに思う
どうせ泣くなら晴れた日だ
海も川もダムの水も
晴れた日の方が綺麗に見える
雨に紛れて泣くよりも
晴れの日に盛大に泣いてやろう
「空が泣く」って考えると大体は「雨が降る」って思い浮かべると思う。泣くってなんだろう。人間は疲れすぎると涙が出てこなくなるよね。そう考えると曇り空も「泣いている」のかもしれない。
「空が泣く」
空が泣く。
一般的には雨が降ることを指す比喩表現だ。
いろんな感情によって世界の人たちが泣いた結果雨が降る
そうなら、たのしいだろう。
雨は地上にある水分が蒸発し、水蒸気と空気が混ざり雲になる。
雲の中の水分が増えると雨になる。
その際に電気が発生すると雷になる。
そうなると、空が鳴くわけだ。
化学的に言うとこうなる
まあ、人々の涙も少し含まれいてるから、あながち間違いでは無いのかも?
空が泣くとどんよりとした、鬱々とした気分になったりするわけだが、その際に悲しい事があると泣く人が増える気がする。
そうなると人々の泣いた時雨が降ると言うのは、順番が逆なだけで雨が降ると人は泣くのだろうか?
天気によっていろんな想像をして、考えて暮らしていた昔の人はどう思って「空が泣いている」と思ったんだろうか?
空が泣く
空が泣いている、とその女はよく言った。
何を気持ち悪いことを、と私はそれだけ思った。
擬人法を日常生活で使ってくるやつは気持ちが悪いと相場が決まっているし、実際その女は得体の知れない奴だった。
しかし、もしかしたら、私はその言葉の意味をよく考えてみるべきなのかもしれない。と、今は思う
空が泣いている、なんてその女が言っていたのは、
決まってよく晴れた日の事だった。そして15時から17時あたりの夕方くらいが多かったかもしれない。
だから余計に、意味がわからないと思ったのだ。空が泣いている、なんて素面で聞けば吐き気のするような言葉、使うとすれば雨がふっている時くらいだろうに。あの女は何をもってそんな言葉を吐いたのだろうか。
今更考えても意味などないが。
空が泣いている、なんでその女が言っていた時、女はどんな顔をしていたのだろうか。
そういえば、しらない。
何度も何度も、聞いていたのに。
いや、あの女はその言葉を吐く時、決まって空を見上げていた。そうだ、だから、私は知らない。
あの女は空を見上げて、私は地面を見ていた。
ぽつぽつ ぬれたあしもとを。
ああ、漸くわかった。わかったよ。
ねえ、言ってよ。今もなんでしょ?空が泣いてる。
ああ、いつもと、逆だ。
ようやく見れた。あんたのかお。
ああ、もう、しかたないな。
今度は私が見ていてあげる。泣いてていいから、あんたはちゃんと、わたしを見てて
空が泣く、視界が涙で掠れて空は無く
又その人生はきっと今から始まるのであろう。
宇宙はきっと黒くあなたを包んでくれるだろう。
天はきっと無いのであろう。
そんな考えにそっと泣く。
嗚呼、雨だ。
泣けない私の代わりに、
空が泣いてくれているのね。
空が泣く
泣いた後はすっきりして泣き止む
また笑える幸せがやってくるさ
空が泣く
雨が降ることもある
雷が鳴ることもある
雪が降ることも
黒い雲に覆われることも
それでも
青空が帰ってこないことはない
空が笑うまで
静かに待とう
虹も見えるかもしれない
空が泣くとお母さんはいつも僕を叱る。
空が先に僕のおもちゃを取ったのに。
人のおもちゃを取っちゃいけないってお母さんが僕に教えてくれたんじゃないか。
だから、僕は空にそれを教えてあげただけなのに。
なんで僕ばっかり。
_空が泣く
空が泣く
空は泣かない。当たり前だ。空が水を落とすのは単なる気象現象であって、空は泣かない。たとえ空がどんなに水を落としても。だとしても、だとしたら、いまわれらの頭上で起きているこの現象はなんなのだろう。台風の目に似たまなこのような雲はその中央に巨大な水滴を貯めており、今にもこぼれそうなのが地上で見て取れるが、同時にその涙をこぼすまいとする大いなる存在の意志も見て取れるのである。そう、人類はあの不可解な存在の意志や感情も読み取れる存在になった。それを誇る相手はあの今にも涙をこぼさんとしている存在なのが何とも言えない。われら人類はこのために進化したのだというものもいるが。あの存在は理解者がほしくてわれらを進化させたのではないか?
自分が悲しい時にいきなり雨が降り出したりすることがある。
それが何だか自分とリンクしているみたいで、ちょっと笑ってしまう。
私が泣いてて、空が泣いてて。
空が泣くなんておかしいかもしれないけれど、美しい表現だと思う。
「みんなが笑ってる お日様も笑ってる るーるるるるー 今日もいい天気ー」
「なんで『サザエさん』?」
「いやなんか、今にも雨が降り出しそうな空模様だからさー」
窓辺から曇り空を見上げるあたしの隣に、マグカップを持った彼がやってくる。同じ角度で空を見上げて、ああと目を細めた。
「あなたが教えてくれたんだよね、擬人法。去年の授業で。サザエさんの主題歌を歌ってさ、音痴だったなー」
「失礼だなー。まぁ否定しないけど」
「……授業そっちのけであなたばかり見てたな。声がね、好きだったのね、最初。顔は後から。よく見ると、カッコいいかもって」
彼は苦笑する。音痴だけどねと自嘲し、
「よく覚えてるよ。なんでこの子、俺をガン見するんだろって。睨んでるようにも見えたし」
と微笑む。
「睨んでないよ、見惚れてたの」
好きだったなぁと言うと、
「過去形で言わないで。現在形だろ?」
と突っ込まれた。
マグの中身を溢さないようにかがみ込み、彼はあたしにキスをした。
「……そうだね、好き」
「よくできました」
「そろそろ授業行くね、古文始まっちゃう」
あたしは椅子から立ち上がる。さっき昼休み終了のチャイムが鳴ったばかり。
「前園先生、開始早いからな。行っといで」
「ん。ねぇ先生、今日アパートで待っててもいい?」
戸口で聞くと、彼はちょっと考え、いいよと頷く。
「プリント作って帰るから、少し遅くなるかもだけど」
「わかった。ーー空が泣き出しそうだから、本降りになる前に帰ってきてね」
そう言うと、それはそれは甘く、うん、と笑った。
まるで彼の方が年下の生徒みたいに。あたしはじゃと手を振って国語科教官室を出た。
#空が泣く
【空が泣く】
よくさ、雨が降る表現を涙に例えるけどさ、ベタだよねぇって思っちゃう。でもまあ、安定感あって好きよ。実際、涙一つ流せない俺の変わりに空が泣いてくれてるし。ま、悲しいって感情なんざ分からないけど。恩師を殺っちまうってのは悲しい事だよな?俺をガキの頃から育ててくれた恩師を貫いてさ、血濡れの凶器を雨が洗い流してる。俺の面はびしょ濡れ。これって悲しい事だよな?な?
✦空が泣く✦
雨は空の涙に簡単に例えられるが
空で感情を表したらどうなるんだろ?
晴れは笑顔かな?
全てが輝くと元気な感じがする。
曇りは困ってたり不機嫌なのか?
湿気など雨が降りそうで降らないモヤモヤに
しっくりくるだろう。
雪は色々意見が別れやすいと思うが
僕的には緊張か?
寒いように凍えるほど緊張しているのかな?
そして雨は悲しいのかな?
泣いてるようだ。
たまにはこうやって呑気に
想像するのも楽しいな。
『空が泣く』
今までは空を見ると思い浮かんだはずのあなたのことが、最近は浮かばないことにふと気づいた。忘れたくなくて、忘れられないはずのあなたの顔が、だんだんと薄れていっている。
それでも涙すら出てこない私とは正反対に、空が泣いていた。
「空が泣く」
空が泣き始めたら
君は笑い出す
君は蛇の目傘を広げて
回り出す
「ワタシは雨が好き。
空が泣いてくれればワタシは生き延びるから」
君は回りの目を気にせずに蛇の目傘をくるくる
辺りに雨の飛沫が飛んでもお構い無しだ
僕は見てるしかなかった
こうなった君を止めるのは危険
空が泣いてるんだ
君を止めたら
君からの雷か落ちるからね
空知らぬ雨の下、きみと恋にならない恋をした。
空知らぬ雨………涙。
恋にならない恋…普通(周囲)からすると認められないが、本人達にとっては恋。すなわち許されない恋。
─空が泣く─ #66
〖 空が泣く 〗
空が泣いている。
分厚い雲は私を世界ごと覆い隠して。
空が泣いている。
分厚い雲は次の行く先を決めて。
空が泣いている。
世界を暗くして。
空が泣いている。
空が泣いている。
私の心模様みたいに
武器を海へ捨てるな
海が泣く
争いをするな
正しい政を行え
人が泣く
目先の儲けのために
木を切るな
山が泣く
その動物をどうする気だ?
生き物が泣く
そして、天は見ているぞ
空が泣く。
【あくねこ ラト―空が泣く―】
何故ですか?何故泣いているのですか主様。私は生きています。ほら、こうして私は天使に勝つ術を探していますよ。
そう話しかけても主はいない。もう何年もみんなに会えていない。今は皆どうしていることやら。天使の大群に襲われてから何年経ったことやら、其れ以来会っていない。
空が…主が泣いている。天使を…どうにかする日が来る日まで。