『神様へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日ははるばる各地からお越しいただきありがとうございます。
素晴らしい出来となっているので楽しみにして頂けると幸いです。
頭からつま先まで纏うベールでトランスフォーム
暑いライトの先観に来た貴方を
一度でも笑わせたいの
せめてこの愛が伝わるように
息遣い呼吸合わせ踊るんだ
カラフルで楽しい世界がここに!
手を引いて貴方を連れてくよ
ちゃんと見ていてね
俯いたゆかみてても見つからないもの
わたしもてを握るから探しに行こう
明るいまちねこも昼寝
さそわれるまま歌え
暑いライト眩しい音 止まれ止まるな時間よ
カラフルで楽しい世界がここに!
手を引いて貴方を連れてくよ
ちゃんと見ていてね
わたしが生ききってみせる
頭からつま先まで纏うベールは
終演まで
本日はご来場頂きありがとうございました。
演じることが出来て幸せでした。
鳴り響く拍手 ライトの先の全部
忘れないように目に焼き付けて
貴方にありがとう
神様へ
私が産まれてきた意味を教えてください
何をすればいいかわからないのです
大きな目標もしたい事もないのです
どうか教えてください
じゃないと私が私じゃなくなりそうなのです
神様へ
神様へ
報われるにはどうしたらいいですか?
私の罪はどうしたら償えますか?
愛が足りないのはどうしてですか?
私は
天国に行けますか?
それとも
天獄行き?
『拝啓 神様へ
下界、もしくは人間界などと呼ばれる世界ではそろそろ花が芽吹きうららかな光が大地に降り注ぐ季節となりました。
そちらはいかがお過ごしでしょうか。
到底貴方様に手紙などをしたためたところで、貴方様のお手元に届くかどうかすら、僕には皆目検討もつかない次第ですが、こうして書いてみております。
貴方様から見放され『堕天使』などという者になってしまった次第ですが、僕は貴方様のお心にある、僕が反省して詫びて欲しいという気持ちと裏腹に幸せな日々を送っています。
僕は天使になって初めての仕事である下界研修をわずか一日足らず(正確には一晩)で終え、その後僕が今いる『ユートピア』にやってきました。
素晴らしいところです。
天界のように腑抜けている訳ではなく、かと言って死ぬほど忙しい訳でもない。うららかな日常が主として流れ、たまに仕事をする、なんて調子のいい世界でございます。
ここで僕は『ユートピア』に来てしまった迷い子を元の世界に返す仕事をしていますが、なかなか大変ではあります。人間、というものの思考回路は非常に千差万別であり、どうも上手くは行きません。ですが、非常に楽しい仕事です。
ところで僕が貴方様に文をしたためた理由というのは、僕が恋をしてしまったからです。
天使、そしてそれに準ずるものは原則として恋愛というものが禁止されていますね。あまり神が増えたりせぬように現神様のみが子孫繁栄をできるというシステムだった気がします。
ですが、僕は天使から外れた身。
ということは僕が恋愛をすることは許されるのでしょうか。
僕の恋した相手はこの世界の『権力者』と呼ばれている子です。本名はメゾ、ですね。
ピアノの音色を聴いているのが好きなようで、でも僕のことは嫌いみたいです。彼女は『権力者』などという大層な名前をしておりますが、実質のところ下っ端のようです。そして、とても、弱い。
僕はそんな彼女がたまらなく可愛い。だから付き合いたいのです。
許可をくれ、なんて言っておりません。神様には『はい』、または『関係ない』と言ってもらいます。
それでは。
敬具 フォルテ、もとい演奏者より』
「⋯⋯⋯⋯くだらないな」
出さぬつもりの手紙を書いた。
そもそも天界に届ける術がない。
つまり、そういうことなのだ。なんとなく気持ちを整理したくて、それだけの為に書いた代物。
⋯⋯⋯⋯早く、彼女を手に入れてしまいたい、なんてのが本心であるかを確かめるための代物で、実際的に本心であった。
さて、それなら、彼女を手に入れなくてはならない。
「どうやって手に入れるか⋯⋯⋯⋯」
零れる笑みを抑えられるわけがなかった。
神様はいないと言う人ほど、気付いたら願っていたり、
神様はいると言う人ほど、実は頼っていなかったり。
貴方はどちらですか。
神さまなんて…
居ねえから…
居やしない…
願っても…
どんなに願っても…
ふたりは遠い…
遠すぎて…
何処に居ても…
君を思ってきた…
好きだよ
大好きなんだよ
好きでたまらないから
ふたり笑顔のままで
好きだから愛したふたりのまま
I LOVE YOUだけど
I LOVE YOU Sayonara
「神様へ」
ここは じごくの かたすみ。
ちいさな あくまの フラム と サンドル は
なにか かんがえごと を している みたい。
フラム は いいました。
「ニンゲンども は 神様 を 信じすぎだ!
どうにかして 信仰を なくそうとおもう!
サンドル、 いい かんがえ は あるか?」
サンドル は こたえました。
「そうだなあ。 フラム、 ニンゲン が 神様へ 祈りを 捧げなくなるとき って どんなとき だろう?」
フラムはかんがえます。
「神様 が 必要 なくなった とき かな?」
サンドル は「そのとおり!」とうれしそうに いいました。
つづけて、こう いいます。「ニンゲン が 神様 を 必要 と しなくなる ためには どんなことを しようか?」
フラムは また かんがえます。
「ぼくらが 神様 に なれば いいんじゃないかな?」
サンドル は 首を よこに ふります。
「そんな こと を したら、 この じごく から ぼくらの いばしょ が なくなっちゃうよ!」
フラム は いいました。
「じゃあ、 どうしたら いいの?」
サンドル は いいました。
「ニンゲン に チカラ を あたえたら いいんだ。
神様 は 全知全能。 だから 病気 を 治す のも 国 の 運命 を 決める のも 全部ぜんぶ、 神様 が やるんだ。」
「でも、 もし ニンゲン が 病気 を 治せる ように なったら? 国 の 運命 を 自分で 決められる ように なったら?」
ふたり は いいました。「祈り は 必要 なくなる!」
サンドル は つづけます。
「そう! 信仰 は いらなく なる。 謀反 を 起こす よりも いとも かんたんに 信仰 を 破壊 できるんだ!」
しかし フラム は またまた かんがえます。
「こんな こと を したら きっと 教会 から 弾圧 を 受けて 罪もない ニンゲン が じごく に 来てしまうよ?」
サンドル も かんがえます。
「そうだね。 だが それは しかたの ない ことだ。 だって、 神様 を 信じる ひとたち に とって、 『都合の悪い真実』を 暴いて しまった の だから。」
「ここで 『神様を信じるニンゲン』 と 『チカラを得たニンゲン』 という ふたつの 勢力 が うまれる。」
「たくさんの ギセイ を 経て、 少しずつ チカラ が 『神様を信じるニンゲン』にとって 不都合 な モノ へと かわる。 そのうち だんだん、 神様 を 疑う ニンゲン が ふえていく。」
「これを 少しずつ 繰り返す ことで、 さらに 神様 は 信仰 されなく なるんだよ。」
「ほら、そうでしょう? そこの ニンゲン の みなさんも、 おそらく いま おおまじめに 神様 を 信じて いない。 それが 証拠 だよ。」
「ニンゲン は 『科学』 の チカラ で、 信仰 を 失った。 カタチ だけは 残っている かも しれないが、 本来あるべき 信仰 は、 もう ここには ないんだ。」
フラム は いいます。
「アクマ が 信仰 を 説く なんて ヘンだなあ……。」
サンドル も いいます。
「たしかに そうだね。 でも ぼくら が 『信仰』 を 理解 していないと それを 壊す ことも かなわない。 だから ぼくらこそ 知って おかないと、 ね?」
フラム も なっとく した かおを しました。
きょうの おはなしは これで おしまい。
【神様へ】
神よ 私はあなたを裏切っていました。
私はとんでもない堕落者です。
私はまともに生きるつもりでした。
しかし私は悪魔に何度もそそのかされ
このように汚れてしまいました。
もちろんその度に何度も悔い改め、
やり直そうとしました。
それでも私は堕ちてしまいました。
神よ
私はたとえ私なりの『善』を尽くしても
神からすれば『堕落者』なのでしょう。
神がご存知の通り、私は欲深き人間なのです。
いくら自分に正直になっても
私は所詮、堕落する身なのです。
私のような『堕落者』は
『悪魔崇拝者』と変わらないのでしょう。
私はおそらく地獄行きなのでしょう。
私は正しく生きれなかった。
しかし私は神に生きる喜びと
したう気持ちにとても感謝しております。
私は神に捧げた身なのですから
このまま私は神がくださった『生き方』や『運命』を
ありがたく歩んでいきます。
死ぬまで悔い改め、懺悔します。
神よ、『堕落者』の私を
お許しください。
この世は
たくさんの巡り合わせで
成り立っている。
人はそれを
「運」と呼ぶんだね。
きっと貴方が
私のもとへ
運んできてくれるんだね。
貴方が示してくれる道は
きっと正しいんだけど
たまに逆らって寄り道したり
分かれ道で立ち止まったりする。
それでも
見守っていてください。
自分の道を選んで生きていくから。
「神様へ」
黄道十二宮のうち3番目、双児宮の主人の片割れはただぼんやりとしていた。
兄と義姉は仲良くお出かけに行ってしまった。
妻は忙しなく右へ左へとよく働いている。
やる事がないわけではないが、今は遠くの名もない星空を眺めるのに忙しい。
元はただの男だったものが、戦士になり、いつしか英雄の名がつくようになった。
三界を震わせて死の運命にある兄と共に星になった弟の立場は、悪くはなかった。多少、兄恋しさに喚いたことを周りから揶揄される事はあっても、事実としてそれは仕方がなかったので特別腹を立てる事もない。
妻たちについてもそうだ。地上にいた頃はその麗しさに惚れ込んで略奪してしまったが、星空に浮かんでからはそれぞれ月や太陽に頭を下げ頼み込んで巫女であった妻たちを迎える事を許された。それはそれは嬉しくて、末妹の名を持つ惑星にまで改めて挨拶に行ったほどだ。
妻の惚れに惚れ込んだその麗しさは衰えを知らないらしい。
勿論、美しさとだけ言えば、地上一美しいといわれた末妹が美しいのだとは思うが、やはり妻へ向ける感情としてはそれとはまた別のものなのだ。
兄も同じように思うようで、兄は兄なりに義姉との関係性を略奪の頃とは違うやり方で構築していっている。本日の水入らずでのお出かけもそうだ。どうせ近所をぐるりと周る程度のものだろうが、それでもその穏やかな時間が兄と義姉には必要なものなのだそうだ。
兄のことはもちろん大切であるが、妹たちのことも同じように大切に思っている。流れる血が多少違ったとしても、大事な家族であるからだ。
以前、妻に言われた。もう一人の妹に会えないのは寂しくはないのか、と。
忘れたわけではない。忘れるわけがない。例え、悪女や悪妻と世間から後ろ指をさされていたとしても。賢く、苛烈で、美しいもう一人の妹。妻もそのことをよく知っていたからだろう、星空に迎えてやることができるならば妹の想いも長い時を経て昇華され救われることがあるかもしれないと。優しい妻は考えてくれたのだろう。
望まない訳ではない。会えるなら会いたい。思い切り抱き締めて、助けてやれなくてすまないと、兄を失ったことに動揺して先に逝ってしまったことを謝りたい。本当に大変な時に、何一つ力になってやれなかった。
きっと怒られるだろう。馬鹿なことをと理詰めで詰められ、何の反論も許されないだろう。けれど、最後には同じように抱き締めて許してくれるだろう。妹は、優しい娘でもあったから。
だから、神様へ祈ることしかできない。
人間として生き、人間として死んだもう一人の妹が、長い時を経てどうか楽園でほんの少しでも救われていることを。
祈りながらも、遠いどこかの星空に妹の姿を探してしまう時がある。
もしかしたら、兄や末妹のようにどこかに名が残っていないものかと。
その話をすると、兄は悲しげな顔をする。末妹は、自分も姉を探してしまうのだと話す。
妻は、ただただそっと側で寄り添ってくれる。
我ながら未練がましいものだが、星空にのぼった後にまで妻の姿を自分の側に置き留めたことを考えれば、確かに未練がましい男なのだろう。
兄の死を受け入れなかった頃から変わらないといえば、変わらないのだろうが。
その兄が言うには「彼女は人間として死ねたのだから、それは幸いなことだ」ということなのだが、その言葉を聞くとまた未練が募る。
人間として死ねたはずの兄を死なせてやれなかったのは、他ならぬ自分なのだから。
だからなのだろうか、神様へ祈りながら、遠くの星空を眺めることをやめられないでいるのは。
“神様へ”
神様へ。(十五日目)
今日は俺の考えに付き合ってくれぜ?
神様はいると思うか?いないと思うか?
俺はいないと信じている。神は所詮人間が耐え難い状況に陥ってその依存先を勝手に作ったものが神だと俺は思ってる。
だから、神はいない。いたら普通寄り良い世界とか笑顔が絶えない世界を創るだろう?仮面を被ってケラケラ笑うそんな汚い人間をみて神は満足するのだろうか?
もし満足するならその神は大層性格がよろしいことで。
もし、神がいるならば俺はとっくに崇拝しているよ。
こんなドブまみれの世界から救ってくれ!ってな
なんだっけなぁ?なんか前に誰かが「生きてさえいれば、神だって殺せる。」とかほざいてた。
それは本当か?それは反抗して神の思うように動かなくて笑顔が絶えない世界にして神を殺すというのか?
それ不可能だろ?現実を見ろよ。実際にアルハラとか
セクハラとか虐めとかそんなことをする奴らのせいでされた側は自殺を図る。逃げてるんじゃないと思う。
虐めとかした側に「お前らのせいでワタシは自殺を図ったよ」とかそんな少しした抵抗かもしれない。それは俺が思っているだけで事実とかでは無いからな。
結局は真面目なやつほどバカを見て生きにくい世界になる。逆に幼い頃から世界を知るやつほど生きやすい世界になる。それって小さい頃から両親に「貴方は真面目で優しい子になりなさい?」と
言われたら「貴方は真面目になって虐められる子になりなさい?」と同じ意味ではないか?(個人の意見です)
あぁ…ホントに生きにくい世界だ。
だから神なんて居ない。神は所詮人間が作った妄想なんだよ。
もし神がいるならば俺はこう伝えるね!
fuck!お前ら神がいるせいで宗教とか意味のわからんことを妄想するやつが増えるんだ!!お前らのせいで生まれてきたことを後悔するやつが出てくるんだ!
誰だよ!!清く生きていたら貴方は絶対に幸運になります。とかほざいた馬鹿は!!!そのせいで本当に信じまって!馬鹿みてぇに死ぬやつが増える!!お前ら神はいなければいい存在なのに!!何も救いの手を差し伸べないならば消えてしまえ!!!
とか言ってみたいもんだ。まぁ、神は居ないんだかな。
🍐
※個人の感想(?)です。
※個人の感想(?)です。
※個人の感想(?)です。
※個人の感想(?)です。
夜は拙者を包まんと寄り添えども、
何も語りはして呉れぬので御座るよ。
、
我儘に 羽織り見上げる 夜の月は
青く白くと 言承けも得ず
とな。
都合がいいのは承知だが
どうか彼女をよいところへ
2024/04/14 『神様へ』
神様へ
私は、高校生になりました。
ついこの前まで私は小学生でした。
最近は特に時の流れが早く感じます。成長するたび、時の流れが早く感じるのです。
確かに、小学生の時でも楽しい時は時の流れが早く感じましたし、辛い時は時の流れがとても遅く感じました。
成長するたび楽しくなったから時の流れを早く感じるようになったということなのでしょうか?
ですが、小さい時の方が勉強などを気にせず遊んでいたので小さい時の方が楽しかったと思います。
また、小学校、中学校一緒だった友達と会わなくなりました。いつでも会えると思っていたのにこんなにも早く会う機会がなくなると切ないです。
あんなに早く終わってほしかった中学校時代がいざ終わると2度と戻ってこない時だったんだなって思いました。私はずっと今のままでいたいです。時が流れるのが怖いです。
夕食はひき肉とナスのパスタにした。ちょうど材料があったから。
冷蔵庫からチョコレートを取って床に座った。日課だから。
床のビニール袋から新入りを冷蔵庫にしまう。最近はもう暑いから。
ビニール袋にお好み焼きがある。買ったから。
私は今日は疲れている、夕食は買って帰ろう。と思ったから。
夕食はお好み焼きにした。私は疲れているから。
夕食はひき肉とナスのパスタにした。材料があったから。
冷蔵庫からチョコレートを取って床に座った。日課だから。
床に物悲しく座るビニール袋から新入りを冷蔵庫にしまう。最近はもう暑いから。
ビニール袋の中にお好み焼きがある。買ったから。
今日は疲れている、夕食は買って帰ろう。と思ったから。
夕食はお好み焼きにした。さっきまで私は疲れていたから!
『神様へ』
今回は、神様へのお礼を。
彼と出逢う機会をくれてありがとう。
彼の目に、私を留めさせてくれてありがとう。
私に、彼の想いを受け止める勇気を、湧かせてくれてありがとう。
ただ単純に、各々が行動した結果かもしれないけれど、きっとそれぞれの場面で背中を押してくれただろうから。
これからきっと、喧嘩する事もあると思う。例え衝突しても、お互いの価値観を擦り合わせて、彼と共に歩んでいきます。
貴方が今までにくれた機会を。これからあるかもしれない気まぐれな鼓舞を。
私達の幸せに繋げていく為に。
神様へ
どうしてこんなに苦しまなきゃいけないの。自分自身を無くさないように裏表をつけないように自分の好きなことを頑張って必死に生きてやってきたのにどうしてこんなに辛い思いをしなきゃいけないの。
最初は「頑張ってね!」って言ってくれたのに今じゃ「おはよう。」の一言も返してくれなくなったよね。相談に乗ってあげた時も片方だけじゃなくて両方の話を聞いてあげてたのに結局は私が全部悪いってなったよね___。子供の頃は周りと同じことが良いことっていう認識で、違ったりするといじめだったりハブりがおきる。大人になれば自分の周りとは違った個性は才能として大きな歓声を浴びることも出来る。
どうしてこんなに理不尽な世界を作ったんですか、
お題:神様へ
すいません、神様がやってるかどうかは分からないのですが、ちょっと言ってみていいですか。
濡れ衣だったらすいません。
私が傘持ってない時だけ雨降らすの止めてもらっていいですか?
家戻っても手遅れになる距離から全力で降ってきて、目的地に着いたら雨止むのマジで意味不明です。
すいません、違ってたらホント申し訳ないんですけど。
あと、お正月くらいしか神社行ってなくてすいません。
天にまします神様へ
願わくば私を哀れみ、この生を意味のあるものにしては頂けないでしょうか。
歩むことを夢見ながら泥濘に安住する私に
ここは決して居心地の良い場所ではないことを思い知らせていただけませんか。
思い知らせた上で、考えたことを成せる体にしては頂けないでしょうか。
あなた様のような素晴らしいひとに。
もしくは皆が口にする様な普通の人に。
なれると思える才覚、資格を
どうか与えては頂けないでしょうか
題 神様へ
神様へ
1つだけ願いを叶えてほしい。
それは・・・。
私、男の子になりたい!
小さい頃から、全然女の子のグループに馴染めなかった。
だって、折り紙とか、塗り絵とか、したくないし!
何かグループの子以外と話すとグチグチ言われるし。
私はかけっことか、サッカーとか、戦いごっことか、度胸試しとかそういうのが大好き。
毎日服をどろんこにしてはお母さんに叱られてた。
でも、そんなの関係ないよ。私には。
遊んでたら自然とそうなるんだから。
スカートは色んなとこ登ったり、狭い茂みを通る時引っかかるから嫌い。
高校生になった今も履くことはない。ズボンスタイルのみ。高校はズボンスタイルも制服モデルにあるから助かってる。
こんな性格だから、友達も男の子ばかり。
なんなら、女子にも、私は男の子だと認識されてるかも。
性別は女だけど、髪も短いし、いつも男の子みたいなシャツとズボンの組み合わせ。
学校は・・・そんなに問題ない。
私が男の子と話しててもみんな受け入れてくれるし。
女の子は、別にグループに入ってなければいざこざもなく、みんな優しい。
問題は家だ。
親は、ずっとうるさい。女の子なんだからって。
女の子なんだからもっとおしとやかにしなさい、服装可愛くしなさい、髪の毛ももう少し伸ばしなさい。
もう、ほんっとうにうるさいの!
どうにかならないかな?
お父さんもうるさいよ。言葉遣いとか、男子といるとどうしても荒くなるんだけど、ついつい言っちゃうと注意される。
だから、いっそ男の子だったらこんなことで悩まなくていいでしょ?
神様がいるなら、私を男の子にしてほしいんだ。
て言ったら、友達の寛太に凄い否定された。
「そんなのやめとけって。何考えてるんだよ?」
「え?そこまでじゃないでしょ?寛太も、私が男なら一緒に男子サッカー部入れるし嬉しいでしょ」
私がそう言うと、寛太は少し考える。
「う〜ん、確かに。それは嬉しいけど。お前、強いし、サッカー部最強だろうな。けどさ、よく考えろよ。初美は、女の子好きなの?恋愛対象だぞ?」
「あ・・・んーまぁ、別にいいよ。男になったら女の子を好きになるんじゃない?」
私があっけらかんというと、寛太は「いいのかよ・・・」
と呆れたように言った。
「いいか!今はっきり言っておく!初美は女でいいんだよ。初美みたいに話しやすい女子の友達って貴重だし。男になる必要ないだろ」
いつになく強い調子で話す真剣な寛太の顔をジッと見る。
「なっ、何だよ」
寛太が焦ったように私に言う。
「いや、寛太がそんな真剣な顔するなんて珍しいなって」
「お前、そりゃ、男になりたいって神様に祈るくらいなら結構切実に考えてるってことだろ?あ、そうだ!」
「ん?」
私は何かを思いついたような顔の寛太に首を傾げて問いかける。
「親に女子らしくさせられるのやなら、結婚相手はそういうの気にしない人を選べばいいじゃん!」
「あー確かに・・・」
私は同意した。そういう発想はなかったなぁ。
ずっと、実家にいる必要ないんだもんね。自分のこと女の子らしくしろって言わない人と結婚すれば、私は私のままでいられるのか。
「よしっ、その案採用!」
私は寛太に向けてグッドの手をして突き出した。
「じゃ、じゃあさ、候補に俺入れとけよ。俺はお前、そのままでいいから」
「・・・は?」
「じゃ、じゃあな!」
そそくさと去っていく寛太。
私はしばらくその意味を理解出来ず固まった後に
「えええ〜〜〜!!!」
と絶叫したのだった。
私は恋愛なんて分からないから、寛太がそんな風に私を見てたことに衝撃を受けた。
でも、少し考えてみると、案外悪くないのかも。
寛太って話しやすいし、一緒にいて一番居心地いい。
ま、将来のことは分からないし、寛太を候補に入れといてやってもいいかっ。
私はそう考えを切り替えると、それを寛太に伝えに、教室に向かった。