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 貴女の優しさと聡明さに、多くの者が惹かれてきました。
 今世でももちろんその通りですが、前世以前も同じです。
 だからこそ貴女の後ろには、俺のような者たちが山ほど控えているのです。

 貴女の素晴らしさは多くの者が分かっています。
 それは良きことだと思う一方、俺は時折夢想するのです。
 貴女というひとを、誰の目も届かない、誰にも触れられないところに隠してしまえたらいいのに。俺だけが貴女のいいところを知っていて、俺だけが貴女の世界の全てになってしまったらいいのに、と。

7/18/2024, 1:14:36 PM