『神様だけが知っている』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「神のみぞ知る」を「神の味噌汁」と思い込んでいた話思い出した。どんな味がするんだろう、シンプルに気になる。
#神様だけが知っている
―神様だけが知っている―
短編集のようで
長編のように長い、長い
この物語は、
現在進行形で進んでいて、
ハッピーエンドかバッドエンドか、
若しくはメリーバッドエンドか
どんな終わり方なのか、いつ
終わりが訪れるのか
作者でさえもまだ知らない
その物語のラストは、そう
神様だけが知っている
「神様だけが知っている」とよく未来の事象を指して言われるが、実際のところ今に連なる未来の結果なんてものは例え神とて知る術は無かったりする。神は決して全知全能などでは無い。不可能だって沢山ある。そもそも人の信仰無くば存在出来ない程度の、ただ人より高位であるが故に崇められているだけの存在なのだ。
では、神とはなんの為に存在するのか。勿論人の手に負えない秩序の乱れを正す事もある。主に天変地異や度を超えた怪異の干渉などだ。が、そんなものはそう頻繁に起こる事では無い。
神とは即ちこの世を記憶するモノである。
神とは即ちこの世を記録するモノである。
神とは即ちこの世を知るモノである。
神の役割と言えばこの世の全てを知っておくということである。人は強く賢い。後世に今を残す数多の術を生み出した。だが全てを記録し残すのは人には不可能だ。人はそこに必要性を感じなければ実行には移さない。徒人が何を思い誰と出会い何を知りどう生きたのか、そんなものに興味を持つ人は居ない。
神は人の記憶に残らないこの世の全てを記録する。
何処かで誰かが花を手折った。
何処かで誰かが道にゴミを捨てた。
何処かで誰かがゴミを拾った。
何処かで誰かが虫を助けた。
何処かで誰かが恋を諦めた。
何処かで誰かが道を譲った。
何処かで誰かが壁を殴った。
誰も見ていない、当人ですら碌に覚えてないかもしれないそれらは神様だけが知っている。
2023.07.05朝「神様だけが知っている」#07
【神様だけが知っている】
こんにちは、私は赤ちゃんです。
まだお母さんの所に行ってないから名前が無いの。
あとちょっと、なんだけど…待ちきれない!
だから、みんなの順番を抜かして一番にお母さんの所に行ったの。
そしたらね、なんか変だったの。
お腹の中は狭いし、暗いし、お母さんの声も聞こえないし、
居心地が悪かったんだ。
だから、お空に戻ったの。
お母さんに会えなくて悲しくて泣いてたら、神様が来たの。
神様はね私に怒ったの。
「順番を抜かしたら沢山の人に迷惑になるんだよ。」
「ずっとお母さんを待っていた子と赤ちゃんを待っていたお母さんたちが泣いちゃうんだよ?」
「あなたは半年後にお母さんの所に行けるからね。」
「それまで良い子で待っているんだよ。」
私ね半年後に会えるって聞いて嬉しくなったの。
だってね、100年前からずーっと待ってたんだもん。
あと少し、あと少しでお母さんたちに会える!
でも、何で神様は私がお母さんの所に行ける時を知ってたんだろ?
神様だけが知っているのかな?
もしそうだったら、神様ってすごい!
やっと順番が来たよ!
長い滑り台でお母さんの所に行けたんだ。
お腹の中は広くて、明るくて、お母さんたちの声が聞こえて、暖かかったんだ。
お母さん、やっとお腹に来れたよ。
神様の言う事守れたからお腹に来れたんだ。
神様だけが知っている。
いつ、誰かのお腹の中に行って、成長する時を。
神様だけが知っている。
あの日、君が何処に消えてしまったのか。
あの日、何が起こったのか。
だから、お願い。神様。
あの人を返してください。
【神様だけが知っている】
高校の中庭の桜の木の下、告白をしてきたクラスメイトに「ごめんね」といつもの断り文句を口にした。教室に戻れば友人たちが、嬉々として事の顛末を尋ねてくる。断ったよとだけ答えれば、彼女たちは落胆の息を漏らした。
「またかぁ。いい加減、一回くらい誰かと付き合ってみれば良いのに。もったいなくない?」
問いかけられたセリフに、首を傾げる。もったいないかどうかで恋人を選ぶ必要性は全く理解できなかった。
「だって一番好きな相手にはできないのに、付き合ったりするのは失礼でしょ」
「真面目だよねぇ。付き合ってみたら案外好きになっちゃうってこともあるかもよ?」
「――ないよ、それは」
思ったよりも冷ややかな声が、自然と喉をついていた。脳裏によぎるのは満開の枝垂れ桜の下で微笑んだ美しいひとの姿。子供の頃からずっと、生まれ持った派手な外見のせいで爪弾きにされてきた私と、一緒にいてくれた唯一のひと。
「ええ、なにそれ? もしかして好きな人でもいるの?」
向けられた無邪気な疑問に、にっこりと笑ってみせた。これは私とあのひとだけの秘密。誰にも教えるつもりはない。
「さあ、どうだろうね」
人々が信仰を失ったことで誰からも忘れ去られ、それでも人間を慈しまずにはいられない、愚かで無垢な私の神様。私の恋は、神様だけが知っている。
神様だけが知ってるなんてずるい。
何で僕の家族があの時死ななければいかなかったのか、せめてその理由を教えてよ。
神様だけが知っている
神様だけが知っている。これは、誰も知らないという慣用表現ではないか。
待てよ、誰もには人しか意味しないのか。特別な場合でなければ、人を指すのだろう。
閑話休題
神様にだけ知られるよう一日一善。
神様にだけが知っている、それでいいではないか。
神様だけが知っている
普段どんな風に過ごしてるか。
だれも見ていなくても神様は見てる気がする。
いいことも悪いことも
変わらない変わりのない日々のなかで話したすべて、変わっていく先に話すすべて
『神様だけが知っている』
貴方を見ていた。尊いものを見るような視線で。
貴方のことが好き。この口で愛を伝えて。
貴方が私のことを理解してくれる。
だから、好きなんだ。どうしようもなく。
この恋の行く末は、神のみぞ知る。
暑い、窓を開けてそよ風を入れてみた。
深呼吸と、自然の風が重なり息をしたら
心臓がどくっと驚いた、びっくりした僕は
フローリングに横たわりながら
大きく肩を上下に揺らして、深呼吸をする
僕は、人間が好きだ。
個性がたくさんあり、息疎通のできないその人間模様に
笑えていたが、いつの間にか
職種を間違えられ、
面白くなくなった。返されても困るので、僕は
地味な生活を選んだ。
2023年6月の後半は恐ろしくて体力もダウンしかねた。
周りを見渡すと、みんながピアノを弾きみんなが
ハーバードに入学している。
僕は慌てて、志願書を変えてみた。
バッタと、トンボが鉢合わせをし、
自然の捕獲してはいけない雀を、捕まえる。
男か女かわからないと、言われた僕は
導き出した答えを再度、心でなぞる
頭は良い方ではかったが、これから
楽しんで見ようと思う。
結果、センスを褒められたらとても嬉しく思うだろう、
;)santa claus.
私は生きる価値あるのだろうか
勉強でも部活でもバイトでも、1番になれない
別に1番がいいって訳ではないのだけれど
ただ認めて欲しい
私の頑張りを誰でもいいから認めて欲しい
それは空から見ている神様だけが知ってるんだろうな
神様お願いします
私のこと見ていてください
【神様だけ知っている】#18
「神様だけが知っている」
空を見上げて
情報公開を求める
そんな人類を 神様
あなたは愚かとお思いですか
進化できればやってみろと
意地悪をおっしゃいますか
私たち 彷徨うばかりです
神様だけが知っている
僕らの常に死と隣合わせだ。
でもそれは、幼い頃からの憧れで、自ら選んだ名誉ある仕事だから不満に思った事は一度もない。
今隣にいる君だって、僕の隣から居亡くなるかわらかない。
でも僕たちはそんな有るか無いかもわからないような出来事を気にして生きてなんかいない。僕たちだけで過ごしている時はそれらしく過ごす。
君の少し高めの体温、強めの言葉から読み取れる優しさ、二人の時に流れる時間は何よりもかけがえのないものだ。
君と過ごす時間に得られる安心は、君の隣だからこそ得られる僕の幸せで、君もそれを理解しているからこそお互いが同じ気持ちになれる。
いつか殉職もあるような、そんな道を選んだ僕たちだけど、それは神様だけが知っている事で、今の僕たちはこの二人の空間を今を楽しむ、それだけでいい。
神様が何か。それは神様だけが知っているのだろう。
7月4日は黒猫の命日。
白血病だった。
神様がいるなら彼の寿命を最初に教えてほしかった。
きっと知ってるでしょう?
そしたらもっと、
違う選択肢を選べたかもしれない、
違う時間の使い方が出来たかもしれない、
と思うけどね、
現実、人間は無力だから、
知ったところで何も出来なかっただろうな。
見守って看取るだけ、それしか出来なかったから。
痛みを代わってやることすら出来なかった。
マジで己の無力さを痛感しただけ。
知って救えるほど甘くはない。
ただ最後、穏やかな顔をしてた。
腕の中で睡るように天に召された。
だから、なんか、間違ってないよって、言われた気がした。幸せだったよって。
神様だけが知っていること、知らなくても大丈夫。
【神様だけが知っている】#19
神様だけが知っている
神様だけが、何を知っているの?
この世の全ての行方?宇宙の最後もご存じでしょうね。
でも、わたしが一番知りたいのは
わたしや周りの人たちのこの先です。病気は治るのか、貧しさは終わるのか。戦争は止むのか。
神様!教えてほしいの!近い将来、全ての人間が幸せになる日は、来ますか?
今日は茅の輪をくぐってきた
一年の無病息災、いや、そこまで望まない
快眠快便を願いたい
【テーマ:神様だけが知っている】
彼の秘密は神様しか知らなかった。
彼は普通の男子高校生だった。私の同級生だった。クラスメイトだった。
特筆すべきところはなく、まさに平凡。微妙に影が薄く、言われなければ居ないのも気づかなかった。
それほどまでに、印象が残らない人物だった。
彼と初めて深く関わりを持ったのは丁度一年程前だろうか。
「じゃ、罰ゲームで──に告るってことで!」
そうして罰ゲームとして彼に告白した。初めはどうとも思ってなかったのだ。しかしそのまま話していく内に、彼の笑顔や、優しさ、そんなものに触れていき本当に惹かれてしまった。
きっかけとなった罰ゲームを賭けていた友人にそれを告げると驚きはしたものの応援してくれた。流石叶、私の友人だ。
彼と何回もデートをした。近くのショッピングモールで洋服を買ったり、ゲーセンでぬいぐるみを取ってくれたり…本当に優しかった。本当に嬉しかった。…本当に。彼は信じていなかったようだけど。
「結愛ちゃん、おいで。」
今日はここらへんでは有名な神社…というより、ここの地域の人は大体ここで参拝するのだ。まあ、そこへと散歩をする。長い階段の先に石造りの無機質な鳥居、そこから石畳を辿ったの向こうには木でできた社がある。つまり一般的な神社だ。
社に寄ると、白い蛇が彼の腕に巻き付いた。確か白い蛇は神の使いじゃ…
「結愛ちゃん、ありがとう。ここまでのこのこ来てくれて。」
「え?」
瞬間、社から大きな影が覆い被さった。
「あはっ、本当に大好きだよ。バカで、ノロマな君が。」
社の奥で咀嚼する下僕を撫でながら言う。嗚呼、本当に愛らしい。これだから人間と関わりを持つのは辞められない。
「次は誰と遊ぼうか。くく、楽しみで仕方がないよ。」
「結愛は本当に良い子で、悩みはなさそうに見えました。だからまさか失踪するなんて…え、特に親しい人?うーん…一番仲がよかったのは多分私だと思いますけどね。ここ一年くらい何回も一緒に近くのショッピングモールで遊んでますから。」