『真夜中』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
真夜中
世界で独りぼっちになったような錯覚を覚える
私はこの時間が好きだ
静かで涼しくて気持ちが落ち付く
いつものように散歩しているときに
突然いつもと違う道に行こうと思った
いつもと違う道に行くと
少し開けた場所に出た
景色がとてもきれいで見惚れて
時間が止まったように動けなくなった
こうやっていつもなら見えない綺麗で
魅力的で神秘的な景色が見れるこの時間が 大好きだ___
お題『真夜中』
スマホでGoogleのページを開いて連想ゲーム的にさまざまなワードを検索する。私の真夜中の悪しき日課だ。
たとえば
推し 人気ない
から始まり、推しが人気ないことに対するブログの記事を読んで心の持ちようを模索していたら、気になる漫画の広告が目に入ったのでそれをクリックして、試し読みで読んだら今度は
漫画のタイトル ネタバレ
と検索して、ネタバレをあさって内容を把握したつもりになり、今度はそのサイトで目についた広告をクリックして新しい作品の試し読みを読んで、またネタバレを探す。
そうしているうちにスマホの時刻を見ると午前二時になろうとしている。
眠気が訪れそうにないので今度は
眠れない時 対策
と検索する。何度も検索してるから、「ね」と打った瞬間、まっさきに出てくる。
方法なんて知ってる。スマホを手放せばいいんだ。なのに、こうしてどんどん検索ばかりして時間を浪費するからいつだって寝不足になるんだと自己嫌悪になる。だけど、スマホをいじってないとベッドの上が退屈で仕方ないし、なにより一日の充足感が得られないのである。
心が落ち着く瞬間は、真夜中だ。
光は暖かい、また闇も同じく暖かいのだ。
光だけじゃなくても良いと肯定される気がする。
光は導いてくれ、闇は自分ごと抱え込んでくれるのだ。
光なんて眩しくて見れないよ
ずっと真夜中であればいいのに
「今も蘇るあの思い出」
中二の春、幼なじみに私は告った。結果はOK👌。だが夏に入り1年が経ちまた夏が来た。私は振られた。自分より好きな人がいるみたい。そう聞いて何となく私は真夜中に照らされた月の光がとても儚く見え、目から雫がこぼれ落ちた
眠れない夜は存外嫌いじゃない。
1時間くらいベッドの上でごろごろして、それでも瞼が重くならなければ不思議と口角が上がる。
ああ、彼がやってくるんだなと。
俺は毛布を蹴って起き上がり、部屋の窓を開けた。
こういう日はいつも空が綺麗だ。
黒じゃない、深い紺色が月と星とを閉じ込めている。
窓縁へ足をかけ、下を見ないよう努めながらゆっくりと立ち上がり、家の外壁の取っ掛かりに手を伸ばした。
うちの家は構造上、俺の部屋から屋根へ上がることができる。
もう慣れてしまった手つきで体を持ち上げ、古びた瓦屋根へ裸足をつけると冷たくて心地好い。
そしてもう一度空を見た。
満月一歩手前の夜であることに気が付いた。
1番綺麗に映るあの星は、もう死んでいるのかなと遠い宇宙へ思いを馳せながら、緩やかな風の流れを薄い寝間着越しに感じる。
そんなオルゴールのように柔く過ぎゆく時の中、空間が歪む音が聞こえた。
多分、誰も聞いたことがない感じの音。
俺だけ知っているということにちょっと愉悦感だ。
ほら、今日も来た。
「久しぶり、フルムラさん。」
車掌のような制服を来た男、帽子を深く被っているせいで顔はあまり見えないが、体格や話し方から、多分俺の数個上くらい。
でも人じゃない。
夜の空を裂いて現れる存在を人間とは呼ばない。
「久しぶりだね、繰磨くん。」
落ち着いた声で俺の名前を呼んだ。
ふわりと屋根へ着地すると、すぐ隣に座る。
「まったく、主人の気まぐれにはうんざりだ。休みがほしいと言ったのにちっとも聞き入れてくれない。」
フルムラさんが項垂れた。
彼はどこかで従者をやっているらしい。
以前に主人の名前を尋ねたけど、人間の舌では発音できなかった。
そう考えるとフルムラさんの日本語も板についてきたなと思う。
「とはいえ今日もいい夜だ。見ているだけで少し心が安らぐよ。」
「絶品だね。」
「ああ、主人もきっと満足する。」
割れた空間の裂け目からカメラのようなものを取り出す。
つまみを回して何かを調整し、眩しさを持つ月を中心に夜を映した。
これもフルムラさんから聞いた話だが、主人の主食は景色らしい。
美しいもの、奇怪なもの……その他の何か心が奪われるようなものほど美味で、栄養素が高い。
だから従者であるフルムラさんは様々な場所を巡ってはそれぞれの景色をこのカメラに保管し、屋敷へ持ち帰らなければならない。
「地球の夜はデザートに丁度いいよ。さっぱりして甘いけどしつこくなくて、肥満気味の主人には特に。」
「果物みたいな?」
「果物ってなんだっけ。」
俺は身振り手振りでリンゴとバナナを表現した。
フルムラさんは思い出したかのように何か単語を発したが、それもやっぱり聞き取れなかった。
「この世界の食べ物って面白いよね。誰でもほとんど同じもの食べられるんだから。」
「そっちの世界は違うの?」
静かに首を横に振っていた。
「主人は景色を食べるけど、うちのメイドは基本的に鼓動が好きだよ。あとは曇りが主食の奴もいるし、繰磨くんみたいに果物食べることもある。」
「へえ。」
それがどういう意味なのか完全には理解できないが、多分フルムラさんが母国語を日本語にする過程で齟齬ができてしまっているのだろう。
あちらの世界にベッドはない。
寝る時はまた別の方法を使うらしい。
そういう感じで、多分全く同じ意味を持つ単語というもの自体がそもそも少ないのだ。
だから互いの話は小説を読むように受け止めようと決めた。
小説さえきちんと伝わっているのか分からないけど。
「じゃあ、そっちでは食事の時ってどうしてるの。別々?」
「大抵はそう。そもそも明確な食事の時間を取らないことも多いね。いつの間にか食べ終わってるみたいな。」
「ふうん……。」
そこで1つまた疑問が湧いた。
「そういえば、フルムラさんの主食ってなんなの。」
〈繰磨〉
高校生。普遍な青年だが
「このアプリの文章投稿、意外と真夜中と20時21時頃と、正午付近に集中してる説」
ぶっちゃけアプリ入れてから1年と少ししか経ってねぇから、気のせいの可能性の方が大だが。
某所在住物書きは真夜中に書き終えていた文章を推敲し、結局削除しながらチョコを食べていた。
深夜テンションで書いた初稿はその大部分がカット。ほぼ全滅であった。
「かく言う俺も結構深夜テンションで書いて……」
深夜テンションで書いて、真夜中投稿してる。そう付け加えたくて己の過去投稿分をさかのぼるも、今年に入って昼投稿ばかりであることに気付き、
「寝て起きて『コレ違う』って大部分修正するわ」
ぽつり。己の深夜帯の文才を疑問視する。
――――――
真夜中は日中ほど、インスリンが働いてくれないので、夜食は潜在的に脂肪になりやすい。
そんな小ネタを観たような、実はデマなような、なんなやらを覚えている物書きです。
今回はこんなおはなしをご用意しました。
最近最近の都内某所、某アパートの一室、真夜中。
部屋の主を藤森といいまして、
小さなため息ひとつ吐いて、頬杖なんかついて、
どうやって侵入してきたとも分からない稲荷の子狐を、穏やかに見ておりました。
藤森はこの子狐のお得意様でした。子狐のお母さんが茶っ葉屋さんをしており、藤森はそのお店の大切なリピーターなのです。
「おとくいさん、再来週、たいへん」
物言う子狐はお尻と後ろ足でもって体を支え、
前足で器用にスープカップを持ち、
愛情と幸福でぽっこり膨れたおなかを、ピチャピチャ、ホットミルクで満たします。
「おとくいさんをイジメるひと、来週帰ってくる」
コン、コン。子狐は言い終えると、藤森が作ってくれたホットミルクに顔を戻しました。
「私の初恋のひとが、1ヶ月の新人研修旅行から来週の金曜日、帰ってくるハナシか」
あぁ。これは、おかわり要請コースだな。
コンコン子狐のミルクの減り具合を見て、藤森、おもむろに牛乳をぼっち鍋へ投入。
ジンジャーパウダーと、シナモンパウダーと、砂糖少々を振りまして、ひと煮立ち。
案の定、子狐コンコン、飲み終えたカップを両手で藤森に差し出しました。
「どこで聞いたんだ、子狐?お前にはそのこと、一度もひとつも、話していない筈だが?」
約10年前、初恋を経験した藤森。
この初恋さん、実は恋人厳選厨の理想押し付け厨、恋愛対象を自分のアクセサリー程度にしか思ってないタイプの執着強火さんでして、
藤森、1年で心をズッタズタに壊されたのです。
で、藤森から縁を切った筈だったのですが、執着強火な初恋さん、3月に中途採用として職場に入ってきまして。つまり藤森を追ってきたのです。
詳しくは前々回投稿分参照ですが、ぶっちゃけスワイプが面倒なので、気にしない、気にしない。
「キツネ、ぜんぶしってる。キツネうそいわない」
「そうか。で?」
「キツネわかる。おとくいさんをイジメるひと、あーなってこーなって、そーなって、泣いちゃう」
「すまないよく分からない」
「ここから先は、ベットリョーキンです」
「はぁ」
「ホットミルクとお揚げさん、モーシウケます」
「腹が減ったのか」
「ちがうもん。タクセンりょー、託宣料だもん」
「私の実家から、今年も根曲がり竹が届いている。お前の好きなホイル焼きなら、すぐ作れるが」
「たべる!タケノコ、たべる!」
ビタンビタンビタン!
まるでサーキュレーターか扇風機のように、コンコン子狐、尻尾を振り回します。
都内キロ単価3千5千オーバーの味を、なにより藤森の善き心魂を込めた料理の優しさを、コンコン子狐、ガッツリ学習済みなのです。
ビタンビタンビタン、びたんびたんびたん!
尻尾をバチクソ振り回す子狐に、藤森、2度目の小さなため息を吐いて、
雪国の実家から届いた段ボール箱から根曲がり竹を5本くらい、出してアルミホイルに包みます。
(結局、何故あのひとが帰ってくることを知っていたのか、子狐に聞けずじまいだった)
魚焼きグリルにホイルを並べて、スイッチオン。
真夜中の夜食の準備、もとい、捧げ物の用意です。
(そもそも「あーなってこーなって」「そーなって」「泣いちゃう」とは?)
藤森の背後でガサゴソ、音がするので振り返ると、
食いしん坊の子狐が段ボール箱に頭を突っ込み、コリコリ。タケノコをつまみ食いしておったとさ。
「おいしい。おいしい」
「……マヨネーズ、要るか」
「いる!」
特に楽しいこともなかった。
眠りたくないだけだった。寝たら明日が来てしまうから。
眠らなければ明日が辛くなるけど、それでも。
そうして迎える真夜中。
布団の中でスマホをただぼーっと眺めている。何かが頭に入ってくることもない。ただ何も意識せず、所謂「脳死で」スマホを弄っている。毎日のルーティン。
こんな毎日を過ごしている。
そして小さく溜息を吐き、瞼を閉じて、終わらせたくない真夜中を終わらせた。
『真夜中』
真夜中
真夜中に食べるのって罪悪感あるけど美味しい。
やめられない。止まらない。
寝て起きたら後悔する私。
月明かりの公園。
ブランコに座りキィキィと音を立てて漕ぎ出す2人。
「月まで飛べるかな」
「試してみる?」
緩やかに振れる幅もスピードも段々と大きくなっていく。
寝静まった街の片隅で、
2つのブランコは一際大きな音を立て
誰も乗っていない座板だけが揺れていた。
#真夜中
その定義が零時なら、覚醒した状態だ。
日が変わる瞬間を、ちょっと憂鬱な気持ちで迎えているってことか、と思うと、だいぶ残念な毎日だな。
夏至までの上昇気流をムダにしないよう、今夜から心を整えます。
とか考えても、真夜中さんの引力は強いので、ゲームしてイライラしちゃったりするんだよなー。
【真夜中】
今日は誰かと話た日を思い浮かべ眠る
誰かの声も聞こえない
私の声が聞こえる
コンコン
何の音か分からない、
窓を見ると星のように輝く1人の男の子が居た。
窓を開け
『どうしたの?』っと聞いてみた。
だけど、その男の子は指を指したまま、何も言わなかった。
その指の先は、空だった。
朝の青い空ではなく、漆黒の空だった。
もしかして?っと思ったが考えるのはやめた。
それがいいのだと思った。
その男の子と夜の公園に行ったり、沢山遊んだ。
だんだん漆黒の空から青い空に変わり始めていた。
私も眠たかったのか、眠ってしまった。
起きたら、もう朝だった。
だけど、起きたときはとてもいい気分と
手に何か持っていることに気付いた。
手の中は、黄色の星が光輝く漆黒の空にある星のように美しかった。
それだけを記憶している。
私の記憶は、、いつしか天に登っていくだろう。
その時は、“また”助けてもらおう。
また、逢えるように、、
私は歩き出す
あの空に手を伸ばして
『真夜中』
月が雲の隙間から闇を浮かび上がらせるように光を落とす。上空は強い風が吹き、雲を走らせ、解き、空は瞬く間に表情を変えていった。静まり返った山に影が斑に模様を作り出していく。静かである中にどこか不穏さを漂わせるその景色に一筋、鋭い光が走った。しなやか、そして力強さを持ったその閃光は山を踊るように駆け上がっていく。山頂に近付いたその瞬間、大きな咆哮が山に響き渡った。それは荒々しい獣のような、はたまた恐ろしい鬼の怒りのような、そして僅かな悲しみを含んだ響き。山の麓にある小さな集落では何事かと蝋燭の火が灯り、人々が不安のまま窓の隙間から外を伺う。しかしそれはもう二度と聞かれることは無かった。
雲が晴れた。背の高い木々の隙間を縫うように月明かりが複雑に入り組む木の根の道を照らす。そこをゆっくりと歩く人影があった。素足に草履、そこに淡く薄緑色の染みが点々と雫を落としたような形で付いている。見ればそれは大きさを増し繋がって大きな池のように濃くなりながら袴から着物、首から顔や髪にまで付いていた。右手には同じ緑に染まった刀を持ち、左手には何やら大きな物を持ちずるずると引きずるようにして運んでいる。重量のためか足取りは重く、時折大きく息を吐いて空を仰ぐ仕草をしてまた足を踏み出すことを繰り返していた。大きな物の正体は闇に隠され、月でさえ照らし出すことを拒む。山に住む獣も近付くどころか息を潜めその顔すら見せはしない。誰もいない山道を鋭く見据える男の目だけが光って見えた。
山に居着いたとされるのは大きな魑魅魍魎の類。いつしかこの山に夜入ることを集落の人々は固く禁じた。夜な夜な聞こえるどの獣とも違う恐ろしい咆哮は、次第に山から人を遠ざけ、最近では商人の足も途絶えてしまっている。しかしこの日を境にその声は聞かれなくなり、山は霧が晴れたように美しい姿を人々に見せてくれた。少しづつ人は戻り、集落の人々は山の神様を丁寧に祀り、山と共に栄えていった。
真夜中の闇の中、鋭い光が見たものは誰も知らない。
夜中に目が覚めた。
まだ慣れない天井から目を離し、ゴロンと寝返りをうつ。そこには静かに寝息をたて、穏やかな顔で眠る友人の姿があった。
「いつでも来て良いからね。ベッドもボクと結弦の分、二つ用意したんだ」
新しく広い家に引っ越した叶芽はそういって私に家の合鍵を渡した。
ケチをつける訳ではないが叶芽が以前住んでいた家は少々狭く二人で寝るだけのスペースはなかった。私の家なら布団を出せば一緒に寝られるが部屋に物が多すぎて断念した。
そのため同じ空間で共に寝るようになったのは、友人がこの家に引っ越してからである。
「結弦?」眠りの浅い彼はどうやら私の寝返りをうつ音で目が覚めてしまったらしい。
「どうか、したの?」
「ううん、なんにもないよ」
そう言って首を横に振る。
そして再び目を閉じた友人に聞こえないように小声で呟いた。
「ただ、幸せだと思っただけ」
【真夜中】🎼
僕は最近、睡眠にトラブルを抱えている
元々メンタルが弱めで、日中の様々なことを引きずってしまい睡眠に支障をきたしているようなのだ
そこで、『快眠を促す』と謳うアプリを使い始めた
まだ劇的な改善はな無いものの、アプリを使っているという安心感からか、悪くない気がする
すると、更にオプションが追加された
まだ試作段階だが興味があれば試せる『真夜中の秘策』と何とも怪しげなプランがあるという
なんでも、そのオプションの内容は、「真夜中の0時になると前の日の嫌なイメージや気分がリセット」されるという画期的なものらしい
真夜中の0時というのが何とも胡散臭いし、
脳に何らかのダメージは無いのか?と不安にも思ったが、良い睡眠を得られないことの方がダメージだとの説明に深く納得し、早速試すことにした
「記憶が飛ぶわけじゃないもんな
気分が爽快になるなら最高じゃん!」とすでにウキウキした気分になり始めていた
ちょうど昨日、彼女と派手な喧嘩をやらかしたところだった
最後にはカンカンに怒った彼女の口から
「もう無理!もうこの先は無いから!」
と捨て台詞が飛び出し、僕はただ呆然と、彼女の後を追うことなくその後ろ姿を見送ってしまった
すぐに追いかけなかったこと、なじられるのが嫌で謝りの電話もメールも入れなかったこと、考えれば考えるほど自分の情けなさが頭の中を占領し、その重さで項垂れた頭があがらなくなる程だった
だからその思いをスッキリさせて、改めて彼女に謝りたかった
いつものアプリにそのオプションを追加して、後は明日の目覚めを待つだけだ
いつもよりしっかり眠れた実感がある
確かに気分爽快だ!
昨日の喧嘩の記憶もしっかりある
それなのに、情けなさどころか自信に満ちている
朝日に向かって
「俺は最強だ~!」
と叫びたい気分だ
「凄いな、このオプション! もう充分使えるじゃんか!効果てきめんだよ」
と何とも清々しい気分で顔を洗おうとした瞬間、携帯が鳴った
彼女からだった
「……… 昨日は、ごめんなさい…私…」
と言いかけた彼女の言葉を遮って僕は話し始めた
昨日の謝罪と彼女への思いを、この溢れ出る爽快な気持ちの勢いを借りて真っ先に伝えたかったのだ
「ぜ~んぜん、ドンマイ!まったく気にしてないし、昨日の夜なんかいつもよりバッチリ眠ったし、お蔭で気分は爽快よ!」
と、言うはずだった大事な言葉をすっ飛ばして、あろう事かこんな能天気テンションの言葉が次から次に飛び出してしまった
「ひどい……
私なんて、後悔して後悔して、一睡も出来なかったのに…
いつもよりぐっすりって何?!」
「私の存在なんて、そんなものだったのね
後悔して損したわ!
もう、最低!!」
「違うんだ!待ってくれよ!」
と僕は通話の途切れた携帯に向かって叫び続けた
「あぁ… 終わった…
何だよ?あのテンション…」
体の力が抜けた
そこへメールの着信音が鳴った
『オプションの効果はいかがでしたでしょうか?
感想をお寄せいただけると幸いです』
「バカヤロー! 効果あり過ぎだよ!!」
『真夜中』
みんなが当たり前じゃないんだよ。いまは自分を比べないでね🚰❕
突然お泊まり保育中、真夜中にの少年が言った。先生は雨好き?と
私は余り好きでは無いかも知れません。と言った
「なんで?」と少年、雨は親ゆ,,,大切な人を目の前でころ、、、
無くなってしまったからですよ(嗚呼また嘘をついてしまったこれじゃあアイツと同じ穴の狢じゃあないか)
さてアイツとは誰でしょうね
「真夜中」
東京は眠らない街らしい。
街頭の明かりや家々の明かりがそこかしこにある。
人の気配がそこかしこにある。
真夜中でも通りを歩けば人に会う。
なるほど、これが街が眠らないということなのか。
でも、本当に眠らないのだろうか。
眠らなくても健康なのだろうか。
眠らない街なのか、眠れない街なのか、どちらなのだろう。
真夜中
「ちゃんと....ちゃんと好きだよ。」
「……そっか。」
分かってたけど、あなたはもう私の好きなあなたじゃないみたい。
でも、それを面と向かって分からせられるのもやっぱり辛いみたいだ。
時刻は0時半とかそこら。
立派な真夜中、私の恋は終わりを告げた。
10時半、残業終わりにあなたが迎えにきてくれて、そのまま近くのレストランに入った。
あなたは食べてきたから、と言ってドリンクバーとバニラアニスしか頼まなかったけど。
誰と食べたんだろう、あなたが浮気してると勘づいている私の頭はそんなことを考えながら誰かとメールで会話しているらしい携帯を片手に持っているあなたと会話する。
時々あなたから漏れるふふって言う笑い声とか、携帯に向けられた愛しそうな目線とかに気が狂いそうになりながら私は大して中身のない話を独り言のように話し続けた。
レストランを出るといつの間にか深夜0時を回っていて、雨が降っていた。
「……走る?」
「いや、傘持ってるから一緒に入ろ。」
「……ふふっ相合傘じゃん。」
「そうなるね。」
あぁ、あなたはもう忘れてしまったのかな、あの日のことを。
付き合い始めた頃、今日みたいに雨の日があった。
デート帰り、大雨が降っていた。
「うわ、雨降ってるよ。傘持ってないのに。」
「走れる?」
「え?まぁ、走れるけど……」
「じゃあ、走ろ!!」
「ぅえ っ」
マジか、気遣いとか母親のお腹の中に置いてきたのか、そう思った。
でも、雨の中を走るあなたがキラキラして見えて、メイク頑張ったのに取れちゃうなとか、泥、服にはねてないかなとか、全部どうでも良くなっちゃって二人で雨の中、笑いながら駆け抜けた。
その時は本当に、本当に楽しくてもっとあなたのことが好きになった。
でも、私知ってたよ。
あなたのカバンに折りたたみ傘がいつも入ってることを。
なんであの時、傘を持ってたのに走ろ!!って言ったのかはわかんないけど、あんなふうに二人とも濡れない傘を差し出すんじゃなくて、二人とも濡れてしまう手段を選ぶ、一緒に濡れてくれるあなたが好きだった。
愛おしそうに細める目も、笑い声も、笑った時の少し幼い顔も、走ろ!!って言ってくれる声も表情も私の手をひいてくれたあなたの手の温もりも全部私だけのものだったのに。
「………ねぇ、私のこと……好き?」
今にも消え入りそうな声が真夜中の少し静かな街に響く。
あなたはそんな私の顔を見ることもせず、折りたたみ傘を広げる。
「ちゃんと…ちゃんと好きだよ。」
「……そっか。」
あなたは知らないんだろうけど、知りたいとも思わないんだろうけど、嫌いって言われるより〝ちゃんと〟好きって言われる方が、何倍も、何十倍も苦しいんだよ。
真夜中
日々おわれているレポートを描き、ふっと気がついたら夜中の2時になっていた。
まだ、考察がかけておらず『また3時コースだ』と思いながらやる気を毎回起こして1文字ずつ書いていく。
その場には自分しかおらず真夜中の静けさが心地よいような怖いような真っ暗の先を見つめる。
何も無い。音は自分の吐息と水槽の音だけである。
目が覚めてしまった私の
あごの辺りになんだか
フワフワな感触
ネコさまが腕枕で寝てくれてるやーん
たまらーん
かわいいな~おまえ~
夜中に布団に忍びこんでくるんか
寝る時は呼んでも無視するのに
でも私に気づかれたら
ぴょーんと逃げちゃった
ツンデレめ
真夜中目覚めるのは
嬉しくないけど
君のおかげで幸せだよ
ネチコちゃんありがとう
『真夜中』