『私の名前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題:私の名前
吾輩は猫である。今まで読んできた中でダントツで好きな本だ。一日に一回は読むと決めたのはこの本が初めてだ。
そして、私が小説家になろうと決めた初の本だ。
そして私は見事24歳で小説家デビューを果たした。
だがしかし、私には最強の悩み事がある。それは、名前をなにかにすることだ「ん〜わたしの名前か……わたし…わたし…吾輩?あっ!そうだ!」そして今日から私の名前は
「吾輩は猫である」
私の名前はどこにでもいそうな名前。
母親から本当は違う名前にしたかったと話してくれた。
なのでSNSとかの名前はお母さんがつけたかった名前にしてる。
『私の名前』
「さすがゆりちゃんね、それに比べてゆみちゃんは……こんなことも出来ないの?」
「ほんと、あのころのゆみちゃんはどこに行っちゃったの?」
「お母さんにこれ以上迷惑を________
「おっはよーゆり!」
「あれ、?隣にいるの妹さん?」
「一緒に登校してあげてるのー!?」
「ゆりちゃんやっさし〜」
「ほらー、邪魔ですって、どいてくだいよ〜」
(ドンッ
「っえー、ちょっと当たっただけなのに転ぶとか弱すぎませんかー?」
「双子なのにゆりと全然似てないよねーww」
「わかるー、ゆりはもっと優しくて________
「ごめんゆみ、別れよ、もう付き合ってられない」
「……ほんとどうしたんだよ、最近ゆみらしくないし」
「周りのクラスメイトも言ってるけどさ」
「ほんと変わったよね」
違う違う違う……なんでダメなの?
ゆみはもっと人気で優しくて、可愛くて頭も良くて運動もできる、そう……なんでも出来て……まるで天才で
私じゃだめなの?何が違うの?全く一緒なはずなのに、どこがダメだったの?同じことをしているのに、
「ねぇゆみ!!!!どういうこと?」
「何言ってるのお姉ちゃん、?お姉ちゃんがゆみになりたいって言ったんじゃん」
「だからゆみは”ゆみ”を譲ってあげたのに」
「ちがう、ちがう!!!」
「ゆみはもっと________
「ゆりお姉ちゃんまだ分からないの?」
「どれだけお姉ちゃんが頑張っても外がゆみでも、中身が一緒なんだから変わらないじゃない」
「私たちの見分けが着けられてるのは髪の長さが違うだけ」
「髪の長ささえ変えていれば外見で見分けはつかない」
「みんな私たちを中身で判断してるの」
「お姉ちゃんが私になれるとでも思った?」
「昔はすごくできた子だったゆみと、全く出来なかったゆり」
「今では馬鹿で気も使えないゆみと、天才で気遣い上手なゆり」
「お姉ちゃん、次はどっちになりたいの?」
私の名前を呼んでくれる人なんていない。
だって皆は私を無視して空気のように扱うから。
どれだけ、私が頑張ってここにいるよと訴えてもクラスメイトも家族も軽蔑するように見て去っていく。
分かっている。 私が愚図でのろまで何もできないから、名前を呼んでくれないのだ。いつも迷惑ばかりかけるから見捨てられたんだ。
でも、寂しいよ。 どれだけ気にしないようにしても辛いものは辛いんだよ。だから────
「誰か、私の名前を呼んで。ここにいていいって言ってよ。」
誰にもこの叫びが届かないと分かっていても、私はいつまでも叫び続ける。心が死んでしまうまで。
『私の名前』
名前を呼ぶと音が聞こえるんだ
あの子の名前は鈴を転がしたような音
あの人の名前は水が流れるような音
──彼の音は私の心臓の音で聞こえない
私の名前はどんな音がするのだろう
-私の名前-
私は決して人に自分のファーストネームを呼ばせない。
名前は私が私であることを証明してくれる唯一のもの。
大事なものは軽々しく人に渡してはならない。
だから私は、ファーストネームを誰にも渡さない。
他人から運命をねじ曲げられたとしても、私が私であることには変わりない。
ファーストネームは私が私であることを証明してくれる。
人間不信?そうなのかもしれない。
でも、自分で選んで歩んできたと思っていた人生が、実は他人が仕組んだものだと知ったら、人間なんて、世界なんて、信じられなくなるだろう?
でも、例えそうだとしても、私は私だ。
そう信じていないと、壊れてしまいそうになる。
だから、私はファーストネームを誰にも渡さない。
これが、私が私であることを証明する最後の砦なのだから。
私、この名前好きなの。
初めて
"あなたがよんでくれたから"
命が芽生えて、つけてもらった名前。
親・恋人・友人
読み手しだいです。どちらにせよ、素敵
今日のテーマ
《私の名前》
私の名前は、ご主人様の大好きなゲームの『推し』というのと同じものらしい。
ご主人様が言うには「推しを愛でるのと同じ熱量で愛でたい」という理由でこの名前を付けてくれたらしい。
その言葉の通り、私はとってもご主人様からとても厚遇してもらっている。
元は野良猫の身の上であるにも拘わらず、美味しい食事に寝心地の良い寝床まで与えられる好待遇は、まるで夢でも見ているんじゃないかと思うこともしばしばあるくらい。
時々拷問のような水責めに遭ったり、薬臭い場所へ連れて行かれてあちこち触られたり痛い針を刺されたりもするけど。
でも、ご主人様も好きで私を虐めてるわけじゃないんだろう。
そういう責め苦の後はいつも以上に甘やかしてもらえるし、特別なおやつももらえるから耐えられる。
それでも嫌なものは嫌だから、暴れて爪を立ててみたり、部屋中を逃げ回ったりして抵抗もしちゃうけど。
私の名前を呼ぶ声にちらりと目を向けると、スマホという板状のものに向かって悶絶しているご主人様の姿。
どうやらご主人様が呼んでるのは私の名前じゃなくて、その元になった『推し』の方の名前だったみたい。
私のことは最近は名前を縮めて呼ぶことが多いから、たぶんそうだと思ったんだ。
「ああー!! 今回配信されたシナリオ、マジ神!! 推しの貴重な萌えエピソードあざーーーっす!!」
スマホを手に、ベッドの上でごろんごろんと転がるご主人様は、普段とはまるで別人のようだ。
普段は優しくて、たまにデレデレで、でも包み込んでくれるみたいな頼り甲斐がある人なのに、この『推し』が絡むと奇声を上げたり今みたいに悶絶したりして、何だかとっても情けなくなってしまう。
何より腹が立つのは、私よりもその『推し』に注意を向けてること。
いつもは「おまえが一番可愛いよ」って言ってくれてるのに、今は私のことなんか全然目にも入ってない。
今やご主人様の頭の中は『推し』のことでいっぱいなんだろう。
その『推し』と違って、私はふわふわの毛やぷにぷにの肉球で、いつもご主人様のことを精いっぱい癒やしてあげてるのに。
同じ名前なのに、私の方がずっと一緒にいるのに、何だかこっちの方が負けてるみたいじゃない。
ムカムカして、こっちを見てほしくて、その『推し』じゃなくて私の名前を呼んでほしくて。
だから、私は家具を伝ってエアコンの上の隙間によじ登った。
そこから距離を測ってぐっと体を縮め、思いきり勢いをつけてジャンプする。
目測違わず、私は狙った通り、ご主人様の背中に力いっぱい体重を乗せて飛び下りた。
「ぐへっ!! ちょ、こら、おまえどっから降ってきた!?」
渾身の体当たりを決めたことで、ようやくご主人様の意識を憎き『推し』からこちらに向けることに成功した。
ちょうどいいところに決まったらしく、ゲホゲホ咳き込むご主人様を一瞥し、その手元から転げ落ちてたスマホをパシーンと前脚で弾き飛ばす。
それからすぐさまご主人様の膝に陣取って、胸元に甘えるように頭を擦り付けた。
こうすると、大抵の場合、ご主人様はデレデレになってくれるのだ。
「ああ、もう……ホントに、おまえ、そういうとこだぞ!?」
ほら、今日もまたご主人様は私の魅力にメロメロだ。
無事に『推し』に勝てたことに気を好くして、普段よりもしっかり甘えておくことにする。
私を撫で回しながらスマホを拾ったご主人様は、その後暫くはその画面に『推し』を映すことなく、私を存分に構ってくれたのだった。
私が私として生まれたときに、一番最初にもらうもの。
名付けられたその日から、私は私になった。
私はやっと私と私以外のものを認識し、私は世界に唯一な存在であると自覚し、そして私以外の名前たちもこの世界にふたつとない唯一な存在なんだと気付く。
私は遠くの景色に思いを馳せながら、生まれたこの世界の尊さを噛みしめた。
【私の名前】
僕の名前、君の名前、みんなの名前。
名前はその人を表し、その人そのものだ。
とても大事。
だけど、僕は事故にあい、記憶喪失。
自分の性別、名前、誕生日何もかも忘れていた。
僕は何者だろうか。
これから僕を探す旅が始まる。
【私の名前】
#86
私の名前
No.000045
それが、私の名前。
そう、呼ばれてるから。
本当の名前なんて、もう覚えていない。
私が覚えているのは、遠い日の空が、やけに透き通っていて、目が眩んだ事だけ。
ーそうだ。
空だ。私の名前は空。どこまでも広く自由な空。
どこまでも空っぽな、私の名前ー……。
【私の名前】
私の名前?
んー、、
なんだっけ
今の時代色んな名前があるよね〜
ネット名。あだ名。リア名。垢名。
元々の名前はなんだろうって思ってしまうほどには多い。
それぞれの名前でふるまって
それぞれ名前によって性格態度を少しだけ変えて
そういうことをしてる人だっている。
私はそういう人を見ててすごいなぁって思う。
ネカマしてる人とか特に
女子の気持ちがわかるんだなぁ。
その人がどんな女子がいいかわかるんだなぁ、
理解しようとしなきゃできない事だと思うからこそ
すごいと思う。
そこまで使うならその名前に変えたら?って、
親に言われたことがある人。
私も言われたよ
元の名前だって愛着あるのにね
自分が自分だと思えればいい
そう思っていればいい。って思うのは
私の自己中だと言われる理由かな
私の名前はネル。
少なくとも、ここではネル。
その名前の由来も、理由も、何もありはしない。
それでもただ愛着が湧いている名前。
みんなもそんな名前をひとつ、持っているだろうから
今日もまた、自分でいられるんだと思う。
勝手な想像だといわれたらそれまでだけどねっ!
私の名前、なんだっけ。
あんまり好きじゃなかったな。
おかあさんは私の名前を呼んで怒鳴る。
学校の先輩は私の名前を呼んで嘲笑う。
好きじゃないから自分で名前を
新たに作ってそれを名乗った。
自分で作った名前を名乗ったとき、
やっと過去から自由になれた。
私の名前(2023.7.20)
私の名前は、私を何より象徴するものだけれど、私が名付けたものではない。きっと、多くの人は、親なりなんなり、自分ではない人に名付けられるだろう。
多くの親は、名付ける時、「こんな子に育ってほしい」と考えながら、名前を選ぶそうだ。それは、ある意味一番初めの親の「愛」であり、子供の運命をがんじがらめにしようとする、一番初めの「呪い」である。
まぁ、名前なんてひとつの記号でしかないわけだから、大して気にせず生きていこうという、若造の主張である。
私の名前
隣の部屋からいつもの怒鳴り声が聞こえる。お父さん、またお母さんを殴ってるんだ。
こういう時は、息をひそめてじっとしてなきゃ。お母さんが、そうしたら殴られないって教えてくれた。
こんな家に生まれてからいい思い出なんて一つもないのに、お母さんはまだお父さんを信じてる。私が生まれた時は、すごく喜んでたんだって。
意味わかんない。お父さんが私にくれたのなんて、名前くらいなのに。
「もみじ」っていうの。私。
紅葉の花言葉は、「大切な思い出」
私に似合わない、大嫌いな名前。
友達の前ではあだ名で、
ネット上ではみりんで、
親の前では本名で、
君が呼ぶのは苗字だった。
本当は下の名前で呼んで欲しかった。
私は下の名前では呼べなかったけれど。
私は君に話しかける時に、
ねぇねぇ、
としか言わない。
私の方が君より酷い。
でも君は、
SNSを通じてだと、
あだ名で呼んでくれる。
私は、
ねーねー、
としか言わない。
私の方が君より冷たい。
もし君が、
私のことを本名で、下の名前で呼んでくれたら、
それはどこで、
どうすれば良いのだろうか。
冷たい私にできることはない。
「私の名前」
私の名前は昔からあまり好きになれない。
その一文字がすぐれていることを指し示す意味を持つから、いつもいつも名前負けしており、そうじゃない私は一切認めて貰えない気がしていたし、今もそう感じている。
私の名前が祖父母によって名付けられたという事実が、その思い込みに拍車をかけていた様に思う。周りの友達の口から、彼らの両親が如何にどう考えあぐね彼ら一人一人に名前を贈ったかといったエピソードを聞く度、心底羨ましいと思ったのをよく覚えている。
あの祖父母から貰うものなんて嬉しくない。両親にちゃんと自分の子供の名前を考え名付けて欲しかったと今でも自分の中の子供の部分が不貞腐れている。
大人になりたいもう少し。気分が又塞いできてしまったので、今日はここまで。
私の名前
最近やっと好きになってきた
小さい頃は下の名前に美という漢字が使われていることが自分に見合ってない気がして嫌だったけど
今になっては名前くらい美しくしてくれてありがとって親に思ってる
自分のほかの部分も美しいと感じさせられるように頑張るよ
完
【私の名前】
病院で目覚めた彼女は、僕を見てわずかに目を見開いた。
倒れたとの連絡で駆けつければ、お久しぶりですと笑う。
そんなはずないだろう。同じ家で生活しているのに。
まるで彼女だけ出会った頃に戻ったみたいだ。
医者の話では、ここ数年の記憶が抜け落ちているらしい。
今日は何日かと聞けば、四年前の日にちを答える。
それなのに、去年の出来事を口にする。
どの程度覚えているのか、明確に知ることはできない。
ただ、僕との日々のほとんどを忘れていることは確か。
僕を名字で呼び、敬語で話し、困ったように笑う。
慣れない人が近くにいると心が休まらないかもしれない。
寂しくなるけど、僕は病室へ行く回数を減らした。
医者は、普段のように接してあげてくださいと言う。
記憶からは消えてしまっても、心は覚えていると。
でも、僕と今の彼女とでは互いの考える関係性が違う。
知り合ったばかりの僕が親しくしたら、彼女は混乱する。
彼女のそばにいたいけど、不安の原因にはなりたくない。
僕は事実を隠して、出会いからやり直すことにした。
思い出せないのなら、僕があの頃に戻ればいい。
もう一度選んでもらえるように、僕が頑張ればいい。
お義父さんとお義母さんは、僕のことも心配してくれる。
娘は私たちに任せてもいいんですよ、と言っていた。
余計なお世話だと切り捨てるのは、あまりに冷たいか。
簡単に離れられるなら結婚なんてしない。
義両親と親密な僕を、彼女は不思議そうに見ていた。
お義父さんと相談して、署名した離婚届を彼女に預ける。
「僕の存在が嫌になったら、名前を書いて渡してほしい」
破棄されることを願って手渡す、僕の手は震えていた。
すべてを受け入れたような酒井様の表情は穏やかで、ただその時が来るのを待っていた。
「願わくば、天下人となられた家康様のお姿をこの目に焼き付けたかった。もっと欲を言うならば、家康様と隠月殿のややを…」
「ふざけるな……!勝手に死ぬなんて許さない」
「その命令は聞けません」
柔らかく微笑んだ酒井様が、家康様にそっと手を伸ばす。
まるでいとし子に触れるかのように家康様の頭を優しく、優しく撫でた。
「あなたはもう大丈夫。決して、一人ではないのですから」
「……勝手なことばかり言いやがって……」
「ほほ……老いぼれとはそういうものです。…隠月殿、家康様のことをどうかよろしくお願いいたします」
「はい…」
酒井様は安心したように笑みを深め、もう一度家康様を見つめた。
「あなた様は前に進んでください。死にゆく者のために、立ち止まったりしてはいけませんよ」
「当たり前だろ」
「そう……それでいいのです…………」
「酒井様…っ」
「……」
障子越しに差し込む茜色の夕陽が、微笑みを浮かべたままの酒井様を照らし出す。
徳川に、家康様に一生を捧げた忠臣は、主に見守られながら畳の上で安らかに生涯を閉じた。