生きる意味を見失い、なう。

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薄曇りの空の下
ツバメが低く舞い飛ぶ
雨が近いね キミはそう呟いた

季節は まだまだ春の陽気で
浮かれ気分が 抜けない僕に
キミは微笑む 僕はたじろぐ
そんな ある春の1日

雨模様の空の下
店員が 傘立てを出す
雨の気配 だんだんと強まる

今にも 雨が降りそうで
春の陽気が 初夏に移り変わる
それを知った 僕はやおらに
空を見る ある春の1日

過ぎ行く春を
空は泣く事で惜しむのか

季節はまだまだ春の陽気で
浮かれ気分が抜けない僕に
キミは微笑む 僕は雨に打たれる

キミが傘を僕に差し
『相合傘だね』と言って 笑う


そんな初夏の1日。

そんな春の終わりの1日。

空が、泣く。

#空が泣く

9/16/2022, 11:31:57 PM