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最近は雨が多く、爽やかな秋晴れというのは少ない。
早くいつもの秋晴れを眺めたいと思う、今日このごろだ。

秋晴れの美しい青の色は、高校の修学旅行で行ったセントーサ島の空を思い出す。

旅行中はずっと快晴で、爽やかな青空が広がっていた。

観光であちこちを巡ったのだが──何故か一番の思い出は、友達と海で駄弁ったことだ。

二人で白い砂浜に文字を書いて、波が文字を洗っていくのを眺めたり──。

エメラルドブルーの透き通る波に小魚を見つけたり──。

そんな、一見取るに足らないような思い出ばかりが鮮やかに蘇ってくる。

不思議なものだ。

その友達とは普段から本の貸し借りやお喋りをする仲であったけれど、その海での何気ない事の一つ一つが、私の琴線に触れたのかもしれない。

美しい景色の中にいる友達の笑顔を思い出すだけで、幸せな気持ちになる。
かけがえのないものとは、きっとこういうものを言うのだろう。

今度、秋晴れになったら出かけてみようか──
大切な人を誘って
あの青い空が広がっていたなら、
何処でも幸せになれるから。

その為に、先ずは行動…というか、連絡しなくては何事も始まらない。
お誘いの文章はそうだなぁ
「一緒に旅行しませんか?」または「一緒に思い出を作りに行きませんか?」も捨てがたい…。
あぁ、これはどうだろう?
「かけがえのない思い出を一緒に作りに行きませんか?」
何度思い出しても色褪せない思い出…。
素敵だと思ってくれたら嬉しいな。
それから話をして、すり合わせして、色々な手順を踏んで行こう。
物事は空想だけでは叶わず、現実で実行して初めて叶っていくのだから──
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秋晴れ

10/18/2024, 2:09:48 PM