『神様へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【神様へ】
「えー、神様。短い間だったけど、お世話になりました……」
書き始めてすぐに手は止まってしまった。
「なんか違うよね」
手紙はくしゃくしゃと丸めて部屋の隅に放る。
手紙を書いたところで、神様のところに届くのか、そもそも誰が届けてくれるのか。
「行ってらっしゃい」
あの時神様は言ったから、きっと今どうしているか気にしてくれているはずだ。
(うん、そっか)
窓の外にはキレイな夕やけに染まった空。
明日も晴れるって神様からのお知らせ。だから空を見上げながら心の中で呟く。
(神様。しばらく帰れそうにないくらい元気だよ。しかもシアワセ)
小さい頃は神様がいると思ってた
私を守ってくれると信じた
だってそう習ったから
神様は慈悲深いお方
そう思いロザリオを毎日掲げた
反抗期をすぎ思春期になる頃、私は人を殺めてしまった
若気の至りですよね神様
あぁ、どうすればよいのですか
助けて神様
私を守って
何度も願った、習った通りに
だが助けてくれなかった
この時神様はいないと分かった
助けてくれない神様などいらない
冷たい床に座り柵の中から月を見上げる
私が死んであの世に行った時に
神様に会えるのだろうか
会った時には
そうあなたを
地獄に引きずり降ろす
慈悲深い神様ならそれぐらい許してくれるでしょ?
神様へ
私とあの人を2人きりにしてください
あの人が、私を好きでいますように
私が、あの人をずっと好きでいられますように
『神様へ』
神様、あのわんこの足を治してください。
毎日会う彼は11歳だけど、キラキラした目で駆け寄ってくれます。
毛もふわふわで、優しく私を包んでくれます。
神様、足が震えて力が入らないのです。
これじゃあ大好きなお散歩にも行けないです。
飼い主さんも泣いてました。
どうかもう一度、全力で走らせてあげてください。
かみさまへ
このよにうまれさして、うまれさせて
ぼくをままのとこえいかせてくれて、ありがとごさいます
できないことばっかりでたいへんだけど、とってもたのちいです
がんはってじをうまくかけるようになります
ぼくより
神さまへ
小がっこうになりました
おともだちがいーぱいできて、よろこびます
かん字もおぼえました
おなまえもかけるようになりました
でもさんすうがいやです
ぼくより
神さまへ
すきな子ができました
その子は神さまなんかいないと言っていました
ぼくは神さまを信じています
でも、その子のことも信じたいです
ぼくはどうしたらいいんですか?
ぼくより
神様へ
中学生になりました
今はサッカー部に入っています
練習は厳しいけど、自分で決めたことなので頑張ります
好きな子は別の中学へ行ってしまいましたが、あの子はもう良いんです
ぼくには神様がいるんですから
あの子は正しくないことを言いましたから
ぼくより
神様へ
ぼくは今、いじめを受けています
でも、辛くなんかありません
神様を信じない者に救済は訪れませんから
それにこれはきっと、貴方が遣わせた試練なのでしょう
それならば、ぼくは耐え抜いてみせます
ぼくの信心深さは、信者の誰よりも優れているのです
ぼくより
神様へ
貴方は本当にいるのですか?
ぼくより
神様へ
先日の手紙では愚かな発言をしてしまい、申し訳ございませんでした
貴方様の存在を疑うなんて、あってはならないことです
すみません
お願いです
お願いですから
見捨てないで
ぼくより
神様へ
やはりこの間の内容がいけなかったのでしょう?
だから何も言ってくださらないのでしょう?
申し訳ございません
申し訳ございません
二度とあんなことは致しません
お願いです
どうか、どうか
ぼくより
神様へ
いるなら返事をしてください
ぼくより
かみさまへ
あなたはかみさまなんかじゃなかった
うそつき
ごめんなさい
ぼくでごめんなさい
さようなら
ぼくより
お題『神様へ』
神様へ
毎朝欠かさず神棚に祈願している。
家内安全。
商売繁盛。
特別ひどい目に遭ってないから、安心している。
ただ、還暦を過ぎた頃から、厄除開運を意識する
ようになった。
それは、自分の仕事への評価が芳しくないからだ。
尾崎豊の歌ではないけれど、
「支配からの卒業」を考える時期が来ているか?
神様へ。
私は、どうあるべきでしょうか?
仰せの通りにいたします。
神なんているわけないと思っている。
なのに恐怖や苦痛を感じたら「たすけて神様」なんて祈るのはなぜだろうか。
本能的なものなのか、はたまた幼い頃からなんとなく常識として定着しているからなのか。
死んだらわかるのだろうが。
【神様へ】
”神様へ、
もし願いが叶うのなら恋人と一生一緒に居させてください。なんでもするのでお願いします。”
と、僕は手紙を書いた。
恋人は来月オーストラリアに親の都合で引っ越をする。
寂しいし、遠距離恋愛とか食べ物が喉を通らないほど不安でいっぱいだし、何より悲しい。
だから、神なんか居ない居ないっ、と恋人の前ではいい続けてきた僕は手紙を書いた。
書いた結果は叶わなかった。
『やっぱり神様なんて居ないんだなぁ、』
と恋人の乗った飛行機を見上げながら僕は泣いていた。
神様へ
特に言える事はない
好きにしてるはず
神は神で
人間は人間で
神が人間を作った
それなら
人間が神を作れば
どんな神になるかな
神様も人間様も
なんのつもりでしょ
どうゆうつもりでも
好きにするけど
籠の鳥だとしても
そこで遊ぶしかないし
この籠の外に
神様がいるとして
籠から人間が出れても
どうするんだか
人間は籠を作って
籠の中で生きていく
籠から出ることはない
どの様な籠か
それはさておき
神も人間と同じく
籠から出れないのかも
まぁ理由は違いそうだけど
人間は外を目指して
神は内を目指している
内外が何処にあるか
それが問題な気がする
外を内にするか
内を外にするか
これくらいにしとこ
お題《神様へ》
世界の始まりは神様だったのかもしれない。
でもこんな世界になってしまった始まりは、人間かもしれない。
どう人間は、償っていくべきなんだろう。
神様へ
神様、あなたがまだおいでなのか、
それとももう人の世に飽いて
とっくに世界を去られているのか、
わたくしにはわかりません。
この世に元から神なぞ存在せぬと、
そう言う人間もおります。
それでも、
この完璧に破綻のない、
知れば知るほど人智を超えていると
感じさせるこの世界の理が、
ただの偶然で生まれたとは
わたくしには到底思えないのです。
わたくしは、神様、あなたが
人を救うような、人間に都合の良い
夢のようなお方だとは思いません。
しかし、あなたがただ、おられると、
あるいは、かつて本当におられたのだと
信じられるだけで幸福だと感じます。
優しく、厳しいこの星で、
きっと、弱い人間が生きる為には
無条件に祈り、縋ることが許される
強く尊い存在が必要でした。
今、だんだんと人々が
あなたのゆりかごから
巣立ちの時を迎えようとしていることを
ひしひしと感じます。
これまでの時を、
祈ることを許してくださったこと。
縋ることを許してくださったこと。
そしてなにより、
その存在を信じさせてくださったことに
わたくしは感謝いたします。
そして、もし傲慢にもひとつ、
願うことを許してくださるのならば、
どうかあと少しだけ、
わたくしたち人間が
ひとりで歩けるようになるまで、
わたくしたちを御見守りください。
■■より
「神様へ」
もし神様がいるのなら
一緒にお酒飲んで話そう
都合のいい時ばっかり頼られて
思い通りにならないと責任負わされて
知らないうちに存在しない神が作られちゃったりして
お互い嫌なことも楽しいことも沢山あるよね
今日は無礼講で
僕は神様を信じるかと言われたら
信じてはないと答えるだろう
神様は想像に過ぎないもの
だけど その想像から生まれたものは
いつしか愛着が湧いてくるものだ
だから 神様は
皆から愛された架空人物
言葉で表せばこれかな
だから今も皆から愛され続け
神様という名が残ったのだろう
神様へ
あなたは人間を信じますか?
お題『神様へ』
気がついたときには落とし穴の中にいたのです。
大きな数が持ち上げるどまんなかに居させられようと、でっち上げたものもイメージもなし、崩れるものなどなかったはずが、天秤に掛けられていたのは日常とからだの平穏か何かで、いつどこの誰になんの為にそんなはかりに乗せられたかも知らされず、もう一週間も立たないうちに私のもつ分だけが先にぽんと奪われ、それはもう、日常のすべてはエンターテイメントか出し物か、崩壊したダムのようにダダ漏れになっていったのでした。
あのときにあったのだろう、かの天秤の反対側には、どこの誰の何が乗っていたのかを私は、どのようにしてその後の数年に渡り、知ることとなったでしょうか。
神様へ
書き出しては見たものの特にどうこうしてほしいとかそういうものはあんまりないです。
強いて言うならやれる範囲でがんばるので見守っていてください。
あんまりお参りいけてないけど年に一度くらいは顔を出しますのでよろしくお願いします。
【神様へ】
今日も起きたらすぐに黒色のカラコンをして、黒色のヴィックを被る。
何故って?それは僕が両親どちらともにも似てない髪色、目の色だからだよ。
もちろん両親2人の子供だよ。お母さんと浮気相手の子供じゃないさ。
髪色、目の色が両親と違うせいで、僕は両親に嫌われている。きっと僕が生きてるのは奇跡だろうね。
これ以上嫌われたくないから必死に勉強をする。
学年1位以外取ったらきっと僕は捨てられる。
「はぁ髪色も目の色も嫌だな」
神様へ
何故僕を作ったんですか?教えてください
「ふたりにはアクシデントをあげましょう」老人Bは下手へと去る
[神様へ ]
昔、神様とやらに手紙を書いたことがある。
あの頃の私は、神様を信じていた。
誰かに、私の願いを聞いて欲しかったのだ。
両親は早くに死に、私を引き取ってくれた祖父母も1年と経たずに死んだ。
それから、親戚にたらい回しにされ、結局最後は児童養護施設に入った。
施設の人はいい人ばかりだった。
先生は優しくて、友達も出来た。
でも、家族ほど心の許せる人はいなかった。
所詮、彼らは血の繋がってない他人だから。
そんな時だ。
"神様"という存在を知ったのは。
神様は、私たちのお願いを叶えてくれる。
神様は、私たちをいつも遠くから見守ってくれている。
そんな甘い話を信じて、私は神様に手紙を書いた。
神様は、私の声が聞こえるほど、近くにいる訳では無いから、手紙を書くのがいいのだと、仲のいい男の子が教えてくれた。
馬鹿な私は、覚えたての字で一生懸命に願いを綴った。
『かみさまへ
いつもみてくれてありがとうござきます。
おねがいがあって、おてがみかきました。
わたしははやくかぞくがほしいです。
いいこになるので、おねがいします。』
そうして書いてから、枕元に大事に置いて、神様が手紙を読んでくれるのをじっと待った。
待っていたのに。
神様は、そのお手紙を見てくれることはなかったようだ。
いつの間にか、手紙がなくなっていた時には、神様がもっていってくれたと喜んだものだが、その手紙がなくなってからも私のお願いが聞き入れられることは無かった。
ただ単に、私が手紙を失くしてしまっただけなだったのだろう。
現に私は、その施設を出て、寂しい社会人生活を送っている。
新人社員として忙しくしている時に、ふと、これを思い出して、「神様なんて結局いないのか」と絶望した。
神様がこの手紙を見てくれたなら、きっと、里親が私を引き取ってくれたはずだ。
もしくは、奇跡ってやつで、両親か祖父母を生き返らせてくれてもいいじゃないか。
それがなかったということは、神様は手紙を見てくれていない、『神様なんていない』ということで。
私はその頃から、神を信じなくなった。
毎日毎日、仕事に追われ、誰もいない家に帰り、1人寂しく眠る日々。
悲しくて悲しくて、神を恨みそうにもなったけど、恨むということは、『神様がいる』と信じてるみたいだったから。
あんなやつ、思い出してもやらない。
そう決意してからは、恨もうともしなくなった。
そんな日々を過ごしていたある日、急に後ろから腕を引かれた。
振り返ると、同い年くらいの、スーツ姿の男性が私の腕を掴んでいた。
「あの...」
私は困惑して、何が何だか分からなくて、目の前の男性に声をかけた。
男性は、一度深呼吸をし、こちらを見据えて口を開いた。
「あの頃のお願い、僕に叶えさせてはくれませんか。」
そう言葉を放った真剣な彼の表情を見て、あの頃の思い出が蘇った。
神様を教えてくれた男の子。
彼は、その子によく似ている。
「もしかして」
私は確認するように、彼の名前を呟いた。
彼はそれを聞いて、顔を明るくさせ、大きく頷いた。
「本当は、あの頃から僕に願って欲しかったけど。君はきっと、僕にお願いなんてしてくれなかったから。」
あの頃の私は、自分の意見をひとつも口にしない、そんな人間だった。
「だから、神様になら、お願いしてくれるかなと思って。」
神様には、手紙を書くといいなんて、教えたんだ。
彼はそう言って俯いた。
「勝手に手紙をもっていってごめん。でも、君の願いを叶えたくて、そのために色々頑張ったんだ。」
彼は一度、こちらを見た。
「僕を、君の家族にしてください。」
私は物心が着いてから初めて、"家族"に抱きついた。
家族の腕に包まれて、安心して、勝手に涙が溢れた。
彼のポケットからカサリと何かが落ちる。
あの頃の手紙だ。
『神様へ』なんて。
手紙なんて必要なかった。
ずっと近くに、神様はいたのだから。
『神様へ』
神様へ
ありがとうございます。
今、幸せです。
好きなものを食べて、大切な人と家族になり、子どもたちが増えて、好きなことして、幸せに生きています。
悲しいこともツライこともあったけれど、今は幸せです。
今度、初めての海外旅行にも主人とふたりで行ってきます。
おみくじでは、東はやめてと書いてあったけど、大丈夫かな?
気を付けて、行ってきます。
子どもの頃、漠然と思っていた夢の数々はほとんどは叶えられずにいますが、持ち家があり、パートしながら自分のペースで過ごせています。
欲を言えば、友人がほしいと思っています。
ただ、今更ながら、作り方がわかりません。
学生の頃の友人たちとは、疎遠になってしまいました。
環境も境遇も違うので、仕方ないことかなとも思いますが、時々、主人が羨ましい。
楽しそうに通話しながらゲームしたり、ごはんに行ったり…
私の話し相手は、主人、子どもたち、
自分の親、パート先の同僚と、お客様たちぐらい。
たまに近所を散歩している人と井戸端会議もするけれど…
ママ友とランチ会はしないし…
どこかに誰かと出かけることもない…
まぁ、コロナ禍のこともあって、疎遠になって、そのまま…
また会いたいけど、あの子はシングルマザーで頼りにできる親もいない…
なんて声をかけたらいいか…
勇気が出ずにそのままです。
人生長いから…
まぁ、そのうち、勇気が出るかな。
もう少し落ち着いてからにしようかな。
長々とひとり言を聞いてくださり、ありがとうございます。
「神様へ」
神様へ
どうして私をこんな運命に
したのですか?
来世は,楽しいところですか?
神様へ、本当に実在するのなら、
来世は、魔法のある異世界に
行きたいです!
今世の記憶もあったら楽だと思うので
記憶も残してください。
お願いします!
陽菜より
このような手紙を書いてみました!
この内容は、本当に神様に
届くと「嬉しいな」と思ってることです