『私の日記帳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誰にも見られてはいけない
どうにもならない感情を吐き出す場所
毎日上手く生活している
避けられる波風は自分が我慢すればいい
誰にも期待せず
見返りも求めない
ただそこで自分の役割を果たして1日が終わる
毎日流れる無責任なニュース
平等だなんだと言われて何ができる
間違ってると皆分かってる
真実は大きな力に隠され 押し潰される現実
僕に何かを変える力はない
それでも生きるために
書き出せ 吐き出せ
僕は自由だ
~私の日記帳~
日記ってな、続かへんのんよ。
単に面倒臭いってのもあるんやけど、何よりも、そんな毎日毎日書くことある?ってなって。
せやから、日記ずっとつけてますって人、ほんまに尊敬する。
この日記帳もな、買うたんえらい前やねんけど、ほら見て。書いてあんの、ものの3〜4ページやで。ま、自慢げに言うことやないねんけど。
イヤなこととかツラいことがあった時だけ書こうかなーってしたら、愚痴と呪いのオンパレードになって閻魔帳みたいになってまうし…。
ほんま、なんなん。
日記なんて書くもんやないな!
○月△日(✕)
―――今日の日記
#54【私の日記帳】
【私の日記帳】
新年が始まる。気に入ったノートを買って、早速、新年の抱負を書く。
新年度が始まる。可愛らしいノートを見つけ、新年度の抱負を書く。
そんなことを繰り返す、私の日記帳は、いつも3ページしか埋まらない。
そして、また、環境が変わり、日記を書いてみようと決意する。シンプルなノート。あまり書き込まなくていいように、書くスペースが少なめのノートにした。
数ヶ月後。日記帳にはホコリが溜まっていた。
私の日記
今日も今日とて、良いことがあった。
雲がハートに見えたり。
面白いね。
【短編】幸せな彼女が愛するヒマワリ畑の秘密
ヒマワリへ朝一番に水をやり
手入れをするのが、この夏の彼女の大切な日課です。
都会から少し離れているけれどそんなに不便ではない、緑の多い住宅地で彼女は暮らしています。
子供には恵まれませんでしたが、夫と2人で穏やかな幸せを紡いでいるようです。
この家の庭には、彼女が15年かけて育てたささやかなイングリッシュガーデンがあり、一見ランダムに見えるけれど、考えて植えられている夏の宿根草たちが咲き繁り、涼を与えています。
そんな庭の一角に、今年は小さなヒマワリ畑が登場しました。傍目から見ると、この庭には唐突すぎる存在ですが、彼女はこの小さなヒマワリ畑がとても気にいっている様子で、この夏は付きっきりで世話をしているのです。
今朝もヒマワリへ水をやりながら
ボソボソと彼女が呟いています。
今日も暑くなりそうね
さぁ、たっぷり召し上がれ
冷たくておいしいでしょう
本当にきれいに咲きましたね
あなたのおかげです
うふふっ
そうしているうちに、
「あらあら?」
彼女は水やりホースの水を止めて、しゃがみこみました。
よく見るとヒマワリの根元に
衣服の一片のような...
そして、
朽ち果てそうで朽ち果て切れない風情をした
人の指...
そんなものがチラリチラリと土からはみ出しています。
「寝相の悪い人ですね。
でも、そんなところも大好きですよ」
彼女は微笑みながら素手で土を集め丁寧にかぶせて根元を盛り直しました。
「さぁ、これで大丈夫!」
満足そうに彼女は立ち上がると
また、呟き始めます。
こんなにきれいに咲いたけど
夏が終わったらどうしましょう?
何か別の花を植えた方がいいのかしら?
ねぇ、あなた、どう思う?
ヒマワリに問いかけると
夏の終わりの気配を混ぜた風が吹き
ヒマワリが頷くように揺れて応えました。
そうね!何か次のお花を植えましょう!
彼女は水やりホースを片付けながら、楽しそうに家の中に入ってゆきました。
庭ではもうすぐ季節を終えるヒマワリが哀しそうに風に揺れています。
せっかく紡いだ幸せを
ひとときの感情で壊してしまった彼女を
それを忘れたふりを続けていることを
哀れだと、揺れています。
<終>
#シロクマ文芸部
お題「ヒマワリへ」から始まる小説
コレに書いてあることは全部
私がシんだ後に見せるためにある
シんだ後に見て悔やんで欲しい
シんだ後に見て絶望して欲しい
母といじめっ子達へ
私の日記帳。
【私の日記帳】
「知られたくない秘密は言葉にしてはいけない」
口に人差し指を当て、彼は勝ち誇ったように笑う。
手には〈日々。〉と題された大学ノートがある。
いや、「飲み物取りに行った隙に家探しすな」
ノートを取りあげ、埃をはらうように表紙を叩く。
無論、毎日書いているので埃など被っていない。
「ちょっとー、その態度は失礼じゃないですかー」
「失礼なのは君の行動ね」好奇心旺盛な思春期男子か。
頬を膨らませて抗議する、自称・良い子の二十三歳児。
「まさか読んでないよね」疑いの目を向けた。
あまり時間は無かったと思うが、念のため確認する。
「読んでないですよ、全然」わざとらしい棒読み。
つい先ほどの彼の発言を思い出す。
『知られたくない秘密』ってなんのことだろう。
読まれて困るようなことを書いた覚えはない。
それっぽいことを言っただけか、と勝手に納得する。
今日の目的だった勉強会を終えて、彼は帰っていった。
勉強会と言いつつ、ほとんど話していた気がするが。
一人になれば、いつも通り。夕飯を食べてお風呂に入る。
寝る前にノートを開き、書きたいことを綴っていった。
最後のページが埋まり、なんだか達成感を覚える。
日々の些細な出来事を書き留めるようになって約一年。
ノートの冊数もそれなりに増えてきた。
どんなこと書いたっけな、と軽い気持ちで読み返す。
このノートは、ちょうど今日、彼が手にしていた物だ。
最初から読み進めると、馴染まない文字を見つけた。
〈一緒に過ごすと楽しい〉に矢印を向けて〈俺も〉って。
やっぱり読んでるし、独り言に返事をするな。
死が、ポケットに入っている。
死を、ポケットに入れて歩くんだ。
良い事があった
妻の機嫌が、今日は良いよ。
笑って仕事ができた。
カッコいい車が走り去るのを見た。
お弁当のおかずが、いつもより一品多かった。
ふと見上げた空は、少し澄んで見えた。
今日は、死に向いている。と思えた。
イヤな事があった。
寝坊をした。
朝から大雨だった。
キレイな足首に見とれていたら、つまずいて転んだ。
偉いさん、今日は休みの予定なのに、変更して出勤してきた。
足の小指を、しこたま打った。
妻は、一日中ため息しか出さない。
ははははははは。
今日は、死に適している。と思えた。
普通の日もあるもんで。
何もない。
良い事もわるい事もなく、とても普通。
平凡な一日。悪くない。
明日も、生きよう。と思えた。
たぶん、死に対して良い日和だ。
今日は、もってこいだ。
ピストルがあるなら、きっと。
口にくわえる位の事もしていただろう
おっと、その前に
大好きな映画を大音量でたれ流してるモニターに銃口を向けよう
良い事も悪い事も、全てを捨てたらきっと。
きっと、死にちょうど良くて、
きっと、明日も生きている。
死を、ポケットに入れたままで。
ある日母親が亡くなった
女で一つで私を育ててくれた母親が
遺品の整理をしていた際に見つけた一つのノート
そこには私についてのことが書いていた
「私が生まれたこと」
「私が初めて歩いたこと」
「私が小学生になった時のこと」
「私の就職先が決まった時のこと」
これは、私が生まれてから母が書いていた
『私の日記帳』
きょうはあたしのたんじょうびです。しゅんくんがあさにうちにきておはなをもってきてくれました。あたしのすきなピンクいろしたおはなでした。しゅんくんにありがとうといったら、どおいたしましていわれました。おかえしにおとといママとやいたうずまきのクッキーがあまってたからあげたらおいしそうにたべてました。しゅんくんだいすき。おっきくなったらしゅんくんとけっこんしたい
「うわぁ……」
部屋を片付けていたら見つけた赤い手帳型の日記帳。クローゼットの奥のほうに落ちていた。当時、このお洒落なデザインのノートは父が東京に出張に行ったお土産に私に買ってきてくれたものだった。この時の私は5歳前後。何を書こうか考えて、日記帳にすることにした。けれどページ数がまあまああるのに最後まで書ききることはなかった。年齢も幼かったから途中で放棄してしまったのだ。だから書いてある日記の数は10日分ほどにしか満たない。何も書いてないページは、少々色褪せて真っ白ではなくなっていた。
「なつかしいなぁ」
と同時に物凄い恥ずかしさも感じた。記念すべき1ページめ。どうやら誕生日だったらしい。当時の私はこんなふうに思っていたのか。その時の記憶は正直言って思い出せないけど、きっと幸せな誕生日を送っていたに違いない。それは、20年経った今も変わることなく。
「何してんだよ」
いつの間に帰ってきたのか、ドア付近に彼がいた。もしこれを見せたらなんて言うだろうか。きっと驚き半分笑い半分ってところだろう。でも、これはこのまま大切にしまっておこうと思う。私の秘密の恋心は誰にも見せないんだ。たとえあなたでも、まだもう少し秘密にしておこうかな。そっと閉じて、日記帳は引き出しの中にしまった。
「おかえり駿くん。夕飯何食べたい?」
「任せる。それより、これ」
「うわあ」
彼が後ろ手に持っていたのはピンクの薔薇のミニブーケ。おめでとう、という言葉と共に私に差し出してくれた。
「ありがとう」
初恋の人は今、私の旦那さまになりました。そして今でも誕生日に花をくれます。20年前の私に何か伝えられるのだとしたら、無事に幸せになってるよ、って教えてあげたい。この幸せよ、どうかこの先も続きますように。
私の日記帳
日記帳は、私の喜怒哀楽を知っている。
友達や家族との思い出は1日分に書ききれないくらいの喜びをたくさん綴り、人生が行き詰まりどうしようもなく悲しい時はその思いをぶつけた。
ふと、あの時何を考えていたか気になり日記帳を開くと今の悩みを解決するヒントが見つかることがある。
日記をつけ始めて今年で3冊目に入るが、今日書いた記録は遠い未来の自分の道標になるのかもしれない。
だから今日も私は日記帳を書く。
つらつらとその日の出来事を文に認める。
私の経験も想いも、全てが記されたこの日記帳。
誰にも見られたくないのは当然だけれど。
あの人に言えないこの気持ちが。
いつかこの日記帳におさまらなくなって。
溢れ出してしまうのだけが心配だ。
【私の日記帳】
『私の日記帳』
私の日記帳のはずなのに、
書いていることは貴方のことばかり。
こんなこともあったんだ
そう書けるのも今のうち
もう要らなくなってしまうでしょう?
だって、必要なことは思い出すから
その都度ね
だから今のうちに
綺麗なノートに
お気に入りのペンを走らせておきましょう
“私の日記帳”
私の日記帳には誰かが住んでいる。オカルトじみているとは思うけど、私が何かを書き込めば、次に開いたときに誰かが書き込んでいるのだ。例えるならば赤ペンしてくれる先生みたいな、日誌に書いた感想に先生がまた感想を書き連ねるみたいな。
字を見るだけでは女性みたいだけど、年は私よりも下な気がしている。丸っこくて可愛らしい字なのだ。
「あなたは誰?」と書いてみたことがある。
そうしたら、【私はあなた】と返ってきた。でも私はこんなふうに書いたりはしない。
「ドラマでよくある多重人格みたいな?」
【やっと気づいてくれたね、寂しかったんだよ】
「いつから?」
【いつからいるのかってこと?それなら中学あたりから】
…私どうしてこうなったんだろう。
41.『私の日記帳』
私の日記帳
1日ひとつは良かったことを書く。
そう決めて書き始めた日記帳。
だが、私の意思は弱いもので。
いつしか出来ていたのは、遺書だった。
何年か前の日記を読み返していた。どんなに
忙しい日も、1行だけはと書き続けていたものだ。けれど、ある月のある日。そこだけに存在する空白の出来事は、何も書かれていないからこそ、今でも鮮明に思い出された。
空白を見つめる瞳は暫し昔日の記憶に支配されて、側からはどこかぼんやりしているように見えたことだろう。ひとたび目を閉じれば時間は再び今へと戻り、寂寥とも旧懐とも言いがたい心地が胸中に渦巻く。確か、ささやかな日々を忘れぬようにと始めた日記だったけれど。今でも楔のように残るのは、綴られなかった──綴れなかった、その日なのだ。
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私の日記帳
日記というものを私は書かない。昔書いていた時期もあったが、あまり続かず、それ以来まったく書いていない。
あの頃の日記帳はとうに処分して手元に無いが、たとえあったとしてもあまり読み返す気にはなれないだろうと思う。
今思うと若い日の、言うなればエネルギーを、ほとばしるのにまかせて書いていたような気がする。当然そこにはポジティブなこともネガティブなことも、「ナマ」のまま書き連ねていた。
その「ナマ」な自分の意識を顧みることは、今の私にとっては、あまり嬉しいこととは思われない。
単純に言えば気恥ずかしくてたまらないのだ。
だから、今もこれからも、日記を書くことはしない。「ナマ」の自分をさらすことで、後々まで身悶えするような気分を抱えてしまうことを、その後の生きる過程で思い知ったからだ。
とはいえ、こうして文章を書くこと自体、日記のようなものではないかとお考えの向きもおありだろう。でも大丈夫。こういう文章ならば自分の基準に照らして問題はない。ちゃんとフィルターは通している。
暇にまかせて探し当てたこのアプリ、これが初の投稿になる。
まだまったく様子がわからないが、とりあえずしばらく使ってみようと思う。文章を書くことそのものは嫌いではないので。
どれくらいの方に読んでいただけるのかわからないが、どうぞよろしくお願いいたします。
[私の日記帳]
私の日記帳にはいつもマイナスな事が書いてあって
それはまるで過去の思い出に浸るようで
遺書のようで
人に共有はできない日記帳
私の日記帳
毎日続けばいいのに なんて
できるわけない そんなわけもない
日記帳に残された あなたのインク擦れてて
儚くて 消えそうな
あなたに重なっているみたい
私に興味なんてないでしょ? それならこんなことやめなよ
それでも続けるなら 付き合うわ
私の日記の下にある
あなたの言葉 私に響く
あなたの言葉 私を喜ばせる