『秋晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雲ひとつない青空
ちょっと肌寒いくらいの風
秋っぽくなってきた
前を歩くきみの足取りも
ゆっくりになって
のんびり散歩ができるようになった
今日は秋晴れ
これから一緒にどこにいこうか
秋晴れは美しい。
朝焼けに夕暮れ。少し小雨が降ると虹も見える。
雪景色も綺麗だけど、秋晴れも悪くない。
秋晴れは少し切なくなる。だって、秋が終わるのは
あまりにも早すぎて、一年の終わりをひしひしと
感じるようになるから。
他の季節は長いのにね。
お題「秋晴れ」
今日は肌寒い、秋晴れの日だった。秋は、季節の中で1番好きだ。暑すぎず寒すぎず、ちょうどいい気温だし、紅葉が綺麗だから。でも、秋は花粉の季節でもあるから、困るな。
まるで早送りのドラマのように過ぎていった、あの秋のからっとした澄んでいて冷たい空気の思い出に浸っていた。
─秋晴れ─ #98
書けない
秋晴れの日の出来事だった。
たしか道端に子供用の靴が片方だけ落ちていて、誰かが雨に濡れない場所へ避難させていたことを覚えている。
幾度となく見たことのある光景ではあったが、実際に落とし物を雨から避けられる場所へ移動させている人を見たことは無かったので印象に残っている。
*
僕は初めて付き合った女の子から別れを切り出される最中だった。ショックとも衝撃とも違うなにかだった。
今まで経験したことのない、少なくとも今まで生きてきた経験のなかには無い気持ちだった。
家に帰り辞書をめくっても、どこにも近い言葉は載っていなかった。
どうやって家に辿りついたのか、きちんと信号機を守ってここまで帰って来られたのか覚えていなかったことと、彼女が言うことを聞き逃さないように必死になっていたこと。とても同じ日に起きた出来事とは思えなかった。
彼女が別れ話を切り出すとき目にとまった、もみあげにある見知らぬ小さなほくろが、新しい季節を告げていた。
僕はそのほくろをただ見つめていた。
彼女は、身体の特徴を細胞から変えて新しい彼女になっていくのだ。
僕が目を瞑って眠っているあいだ、見えない場所でも月が浮かぶように、僕の知らない場所で確かな変化は起き続ける。
それはとても穏やかで静かな時間だった。
*
僕は自分の知らない場所で起きている確かな変化に怯えていた。
しかし残念ながら僕でさえ自分の知らない場所で、見えないながらも確実に変化しているのだ。
机の上に置いた辞書の表紙を意味もなく撫でた。
片方だけ落ちていた子供用の靴が持ち主の家族に拾われる場面を想像する。
気がつくと眠くなってきたのか、そのまま寝た。
深い眠りが僕の身体をあたため、夜の空気が落ちてくる音に全身を預けた。
まさに今日の事だろ!って思ったけどさすがに今日は夏日でしたね。秋晴れと言うともっとこう、肌寒い空気を吸い込みながら見上げる、色の薄い青空みたいなものを想像していたけれど、最近は温暖化のせいで肌寒いの部分がなかなか来ない。小さい頃は落ち葉を踏みしめながら秋の乾いた空気を吸って吐いて、羊雲を見ながら学校から帰ってきていたものだった。あの時に戻れるのなら、もっと秋晴れを堪能しておけばよかった。
涼しい風が吹いた
空は晴れ渡っていた
どこまでも広かった
あの日
一年前のあの日
ここで見た景色は
もっと暖かかった
希望があって
賑やかで
でも…
今は
少し肌寒い
何故か暗い
晴れてるんだよ?
どこまでも美しく
雲は一つも無いんだ
秋晴れ
オーバーサイズの半袖とパツパツのハーフパンツを着た君の前髪が風に揺れた。
「さむっ。」
そう言って両手に大きなソフトクリームを持って小走りで来た。
寒いんちゃうんけ笑
って感じなこと言いながら日向でソフトクリームを頬張った。
冷たくて寒いけどやっぱ君と食べるとなんでも美味しい。
食べてるとだんだん日陰が近づいてきた。
「はよあっち行こ!!凍死してまうで!」
1人でヒヨコみたいに走っていく。
ほんま可愛ええなぁ、
また風吹く。
ついに秋か。
ずっと君と食べていたいな。
まだ太陽の熱が残る
ただ、普通の1日。
なんてことない
木の葉色づく今日の空
【秋晴れ】
うろこ雲
無数の魚が跳ねてできた飛沫
青のもっと奥をぐんぐん泳いで 知らない国までいくんだろう
キラキラ光る背びれをつかんで
わたしもいつか、きっと行き着く。
…『秋晴れ』
【秋晴れ】
ジューンブライドって六月だけどさ。日本の気候的に秋に行われてるらしいよ結婚式。晴れが多いのと過ごしやすいからだって。小話だからぶっちゃけ真相は知らないけどね。縁ないし。クラスの男子にさー結婚したくなる男なんていないもん。早くね?今はそうかもねー。やはり、独身貴族が正義か。女でも貴族でいいでしょ。知らないけどさ。そんな事より近所で?落ち葉集めしてて?焼き芋焼こうとしてる?マジ?行く行く。結婚話より目先の美味しい話でしょ。大人じゃないもーん未来設計なんか知らないね。
蒼天を謳うには秋は澄みすぎて物悲しくなる前に話そう
題-秋晴れ
15両編成の電車が気持ちいいジョイント音を響かせ
ながら、 早川駅 〜 根府川駅 を 走行中だ。 海がとても
綺麗だ 鮮やかな青、太陽の光、 この景色が1番好きだ
そうだ、俺はグリーン車からこの景色をよく見ている
秋晴れの日 海を眺めながら グリーン車で食べる
駅弁は普段よりも美味しく感じて、つい食べ過ぎて
同行人に怒られてしまうが許して欲しい。不可抗力だ
そうだ、こんな穏やかな秋晴れの日は 海に行って
砂浜を走って、クタクタになった体にポカリスエットを
注入して、母親が握ってくれた鮭おにぎりを食べたい
そんな、何気無い日が意外と好きだ。
「秋晴れ」
私の好きな秋。金木犀のいい香りが漂ってくる。
私はこの匂いが何よりも好きだ 。
学校終わりの登下校中に金木犀の香りが漂ってくる
疲れが一気に吹き飛んだような感覚を覚える。
登校中も漂ってくる。落ち着いた空間に包まれながら
今日も1日頑張ろうと思えるんだ
忘れたくても忘れられない
…ほんとうは
覚えていたい この胸に
でもね…
最近紅葉が見られるようになってきました。朝起きて外を見ると赤茶色い景色が大きく広がっています。朝外を出れば紅葉を光が照らします。真っ青な空。渋い葉の光。少し肌寒い感覚。これが秋晴れなのだと知らされた気がします。
【最高の景色】
見上げると、色んな国の国旗が見える。
背景には秋晴れの青。
私はしっかりと息を吸い込み、手に持っている緑色の旗をぎゅっと握りしめた。
―――――――――――――――――――――
遡ること2ヶ月前。
私たちは体育館に集められ、先生からあることを言われた。
「小学校生活最後の運動会は旗ダンスをします」
旗ダンス、聞き慣れない言葉だ。
首を傾げる私たちに、先生はあるビデオを見せてくれた。
先生たちが曲に合わせて踊っているビデオ。
これを見本にして私達は練習するらしい。
「みんなで、最高の思い出にしようね!」
その日から、運動会の練習が始まった。
フリだけでなく、集団での動き方を練習した。
いわゆる「集団行動」というやつだ。
先生曰く、上から撮影すると凄く綺麗に見えるらしいのだ。
しかし、これが難しい。
列と列がぶつかり合うのは日常茶飯事、
かなり難しいのだ。
友達と休み時間に自主練習することもあった。
お互いに教えあったり、分からないフリは一緒に先生に質問した。
「熱心にやってるなあ!」
と先生に言われ、何だかとても嬉しかった。
10月初め。
初めて運動場で通し練習をした。
2時間やったけど、全然ダメだった。
フリがピシッと揃っていない、
集団行動が整っていない。
「あと2週間しかないんだよ!?」と先生が言う傍ら、
「なんかめんどくさいよね」
「別にどうでもよくない?」と話している声が聞こえた。
それからの練習も、皆の心は中々揃わなかった。
みんなどうでもよくなっているのだ。
最初は「最高の思い出を作るぞ!」なんて意気込んでいたのに。
私もどうでもよくなってきた。
そんな時、去年の小学6年生のパフォーマンスをビデオで見せてもらった。
音楽がかかった瞬間、一瞬にして空気が張り詰めた。
揃った動きに美しさを感じた。
感じたことの無い熱があった。
私だけではなく、みんなが息を飲んでいた。
それからの練習は、雰囲気が変わった。
今まで常温の水のようだったのに、今は喉ごしのよい冷水みたいだ。
「あと1週間」と先生が言う傍ら、
「やばい、緊張するなあ」
「大丈夫だって、」と話している声が聞こえた。
運動会前日、最後の練習。
みんなが息をそろえて、心を1つにした。
大丈夫、フリなら覚えてる。
動きはしっかりと頭に叩き込んだ。
旗をぎゅっと握りしめた。
音楽がかかった。
私達は、汗が頬を伝うほど必死に踊っていた。
―――――――――――――――――――――
当日。
本番前。
もう喋ってはいけない。
みんなが見てる。
お父さんもお母さんも、下級生も。
私は緊張している。
手がプルプルと震えているのを感じる。
見上げると、色んな国の国旗が見える。
背景には秋晴れの青。
ああ、私は頑張っている。
私はしっかりと息を吸い込み、手に持っている緑色の旗をぎゅっと握りしめた。
これから、最高の景色を見る。
もう2度と見れない景色を。
「秋晴れ」
秋晴れ。
紅葉とイチョウが風で舞う。
きれいだと私は、思った。
これほど透き通った秋晴れならば、言葉をいくら濁したところで全て伝わってしまいそうだった。だから端的に「好きです」とだけ言った。遥輝が申し訳なさそうに笑ったとき、答えはわかってしまったけれど、しっかり終わらせるために、返事を最後まで聞いた。
「そこのお嬢さん、一緒にお茶でもどうかな?」
校門を出て少し歩いたところの、誰も寄らない図書館に置いてある塗装の剥げた赤のベンチからおどけた声をかけてきた親友は、赤縁眼鏡を下げて、上目遣いで私を見ている。キザったらしく組んだ脚に軽く蹴りを入れて隣に座った。
桃華は項垂れ続ける私の頭をくしゃくしゃと撫でていた。30秒くらいした後、撫でるのをやめたから、もっと撫でろと言ったら少し延長してくれた。
「学校終わってからずっと図書館いたの?」
「そう、1冊読み終えちゃったよ。部活、長かったね」
「新チームなってから、少し厳しくなったよ。男子も先生変わって練習キツイみたい」
「そうかぁ」
桃華は目を細めて空を見ていた。視線を追うとアキアカネが1匹。少し遠くには群れがいたけれど、そこに戻る気はなさそうだった。
「私、もう少し潔くいれると思ってた。遥輝が私のことを好きじゃないことくらい、とっくに分かってたんだから。諦めるため、だなんて言い訳して、心の奥では期待してるくせに。玉砕してもまだ好きだもん私。無様だぁ」
溢れた涙がジャージをじわりと濡らした。涙が熱い。うえぇ、と嗚咽しながら、必死に自分の思いを話していた。何を話したか、自分でもよく覚えていないけれど、桃華は優しく聞いてくれた。
たくさん話して、たくさん泣いて、少しスッキリした頃には、もう夕焼けは半分もなくなっていた。
「ああ、もう暗いや。ごめんね、こんな時間まで」
「いいよ。そのために待ってたんだから」
桃華は階段下の自転車置き場から、黒のママチャリを引っ張り出して跨った。不敵な笑みでこっちを振り返る。
「駅まで乗ってく?」