『神様が舞い降りてきて、こう言った。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
《神様が舞い降りてきて、こう言った》
・家族を大事にな
・心配することはないぞ
・見守っているからな
「もう老いや病、怪我に苦しむことはありません。幸せに生きなさい。」
目の前を歩いていた人が突然そう言った。首だけを振り返りながら。
その言葉の意味はなんなのか、
なぜ首だけが動いたのか、
なぜそれを私に言ったのか。
その人は、私に3つの謎を残して消えた。
最初は、ただの変質者だと思って、忘れようとした。
が、その謎を解くのに、そう時間はかからなかった。
「全国の病院で、患者の怪我や病気が突然完治するという事態が起きました。都内の病院内でも混乱が起きています。渋谷区の病院で勤務している医療従事者の方に話を聞きました……」
なんの変哲もない普通の朝だった。
口に入れたパンが溢れる。すぐさま、朝早くに家を出た看護師の母に連絡をとった。この混乱の中、連絡が取れるとは限らなかったが、たまたま母と電話が繋がった。
「ねえ今テレビで…」
「テレビ見たの?!もう今大変よ!大混乱!」
最初に気づいたのは、夜勤をしていた看護師だった。交代の時間となり、着替えをし出口へと向かっていると、ほぼ寝たきりの状態だった老人がウロウロと歩き回っているのを発見した。老人に話を聞くと、昨日までが嘘のように体が軽いという。興奮した様子で話す老人をなだめ、他の病室も見ていくと、早く起きていた老人達も一様に体が軽いと飛び跳ねていた。中には半身不随と診断されていた人もいたという。しばらく時間が経つと、目覚めた老人から小児科の子どもたちまで、ベッドから動ける状態で無い人も、病気や怪我が完治したかのように歩いたり、走ったりしていた。
同僚の看護師と混乱する中、他の病院からも同じ現象が起こっていると電話がきた。
そこに母が通勤してきて、今は元気になった患者達の対応で大忙しだ、と母は鼻息荒く現在の病院の様子を話してくれた。
ここで1つ目の謎の意味が解けた。
謎も何も、あの言葉はそのままの意味だったのだ。ショックを受けた私は、時間も忘れ考え込んだ。きっとしばらくしたら、老いが来なくなったというニュースも報道されるだろう。新たに怪我や病気をしなくなった、とも。
そして、2つ目の謎も解けた。
あの人は神様だったのではないか。変質者ではなくて、あれは神様で、私が聞いたのはお告げだった。
でも、なぜ私に?
この世にはもっと神様からお告げを直接貰えるような、私より徳を積んでいる人がいるだろう。なぜ私に?
いくら考えても答えは出ない。
神様もくじでお告げを下すこともあるだろう。それがたまたま私だったんだ。
ヤケになった私は、無理やり答えを捻り出してその日は眠った。
……本当は気づいている。気づいているんだ。認めたくないだけで。
なぜ私なのか、違う。私しかいないんだ。私以外、いなくなっちゃったんだ。
外は荒野が広がっている。ここは都心だった。全世界を巻き込んだ核戦争は、何もかもを壊して、この美しかった世界を、人類を代償にして、収束した。
たまたま生き残った私を除いて。
もう母は死んだし、病院なんてもう吹き飛んだ。全ては妄想。ただ、一番フィクションのような神様のお告げだけが、リアルだ。あのお告げは、可哀想な私にだけ向けられた、神様からのメッセージ。
何もかもを失った私に、死という幸せすら残してくれないのか。
滅びた世界で一人、叫んだ。
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『我が愛すべき人類、滅ぶな』
神様が舞い降りてきて、こう言った(2023.7.27)
ある日、神様が舞い降りてきて、こう言った。
『そなたの願いを一つ叶えてやろう。明日のこの時間までに、願いを考えておくがいい』
「…って夢を見たんだよ」
「夢かよ」
あっけらかんと述べた俺に、目の前の少年、ユウタは少し呆れたように答える。
「まぁ夢は夢なんだけど、今日の夜同じ夢を見ないとも限らないし、ユウタなら何を願うか聞きたいなぁと」
「えー…?」
ユウタは困ったように首を大きく傾げて、長考する。
「うーん…特に欲しいものもないし、今のまま幸せに暮らせますように、ってぐらいか?」
「なるほど、枯れてんな」
「悪かったな、夢がなくて。そういうお前は、何を願うつもりなんだよ?」
「願うつもりっていうか…もう願ったよ」
「は?」
「『ユウタが生きていた頃の夢を見せてください』ってね」
薄暗い部屋の中で、ゆっくりと意識が覚醒する。神を自称するだけあって、あの謎の人物はちゃんと夢を叶えてくれたらしい。
あたたかな夢の余韻に浸りながら、頬を冷たいものが伝うのを感じた。
神様が舞い降りてきてそう言った。
「一つだけ願いを叶えてやろう」
僕は迷わずこう言った
「過去に戻して。」
あの子の事を救いたいんだ。気付かなかった。気付けなかった。過去に戻れば今を変えれる。あの子が飛び降りてしまう前に。
神様が舞い降りてきてそう言った。
「一つだけ願いを叶えてやろう」
僕は迷わずこう言った
「過去に戻して。」
あの子の事を救いたいんだ。気付かなかった。気付けなかった。過去に戻れば今を変えれる。あの子が飛び降りてしまう前に。
神様が舞い降りてきてそう言った。
「一つだけ願いを叶えてやろう」
僕は迷わずこう言った
「過去に戻して。」
あの子の事を救いたいんだ。気付かなかった。気付けなかった。過去に戻れば。過去に戻れば。過去に戻れば今を変えれる_____?
お題:神様が舞い降りてきて、こう言った
「忘れてはいけないよ。君はひとりじゃない。私がついてる」
神様が舞い降りてきて、こう言った
神様、私は一人ぼっちです。
両親は他界しました。夫とはずいぶん前に離婚しました。
娘は海外に嫁ぎ、愛犬は老衰で亡くなりました。
仕事は去年、定年退職しました。
毎日、家で一人読書をしながら過ごしています。
神様、私はこれから先、ずっと一人で孤独死をするんでしょうか。
その時、神様が舞い降りてきて、こう言った。
「心配しなくても大丈夫です。
星ひとみさんの人生占いによると、あなたは2年後素敵な彼氏ができて幸せになれるとでています」
神様、占いって、、、。
神様が占いって言っていいんですか?
神様が舞い降りて来てこう言った、
「貴方は生きなさい。」
別に死ぬ気はない。
でも死にたいなとは、思うけど
7月なのに、異常な暑さですね。
長引く戦闘、未だ終わりが見えません。
未曾有のウイルスも、収束はまだ先の話です。
世界は、地球は、どうなってしまうんでしょう?
「神のみぞ知る」って表現がありますよね。
降りてきて、仰って下さい。
「良い未来が待っているよ。」と。
「神様が舞い降りてきて、こう言った」
「君は、特別な人間じゃない。
ごくごく普通のにんげんだ。」
私は困惑した。
私は自分自身が特別だとは思っていない。
寧ろ、一般的だと自負している。
そんな私に、何故、神はこう告げたのか。
神様が舞い降りてきてこう言った
あなたは生まれ変われるならどんな世界に行きたいですか?
私は…家族に愛される世界に行きたい!
今の親はもう嫌だ!と言いたい。
でも実際は、神様なんていないのに何故か神様に願ってしまう。
こう…私はこの世にはいらない子ですなのでこの世から消してどこかの世界に行きたいですアニメでもなんでもいいのでと、私は毎日願っている…
いつか神様が叶えてくれると信じて…
神様お願いします…
「あ〜彼女がいたら祭りに行くのも楽しくなるんだろうなあ…。まあずっと出来ないだろうけど」
夏に包まれた部屋の中で、俺はずっと彼女が出来ないことを嘆いていた。彼女が出来たらなんだって楽しくなるのに、俺には出来ない。
すると神々しい光の中から神様が出てきて、俺にこう言ったんだ。
『お前に彼女が出来ないのはな勇気と行動がねえからだよ、嘆くな!馬鹿!アホ!!』って。
なあ俺ってもしかして神様に嫌われた?
久しぶりに体重計にのった。
夏がとんでもない猛暑をふるってきたおかげで毎日滝のように汗をかいている。しかも夏バテしたのか胃の調子が悪くて食べる量が明らかに減った。水分だけはとっているけど味がついていると吐き気がするから水しか飲んでいない。
この上なく不健康な食生活から言えること、それは。
「絶対痩せてる!間違いない!私は痩せた!」
何を隠そう私はデブだ。肥満だ。歩く脂肪の塊だ。
万年ダイエッター(笑)にようやく希望の光が差したのだ。
不健康?リバウンド?そんなの痩せてから考えればいいんだよ!
それはもうワクワクドキドキ、脂肪をタプタプさせながら体重計にのった。ピピッと電子音が鳴って結果が表示される。さあ、歓喜のときだ。
突然、部屋が真っ暗になった。
停電か、と思い天井の照明を見上げたときだ。
パァァァッと光り輝く何かが私の頭上に降りてきた。なんと表現していいのか分からないが、目を逸らすこともできないほど神々しい。
なるほど、これはあれだ。ゲームとかラノベでよくあるナレーションがピッタリなあれだ。
『―神様が舞い降りてきて、こう言った』
おお、本当にこんなナレーションつくんだ。
なぜか頭に直接響くきれいな声に、不相応な感想しか出てこない。自分の教養の無さが悲しい。
美しいラッパが高音でファンファーレを奏で、どこからか雪のようにひらひら光の粒が降り注ぐ。美しい光景にほぅ、と感嘆を漏らせば、光り輝く何かがより一層輝き出した。
あ、これ。お告げでもあるのかな、
『おぬしは、太った』
ピピッと電子音が鳴った。
神々しさなんてなかったかのように、いつも通りの見慣れた部屋に私はいた。照明も消えていないし、つけっぱなしのテレビの音も聞こえる。
白昼夢でもみていたのだろうか。もう夜だから明晰夢か。
暑さで頭ヤラれたのかな。
足元でチカチカと体重計が点滅している。なんとも幸先の悪い言葉をきいたせいで確認するのが恐しくなった。
でも、女は度胸だ。すでに結果が表示されているだろう画面を恐る恐る確認した。
「…太ってる」
【題:神様が舞い降りてきて、こう言った】
持つ者と、持たざる者。
選ばれた者と、選ばれなかった者。
神たる獣たちの選択だ。
〝運命〟という言葉で片付けるのは、諦めるのが楽だからだと悟ったのはいつの頃だったか。一方的に決定だけを突き付けて来る、こちらの意思も努力も及ばぬ存在。
それでも、この巡り合わせに感謝していた。生まればかりの弟が己れの指を握ってくれたその日から。弟を守り支える為に生きていく。持たざる者として生まれた事で周囲の期待を裏切り、伽藍堂だったこの身に喜びが満ちた。使命とともに。
ところがある日、『神様が舞い降りて来て、そう言った』。
────汝が弟を喰い殺せ。
神様が舞い降りる?
大喜利みたいだな、、
えっと、
舞い降りてきて、こんなことを言いました
「あ、ちょっとさ、神様交代してくれない?
もー、毎日毎日“お願い”ばっかされて疲れちゃったんだよね。
残業代つかないし、叶えても叶えても減らないのよ。
だからね?100年だけでいいからさ、交代してよ。
たのむよ!一生のお願い!」
…神様も大変だなぁ。
神様が舞い降りてこう言いました
生み出したのが間違いだった。
と...
天の神はこう言った
「そんなに早くここへ来るんじゃないよ」 と、
地の神はこう言った
「ここへ堕ちたからには 負けちゃいけないよ」 と、
舞い降りた神はこう言う
「お前には教えよう、神様なんて存在しないんだ」 と、
神様の存在を信じるかどうかはあなた貴方次第
ま、私は信じてません。
_ ₉₇
『なあ、神よ』
「神なんていない。」、それが私の口癖だった。
私には姉がいた。心優しい女性で、生意気な弟に違いなかった私をよく可愛がってくれた。いつでも領民のために心を砕き、彼らからも慕われるような人だった。彼女は十八歳を迎える前に、流行病で命を落とした。
私には弟がいた。穏やかで聡明な少年で、不甲斐ない兄に違いなかった私をよく慕ってくれた。何にでも興味を持ち、まるでスポンジのようにするすると知識を吸収していく、家族からも領民たちからも、将来を嘱望された子だった。彼はたった十歳にして、不慮の事故で命を散らした。
私には母がいた。慈愛に溢れた女性で、情けない息子に違いなかった私を愛してくれた。夫たる父を献身的に支え、私たち姉弟をいつくしみ、いつだって変わらぬ愛で包んでくれた人だった。彼女は弟が死んで三年が経つ頃、通り魔に刺され、帰らぬ人となった。
私には父がいた。厳しさと優しさを併せ持つ男性で、不出来な息子に違いなかった私を根気強く指導してくれた。誰よりも領民のことを考える、尊敬できる人だった。彼は、妻の喪も明けないうちに過労によって倒れ、そのまま目を覚ますことはなかった。
私よりずっと生き延びるべき人たちは、みんなみんな死んでしまった。神がいるとするのなら、こんな不条理を許すはずがない。あんなに心の美しい人たちが、こんなに短い時間で人生を終えているはずがない。あの人たちの死の損失には、私が百回死んだって足りはしないのに。
姉が死に、弟が死に、母が死に、父が死んだ。私に遺されたものはもう何もなかった。貴族家当主の地位も財産も、そんなものはどうでもよかった。ただあの人たちが愛し慈しんだ領地とそこに住む人たちを守るためだけに、私は生きていた。決められた政務を淡々とこなすだけの能力は、私にもあったらしい。私の大切な人たちがみんないなくなってしまっても、世界は変わらず回っていく。何事もなく日々は過ぎていく。
短い間に四人もの家人を亡くしたこの家を、呪われていると誰かが言った。確かにそうだ。この家はきっと呪われている。生きるべき人たちばかりが命を落とし、生きる価値のない私だけが生き残った。まるで永遠に喪に服しているかのような、すっかり明るさも穏やかさも失われた屋敷で過ごす単調な日々の中で、私は自分の心を殺していった。
なあ、神よ。お前が残した人間は、こんなにも脆くて弱い。残す人間を間違えたな。幸い部下には恵まれた。こんな不出来な人間がいなくても、この地の安寧は守られるだろう。私はもう疲れてしまったんだ。心がもう息をしていないことなど、ずっと前から気がついていた。
なあ、神よ。もう、いいだろう?私のことも……さっさと向こうへ、連れていってくれ。
お題:神様が舞い降りてきて、こう言った
互いの大切なものを守るために、
互いの大切なものを傷つけあうようになったこの世界。
不正解を正解と唱えたものは果たして正義だったのか
目の前に広がる世界は全てが赤く染っていた
私は直面した悩みをこぼした。
すると、考えも及ばない解決策を講じてくれた
神様の声がした。
私が感謝を繰り返すと突如
神様が舞い降りてきて、こう言った。
「頭は生きてるうちに使いなさい」
神様は下手なウインクをして、台所に帰って行った。
愛猫を亡くしてしばらく経った頃、神様が舞い降りてきて、こう言った。
「お前に神の使いを送ろう」
玄関を開けると、一匹の子猫が座っていた。先代猫とは柄も顔つきも何もかも違っていたが、それでも何処と無くヤツに似ている気がした。
やっぱり猫は神の使いだったらしい。
(神様が舞い降りてきて、こう言った)