『秋晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
秋晴れ
秋の高くて低い雲
秋晴れあっぱれ
もう足はとられまい
秋晴れ
騒々しい暑さを抜けて風が心地いい季節になると、外を歩きたくなる。
空が高く清々しい。 色づき始める木々を眺めるのも楽しい。
秋は懐かしさを感じさせる季節だ。
もう話せない人達の事を考えたくなる。
たくさんの「ごめんなさい」を。
たくさんの「ありがとう」を。
この空に。
秋晴れ
乾いた空気を光が満たす。
木々は寒さと正反対の暖色をまとい、太陽がその温かさをさらに増加させている。
冬が近付いてきているけれど、その日の主役は間違いなく秋だった。
トレンドのパステルカラーを身につけた君は楽しそうに今後の予定を話している。
彼女もまた、今日の主役。
楽しそうに笑っているところを見ると、自然と温かい気持ちになり、たまに喋りすぎていないか確認してくる。
自分がどれだけ汚く感じても、今の彼女を形作る経験として存在しているならば、少しは好きに思えた。
彼女の話を聞くのは好きだ。
あの笑顔で、あんなに軽快に言葉を発するのに、一つ一つの言葉の重さはしっかりとある。
妙にはっきり聞こえるのに、やたらとリラックスできる。
身振り手振りの多さが、彼女が頑張って会話をしていることを感じられて、つい笑ってしまう。
やはり、優しい眩しさは他のものすら綺麗に見せる。
私はこの日常がたまらなく愛おしい。
やけに高い青空を見上げた。
飛行機が一機、西から東へ横切っていく。
白い線が大空のキャンバスに描かれる。
何故か涙がこぼれた。
END
「秋晴れ」
いつになく早めに目が覚めた。
新聞を自分で取りに行くのも何年振りだろうか。
普段ならば家族の誰かが取ってくれているからだ。
郵便受けを覗くと、昨晩雨が降っていたからか丁寧にビニール袋が掛けられていた。
うーんと大きく伸びをしたB子は新聞を片手に家の中へと戻っていく。
今日は良い一日になりそうだ。
秋の爽やかな風が彼女の頬をそっと撫でて消えていった。
【秋晴れ】
雨の中
待ちぼうけくらう
秋晴れかな
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
はい、物語が思いつかなかったので俳句に逃げた人はここです。
秋晴れって秋の快晴のことや台風一過のこと指すんですね。今回調べて初めて知りましたよ。
つまり「ずっと雨だから、秋晴れの空のような晴れやかな日はいつ来るのだろう」っていう境遇のことが言いたかったわけですね。解説なんているのかどうか分かりませんけど。
俳句って「の」とか「と」とか入れればとりあえずそれっぽくはなるかなって勝手に思ってます。ならない?そっか……
僕は物事の継続というものが不得手なものですから、一つの目標に向けて頑張るなんてことができないんですよね。そのせいでずっと嵐を進んでるわけですが。
誰が言ったか「才能がないから努力する」。私からとってみれば「努力する才能」こそ最も重要なものだと思いますね。くれ。本当にくれ!!!
秋晴れ
茜色に枯れた紅葉は
永遠の青の天空を見つめ
ただひたすら、その色を派手に掲げている。
寒さも暑さもない今日この頃
つまらない風の音に耳を貸す
秋晴れの日
読書の秋 『星の子』
食欲の秋 『きのこ』
晴れの秋 『いやし』
秋は私に全てを与えてくれる――
秋晴れ
暑さも和らぎ 涼しい風と共に
空も青く澄んでいる。
こんな日は、洗濯物もよく乾く
外出するのにも良い気候だろう
私は、窓辺のベランダにある
ロッキングチェアーに座り読みかけの
小説を開く
散歩道を通った時にはらりと落ちた
綺麗な色の落ち葉を何の気なしに
栞にしてみた。
黄色と緑のコントラストが鮮やかに
目に焼き付いていつまでも見ていたいと
思ったから....
私は、その栞が挟んであるページを
開いて小説の続きを読み始める
ラミネート加工されて鮮やかな色を
いつまでも主張する木の葉にページを
教えられ私は、物語の世界に没入
し始めた。
鮮やかな物語の景色が私の思考を
埋め尽くすまで いつまでも いつまでも
ページを捲り続けた。.....
〜秋晴れ〜
カラッとした空気が身に纏う
どこかはなかないようなそんな雰囲気
暑い夏も終わり冬への繋ぎ目
そんな季節の晴れは
なんとも言えない喜びがある
心も晴れますように
少し冷たい風が
秋の訪れを感じさせる
No.153『秋晴れ』
ある秋の晴れの日。
今日も何も変わらない日。
何も変わらない…君がいない日。
秋晴れ。
最近続いていた雨もなんのその、行いが良かったものがおおいのか。雲ひとつない、文句のない晴天。
白咲大運動会、開幕である。
「ではまず準備運動から!ひーふーみーよー」
「いきなり動くと腰にきますからゆっくりゆっくり〜」
「りんごあめ〜りんごあめいかがですか〜」
後日かひつします
「秋晴れ」
一昨年の秋、母が死にました。
病死でした。うちは母子家庭であり、女手一つで育ててくれた母は私の唯一の家族でした。母が死に、私は立ち直ることができずにいました。それからは、母の墓に通う日々でした。毎日のように通い、1ヶ月が過ぎた頃でしょうか。隣の墓にお参りをする女性の姿がありました。彼女は墓参りをさっさと済ませると、帰り道とは逆方向、森のある方へと歩き出しました。多くの墓の間を縫って、彼女の姿は遠くなっていきます。不審に思った私は、まさか墓荒らしなどではないだろうかと後を追いました。彼女は一切の迷いなく歩を進め、数多の墓を素通りし、その奥にある森へと姿を消しました。不審を通り越して不気味に思えた私は、何も見なかったことにして帰ることもできましたが、私の中に沸き立つ好奇心に抗うことができず、森へと足を踏み入れました。
森の中は薄暗く鬱蒼としていて、妙に静寂が際立ちました。森へ入るのを躊躇っていたために、彼女の姿を見失ってしまいました。湿った地面を踏み締め、彼女を探すために辺りを見回していると、一際明るい所がありました。見るとそこだけ木々が生えておらず、林冠が割れ、陽光が降り注いでいるようでした。私はその場所に近づき、息をのみました。
そこは一面、コスモスの花に彩られていました。陽の光に輝くコスモスの花々に、天国に来たような錯覚を起こしました。コスモスの海の真ん中で、天使が舞っていました。その天使は、こちらを向いて目を見開き、こう言いました。
「どなたですか?」
そこで私は正気を取り戻しました。いつの間にか私は彼女を凝視していたようでした。私は慌てて目を逸らし、
「あぁ、いや、森に向かうところが見えたものですから。」
たどたどしく返事をしました。それから、
「こんな綺麗な場所があったんですね。」
と、付け加えました。
彼女は頬を薄紅色に染め、優しい笑顔を浮かべました。
「そうでしょう?私が先約ですよ?」
彼女はくすすっと笑い、冗談です。と付け足しました。冗談を言う彼女を見て、話しやすい人で良かったと思いました。下の墓からついてきたのです。気味悪がられてもおかしくなかったでしょう。
それから私たちは、コスモスの花に囲まれて色々な話をしました。他愛のない話から始まり、次第に打ち解けて気が抜けた私は、身の上話までしていました。彼女は、赤の他人の話を親身になって聞いてくれました。日が傾き始め、当たりが暗くなりだした頃、彼女は立ち上がってこう言いました。
「明日もいらっしゃいますか?」
私が、「ええ」と答えると、彼女はにこりと笑って、
「ではまた明日。」
と、頭を下げて去っていきました。
翌日、彼女は約束通りやって来ました。二人で並んで墓参りをし、コスモスの海で談笑をする。そんな日々が日課となっていきました。
2週間ほど経った頃でしょうか、その日は彼女がいつもより早い時刻に立ち上がりました。
「今日はもう行かれるのですか?」
私は尋ねました。
「はい。それと、言っておかなければならないことがあります。」
彼女は続けます。
「明日からは来られません。」
すみません。と彼女はどこか悲しげな笑顔をつくりました。逆光で暗く見える彼女の背景には、秋晴れの空が眩しく輝いていました。
それから、本当に彼女は来なくなりました。私は彼女の名前を聞かなかったことを強く後悔しました。毎日、墓に来ては母のことばかり考えていたのに、墓にいても何をしていても彼女のことばかりを考えるようになりました。そうなってから、私は彼女に救われていたことに気づきました。墓参りの頻度は次第に減っていきました。精神的なものにより断念していた社会復帰も、果たすことができました。ですが、私の頭の片隅にはいつも彼女がいました。「もう一度会いたい。」そればかりがあるのでした。
やがて2年の月日が流れました。ある日、遠い親戚から突然の連絡があり、「もういい歳なのだから嫁を迎えなさい。」と、縁談をもちかけられました。
お見合い当日、私は適当に断るつもりで挑みました。ですが顔を合わせた瞬間、私は全身が固まりました。辺りの空間が一瞬にしてスローモーションになり、私の目は彼女に釘付けでした。そのお見合い相手というのが、墓で出会ったあの女性でした。この驚きは、彼女も同じく感じたようで、お互い目を見開き見つめ合うという異様な状況を作りあげたのでした。
先に動いたのは彼女でした。彼女は自分の父親の方を向き、
「お父さん、私この方とお付き合い致します。」
と言い放ちました。父上は驚いておられるようでした。
その後は、2人でお話をしました。今度はお互いに名乗り、彼女の身の上話も聞きました。
「またお会いできて嬉しいです。」
「私もです。」
庭では秋晴れの空の下、コスモスの花が揺れていました。
秋晴れ
結婚式と言えば6月が人気。6月の結婚式はジューン・ブライドと呼ばれ、6月に結婚した花嫁は一生幸せになると言われています。でも、6月は梅雨の時期。ジメジメして足元もビチャビチャで、気候的には結婚式に向かないような気がします。
その点、秋は夏の暑さが落ちつき、新婦さまが着物を着ても暑くなく、ノースリーブのウエディングドレスを着ても寒くなく新婦さまに優しい季節です。また、実りの秋でもあり、祝宴のお料理も華やかな彩りとなり参加者の気持ちも踊ります。
あ!申し遅れましたが、私、このチャペルのスタッフでウエディングコーディネーターをさせていただいている者です。
このチャペルでの結婚式エピソードを聞いて下さい。あなたもここで結婚式を挙げたくなりますよ。では…
今回の新郎新婦さまは数年前に結婚されて、5歳になる娘さんがいました。結婚当時は、まだ社会人となったばかりでお金に余裕がなく、結婚式を挙げることができなかったそうです。
娘さんが3歳になった頃、娘さんに病気が見つかり入退院を繰り返すようになってしまい、家族から笑顔が消えいっそうです。みんなが悪いことばかり考えるようになり、お母さんである新婦さまも娘さんは小学校にも中学校にも通えず、ましてや結婚式なんて絶対にできない。と悲しでおられました。そんな時、お父さんである新婦さまが、みんながこんな暗い顔ばかりしてばかりではいけない。何かみんなが楽しめことはないかと、ご友人さまに相談され、ご友人さまの「お前たちの結婚式してさ、あの子にも可愛いドレス着せてあげたら喜ぶよ」とのお話しがきっかけで当チャペルに足を運んて下さいました。
式当時まで、娘さんに内緒でいろいろな準備が進んでいきました。今回は娘さんの病気もあるので、ゲストのいない家族だけの結婚式でしたが、笑顔や笑い声の溢れる結婚式となりました。
新婦さまとお揃いの白いドレスを着た娘さんは新婦さまに抱っこされ、新婦さまがヴァージンロードを歩かれで来るのをニコニコと笑顔で迎えます。
「ママとおんなじ。ママ綺麗!」
娘さんを真ん中に挟み新郎新婦で記念撮影です。娘さんは病気であること忘れさせる歩ほど元気に走り回っておられました。
そして、娘さんから新婦さまへのメッセージが読まれます。
「大好きなママへ。けっこんおめでとう。いつも一緒にいてくれてありがとう。ママがすごくきれいで嬉しいです。」
マイクを向けられた娘さんは新郎さまと一緒に精一杯声を出し、読み終わると新婦さまの元へ駆け寄られます。
新婦さまだけでなく、見ているスタッフ全員が涙、涙のもらい泣きです。
チャペルでの結婚式もつつがなく終わり、
娘さんが私たちスタッフにも「ありがとう」のメッセージを下さいました。
こちらこそ、こんな素敵な式に立ち会わせていたたきありがとうございました。
みなさんも、秋晴れの爽やかな風を感じなから結婚式をしてみませんか?
木々は紅色に衣替え、鳥 たちは歌い出し、芋はホクホク、池はそれらを映し出す。
愛おしい秋の色、音、匂い、味、光景。
それらはきっと、澄み切った空がなければ輝くこともないのだろう。
ああ、秋晴れよ、秋晴れよ。
なんと天晴なことか。
日に透ける紅葉の赤が1番きれいに見えるとつぶやいて、動かなくなる君。
大通りのベンチはもうすぐしまわれる季節になった。
バスの中から街路樹に留まる寄生木を見つける目ざとさと、裸眼視力は0.1の極端な性能差を両立させて、分厚いレンズに隠した大きな瞳。
見たいものしか目に入らない。
目が合うたびに一回一回笑ってくれるのがたまらない。
こっちを思い出してくれるまで、おりこうさんで君を待つ。
「秋晴れ」
幕をおろしエンドロールが流れ始める。
今日あったちょっとしたダイジェストが小さく流れる。
うーん、でも何か物足りない。
幕をあげてまた光を浴びる。
物語の続きを始めよう。
もっといい結末を探しに行こう。
エンドロールを流していいと思えるまで光を浴びていよう。
秋晴れ
空気が澄んでいて気持ちいい空
残暑はまだあるがだいぶ涼しくなってきた
スッキリした空を眺め
夏の終わりを想う
またひとつ四季が終わる
終わりが近づいてくる
肌寒い風を感じて寂しさを感じる
→短編・秋バレ
「秋晴れってキライなんだよね」
「どうして?」
「少し寒いでしょ?」
「まぁ、夏とは違うね」
「心にまで通った風が、自分の中身をぜぇんぶばら撒いてしまうような気がする」
「身バレっぽい。晴れるんじゃなくて、バレちゃうんだ」
私のつまらない戯言に、彼はいつでも耳を傾けてくれる。
幼馴染だからかな? でも、それ以上にもなりたいな、なんて。でも、今の関係のほうがトクベツっぽいし……。私は幾つもの「でも」を繰り返す。
そして、最終地点。やっぱり彼が好き。もう少しこのままでいたい。
「今、どうして空を見たの?」
「何でもないよ〜」
高く晴れ渡る秋の空、この気持ちは内緒だよ。
テーマ; 秋晴れ
人間、誰しも悩みや不安がある。そんな曇りのない秋晴れのような一日を過ごしてみたいものだ。
ここ数年めっきり姿を消してしまった
心穏やかになるような、どこか寂しさをまとうような