『私だけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
・私だけ
生い立ちも立場も判断基準も私だけのものだから、私だけが自分の人生を丸ごと肯定も否定もできる。
それに比べたら他人からの評価は、一面的で一時的なものでしかない。
どんな経験をして今の価値観が形成されたのか。職場や家庭でどんな役割を担っているのか。何を一番大切にしていて、何にふだん悩んでいるのか。
会話で多少伝えられたとしても、すべてわかってくれるわけではない。
私の全存在、生かす権利も殺す権利も私だけが持っている。
いつか叶えて貰う約束をして
どれだけの時間すごしたのかな
忘れちゃうくらい経ったけど
髪を短くするたび思い出す
あの約束覚えているのは
私だけ?
お母さんが死んだ、でもそれはわたしだけではなかった。
「お母さんが死んだんです」を、大して仲良くもないひとにまで、なんども、あいさつのつぎに、話して話して次の日からの毎日をなんとかしようとした(はたちのわたしのがんばりかたは、それだった)。
そうすると時々、「わたしも早くに親を亡くして」というひとが現れた。変になっちゃった世界に幼馴染を見つけたみたいな、ちょっとつまらないみたいな、そういう熱をもらって、わたしは何か取り戻していったと思う。
「ひとりじゃないよ」みたいな歌詞は、そのときも今も、わたしにはひびかない。ただもっと乾いた事実としてわたしだけではないということが、わたしをわたしに閉じ込めさせるのを止め、わたしは生きた。
【私だけ】
「本当に私だけ?」君は言う。
一日中、常に心の中に在り続ける。
会えないと不安になる。
メールが来ないと不安になる。嫉妬する。
具合が悪いと居ても立っても居られない。
自分のものにしたい。自分のそばにいて欲しい。
声を聞くだけで幸せ。隣にいるだけで幸せ。
君の幸せが一番だと考える。
こんな自分に出会ったことなんてない。
心からあなたを想う。
「本当に君だけだよ。」私はそう答える。
flamme jumelle
私だけ
ねえ、私だけにしてよ、、、って何回願ったって結局あなたは他の異場所に行くんでしょ?
でもね、一緒にいる時間だけは私だけをミテくれる。
あなたに今日もハマってく。
ねぇねぇ私だけに教えられる秘密とかってあるー?
ないよ。そんなもの。
そっかー。私はあるよ、とっておきの。
どんな?
秘密に決まってるじゃん。
貴女の優しさと聡明さに、多くの者が惹かれてきました。
今世でももちろんその通りですが、前世以前も同じです。
だからこそ貴女の後ろには、俺のような者たちが山ほど控えているのです。
貴女の素晴らしさは多くの者が分かっています。
それは良きことだと思う一方、俺は時折夢想するのです。
貴女というひとを、誰の目も届かない、誰にも触れられないところに隠してしまえたらいいのに。俺だけが貴女のいいところを知っていて、俺だけが貴女の世界の全てになってしまったらいいのに、と。
私だけ
家の中では、主婦の私だけ
家事を頑張っている。
ゴミはゴミ箱がゴールじゃない。
家中のゴミ箱からゴミ袋に集めて
可燃ゴミの曜日の収集時間を気にして
間に合うように持って降りる。
ベッドシーツや布団カバーは
剥がして洗濯機で回して
ベランダに干して取り込んで
元通りにセットする。
一見、ベッドは朝と変わらないが
実はリセットされているのだ。
気が向いたときだけじゃなく
毎日何度も家事をしているのだ。
主婦(主夫)は毎日頑張っている。
人が作ったご飯を、ケータイ観ながら
片手間に食べるんじゃねぇ。失礼だ。
以上、私だけの愚痴でした。
今日は嬉しい事が。
真美子さんに似てると言われた。
旬で輝いている人に似てるのは嬉しい。
輝いているのは他人の彼女で、私ではないのだか、だけども彼女を見て、私を思い出してくれる人がいると言うのが嬉しいと思う。
私だけの楽しみ。
私だけ
私だけの秘密、夜の闇に隠して。
静けさの中、心の声が響く。
誰も知らない思い出、
一人だけの旅、
自分を見つける場所。
私だけ
学校一モテる男の子がいる。
バレンタインともなれば、その子の周りには女子が群がる。
私もそのうちの1人だ。
ただ彼は中学の頃からお返しは全員同じものと決めているらしく、いまだにその習慣は続いているようだった。
特別なの女の子がいない。
それが自分では無いのが淋しいけれど、ほっとする。
まだ誰かの彼氏では無いからだ。
私が他の人よりもチャンスがあると言えば、部活が同じということだ。
彼はバスケが得意で、私も兄の影響でバスケはしていた。ものすごく得意というわけではないので、高校ではマネージャーだ。
だから話す機会も多い。
「遠藤さん」
と呼ばれて振り返る。
いつかは下の名前で呼ばれてみたいなと考えながら、
「今日もお疲れ様」
と他愛無い挨拶をする。
「これから帰るところ?」
「うん、そう」
「一緒に帰ろうよ」
「うん、いいよ」
平静は装っていたけれど『一緒に帰る』というワードに頬が緩みそうになってしまう。
しばらくは部活のことなどを話していたら、あ!と一言呟き、鞄の中をゴソゴソしていた。
「はい、これ。ホワイトデー」
可愛らしい缶の箱。
「遠藤って、こういう缶の箱を集めてるって、聞いたことがあったからさ。結構、お高めの店で買ってきたんだぜ」
「え!?わざわざ、ありがとう」
それは可愛らしい、うさぎや猫などの動物が描かれている缶の箱で、中身はクッキーの詰め合わせのようだった。
他の女の子たちには、これとは違う別なものを、全員にあげていたのに……。
(私だけ、違うプレゼントだ……)
そう気が付くと、何で私だけ?とか、もしかして私のことが…?とか、変な期待で頭の中がグルグルする。
「いつも、マネージャーとしてもお世話になってるからさ」
そう言われて『私だけ特別』という淡い期待は消え去った。それでも『私だけ』のプレゼントだ。
心がじんわりと嬉しい。
「ありがとう」
と噛みしめながら伝える。
彼がにこりと笑う顔を見て、卒業までには自分の想いを伝えたいと思った。
私だけ愛してくれれば良い
家族も
友人も
何もかも関係ない
貴方と私の関係
お願いだから私だけを愛して
そう言い目が覚める
頭が痛い
いつもどうり
貴方はコーヒーを用意してくれた
私だけ、なんでいつも加害者にされるの?本当は、被害者。辛い苦しい悲しい。死にたい。考えるだけで涙があふれる😭。人間関係で悩んだり、周りの人の視線。学校に行かなきゃ行けない圧。少しでも改善されるといいな
初めての故障の知らせ涙腺が卒業式に固く締まって
私だけ
私は、私だけという亡霊に
酷く取り憑かれていた。
最初は、砂時計のように
サラサラと溜まり込んだ不満や
吐き場所のない思いだった。
砂は湿り、重みを増して
私の苦しみは蓄積した。
そのうちに、心まで蝕まれた。
私が私を追い詰めた結果だった。
そうして、そのうちいつか
自分に向けていた刃を
他人に向けてしまうのではと
こわくなった。
自分を守ること
自分を大切にすること
それを、自分に許可してあげること
そうすることで、少しずつゆっくりと
砂は乾き、時間は再び動き出した。
けれど、あの苦しさは忘れない。
もう二度と囚われないためにも…
【お題:私だけ】
私嫌われてる?
私だけ何もさせてくれない
なんで?私なんか悪いことした?
私だけの特別なものが欲しいの
ごめんね 許してね
危害を加えてでも私だけのものに
ずっとそうしてきたから
しかたがないの
あなたと出会ったの
その瞬間胸が高鳴ったの
欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい!!
気づいたのか貴方は逃げようとするの
その時にはもう遅いのに
嗚呼 やっと手に入れたの
自分の手を汚してやっと
嬉しい 今までで一番
ずっと私のものだからね
動けない貴方は唸るだけだった
私だけ…
特別を感じる
何か…
何かが欲しい。
私だけ私の身体の中にいて、
私だけこの目線でこの景色を見ている。
私だけがこの人生を歩んでいる。
とても不思議な感覚だと感じていた。
何もするにも今の私は自由で、
私がした選択で未来が決まっていく。
自分の人生に責任を持たなければならない。
この状況を楽しめる、余裕が持てる人間になりたい。
夜空に立ち込める黒い雲
雲間から覗く
青白い満月
冷たく刺すような月
私だけが見上げている