『私の名前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
1日目
「名前、なんて読むの?」
私はそう聞かれるのが幼少期から憂鬱である。
自分の名前を漢字で書いて他人に当てられたことがない。
特別な漢字という訳でもなく、特別な名前という訳でもない。
ただ、読み方が少し複雑なだけ。
みんなは私の性格からは読み取れないような名前だと言う。
私は自分の名前を、世界に一つだけしかないと思っている。それくらい漢字からは読み取れない名前だ。
私は私の名前が好きで嫌い。
でも、名前を聞かれると答えてしまう。
「私の名前は…」
オリジナリティも、特別製な訳でも無い。
ありがちな言葉や、元からある言葉の組み合わせ。
或いは、元からある言葉の単品。
別にあればいいと言いたい訳じゃないが、
少しくらいは芸があってもいいんじゃと思う。
退屈でつまらない環境に何一つ影響を及ぼさない。
マイナスじゃないなら良いなんて虚言だろう?
プラスじゃないなら無くていいと思えるんだ。
そんな物が溢れれて、その内の一つが私の物。
語れることも無い。含ませれる意味も無い。
強いて言うなら性別が分かりづらい程度で、誤差。
親の付けた、成長型肉塊の識別番号。
なんて考え方は、辞めるべきか。
【お題:私の名前】
┌────┐
| 一言 |
└────┘
別の物も思いつきましたが、そちらはお題から逸れるのでこちらが正解なのでしょう。
『私の名前』
僕は猫です
僕はあなたに拾われた
名前はいまだ無い
だいたい「おい」とか「おーい」と呼ばれ
機嫌がいいと「ダーリン」と呼ばれ
機嫌が悪いと「おまえ」と呼ばれる
僕はあなたに抱かれ
僕はあなたに恋をし
あなたは素敵で僕は幸せだと思う
あなたは人間で僕は猫
僕は時々自分が嫌になるけど
あなたも時々不幸そうだ
そんなあなたを見て
僕はあなたににゃあと鳴いて
あなたのそばにいる
名前としてはそこまで珍しく無いけれど、漢字は珍しい、そんな名前。
小学生の頃くらいに、自分の名前の由来を知ろう!という課題が出て、聞いたことがある。
どうしてこの名前になったのか。
「本当はお姉ちゃんに入れようと思ってた漢字なんだけどね」
そう言って教えてもらった理由はひどくシンプル。
花言葉に惹かれてその花の漢字をもらったらしい。
どうして姉と漢字を入れ替えたのか聞いてみた。
「なんかね、お姉ちゃんはこれじゃない!って気がした。それに、お姉ちゃんがこっちがいい!って言ってる気がしたからかなぁ」
母親の勘なのか、もしかしたら違う理由もあったのかもしれないけど、その結果漢字が入れ替わり、当初予定していた名前から変更したという。
新生活が始まる頃、たくさん挨拶をする機会が増えた。どんな漢字を書くの?と聞かれて説明する度に、入れ替わった漢字についての話を思い出す。
姉はどことなく妹のように手がかかった。構ってほしい、話してほしい、遊んでほしい。素直じゃないながらに態度に現れていた。正直うんざりしていたこともある。姉だろ、と何度心中で呟いたことか。
一人立ちした後、姉が遊びに来た。
しばらく会えていなかったからか、構え構えと絶好調。年下のようだと思いながら、なんだかんだ頼りになる姉。
2人で分けられた花のように、名前にふさわしい2人でいれているだろうか。
詳しいことは両親に聞かないとわからない。
もうすぐお盆で帰省する。
その時に、また聞いてもいいかもしれない。
その頃には両親も誤魔化さないで話してくれるだろうか。
私の名前……。
人に言えるような名前でも無い。いつまでも覚えていて貰えるような名前でも無い。
あの悪女の所為で、名乗るほどの者でなくなった。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……人でなしの今井裕子。
私の名前……。
二つ名で宜しければ。ハハハッ。
あたしには、名前がない。
正確に言うと、あたしたちは分離しなかったから、名前は同じなのかも。
認めてるもんね? あたしのこと。
自分が創り出した女。異性愛規範と年功序列と性質に最適化した架空の存在。
名前を付けたら、終わりだったよ。
あたしたちは、分かたれて、心はバラバラ。感情は、ぐちゃぐちゃ。で、入院。
よかったね。あたしに名前を付けなくて。
小さな電子が 僕の心を君に運ぶ
人差し指からぽろぽろと
君への思い溢れて
君の表情を思い浮かべて
時に迷いながら 思いを紡ぐ
手紙でもいいけれど
それじゃすぐに届かない
ほんとは直に会いたい
逸る心を押さえつけ 画面と再度にらめっこ
今日も君が
少し笑って 1日を終われるように
ありったけの愛を込める
19
離れにある、奥座敷に持ち物を置くと、輝夜は濡れ羽色の髪を撫で付けながら、僕に言った。
「あなた、名前は?」
「僕は、新城ハル」
それが、彼女の声を聞いた、二番目の再開だった。
そのとき、僕はまだ彼女の名前も知らなかった。
「私は輝夜、輝夜雪」
うわぁ。お姫様みたいな名前だなあ。
と、素直に感嘆していると、輝夜はさらに続けた。
「私のおじいちゃん、さっき会ったでしょ? 人間じゃないの。オオヤマツミ。そういう神様なの」
聞いたことがなかった。
だけど、確かに神様と言われれば、そうも受け取れるような、そんな雰囲気さえした。
角張った何百年も生きているような、岩のような気配。
「じゃあ輝夜も、神様なのか?」
そんな気もする。だって、彼女の腰まで伸びた長い髪も、告白したくなるような黒いまつ毛も、なんだか神聖な気配がただよっていたから。
「私は、半分だけ、神様の血が混じってるの」
「そうなんだ、通りでなんか……」
「なに?」
と、急接近する彼女の顔。
いい匂いがする。
ち、近くで見ると、あまりにも美しい。
それこそ、雪みたいに。
「な、なんでもない」
そう誤魔化すしか、僕には出来なかった。
〖私の名前〗
マヨネーズいず...おっと(´ρ`*)コホンコホン
my name is 𝔸𝕜𝕒𝕟𝕖𝕜𝕠
I’m interesting cat!
Do You Understand?
ネタ王に俺はなる!
私の名前。
私の名前は
【礼子】だけど
最初に自己紹介した時に
「どんな漢字?」
「礼儀の【礼】だよ」
「いい名前だね」って
言われたのが
今でも嬉しい。
明日も名前を
呼んでもらおう。
私が生まれる時に両親がつけてくれた私の名前。
ネット上に存在している私の名前。
どちらも大切で、すごく好きだ。
『私の名前』
ずっと思っていた。自分なんて居なくなってしまえば
良いと。特に特技やずば抜けた長所がある訳でもない。何もない人間だったと思う。だけどそんな私を、そんななんでもない私を大事にしてくれる人に出会えた。誰もが私から離れていくのなら、俺がずっとお前の手を握る。お前は1りじゃないんだって証明してあげる。だからもう、1りで泣かないでくれ。と、初めて私を大切にしてくれた人であり、素敵な言葉を私にあたえてくれた。
ねえ、貴方に伝えたいんだ。私ね、今も貴方が大好き
この世はさ、理想とか夢が叶わない厳しい世界だから
貴方と私は運命に切り裂かれていく運命だった。
でもね、何だか私、嬉しいんだよ。そんな厳しく冷たい
世界で貴方と言う素敵な人間に出会えた事が、一度切りの人生で貴方にあいしてもらえたことが、愛す事が出来た事が嬉しかったんだよ。あのね、私、自分の事をもう少し大切にしてみる。だから、貴方は幸せになって。
私とは幸せになれない。でも、お互い幸せになろうね。
絶対に幸せになろう。今日も私は晴れない空の雨を見て
雨音が響いているねと笑っている。君も、そう笑ってね
もし、この世に運命があるのならば、貴方は私の運命の人ではない。それはどんなに好きでいても、覆らない
残酷な真実。私気づいたんだ。君は、太陽みたいな笑顔は一度も人に向けてない。太陽はいつも明るい目指しを相手に送るよね。でも君は違った。暗い暗い暗い、暗闇の中で月になり、一筋の光を人々に向け、人々の心に寄り添える人だった。眩しすぎる太陽とは違う。暗闇の中で寄り添ってくれたのは君だった。そして君に救われた。それが私だった、それだけ。この恋は永久ではないでもね。あたしは君へ恋したことは後悔はない。
それでいいよ。私は今この瞬間貴方に恋をした自分の事も少しだけ好きになれたよ。好きにならなくて良かったなんてそんな子供見たいな事は言わないよ。もう、言わないよ。だって私、貴方を好きになれて幸せだったから。もしも私の人生が宵闇ならば、それは暗闇だから。光を照らせる月が必要だったんだよ。私の世界に光を、
色を与えてくれてありがとう。貴方に会えて良かった。
晴れた空を見上げ、いつもいつも、そう想うからね
どうか幸せで居てね。私の大好きな人。
ワタシの名前は…
お気に入り⭐️
普通自分の名前はって
人多いけど…
昔小さい頃は…
リリとかミミとかスキだったなぁ✨
ワタシの名前…
人はなんて言おうと…
何気にダイスキな名前😊
好きな人の名前に
2文字も入ってるんだもん…
#私の名前
ー教えてください。私の名を。
『すいません・・・。』謝って、誤っていくのだ。もう一生。
名も亡きこの世界を、色鮮やかにするのは、もうないのだ。
私は、もう日を浴びる事は在るのだろうか。
この、名を呼ぶものは居るのだろか。
+++++++++++++++++++++++
『愚かな約束』
『私の名前』
名前ってなんだろ。
自分だけのもの。
自分を表すもの。
そして、親からの最初のプレゼント。
「なんでこの名前にしたの?」
「んーとね。自由に育って欲しかったから。」
大切にしよ。
私の名前、あまり考えたくないタイトルだった。
私の名前は人から間違われやすい。
とにかく、珍しい名前だ。
読み方も難しく、漢字で表記されると、
ほぼ100%の確率で正しく読まれない。
キラキラネームではないが、
古風過ぎる訳でもない様な気もするし、
でも、誰でも初めては間違える。
発音まで誤解されやすいとか、
ちょっとどうかとも思うよ。
私の名前を初めから間違えずに呼んでくれたのは、
幼馴染のRくんと、ショウくんだけ。
Rくんは後々教えてくれたけど、
お母さんに会う前から散々教えてもらったらしい。
ショウくんは……。
名前を教えた覚えはないけど、
普通に名前で呼んでた。初めから。
これは珍しい名前あるあるだと思うんだけど、
先生とか上司とかが自分の名前間違えて呼んでると
訂正したい気持ちになるんだけど、訂正したら相手が
恥をかくんじゃないかって心配で言い出せない事がある。
間違える方が悪いとは言え、少し罪悪感がある。
でも直さないとずっとそれで呼ばれる可能性がある。
だとすれば、今直すべきか。
て思って、私は訂正を入れる
「あの、私、〇〇です。」
すると奴らは決まって
「あれ?本当?やーごめんごめんw間違えたよ」
と、言ってくる。
本当?じゃねぇよ。本当だよバカ。
私はこのやり取りが幼少期からずっと憂鬱である。
なんであのこの名前は呼ぶのに、
私には苗字さえ呼んでくれないんだよ。
結構傷つくじゃんかばか
お題〈私の名前〉
私の名前は、父が私の出生直前に、天啓のようにして浮かんだから付けたのだという。元々は他の名前にしようと考えていた様だが、なんだか今の名前を付けなくてはならないように感じたのだとか。これだけでは随分適当な名付け方だと思われるかもしれないが、由来はしっかりとしているようだった。
皆子供の頃に一度は「名前の由来」について作文にせよといった課題を課されたことがあるのではないだろうか。例に漏れず私も小学二年生の頃、その課題に取り組んだ事がある。その際に父や母から聞いた由来は、子供ながらに印象に残るものでそれなりに嬉しく思った事を記憶している。
その時の説明は、あくまでも小学生にも分かるように噛み砕いたものであり、後に詳しく聞いた話では、孔子の一節から引用したものを名前としたのだという。私は孔子についてなど高校の古文で以降殆ど触れていないもので、それが一体どんなものであるのか正確に把握はしていないが、少なくとも縁起の良い名前を付けてくれたのだろうという事だけは胸に刻んでいる。
私の名前は、地元の神主さんがつけてくれた名前。
本名はあかせないけれど、自分の住んでいる場所には寺があって、そこの神主さん(亡くなっていますが)
が私と3個下の妹の名前をつけたらしい。
地元ではちょっとしたヤンキーだったみたい。
祖母とはしょっちゅうぶつかってた
でも18の時、余命宣告を受けた
心臓に異常があります
あと持って2年から3年
せいらちゃん、覚悟しておいてね。
もちろんお母さんも辛いと思いますが
覚悟しておいてください。
生きることに疲れた日もある
でも今がいいとおもえればそれでいい
名前は親がくれた
大切なもの。
さくり、さくりと音を立てて、シャベルを地面に突き立てる。何を掘っているのか、それさえも分からないまま、私は土を掘り続けていた。
やがて、かちりと音を立てて、シャベルの先端が何かに当たる。きっと、それが私の探しているものだったのだろう。丁寧に、私はその回りの土を少しずつどけていく。
「え……」
やがて、現れたのは白い骨。そして、文字の消えかかった、見覚えのある名札。
「私の……名前だ……」
だとすれば。
私が探していたのは、私自身だったのか。