『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
不幸というものは意図せず重なるものだ。飼っていた猫が今朝方死んだ。遠方に済む叔母が怪我をして入院した。勤務先からいきなり解雇された。特に何かしらやらかした覚えがないのに、俺と俺の周りは不幸の連続だ。別に不幸自慢をしたいんじゃない。聞いて欲しいだけだ。毎日何かしらの不幸が俺に起きているということを。
「お前、お祓いとか行ってみたら?」
友人はそういうが、お祓いをしてもらったところでどうこうなる問題ではないだろう。もしお祓いをしてもらってこの不幸がなくなるなら、俺は人並みの人生を歩めているだろう。なにが原因でここまで俺がこんな厄介でめんどくさい不幸に見舞われなければいけないのか、昔俺はなにをやらかしてしまったのだろう。同情するように空が泣いている。そういえば傘を持って来るのを忘れて出掛けてしまったようだ。
ーもう今日はこのまま濡れて帰ってしまおう。
<空が泣く>
空がなく/
「おかーさんお空が泣いてるよー」
そう息子に言われて雨が降っていることにやっと気づいた
『ほんとだー!!じゃあ急いで帰らなきゃ〜!』
元気に振舞っては見たものの息子には筒抜けだったであろう
「おかーさん ゆっくり歩いて帰ろーよー」
これは息子ながらの気遣いだったのか疲れていただけなのか
10年たった今でも聞けていない
だから今日も息子に問いかける
あの日と同じ顔をした息子
もっと大きくなりたかったはずの息子
もっと大きくなれはずの息子
『あーぁお母さん ダメだねぇ、、笑』
息子をなくしたあの日
後悔でずぶ濡れになったあの日
決心を固めたあの日
何もかもあの子のおかげで強くなれた
はずなのに
まだ弱いみたいで申し訳ない
でも今はちゃんとおばあちゃんできてるかなぁ_
少し良くなってリモート授業に入った
理科の授業、先生が私の名前呼んでくれたのは1回だけ
もう少しだけ,少しでいいからもっと心配して欲しかった
空が泣く
さっきまで笑顔だった君が泣く
まるで晴れてた空から急に雨が降り出すように
どうしたんだい、ベイベー
笑っておくれよ
いつものカラッとした君がいなきゃ
洗濯物は始まれないぜ
空が泣く
わんわんと泣く
泣いて泣いて大地が荒れる
大地が潤う
人がいない世界
『あ、雨だ』
大学からの帰り道、私の頬に1粒の雫がポツリと落ちた。
最近、友達と居るのがしんどい。みんなから見た私は、元気で、明るくて、それでいてしっかり者で、辛い顔なんて1ミリも見せることの無い完璧人間。
みんなの表情が頭から離れない。『私』という人間像を創り出す、みんなのあの目。
あぁ、これが望まれた私なんだ
そう気づいた時、私の目から涙が1粒、ぽとりと流れ落ちた。
これは、涙なのか、雨なのか。
それは、私にしか分からない。
ただ1つ言える確かなことは、空が泣いた、ってこと
空が泣く
このような言葉が生まれるということは
とても素敵なことではないでしょうか。
この言葉を最初に発した人は
言葉の雰囲気から想像すると
もしかしたら悲しいことがあったのかもしれません
でもそんな、心に余裕がない時でも
こんなに綺麗な言葉を思いついたのは
普段から空をよく眺めていたからかもしれませんね
余裕がないときでも
ふとしたときに空を眺められる
そんな素敵な人でありたいものです。
扉を開けて外に出ると
そこにはなぜか空があって
君の機嫌に僕は毎日
何かしら左右されている
晴れだとか雨だとか
ちょっと曇っているだとか
午後になると泣き出したけど
それがいつの間にか泣き止んでた
すっきりとした夜空を見て
よかったねと僕は思うんだ
空が泣く
大切な友達を泣かせてしまった、その時は何も出来ずその場を去った。
けど,その数分で優しい雨が私を包んだ,その雨はどこか悲しそうな,辛いような感じがした。
雨に打たれて,自分がした事に後悔を持った。ちゃんと謝ろうと。
「空が泣く」
空が晴天で輝いていたら、私も笑顔になる。
空に雲が多く暗かったら、私の顔も曇り空
空が泣いていたら、私も涙が出る。
悲しいことが会った時、いつも空が泣いてるように見える。
空と私は何かで繋がってるのかも知れない。
私はある男の子に恋をしていた。
隣の席でからかってきたり
「好きな子いる?」とか
私に積極的に話してくる
そこに私はひかれた。
ある晴れの日だった、私は○○くんと一緒に帰ろうと思って昇降口で待っていた。
「……まだかな?」
すると、○○くんが見えて声をかけようとした
でも…
○○くんの隣には女の子がいた
彼「ちょっと、そんなにくっついてくんなよ」
彼女「いいじゃん、恋人なんだから」
私はすぐさま走って○○くん見つからないようにした
「あぁ、片思いだったんだね…」
「…グスッ…グスン。」
その涙は雨に変わったように雨が降り出した
彼「鬱陶しい雨だな」
薄曇りの空の下
ツバメが低く舞い飛ぶ
雨が近いね キミはそう呟いた
季節は まだまだ春の陽気で
浮かれ気分が 抜けない僕に
キミは微笑む 僕はたじろぐ
そんな ある春の1日
雨模様の空の下
店員が 傘立てを出す
雨の気配 だんだんと強まる
今にも 雨が降りそうで
春の陽気が 初夏に移り変わる
それを知った 僕はやおらに
空を見る ある春の1日
過ぎ行く春を
空は泣く事で惜しむのか
季節はまだまだ春の陽気で
浮かれ気分が抜けない僕に
キミは微笑む 僕は雨に打たれる
キミが傘を僕に差し
『相合傘だね』と言って 笑う
そんな初夏の1日。
そんな春の終わりの1日。
空が、泣く。
#空が泣く
誰が悪いわけでもなく、ただ自分の気持ちが下がっている。
これはなんなんだろう。
誰も自分を認めてくれないから寂しいのか……目立っている人をみての嫉妬なのか……
自分ってダメな人間
どうせ私はさ……
もういいや……
知らない……
こんな言葉が心の中に出る時は、そんな時こそ、真っ青な空を見て前を向きたいのに……土砂降りの雨。
ああ、私の代わりに泣いてくれてるの?
だとしたら、もういいよ、泣き止んで。
雨がやんだら、あなたが作った大きな水たまりを飛び越えて行くから。
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【お題】空が泣く
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春は桜吹雪。
夏はセミのしょんべん。
秋は舞い散る枯れ葉。
冬は鉛色の空を見上げて、今年もひとりか…と。
来年は晴れるかな。。。
#空が泣く
泣いたっていいんだよ。
何処からか声が聞こえた。
ポツリ、ポツリ…。
小雨…。
あたたかい雨。
お題空が泣く
明日は77年ぶりの晴れ時々泣きでしょう。
と天気予報が伝える。
77年前に生きていた祖父に、
「泣き」って何?
とわたしは聞く。
ああ、空が泣いてたな、あの日は。
争いが終わった日だよ。
明日の天気予報が外れないように、
泣き泣き坊主を吊るした。
日々ほんのちょっとだけ、
怒ったり、
悲しかったり、
我慢したりする。
1日 1週間 1か月
結構溜まってくると心が澱む。
日々のちょっとだから何がと言うわけではない。
だからモヤモヤする。
そんなとき何気に見たTV映画を見て、
ポロポロ泣く。
あっ
スッキリ綺麗。
そうか。
日々溜まった空気の澱み。
スッキリさせたくて
空が泣く
厚い雲が空一面を覆う
今にも雨が降りそうだ
目の前の君は黙り込む
辛そうな表情の君
何が君を追い詰めるのか
あの時、君が別れ話をするなんて
想像すら出来なかった
突然のさよならに
大雨が降った
空が泣いた、そして僕も泣いた
轟轟と空の向こうの奥の方から腹に響くような音がする。
チカチカと時折閃光を繰り出す雷の轟音と、沢山の雨粒を含んだ黒々しい夕曇が少しづつこちらへ向けてやってくる。
途端に窓に打ちつけられた、雨らしくないバチバチという音に胸の奥が何と無く不吉な、不穏な、胸騒ぎがするようだ。
毎朝毎朝、テレビをつければ胸糞悪いニュースが耳に届く。
どうしてこうも小さくて尊い命が毎日毎日なくなってしまうのだろう。
同じ年代の子を持つ親として胸が引き千切られそうな程の斬痛を覚える。
窓の外の荒れた天気は私の心を映しているようだ。
この憤りを、何も出来ないもどかしさを、言葉にできないこの思いを。
神様がいるのなら、どうかあの子がお空の上では苦しまないで済むようにして下さいと、あの黒い雲の上には晴れ晴れとした空が広がっていてほしいと、そう願いながら真っ黒な空を呪うように見つめた。
#空が泣く