『私の名前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「私の名前」
どんな願いが込められた?
気合い入りまくり?
それとも単純なの?
誰がつけたの?
聞いて答えてくれる人はもういない
人間、人間、ニンゲン、ニンゲン
「なあ神様、オレの名前知ってる?」
「なんだ貴様は、」
小生意気な人間が現れた。
【神様】は額に浮かぶ汗を拭い去りながら怪訝な顔をする。
生意気な人間が現れた。と、もしここが神殿ならそう思っただろう。
しかしここは見渡す限り荒地の続く屋外であり、厳密に言えば【神様】は神ではない。呼び名である。
ではなぜ不機嫌なのかと言うと小生意気な口を効く【男】は修行と称したトレーニングのためにに【神様】を連れ出しており、まさに先程まで拳を突合せていた。
やっとひと段落ついて小休止になったかと思えば先のやり取りである。どこまで私を振り回すのか、と口にせずとも顔は語っていた。
「神様オレの事名前で呼ばないじゃん」
「貴様だってそうだろう」
「神様が呼ばないからな」
そういえば出会ってすぐのころに【男】は【神様】を名前で呼んだことがあったが、その時すっかり頭に血が上っていた【神様】の耳には届いてなかったのである。
「オレのこと名前で呼べよ」
「ならば貴様が我が名を呼べ」
「えー、」
『私の名前』
同じ名前の人はいるかもしれないが
それでも、僕と同じ顔で、同じ性格だなんてことはない
僕は僕一人だけ
変わりはいないんだ
「 」
聞き慣れた声が私を呼ぶ。
久しぶりに彼女の口から私の本名が出てきたので、少し驚いた。彼女と私はあだ名で呼び合うことが多かったため、まさか本名で呼ばれるとは……。
それが何だか嬉しくて…
オチは見つからなかった
両親からの初めてのプレゼント
名前に込められた
願いや想い
命名されたその時の記憶は無いけど
最初のプレゼントで
ずっと残るプレゼント
素敵な名前をありがとう
私の名前
いつか大好きな君にも呼んで欲しいな
私あなたの名前があなた自身が
大好きだよ
─────『私の名前』
私の名前
ねえ、君は誰
さあ、誰でしょう
名前は?
貴方は知ってるはずだよ
知らないから聞いてるのに
突然現れて、名乗りもしない
いやいや、私はずっとここにいたよ
ねえ、私?
私の名前は
世界に一つしかない宝物
名前があるのは当たり前だけど
名前を呼んでくれる人がいるのは当たり前じゃない
自分の名前が嫌いな人もいる
だけど両親がくれた最高のプレゼントだと思う
こんな風に生きてほしいとか
あんな人になってほしいとか
いろいろ想いがあるんだよね
だから
どうか
自分の名前を好きになってくれないかな
私達もいつか
名前をプレゼントする日がくるんだ
その時に両親の気持ちがわかる
そこでありがとうと感じたら君はもう一流の大人
頑張ってね
〈私の名前〉
現実とネット、知り合いと友達、先生と恋人で違うもの。今となっては一人にたくさんあるものになっていった。
少し前の僕には、ありえないなんて思っていたりしたのに。
今日も愛を込められたその声で、君は僕の名前を呼ぶんだ。
ありえないが当たり前になった、この世界で。
6.『私の名前』
はじめてのおくりもの
おめでとうおめでとう
せなかをとんとんとん
こめられたねがいごと
たくましくほがらかに
うつくしくおだやかに
けんこうですこやかに
このちいさなまほうは
あなたをまもるように
ゆっくりそだってゆく
たいせつなおくりもの
『私の名前』
私の名前の付け方は忘れてしまった。淚なんて普通に使う漢字でもないし、人名漢字としてもそんなに有名な方ではないし。名前探しでテキトーに打って出た文字にただ一目惚れしただけなのかもしれない。でも、今となっては大切な、私の唯一無二だ。
嫌いだ
ありふれて
好きじゃない
でも不思議と
君から呼ばれる名前は
嫌いじゃない
でも僕は
君の名前を呼べない
照れくさい??
良くわからないけど
変わってしまうかもしれない
それが1番怖いのかも
だから、君から僕の名前を聞くだけで
今はいいんだ
カラフル
最初の祈り
最期の願い
※私の名前
この名前は子供の頃から使っているのでもうだいぶ長い付き合いとなる。人生の半分以上――いやもっと長い期間、この名前と一緒だ。
最初は嫌いだったこの名前も、今はもう自分なんだって思える。
「ひなた!」
叫び声と共に母が飛び出してきた。
傷だらけになった私を見て、母が泣きながら抱き締める。
「ひなた! ひなた! 良かった、あなたが無事で!」
その言葉にひどい衝撃を受け、泣き笑いで返す。
「うん。ひなたは、大丈夫だよ」
『私』以上にボロボロのそれは、もうそれ自体が何なのかもわからないくらいの塊になってしまっているし、反論することはできない。
「バイバイ、ひより」
元々双子だった二人は、悲しい事故で一人になってしまった。二人だけで歩いていたところを、トラックが突っ込んできたのだ。
事故で亡くなってしまった『ひより』。
そして、ボロボロになりながらも生き残った『ひなた』。
ひよりはもっと幼い頃から、親に虐待されていた。
とはいっても、暴力を振るわれたりするわけではない。ただ、ひなたと比べてはひよりを貶し、ひなただけに愛を注いでいた。
実際、ひなたの方が要領は良かった。ひよりは何も言い返せず、じっとおとなしく黙っていた。
片割れが亡くなった時は、同じ格好をしていた。ただ少しだけ、構ってもらえないひよりの方が、髪が跳ねたり、服の裾がめくれていたりと、ぐちゃぐちゃとした身だしなみだった。
そして事故が起きたが、ひよりは、幸いにもかすり傷で済んだ。
母はこの状況を見るなり、人の形を成していないボロボロな方を『ひより』と断定し、少し身だしなみが崩れているだけの方を『ひなた』だと判断した。
この時から、私は『ひなた』になった。
ひよりはいてもいなくてもいい、おまけのようなものだったから。
昔からひなたに対して羨望と嫉妬があった。何をしても愛されるひなた。それに比べ、何をしても癇に障ると言われるひより。
これはひよりと決別する為の、絶好の機会だったのだ。そしてひなたは生き続ける。これからも。
私の名前は『ひなた』。
遠い昔にお別れした、もう一つの名前を持っていた。
『私の名前』
好きな人の名前はとくべつ。
好きな人に呼ばれる自分の名前はとくべつ。
世界中でたった一人の私
たったひとつの私の名前
同じ名前の人がいても
同じ漢字の名前の人がいても
漢字、読み方が同じ人がいても
世界中でたった一人の私
たったひとつの私の名前
親が……
両親が思いを込めてつけてくれた
私の名前
親の思いはそれぞれ違うから
私の名前は
“みんな”それぞれ、世界にひとつだけ
(2023.07.20/私の名前)
皆さんなんと100いいね突破しました泣
このアプリを始めて約1ヶ月で、こんなにも私の文章を見てくれているなんて本当に嬉しいです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
ここからは私のいつも通りの文を読んで、是非お気に入りに登録して下さい。
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「親からの初めてのプレゼント」
これはよく耳にする定番の言葉。
親からの初めてのプレゼント、それは 「名前」。
世界には肌の色、髪の色、性格、暮らしている場所。
全てが一人一人違う。
ただ、名前だけは全員にある。
中には古風な名前、現代的な名前もある。
名前にも個性があって、それぞれに魅力があるもの。
あなたはそんな親からの贈り物をどう考えますか。
その素敵な名前を。
“私の名前”
優子になるはずだった『私の名前』は、
生まれた朝の天候で変わったそうな。
人の名前には由来があるそう。
優しい子になるようにと“優花”だとか、勇気のある子に育ってほしいと“勇輝”とか。
でもボクはクローンだから、名前の由来というものがない。
そもそも名前で呼ばれることがほとんど無いに等しかったから、名前に対する執着もなかった。
それで悲しいと思ったこともないし、名前を呼んでほしいと願ったこともない。
でも今はちょっぴり執着しているかもしれないと思う。
皆が自分を、“飴嶋喜楽”として呼んでくれるから、呼ばれているうちは、まだここにいて良いのかなって気分になる。
「喜楽」
この瞬間が一番好き。
『なあに?』
「……何だっけ。まあ、思い出したら言うわ」
『おっけ~』
一番大好きな声で、一番大好きな人から名前を呼ばれるのは、随分と幸せな気持ちになるらしい。
仲間に呼ばれるのとはまた違う感覚。
仲間に呼ばれると胸がじんわり暖かくなるけど、この子に呼ばれると水の波紋のようにすうっと自分の中に浸透する。
ああ、好きだなぁって惚れ直す。
ボクはつくづく彼女には弱いなあと思う。
でも仕方ないよね、大好きなんだもん!
どうでもよかった自分の名前を、愛おしいものへなおしてくれた人へ。
愛してる。これからもずっと傍に居させてね。
ーお題:私の名前ー
"私の名前は○○" と歌ったお針子の彼女は、病で亡くなった
"私の名は✖✖✖"と言った複製人間は、太陽に焼かれ消滅した
"名前は◇◇◇◇" と言った淡灰色の斑入の猫は、酔って水甕に落ちて死んだ
"おれの名を■■■■■"とほざいた男は、秘孔を突かれて爆死した
"私の名は△△△△・△△・△△・△△△△"と言った分家の男は、瓦礫と共に海の藻屑となった
#17【私の名前】
普段は呼び捨てなのに
〇〇ちゃん、〇〇ちゃん
ってとくべつ甘えてくるんだ