『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
題:空が泣く
空が泣けば雨が降る。
雨の日はジメジメしてて、どんよりしてる。
その涙を受け止めてくれる人は
いるのかな。
〜空が泣く〜
グラウンドに響き渡る
終わりを告げるサイレンの音
今、友であり同志の君は何を思うか
鳴り止まない歓喜の声
これが自分達に向けられたものなら
どんなに良かったか
見上げた青空が滲み
雫がこぼれ落ちる
苦しかった練習が報われなかったからか
応援してくれた人を笑顔に出来なかったからか
支えてくれた人をガッカリさせてしまったからか
理由は何だっていい
滲んだ世界を目に焼き付け
思いの丈を掻き集める
来年こそはと胸に刻んで
『空が泣く』
雨が降る様はしばしば「空が泣く」と表現されることがあります。「今にも泣き出しそうな空」みたいな歌詞が誰かの曲にあった気がします。「空の機嫌が悪い」とかも言われるし「涙雨」って言葉もありますね。
空から水が落ちてくる。その光景を見て泣いてるようだと感じた人は、きっとそこに自分の気持ちが重なったんでしょうね。
自分が明るく元気で前向きな気持ちなら、空にも晴れていてほしい。できれば雲一つない快晴であってほしい。けど自分が落ちてる時は、空にもどんよりしていてほしい。なんなら雨が降っていてもいい。
こういう時に抜けるような青空を見ると、自分のテンションとかけ離れすぎてて辛くなるから。
空には自分の気持ちと同調しててほしいと思ってるんでしょうね、たぶん。
こっちの勝手な願いですが、それに空が応えてくれることもあります。そう思える時がある。元気ない時に優しい雨が降ってきたら、なんとなく自分に寄り添ってくれてるような、空から誰かが見守ってくれてるような気がします。
雨降りのあのサァーッ…ていう音が結構好きで。
なぜか癒される、自然のシャワーが地面を叩くあの音。暗い自分の心にスーッと入ってきて沁みてくる。このまま何時間も聴いていたいと思う。自然がくれる癒しに身も心も委ねて、気が済むまでずっと。
余談ですが「沁」という字、さんずい偏に心って書くんですよね。この成り立ちの由来が雨だったらなんか素敵だなと、今これ書いてて思いました。
雨は生活のためにも経済活動のためにも必要不可欠なもの。なのに何かと疎まれる存在でもあります。
傘やらレインコートやら持ち物は増えるし行動も制限されるし予定も変わるし、多少なりとも服は濡れるし。靴も選ぶし。その日に新品のカバンとか初出ししてたらそれこそもう心の中で泣きますよ。ますます雨が嫌いになる。
歩道を歩いてたら車が水たまりの水をはね上げて濡らされたことも。腹立った思い出もありますわそりゃ。
空の大号泣はさすがに困るし人間は太刀打ちできません。それでも、そこまでいかない程度の涙なら救われることもある。
お天気雨に遭遇したことがあります。
雲は出ていたものの青空も見える明るい空から突然に。傘は持っていませんでした。帰り道で、家まであと少しの所まで来ていたから雨宿りもしなかった。一応ハンカチを頭に載せて早足気味に歩きました。
普段見る雨は曇り空から落ちてくるからなんとも思いませんが、その日明るい空から落ちてきたそれは、キラキラしていてとても綺麗でした。冬のイルミネーションでよく見るような、上から下へ雫が流れ落ちていくあの感じ。雨粒が陽の光を反射して輝いていました。
お天気雨ってこんなに綺麗だったのかと思うと、苛立ちを感じていた自分の心がすっと晴れていきました。
後から調べてみると、お天気雨は縁起が良いものとされているそうで。発生頻度があまり高くない上に、仮に発生していたとしても自分が遭遇する確率は低く、珍しい自然現象だということです。
しかもこの日は私の誕生日でした。そんな日にこんな綺麗な縁起物を見せてもらえて、勝手に天から今年一年の幸福を約束されたような気になってましたね。単純ですねえ…笑
結婚式の日に雨が降るのも縁起が良いって聞いたことがありますね、そういえば。
きっと人それぞれ雨にまつわるエピソードってあると思います。それを聴いてみたくなった今回のお題でした。
会えなくなる、そう、伝えられた。
重い気持ちのまま歩く帰り道
どうして、なんで、って何度も何度も同じことを考えて
でも事実は変えられなくて苦しくなるだけ。
彼の前ではずっと泣くのを堪えてた。
笑顔でお別れしたいから。笑顔の私が彼の中に少しでも残っていてほしいから。
少し細い道に入ったとき、雨がぽつぽつと降り出した。
私は堪えられなくて泣いてしまった。
きっと私の気持ちを感じとってくれたんだろうな。
徐々に強くなっていく雨と涙
「泣いてもいいんだよ。紛らわせてあげる。」
そう、言ってくれているような気がして。
ショックが
大きすぎると
呆然として
涙なんか
引っ込んでしまう。
さっきまで
止んでた雨が
ザーザー
音を立てて
振り始めた。
代わりに
泣いてくれてるの?
ありがと。
もう少し
落ち着いたら
ちゃんと
泣けるから。
#空が泣く
『空虚一灯(くうきょいっとう)』
ある幼女は天地逆さまの場所に居りました。
そこはまるで雪景色のよう、太陽がさんさんと降り注ぐ場所でした。
ある少女はあたたかな海の中に居りました。
そこはまるで泥中のよう、曇り空が雷鳴を響かせました。
ある少女は冷たくなった海の中に閉じ籠りました。
そこはまるで幻想のよう、愛が儚く散りました。
ある少女は気付きました。
自分の居場所はここではないのだと。
ある少女は手を伸ばします。
輝く空へ、輝く月へ、煌々とした我が親族へ。
ある少女は絶望しました。
誰も手を差し伸べてはくれませんでした。
ある少女は知りました。
最初から自分は一人だったのだと。
母は優しい声をしています。ですが言うことは末恐ろしいです。
父は愛情深い性格です。ですが自己中心的です。相手の心など読めないのです。
姉は優しい性格をしています。その分の厄介は此方へ飛んできます。
皆、自分が可愛いのです。
絶望、絶望、実に絶望。
ふと、ピアノの音色が聞こえました。
泥で出来たイルカの声に乗せ、嫌気がさす程愉しそうな音色でした。
自分の声はかすれ、金色の夜に消えて行きます。
カルシウムの船の音。汽笛は静かに喚きます。
あぁ、船の網に捕まってしまいました。
小さく、人工的な光が頭を唸らせます。
誰かが何かを喋っています。
突然、頬に雨が溶けました。
ほろほろほろろと優しく降っているみたいです。
あぁ、私の居場所はここだったのですね。
赤々と此方を照らす誰かの胸はとても懐かしく思えました。
お題『空が泣く』
今日も一日暑かったです。空は太陽に近いからもっと暑いと思います。毎日毎日暑くても頑張っています。最近は急な豪雨があります。それはずっと頑張っている空が耐えきれず泣いているのかもしれません。
灰色の雲が垂れ込めた空は今にも泣き出しそうで、まるで僕の心を映しているみたいだ
「ごめんね、やっぱり……」
そう言って君は、申し訳なさそうにうつむいた
「いいんだ、大丈夫だよ」
そう言って僕は笑って見せたけど、本当は大丈夫じゃなかった
だけど、まさか君に涙を見せるわけにはいかないからね
君を見送った後、こらえきれなくなったように雨が降り出した
僕も、雨にまぎれて少し泣いた
にわか雨だ。
先日、いつも通りに彼と帰宅していると、ポツポツと、
頭上に冷たい雨粒が降り始めた。
〔雨だ。今日降るって言ってなかったよね?〕
私は自身の通学鞄を頭上に持ち、彼に話しかける。
彼も同じ様な格好で、私の方に振り返り頷いた。
「夕立ちの心配も無いって言ってたのになー。
ていうかこれ、にわか雨じゃん。」
彼はそう言って空を見上げた。
私も釣られて見てみると、確かに晴れている。
なのに、徐々にアスファルトを湿らせる雨が降っている。
〔不思議だね。〕
そう呟くと、彼は
「何となく、昔聞いた話を思い出すなぁ。狐の嫁入りってやつ。その時に、狐が泣いて雨が降る…みたいな話。」
懐かしげに言った彼に私も、少し昔の事を思い出す。
そういえば、そんな昔話があった気がする。
〔空も泣いている、って感覚になるな。私は。
お狐様の気持ちに合わせて、みたいな?〕
彼は私の言葉に、
「あぁ、確かに。そんな感じなのかもね。
でも、嬉しくて泣いてるのかな。それとも、悲しくて?」
そう答えた。私は少し考えて、
〔分かんないや。もしかしたら、寂しいとかもあるかも。
お狐様も心境色々ありそうだしね。人間とかには計り知れない、何か。かもね。〕
曖昧な返事をすると、彼は意外にも頷いて、確かにね。
と言った。
まだポツポツと雨が降り続く中を、私と彼は話しながらにゆっくりと帰った。明日、風邪引かないと良いな。
ぽつ、と地面に黒い滲みができた。
ひとつ、ふたつ、みっつ。そして、数えられないほど多く増えていった。
私は傘もささず、そこに佇んでいた。
髪は濡れ、鞄は濡れ、シャツは体に張り付いた。
それでも私は動かずに、そこにいた。
私の頬や首筋を雨が伝っていく。
地面を見つめ、ぐるぐるとした感情を咀嚼する。
好きな人がいた。
ほんの5分か、10分前まで。
告白した。
結果は惨敗。
全く知らなかったけれど、どうやら彼女が居たらしい。
彼女に悪いから、もう近付かないでほしい。と
突き放されてしまった。
こんなことになるのなら。
話せなくなってしまうのなら。
告白なんかしないで、好きな気持ちに蓋をして。
ただの友達として、すれ違ったら挨拶を交わすような、せめてそれくらいの関係で居たかった。
「――っくしゅん」
くしゃみが出た。ぶる、と身震いをした。
雨が冷たくて、寒い。
顔がぐしゃぐしゃに濡れてしまった。
だから、もう少しだけ雨に打たれよう。
空が代わりに泣いている、今のうちに。
#空が泣く
いつだって見上げてばかりで、見下げることはできなくて。
それなのに、いろんな顔をするから、目が離せなくなる。
羨ましいと思ったこともあったよ。
八つ当たりをした時だって、あったなぁ。
それでも、ふとした時に見上げた”空が泣く”様に降りだした雨に、どれだけの思いが溶けているんだろう。
空が泣く
私が元気なら快晴だし
私が悲しければ空も涙を流す
ある日、ぽつぽつと涙が降り始めた
私は、親が迎えにきてくれると聞き嬉しかった
この時雨は少し弱まった。
だが、場所が分からず迷っていたら怒られた
「調べても分からないのに.....」
雨は激しくなり洪水も起きた。
私は今なら消えられると思っていた
どんな優しい言葉にも
揺らがない。
私と泣いてくれるのはいつだって空だけだった。
【空がなく】
異常気象
異常現象
異常、異常…
異常だなんて
異常を作り出す
人間が呟く
私をおかしくしたのは
人間なのに
空が、地球が呟く
心が不安定になって
荒れる荒れる。
異常気象
異常現象
異常は続く
涙が止まらなくなるのは
なんでなの?
空が、地球が呟く
–空が泣く–
Theme:空が泣く
君と最後のお別れをする日。
枯れ果ててしまった僕の涙の代わりに、空が泣いてくれている。
今日のように、冬に降る冷たい雨のことを『氷雨』と呼ぶらしい。
君がいなくなって凍りついてしまいそうな僕の心にぴったりな空模様なのかもしれない。
雨が上がれば、虹が掛かるだろう。
虹を渡って行けば、君のところへいけるのだろうか。
君の葬儀から数日が過ぎたが、雨は降り続けている。
まるで虹をかけるのを拒むかのように。
もしかすると、これは空で君が泣いているのかもしれない。
「そんなこと言わないで」って。
心配かけてごめんね。
君がいる空が安心して泣き止めるように、今はまだ泣くのを許してほしい。
空が泣く
また暫く逢えないの…俯き乍ら震える声で、そう呟く君…無理やり作り笑いで、大丈夫だよ、心は何時でも繋がって居るから…そう答え乍ら、本当はこっちも嫌なんだ、ずっと一緒に居たいんだ、と言う言葉を飲み込んだ…遠恋は嫌だ!と言っていた君に、どうすることも出来ない自分が、情けなかった。お互いの気持ちだけが、唯一の頼み綱だから…そして、遠ざかる君がずっと手を降り続けて小さくなる姿が、切なくて…そしてとうとう姿が見え無くなって、空から、ポツリポツリと泪が落ちて来て…
「空が泣く」
死をテーマにしてるので、苦手な人は見ないでください!
ーーー午後のニュースですーー
〇時〇分頃 〇〇市、〇〇学校で〇〇校生が屋上から、
飛び降り、〇亡しました。ーーーーーーーーー
私の家の近くには、廃校になった高校がある。
飛び降りの名所だ。
色んな世代の人が、そこで命を絶つ。
その学校の周辺は、なんだか空が濁っていて、
雨と埃が混じった匂いがする。
臭いというわけではないが、鼻につまるような
匂いがする。
その廃校を見ながら私は思った。
なぜこの世界は広くて、色んな「色」で飾られているのに
なぜ狭く感じるのだろう。
なぜ一部の色しか見えないのだろうと。
学校、会社、家庭、・・・などの狭い箱庭。
美しい、幸せ、楽しい・・など、人の人生に「色」を飾る
素晴らしい絵の具がこの世にはあるのに、
後悔、虐め、責任、完璧・・・などの色で暗く、濃く、
塗りつぶされ、その「色」しか認識しにくくなる。
どうしたら、〇殺が無くなるのだろう。
どうしたら、そんな気持ちにならなくてすむのだろう。
誹謗中傷、いじめ、虐待、DV・・・人を傷つける行為。
どうしたら無くなる?これは良い行為なのだろうか?
許されないはずなのに、目を背ける人々。
確かに、知らないほうが一番気が楽かもしれない。
でも、それでいいのだろうか?
、、、、と今日も私は思いながら、廃校を通る。
私も、通り、考えるだけ。目を背ける人々にかわりない。
だから、だから私の友人は、、、、、
あぁ、あそこの空が濁ってって、不思議な匂いがする
理由、私分かったかも。
泣いてるんだ。あの空は。
痛くて、辛くて、怖くて、飛び立ってしまった、
人たちを想いながら、泣いてるんだ。
泣いてる時って独特な感情とか匂いするときあるよね。
あの空はずっと、ずっと泣いてるんだね。
あの空の涙、誰かが拭いてあげないと。
私一人では、できないかもしれない。
でも、支えあって、想いあったら、拭いてあげれるんだ。
私たちは、生きていていいはず。
だって、生まれたときから
自分は自分のはずだから。
END フィクションです。
空が泣く
空は空のまま
雲は大地に振り注ぐ
雲だったものが雨に変わる
雨は泣かない
空も泣かない
空から泣いているかのように雨が降る
泣いてるかのように見えなくもない
しかし泣いてると思ったのは誰だろうね
空が泣くとしたら
それはどのような状態かを考えても
それを泣くと表現してるだけで
空を空として見ているなら
空は空のまま
空の先には宇宙が広がっている
空の境界は地上にあって空に境界はない
空は何処までも限りなく広がっていて
何処にでも空がある
空が泣いていた。悲しいことがあるから
空が汚されて、木を枯らしてしまうから
止むことのない灰色の雨が苦しめているのはなんだろう
□空が泣く
えっ?雨のこと?
いやいや恵みの雨だから違うでしょ。
と、いうことは…。
人間が引き起こしてる
猛烈な自然災害、ミサイル、空気汚染etc…。
そりゃ空も当然泣きますよね。
ごめんなさい。
でもなぁ…、
何でもそうだけど元に戻すのは難しい。
天罰がくだり始めて、
再生を強いられることが多々起こって来てはいるが、
受け入れることも大切だけど、
抗うことも、ある意味人間らしくて
泥くさくて嫌いじゃない。
人間も半分以上は水でできているのだから、
自然の一部でもあるわけだし、
きっと上手にやっていける未来が
あるんじゃないかい♪
[空が泣く]
私が泣く
その隣には親友がいる
外から雨の音がする
空が泣く
その隣には何も無く
大きい空と小さい私
きっと温もりを空は知らない