『秋晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
澄んだ水色の空に
野鳥が渡っていく
こんな晴れた日には
思い出すよ廊下の窓から
見上げていたまだ高校生の僕
何も知らない子供のままで
生きていくのは難しいけれど
僕は誓うよ
僕は僕と真っ直ぐに向き合い
あの日の僕に恥じない自分でいることだけは
秋晴れの澄んだ水色の空に
光優しい陽射しのなかに
秋晴れ
あれも、これも、やってみたくなる
チャレンジしちゃう?
食欲、読書、スポーツ、他にも沢山
とろける暑さではやる気さえも消えていたけど
新しいシューズに
休日を満喫しようよ
ぶらりとのんびり散歩して
ベンチで2人腰掛けて食べるお弁当
また私の大好きな秋の始まりだ
涼しい風が来て太陽が出ている
これを秋晴れというのかな
まだ少し暑いけど
友達との帰り道、
キンモクセイの匂いにあの人を思い出す。
曲がり角で友達と別れた後、1人になった私はなんとなく寂しい気持ちになり空を眺めた。
私を置いてどこまでも遠くへ行ってしまうような、
高く広い空が私には眩しすぎて、私はまた前を向きただただ足を進めた。
「秋晴れ」
思わず駆け出したくなった。
頭を垂れる稲穂が恵となり
曼珠沙華が溢れてやがて金木犀が香り
紅葉した気持ちに心地よい空気が
こんなにも素敵なのに
こんなにも溢れるのに
君がその素敵な秋晴れを過ごした故郷
全てに包まれたい。
#秋晴れ
秋晴れ
カラカラと乾いた音が聴こえる。自宅のハムねずみが滑車を回しているのだろうか。カラカラカラカラ。本来なら、聴こえるはずもないのに。
問いの文字を視線が滑った。その先に続く文章を目で追う。文字は音に訳されても意味にはならない。だから何度も読み返す。カラカラと、頭が空回りするような音が脳内で鳴り続く。
気づいたら試験日だった。慌ただしい夏が終わり、ようやく過ごしやすい気候になった。一息つき、二息つき、変わった自分を受け入れ、変わらなかった自分を受け入れた。夏が散らかした私を整理していると、もう秋が過ぎ去ろうとしていた。
なんだかなぁ、と思う。必死に乗り越えた夏は、それはそれで楽しかった。だけど、このまま冬を迎えていいかと聞かれると、首を傾げてしまう。実際、今のままではダメなのだ。この解答用紙が物語っている。
チャイムが鳴った。さっさと帰路に着く。
秋晴れの空が広がっていた。それを見上げた時、私は白紙で出すべきだったと思った。その空には私が探しているものがあった。夏がどうとか、冬がどうとかは何も関係がなかった。ただ清々しいほどの青だけがあった。
一からやり直すのも悪くないか。
天に向かって大きく伸びをすると、涼しい秋風が吹き抜けていった。
ずっと嵐だった天気今日、急に晴れた。いつぶりだろうか?久しぶりの日差しは気持ちよくて、眩しい。 そして、あの頃よりも涼しく、透明だ。まだ、始まったばかり。新しい風を身に纏い、今日の風を感じ、身に纏う。新しい世界に一歩、進んでいこう。
「秋晴れ」
高く澄んだ青い空
紅葉の進んだ色とりどりの山
展望室から眺める街並み
美味しい果実
積読からそっと抜きとる本
丁寧に淹れたミルクティー
ささやかな幸せ
ー秋晴れー
暖かそうで冷たい秋日和と
冷たそうで暖かい
ほんのり赤く染まる
私と君の手の重ね合わせ
共に、風に任せて
おちゆく
木の葉が色付き始め
金木犀の甘い香りが
何処からともなく
風に運ばれてくる
涼しくなった風に乗って
滑るように蜻蛉が横切ると
寝そべっている猫が
ちょっかい出そうかと横目で見てる
暖かな日差しに当たってる猫は
お昼寝の方が大事なようだ
平和な一日
あと少しすれば
また寒さ厳しい冬が来る
「秋晴れ」
#秋晴れ
このところは景色を眺めて
ホッと一息つく暇が無かった
夜風が一段と涼しくなっていて
ふらっと立ち寄ったファミレスのメニューで
秋の到来に気付かされた
カーテンを閉め切った部屋で朝から仕事
急な呼び出しで家を出た
駅までの道がやたら速く感じたのは
きっと秋晴れの爽やかな天気のせいだ
『秋晴れ』
「なんだか秋って切なくて尊いですよね。」
長かった夏の空のあれだけ鬱陶しかった快晴をまたすぐには見れないなんて
私は夏、好きですよ。でもそれ以上に秋が好きなんです。
言葉に出来ないほどのどこか寂しい想いが大好き
誰も気づかないあの優しい温もりが大好き
苦手な「冬」の心構えをしないといけないのが大嫌い
何もない平凡の日々が退屈なのが大嫌い
だから好きなの。今日のこの晴れもきっと私に用意してくれたもの
その全てが尊いから私は秋が大好きだって気付きました!
ただ、年々薄れる秋の存在が、夏に侵食されていく秋が嫌いだ。
作品No.201【2024/10/18 テーマ:秋晴れ】
白く大きな入道雲から
小さな羊雲や鱗雲に変わった
ような気がする
この島にも確実に
〝秋〟が訪れているようだ
晴れよりも 雨の方が多いけれど
その鳴き声は消えた
木にも地面にもいなくなった
かわりにイチョウが舞い
鈴虫が躍り出る
蝉の鳴き声は消えた
木にも、地面にも、いなくなった
かわりにイチョウが舞い
鈴虫が躍り出て
蝉は幕引き一礼をした
「夏はおしまい」
「秋を連れてきてくれてありがとう」
「そして冬へ行っておいで」
秋晴れは、最も飛行機が
美しく見える空である。
飛行機だけではない。
鳥や
雲や
夕日や朝日
全ての生き物たちが美しく輝いている。
朝、早く起きて外を散歩すると大きな木の下に
落ち葉がちらほらいる。
それを踏むと「クシャァ」「バリパリ」
と音がする。
少し楽しくなる。いい音が鳴りそうな葉をかぎ分ける。
秋は、どんどんどんどん迫ってくる。
世界のあらゆるものが美しく見えて来る。
私は、いつか秋に輝く全てのものを
この目におさめたい。
爽やかな風に吹かれて揺れているススキ野原にきみとふたり
「秋晴れ」
ウォーキングに行く時は
坂道を登って行く
ここは山を切りひらいた住宅地
ゆるやかな坂道が続く
何もないところで
ひとり立っているように
ここでは空が大きい
雲も月も星も
のびのびしている
私は坂道を登る
顔を空に向けて
秋晴れとは言えないが
ずいぶん涼しくなってきた
秋晴れ
今年は天気にイライラしてばかりだ
人生上手くいってないのでしょうか
それでもやっぱり
天気が悪いんだと思うな
金木犀の香りでぬか喜びさせやがって
パツンっとためらいも無く爪を切る部屋の窓には秋晴れの青
「秋晴れ」
最近は雨が多く、爽やかな秋晴れというのは少ない。
早くいつもの秋晴れを眺めたいと思う、今日このごろだ。
秋晴れの美しい青の色は、高校の修学旅行で行ったセントーサ島の空を思い出す。
旅行中はずっと快晴で、爽やかな青空が広がっていた。
観光であちこちを巡ったのだが──何故か一番の思い出は、友達と海で駄弁ったことだ。
二人で白い砂浜に文字を書いて、波が文字を洗っていくのを眺めたり──。
エメラルドブルーの透き通る波に小魚を見つけたり──。
そんな、一見取るに足らないような思い出ばかりが鮮やかに蘇ってくる。
不思議なものだ。
その友達とは普段から本の貸し借りやお喋りをする仲であったけれど、その海での何気ない事の一つ一つが、私の琴線に触れたのかもしれない。
美しい景色の中にいる友達の笑顔を思い出すだけで、幸せな気持ちになる。
かけがえのないものとは、きっとこういうものを言うのだろう。
今度、秋晴れになったら出かけてみようか──
大切な人を誘って
あの青い空が広がっていたなら、
何処でも幸せになれるから。
その為に、先ずは行動…というか、連絡しなくては何事も始まらない。
お誘いの文章はそうだなぁ
「一緒に旅行しませんか?」または「一緒に思い出を作りに行きませんか?」も捨てがたい…。
あぁ、これはどうだろう?
「かけがえのない思い出を一緒に作りに行きませんか?」
何度思い出しても色褪せない思い出…。
素敵だと思ってくれたら嬉しいな。
それから話をして、すり合わせして、色々な手順を踏んで行こう。
物事は空想だけでは叶わず、現実で実行して初めて叶っていくのだから──
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秋晴れ