『私の日記帳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
中学生の頃
初めて自分の意志で日記を書き始めた
少女の頃の拙い文章
14歳の時
初めて好きになった人
「交換日記しよう」って言ってくれて
毎日 想いを書いた
ずっと続くと思っていた恋が終わった時
交換日記にどんなことを書いていたのか
記憶から消えてしまった
高校生の頃も
就職してからも
ずっと ずっと
その時の想いを綴っていた
私の日記帳は
私が生きてきた軌跡
一昨日妹が星になった。
お母さんとお父さんに聞いたら急に倒れたと言われた。
大好きだった妹。
どうして急に。
妹の遺品整理をしていたら、日記を見つけた。
1月 日
たのしいな。
すごくたのしいな。
けど、おこられちゃった。
てがいたいよ。
1月 日
たのしいな。
すこしつかれた。
けど、まだまだ頑張らなきゃ。
てと足と体中いたい。
短い文ばっかり?
どうしてだろう、妹は日記書くの好きなはずなのに?
次のページを見てみると。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いお父さんお母さんごめんなさいごめんなさいごめんなさいいやだいやだもっと頑張るから許してください。
私はもう一度前のページを見た。
縦読みだったのだ。
たすけてと、何度も、私は気付けなかった。
大好きだった妹は親から虐待。
気付けなかった。
1月☓日『私の日記帳』
最初は見ているだけだった。
友達と楽しそうに笑っていたり、意外と字が綺麗だったり、教科書に隠れてパンを食べていたり。
思わずクスッと笑ってしまうような、君の些細な仕草や、選ぶ言葉のセンスを、日々綴っていた。
その記録は少しずつ変化していく。
目が合うようになり、挨拶を交わすようになり、連絡先を交換し、毎日おやすみと送り合う。
毎日記録していたから、些細な変化に気付けたような気がする。
君がこっちを見ている時間が増えたとか、一緒に帰るようになったとか、漫画を貸すようになったとか。
ただ見ているだけだった日々が変わっていく。
そうして今年最後のページには、ツーショットの写真を添えた。
ムービー
始まりから終わりまですでに書かれていて
走馬灯が映し出す光の束が今だとしたら
随分優雅な最期だと思う
それで良いと思う
※私の日記帳
114
私の日記帳はいつも同じことしか書いてない
楽しい事も嬉しかった事もなんの感情もない。
たった一言
消えたい…。
日記帳は毎日付けるから日記帳というのだろう。
でも、私の日記帳はとても気まぐれだ。その日一日のことを書き記すから、嘘はついてないけど。
私はいつも、日記をつける。
誰かに見られたくないから、引き出しの1番下に隠している。
私は、生まれてから一度も外に出たことがない。
でも、窓はあるから、陽の光は毎日浴びてるし、開けることもできるから、風もはいってくる。
でも、外にいる気がしない。
中だから。
そして、毎日の楽しみが日記を書くことになった。
私は残り少ない命だから、安静にしてないと、長く生きられない。
お父さんやお母さんを悲しませたくないから、安静にしなきゃならなかったけど、お医者さんが正直に話してくれた。
私は、安静にしててもしてなくても、もうあまり日数は残ってないらしい、と。
そして、私は安静にしてなくても同じなら、外で遊んでもいいのではと思い、こっそり部屋を出た。
初めて外に出た。
風が気持ちよくて、陽の光を真上から浴びて、大きく息を吸って吐いた。
木に寄り掛かって上を見た。
木漏れ日が眩しかった。
その時、ふっと地面に頭がついた。
目が覚めたら、夜だった。
そして、お父さんとお母さんがとなりにいた。
すごく泣いてて、あ、もう逝くんだとおもった。
でも、もう、悔いはない。
でも、名残惜しいな。
お父さん、お母さん、大好きだよ。
これが、私の日記帳。
私の日記帳を見ては駄目。
彼女はそう言って僕に日記帳を渡した。
なら、渡さなければ良いのに、と思ったけれど、そんな彼女は留学先の国で事件に巻き込まれ、とう二度と帰ってこない。
残ったのは、彼女が見ては駄目、といって渡してきた日記帳だけだ。
彼女を亡くしてから数日後。僕宛に一通の手紙が届いた。それは外国の封筒でそこに書かれている筆跡を見れば彼女からの手紙だと、一目で分かった。
その封筒をそっと開け、中から手紙を取り出し、折れているのを開いてみる。すると、ある一行の分だけ、書かれていた。
”日記帳。私が帰国したら、見ても良いよ。
大好きっ!“
「……何だそれ、……それじゃあ僕は二度と日記帳を見ることができないじゃんかっ……
」
けれど、この日記帳に何が書いてあるのか、何となくこの手紙で分かった。
このことが書いてあるから、彼女は日記帳を渡しても、見ては駄目、といったんだ。
「ばーか。僕だって思ってたんだ。帰国したら、気持ちを言おうって、伝えようって…」
涙が一粒、二粒、一粒、と絶え間なく落ちていく…。
「僕だって、大好きだよ、大好きだったよ」
僕は静かに、彼女からの手紙を元に戻し、日記帳と共に机の引き出しに入れた。
ずっと、忘れないように。思いをつなげるように。
”大好きだよ。ずっと、ずっと大好き”
『私の日記帳』
廃墟から見つかったこの本の表紙には、『私の日記帳』と書かれていた。
1ページに書かれている内容は、2、3行ほど。
一つ一つの文は、意味をあまり為していない。
~以下は日記の文章~
1日目。(8/1と記載されている)
ここは良いお家だ。
とても良いお家だ。
2日目。
十分にある。
あれは十分にある。
3日目。
外から会話が聞こえてきた。
親が探しているようだ。
4日目。(このページだけ、一部がちぎられた形跡がある。)
も うお うち にいられない。
アノか、た がえ ってく る
裏表紙には、『あのか』と書かれている。7月の終わり頃失踪した子だ。
以降のページは白紙だったはずだ。
いわゆるブラック企業勤めの母親
精神を病んでしまってからは
泣き叫ぶ、自殺未遂、1日中動けない日も
慰めて落ち着いて寝るまで
家族で付きっきりで面倒見る
こっちまで病んじゃだめだし大変なのは母の方って分かってるけど
ちょっとだけ辛いんだよね
8月26日(土) 晴れ
今日はいつもの病院へ行った後、モーニングをしてから帰った。
その後は何してたんだろう……。気付いたら夜だった。よくあるよね、そういうこと。
そうそう。最近、毎日ちゃんと書けている。
大体三日坊主で終わってしまう私がこんなに続けていられるなんてたいしたものだ。なんて、自分で書いたりして。
ひとまずの目標は、これからもサボらず毎日書くこと。頑張るぞ!
こうやって、こんなことを書いているここが、私の日記帳のようなものです。
『私の日記帳』
私の日記帳
日記は書いたことないなー。
そもそも日記の書き方をあまり知らない。
「楽しかったです」や「面白かったです」を淡々と書けば良いのかな。
でも二行三行で終わってしまいそうだな。なんの面白味も感じられないかもって思ってしまう。
あと思うのは、今日はまだ終わってないのにたったの二行三行で終わるほど薄っぺらいものになってしまうのかと考えると何だか切なくなるな。
だから、空想と妄想が大好きです。考えれば考えるほど世界が広がるし、自分を幸せにできるから。
私の日記帳
タイムリーなことに、日記をつけ始めた。
とは言っても毎日書くというより、一週間分のジャーナル手帳に思ったことをつらつら書くというもの。
いわゆるジャーナリングというやつだ。
紙に書き出すことで気づいたもの。
それは『私は体力もないのにあれこれ手を出しすぎて疲れ果てている』という端から見たらおそらく自明極まりない事実の存在であった。
体力がない。
疲れている。
なのに動きすぎるのは、きっと自己肯定感の低下のせい。
趣味も運動もまともにできず、ただ仕事にだけ集中して倒れ伏すように眠る日々は色褪せている。
私がやりたいことは何だろう。
寝てばかりいてもきっとこの焦燥感は消えない。
勉強?
読書?
小説?
悪化した持病のせいで文字を読み返すのがつらい。実はここに投稿する文も、ほとんど推敲せずにOKを押している。
それでも書けなくなるのが嫌で、ここに投稿することでリハビリをしている。
文字をじっくり読める日がくるまで書けないのが情けない。
書きかけの小説の続きが書けないのがつらい。
それでも、いつかを夢見て『書いて』いく。
楽しかったこと、嬉しかったこと、
悔しかったこと、悲しかったこと、
いろんなことが書かれている、私の日記帳。
私だけが知っている秘密があふれている。
折りに触れ、些細なことも書いてきた。
アプリでは、「日記帳」というものがある。
紙のように、かさばらないのが良い。ロックも
かけられるから、見られる心配もない。
時代だな、と思う。手書きをしない時代だ。
でもまあ、今はつけていない日記を再開するとしたら、ペンでノートに書くかな。
私しか知らない、私だけの秘密を。
「私の日記帳」
『私の日記帳』
毎年 新年になると
新しい日記帳を買う
買う前は
書く気満々だけど
買っただけで満足して
結局
真っ白いままの日記帳が
増えていくだけ
そう言えば
小学生の頃
夏休みの宿題の絵日記
ギリギリまでやらなくて
最終的に
母親が書いていた
妄想は好きだけど
現実を文章にするのは
子供の頃から苦手みたいだ
にもかかわらず
私は
今年も 新しい日記帳を買った
そして
相変わらず
真っ白いままの日記帳
ホコリをかぶって
部屋の隅
毎日書き続けることは苦手
だから
毎日心に刻み続ける
貴方を想う 私を
三日坊主と、よく言われた。
そんな私が
子供たちのアルバムに、取り留めのない愛を綴っている。
態度で伝わると言われるけれど。
私は言葉も欲しかった。言葉はいくつ受けとっても、薄くなどならないと思う。
その表情が、全てに重みをくれるから。
だいすきだよ。
愛してるよ。
私のところに来てくれてありがとう。
いつだって、大切におもっているよ。
私の大事な、大事なたからもの。
いくつになっても、私はあなたを。
愛しているよ。どんな時も
思った時に伝えること。そうして生きる私にとって。
今日の気持ちは全て、この気持ちは全て。
唇から、心へと紡がれるのだろう。
「私の日記帳」
雌
虹
蹴
り
雄
虹
は
た
い
て
翔
ぶ
鷺
の
最
後
を
遺
せ
る
手帳が、ないのだ
×/×(◯)
今日はお家の周りをお散歩しました。
最近は暖かくなり、
鳥のさえずりがよく聞こえます。
×/×(◯)
今日はなんだか肌寒く
カーディガンをタンスから出してしまいました。
この季節は季節の変わり目ですので、
体調に気をつけたいと思います。
…
こんなことを毎日書いている。
いつか戻ってくる貴方へ。
お題 : 私の日記帳 #27
私の日記帳
可愛いうさぎの表紙の日記帳を買った。一目惚れだった。
毎日、書き込むぞという意気込みで、レジに並ぶ。
家に帰ってからも、鼻歌を歌いながら、書くのを楽しみにする。
夜、寝る前に日記帳を開く。今日の出来事を書き込んだ。
次の日、夜が来るのが、楽しみになる。夜がくれば、日記帳に出来事を書き込む。
毎日、まめに書き込んでいたが、ある日、風邪を引いた。
寝込んでいるので、書いている場合ではない。
一日、二日、三日もあくと、日記帳に向かう気が起こらなかった。
なんでも書けば良いのだが、段々めんどくさく思えた。
そして、日記帳を書くこと自体がなくなる。フェードアウト。
私の日記帳、数ページだけ書いて、終わってしまった――