『私だけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私だけ
「ハッピーかい?」
久しぶりにあった君はそんなことを聞いてくる
急に何かと黙り込んでしまった私に笑いかけるその顔は何も変わっていない
「最近ワンピースにハマってて。知ってる?」
「見たことない」
「えー絶対見たほうがいいよ」
一緒に買い物をして、ご飯を食べて
数ヶ月分の会話をした君はさり際にもう一度
「ハッピーかい?」と笑って夜と混ざり込んでいった
君が死んだ
最後にあってから、それほど時間が経たない頃だった
律儀な君はちゃんと遺書を残していたらしい
きっと私にではなく、自分に問うていたのだろう
答えが出た君はここにいる理由をなくしてしまった
そんな世界で私は幸せに生きていくのだろう
君の言葉を思い出しながら
【私だけが幸せになれない世界に見切りをつけて】
・私だけ
今日思ってしまった
私はきっと嫌われているのだと
私は高校生、恋愛についての話題が多い時期
そんなとき、今日の出来事があったのである
私は体育が苦手である
運動なんて得意じゃないから
今日はバレーをした
いつもは苦手でも楽しいと感じていた体育
なのに今日は楽しくない
つまらないと思ってしまった
まず、チーム決めから、好きな人と組んでいいと言われみんなチームを作っていたが、私を含めた3人があまってしまったのだ少ない人数のチームのところに入ってと言われたが、チームの数が多くて、どこに入ればいいか迷ってしまった
そんな中1人は女子のみのチームに入ることが出来た、
どーしようかともう1人の子に尋ねたらこっちくんなよといつものような感じな対応で安心出来た
そんな中1人の女子がもう1人の子をチーム誘った
最終的に私は1人になってしまった
私は嫌われているんだな……そう思ってしまう
だが、優しい男子がそこのチームに入っていいよと言ってくれたのでまだ救われた
そして試合をやったが、
その試合はとてもつまらなかった
私は頑張ってボールをとった、痛かったな
でも他の女子はとろうとしない
男子はボールをしっかりとっていたよ
たとえとれそうなボールだったとしても
女子はとらなかったの
私がチームから抜けたらみんなボールをとっていた
少しだけど、進歩した感じ
私は思う、その子達に嫌われていないことを
密かに願っている
私だけの幸せ
本をめくるときの紙の匂い
私だけの喜び
久しぶりに見ても散っていない花
私だけのときめき
街角で目が合うぬいぐるみ
私だけのドキドキ
車と先を譲り合う曲がり角
私だけのモヤモヤ
四隅まで裂いた飴の袋
私だけの悲しみ
カメラを構えると逃げる野良猫
私だけの憂鬱
傘をさすか迷う小雨
私だけの寂しさ
夕方のチャイムを届ける風
私だけの秘密
きっとどこかの誰かもそうだよと笑う貴方
私だけの貴方
どこかの誰かを知らなかった私に
世界は広いと教えてくれた人
#私だけ
「私だけ」
いつもいつも
皆と一緒にいることを
同じようにやることを
求められてきて
嫌だった
私だけの世界が欲しかった
今 ようやくそれを
手に入れつつある
別の「皆」の中で働いて
得たお金によって
いつ行けるのだろう
皆のいない
本当の私の世界へ
《私だけ》
幸せはどこに落ちているのでしょう
わからないのは、私だけ?
探しても見つからない…
わかば
━━━
《私だけ》
私だけ?
あなたを思い出すのは?
あなたは、もう忘れてる?
私を思い出すことあるのかな?
そんな簡単なことすら
知るすべはない…
あおば
私だけ
寝る前、机に向かい日記を書く。
今日はこんなことがあった。
あれが美味しい。この本がおもしろい。
その時自分の部屋にいるのは私だけ。
私だけがいる空間で私だけが体験した一日を、
私だけが考えた、思ったことを綴る。
似たような人がいたとしても
完璧同じ人なんていないから。
この世界に私は私だけ。
私だけ
私だけが変わらなかった。他の兄弟姉妹は古い皮を脱ぎ捨てて、きらきらひらひらと美しく光る羽をゆっくりと伸ばしてゆく。私は茶色いみっともないこどもの皮をかぶったままだ。どうしても脱げない。羽を伸ばしきったみんなは空に飛んでいった。私はただ見上げた。それから月が細くなり丸くなりまた細くなり、羽をボロボロにした私の兄弟姉妹たちが次々に落ちてきた。そろそろ秋が来るのだ、土に潜るかと考えていると茶色いこどもの皮をかぶった子が近づいてきた。
「ああよかった。ひとりかと思ってたよ」
「あなたはだあれ?」
「ぼくもきみも秋組だよ。ぼくらはいまから冬を越して春になったら大人になるんだ。知らなかったの?」
知らなかった。それより「私だけ」ではなかったことが嬉しすぎて私はしばらく泣いていた。
違う。
脳みそが溶ける。私だけ違う。
真っ黒に見える世界と、血なまぐさい匂い。
「ごめんなさい」
そう呟いた。返答はなく。
「ごめんね」
私は悪くない。そう思ったけれど一応謝ってみた。
もちろん返答はなく。
指をさして皆がこっちを見ている。私は何も悪くない。
私だけ、
私、だけ。
人間じゃないからって、攻撃してこないで。
『私だけ』
私だけ、特別。
思い出すと顔が火照る。あの日、真っ直ぐな目に射抜かれた瞬間。初めて恋に落とされた。
『特別』
彼は私のことを一途に愛してくれている。だからこそ、私だけしか知らない彼の姿をたくさん見ることができるのだ。
普段の彼はとても紳士的だ。誰に対しても物腰柔らかく接しているが、決して感情的にならないし、自分の手の内を他人に明かすことがない。それ故に、他人の目にはミステリアスで魅力的に映っている。
しかし、そんな彼の本当の姿を私だけが知っている。見た目に反してたくさん食べること、私に対しては甘えん坊な部分があること…挙げだしたらキリがない程だ。
「ねぇ、いつになったら離れてくれるの?」
「ん〜、ずっと離したくないですね」
今、私は彼に後ろからギュッと抱きしめられている。その状態になってから少し時間が経っているが、全然離れる気配がない。
「他の子がこんな所見たらガッカリしちゃうよ〜?」
「貴方が喜んでくれればそれでいいんです〜、貴方以外には興味ありませんから」
たまにはこんな日があってもいいか、と思いつつ、私だけに許された彼との時間だなぁと優越感に浸るのであった。
テーマ「私だけ」
「早苗、おはよう!」
「あ、おはよう凜々。今朝から元気だね」
「でしょ〜? 私元気が取り柄だから!」
にこにこと笑う凜々は太陽のような笑顔を振りまいて、私の席へと駆け寄ってくる。
真夏の朝はもうすでに空気を燃やし尽くしていて、エアコンの入っていない教室は、例えるならば地獄の暑さと言えるだろう。
「もうすぐ夏休みだよ……。でも休みに入っても1週間は課外あるから休みって感じしないな〜。早く遊びたい〜!」
だらだらと愚痴を言っているうちに、ピッと音が鳴った。エアコンがついたのだ。
「あぁー神ぃ! ほんとに最近暑くて暑くて、やんなっちゃう!」
「そうだね。やっぱり夏だからしょうがないよ」
あまり納得出来ていない顔をする凜々だが、あっと思い出したように机に手を置き、身を乗り出す。
「あ、そう、聞いて! 昨日の夜ご飯がアッツアツのうどんだったの! ありえなくない?! 真夏の蒸し暑い夜にあったかいきつねうどんとか!」
憤慨する凜々はよほど不満があるのか、私の机をバシバシと叩く。しかし、騒がしい朝の教室はそんな音すらも飲み込んだ。
「えー、私は夏に熱いもの食べるの好きだよ? うどんもラーメンも鍋も」
「うそー、早苗って変人だ〜。私絶対ムリだもん……」
「そうかな? 意外とアリだけど」
うげぇと引いた顔で見つめられると、本当に私がおかしいのか不安になってしまうから辞めて欲しい。
「まぁ、私の親も熱いものよく食べる変人だしなぁ」
「でしょ?」
私はエアコンの効き始めた教室で、お気に入りのステンレスの水筒を取り出した。
キュッと蓋を回すと、水筒から白い煙がたった。
「わ〜、すごい。どんだけ氷入れてんの?」
凜々は物珍しそうに水筒を覗き込む。
「いや、これ熱い緑茶」
「へっ?!」
とても大きな声だった。クラスメイトたちが思わずといったように振り向く。
「え……だから、熱い緑茶。夏に飲みたくならない?」
「アンタだけだよ!!」
どうやら、私はやはり変人らしい。
No.5【私だけ】
遊ぶ
勉強する
出かける
出会う
産まれる
死ぬ
笑う
泣く
触れ合う
作る
起きる
寝る
練習する
同じなどないこの一瞬、当たり前の日常、私だけが知る、私だけの物語を、一生をかけて創りあげる。
〜私だけ〜
「私だけ」
なんで私だけ?
私だけを見て。
私だけじゃないし。
若気。。
からの
なんで俺だけ?
俺だけを見て。
俺だけじゃないし。
ブーメラン返し。。。
戻ってくるよねぇ
割りと、通説。
太陽が沈んだ頃に帰る。
これが私の日課。
こんな遅い時間に帰っても誰も私を咎めないし
怒らない。
何故か?
それは両親が居ないから。
父親は恨みを買って殺されて。
母親はそんな父親を見てショックで男あそびで男の家を行ったり来たり。
そう、だから
広い家に私だけ。
私だけ、ここに取り残されてる
なんて言ったら、あなたは笑うかな
私だけ
私だけ?
私だけ、という事は世の中には何もない
私だけ不幸だったりもしない
私だけ幸せだったりもしない
あ、見つけた
私だけに愛情を与えてくれる貴方
そんな私だけ、っていいな
一生大切にしていくよな
私だけ
天使たちが近くにいて困った時や困ってなくても助けてくれる。こんな事、真顔で言っても信じてもらえないが天使たちは友達というより人生を共に歩むパートナーだ。
ふぅー、今日を駆け抜けた私おつかれさま!
折角だから、、、
とろとろのプリン買っちゃお
白ご飯に納豆もかけちゃお
氷を入れたキンキンの水を飲もう
ちょっとピアノも弾こうかな
私だけのプチご褒美
『私だけ』
はじめは、なんともなかった。
ただ、周りの子達と笑って過ごせる毎日が欲しかった。
それに憧れた。
でも、日に日に居心地が悪くなっていった。
ただ、楽しい日々が欲しかっただけなのに。
自分だけ、遅れを取っているような気がした。
会話の内容にはついていけず、
自分から話しかけない限りは、話さず、
遠足のバスでは一人席にされた。
なんでだろう。
気に障るようなことをしてしまったのだろうか。
なんか、
私だけ。
私だけ。
兄を殺した。気が楽になった。
父を殺した。爽快になった。
母を殺した。滑稽だった。
「お前は無理だ。諦めなさい」
「兄さんにもできるんだ。私だって!」
「お兄ちゃんは天才なんだ。彼こそが努力し、たくさんの人を救うべきなんだ!」
そんなの兄が望んでる訳ないのに。
昼間から父親と娘による口喧嘩が勃発している。週末になれば必ずと言っていいほどよく起こる。
「漫画家の何がダメなの?多くの人を楽しませられるんだよ?」
「あれは天才がやるべきことだ!平凡なお前にやれる資格も覚悟も機会も無い!身の程を知れ!」
「兄さんだって!医者になるだなんて、ハードルが高いよ!」
「お兄ちゃんなら全然現実的だ。賢くて、人を思う気持ちは人一倍強い」
「私だって!たくさんの人を楽しませたいって思ってるよ!」
プロの漫画家を目指すなら専門学校に通うのが手っ取り早い。でも通うためには親の許可が要る。でも…
「いいか!何度も言ったがなぁ、お前は諦めろ。お前がなんと言おうと許す気は微塵もないからな!」
父の部屋から突き飛ばされて廊下に出された。そして近所迷惑になる程でかい音でドアが閉められた。田舎だから近所なんて無いけど。
結局今日もダメだ。やっぱり許しなんてもらえない。全部兄さんだ。家族みんな私だけをハブる。否定する。父は私を全否定する。母は何もしようとしない。兄は妹にかまってられないほど勉強三昧。
かつて家出しようとも考えた。だが、家の前の監視カメラとGPSですぐにバレ、父にぶん殴られた。あの時のあざはくっきり顔面に残っている。
もう…嫌だよ。もっと前から親からの愛なんて無いことに気づいてればよかった。絵画のコンクールでいい賞をとっても、ネットでイラストがバズっても絶対に認められない。いや、認めようとしない。生まれてこなければよかったと言わんばかりに。
「みてろよぉ…」
ドアの前で吐き捨てて自室にこもった。
5日くらい学校を休んでも家族から気にもされない。そこだけはこの家庭のいいところだ。
もう我慢ならないので、やってしまおうと思います。
深夜。家が寝静まったころ。私は父の部屋の前にいた。
リビングのスピーカーを大音量にして、大地震の時になる例の音を鳴らした。それぞれの部屋からドタドタ聞こえる。こうなったらみんなリビングに出る他ない。みんな私なんかどうでもいいので、3人だけで簡単な会話を済ませる。その間に私は、開けっぱなしになったドアから父の部屋へ侵入し、クローゼットに隠れる。
しばらくして、耳障りなイビキが聞こえてきた。
いまだ。
静かにクローゼットから出て、あの口うるさい男に近づく。ネットで買った金属製の手錠で四肢をベッドに固定する。
「ふへへ…」
うっかり笑いが溢れたが、気付かれなかった。
仕上げにあいつの口を超強力なビニールテープで塞げば完璧。
「あはっ…はははは」
自室から持ってきた針と糸であいつの口をテープの上から縫い始めた。布と感触が違って、新鮮で楽しかった。針を刺すたびブチッ!ブチッ!といって面白い。痛みで目が覚めて暴れるから、綺麗に縫えなかったが満足だ。
「次は…、へへへ」
万年筆を取り出した。なんの躊躇いもなくあいつの目にブッ刺す。
唸り声など無駄なことはよして、今までの自分を悔いて欲しいものだ。
目をくり抜いて、残った片方の目の前でゆっくり潰してやった。あの恐怖に染まった、娘に裏切られ、絶望した目は最高だった。
いろいろやって満足したので、ぶっ殺しといた。
兄も同じ手口で殺した。慕ってはいたが、口封じで殺した。思いのほか楽しくて、自分を縛る存在がいなくなって安堵した。
母も殺した。手錠をつける時に目が覚めてバレそうだったが、もうこの際どうでもよかった。手錠は右足以外つけれたし。母はしゃべった。
「いつでもお前のことは大切だったよ?ね?助けて!誰にも言わないから!漫画家だってなっていいから!」
戯れ事だった。うるさいので殺しておいた。滑稽に思えた。何も思ってないくせに、一丁前の命乞いをしやがって。
「あぁ…なんていい人生のスタートだろう」
これを漫画のネタにすれば大バズり間違いなし。
自室で今日の事をメモした。
いい話だ。感動的だな。
毒親死ね。