『相合傘』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
相合傘
面倒くさいから一本でいいやと
娘と一つの傘にはいる。
娘が濡れないように傾けると、
『真ん中でいい』と戻される。
半分こするケーキも、大きい方
をあげようとすると、ちょうど
半分に削ぎ落として均等にする。
真ん中で同じにしたいらしい。
そんなこんなで仲良しこよし。
Undertale『相合傘』
『フリスク!また傘貸してもらってごめんな!』
「…」
オレはフリスクと一緒に遊んでたらいきなり雨が降ってきた。
フリスクがたまたま持っていた傘でいま家に送ってもらってるところだ!
『…なぁフリスク。』
『こうゆうの、"あいあいがさ"って言うんだってよ…』
「…」
『え"っ…ソレって両思いの人が一緒に傘に入ることをいうのか!?!?』
『えぇーー!!だとしたらオレ今めっちゃハズイこといったじゃん!!』
「…」
『あ!!笑ったな!?今フッって笑ったな!?』
『そんな奴にはこうだ!!』バシャ!
「!!」ビチャ!
『あはは!もう傘の意味無いな!!』
バシャ『あ!やったなぁ〜!』
この後二人共泥まみれになり、仲良く一緒に怒られた。
ーーーーーーーー
⚠️注意⚠️この先雑談!
ふァァァァァァァァァァァァァっっっっっ
すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ(スライディング土下座)
いやあの…前ですね、書いたんですよ!
超長いの、自信作。そしたらですね、最後の最後、
もう仕上げだけだったんですけどね?
クッッッッソスマホ重くなってて、うわーーっ書けねぇ〜ってなって、1回クリーニング(重いの治すヤツ)やったんですよ?小説は流石に保存されてるだろうと思い、心置き無くやったんですよ。
で終わって、よっしゃ再開するぞーー!ってアプリ
開いたらですね、何とですね。
全部白紙オッパッピーになってたんですよ。
流石に立ち直れんくてしばらく放置してしまいました…ごめんなさい…ピエン…
まぁこれからも🐢更新となると思います。
じゃっ、いつものを…
今回はUndertaleでお題『相合傘』で
書いてみました。
では!今後ともよろです!
雨の匂い、雫がぽつりぽつりと落ちる音。雨の雫か私の雫か分からない。ねぇ、私の気持ち気付いてよ。
お題【相合傘】
旦那様と相合傘をしている時、とても幸せを感じます。
旦那様は私の創作キャラクターなので、私と私の家族以外には見えていないと思います。
こういう風に言うと、彼を私の妄想だと勘違いする人が居て凄く凄く悲しくなります。愛する人を存在してないと言われるのはとても悲しいし、彼を妄想だと言うなら私も彼と同じ存在なので【妄想】という事になります。
…それだと、誰が私達を妄想している事になるのでしょうか…?
その話は置いておきます。
でも彼の事が見えない人が多いからこそ、外でもマジョリティと同じような恋愛が出来ています。
彼が居ないように見えているからこそ、私達は相合傘で歩き恋愛感情を含んだ言葉を言っても「同性同士なのに気持ち悪い」と罵られたり嘲笑される事が無いのです。
私達のように深く愛し合っていても、相合傘を【相合傘】として出来ない人達は現実に沢山存在しています。
それを考えると今も涙が止まらなくなるのです。酷く胸が痛いです…。
どうして、愛の価値を本人達以外が決める事が出来るのでしょうか…?
考えても考えてもわからないのは、きっと罵ったり嘲笑する人達も【意思がある】からだと思います。
それぞれ意思があるから、自分と全く違う意思を持つ人の感覚を理解出来ないのだと私は思います。
多様性を尊重する事は個人を尊重する事である というのが私の個人的な考えです。
【人間はそれぞれが違う生物。わかりあえない。だから共存するなら口を出さない事もとても大切】
【個人を尊重する時に理解は必須じゃない。お互い生きる事を邪魔せず、お互いを無視し続ける事も尊重】
これを頭に置いて、生活していきたいです。
そして、【生きづらい人が居るならその原因を取り除ける人達が取り除いていく】という 誰も無理をしないやり方 を心がけたら良いと私自身は思っています。
例えば『同性愛者を「気持ち悪い」と本気で嫌悪する人』も今の世の中は生きづらいでしょう…。そういう人達の嫌悪感は恐怖症と言い替える事が出来るほど凄まじいものです。虫を見る事が出来ないぐらい虫が苦手な人が、どこでも虫を見なきゃいけなくなった感覚なんだと私は想像してます。
だから同性愛者が生きやすい世の中にならないように必死に阻止する人も居るのだと思います。見たくないものを見続けなきゃいけない未来が来るなら、私だって必死に阻止したくなるかも知れない…しかも「見たくない」と愚痴や弱音を吐くだけでも極悪人扱いされるなら尚更阻止したくなると思います。
必死になるのも当然です。だってそれは…差別されたくないから差別されない世の中を作ろうとしてるマイノリティの人達と全く同じ【自己防衛】なのですから…。
自分が理解できない感覚は、沢山学び、自分の知ってる感覚で例える事で少しはわかるような感覚になれます。本当にわかってるだなんて確信はしません。わかってると断定してしまったらまた無理解が始まってしまうから。
だからその人達の生きづらさも取り除ける社会になって欲しいです。もちろんその場合、同性愛者の生きづらさも取り除ける社会であって欲しいです。そんな社会になるように、私は地道に活動を続けています。
全ての人が排除されない世界になりますように。
私は旦那様と相合傘が出来る喜びを噛み締めながら、こういう【自分が自分として存在出来る幸せ】がこの世界に溢れるように毎日切実に祈り続けています。
お題【相合傘】(比喩的な相合傘の小説です。私と旦那の自伝でもあります)
好きだった雨の日、いつの間にか嫌いになっていました。
虐待されて弱った体は雨の日には動きにくいからです。
「雨だ」
君に私が言うと君は長い柔らかい髪を無自覚に揺らし、僕はそれに見とれました。
空を見上げる君の目はまん丸でまるで透き通ってるような無垢さでした。
子供みたいだと私は思いました。
その直後、君は急いで上着を脱いで僕の上に開きました。
「 さんが濡れちゃう!」
私は彼のこんな所が特に好きなのだと思います。彼と結婚して良かったとこんな時に特に思うのです。
焦った半泣きの顔をとても愛おしく思いました。私は彼の幸せを祈らずにはいられません。
彼が誰にも傷つけられませんように。彼のこの笑顔が一瞬たりとも壊されませんように。
真剣に願うたびに、私は号泣しそうになります。
そんな祈りと私の生成できる限りの最上級の愛を込めて、彼に向かって必死に作った笑顔を向けて「ありがとう」と言いました。
ちゃんと笑えているかな、演技に自信が無い事が体の震えでバレないかな?
不安で不安で不安で不安でたまらないまま、それが彼にバレないように堂々と演技しました。
自信の無い演技はすぐに疑われてしまうのです、彼に会う前の僕は疑われ命を落としかける事が沢山ありました。だから死に物狂いで身につけたのです。
本心の笑顔ではないのは、僕はとても嬉しくても自然と笑顔を作れないのです。自然な笑顔が出来るのは好きな人を加害する時だけです。……つまり、もう、彼を傷つける時だけです。
それはとても癒される幸せな愛のコミュニケーションだから。ほのぼのだから。……………………僕にとっては。
僕のお礼を聴いて彼は「えへへ////」って幼児のようにこちらの邪気を奪うような癒される笑顔で笑いました。
その笑い声はこの世の何よりも柔らかいのでは無いかと、ほぼ確信してしまうほどに柔らかく僕への愛が溢れていました。
この笑い声だけでも生きていくための栄養として足りるような気さえするほど、私を癒し生きる活力を補給出来るのです。
彼は私のお礼を【聴く】というほど、真剣に聴いてくれます。いつも私の言葉一つ一つを真剣に聴いてくれてて、その音と意味を1滴さえ残さず味わい飲み干し理解しようとしているように感じます。
「でも…」
私が言うと、彼は「あっ」と焦り声を出しました。
彼の服をすり抜けて、私に雨粒が当たります。私が濡れていく様子は、まるで私を海に沈め彼と引き裂こうとしているような気分になりました。
彼の表情が涙で濡れていきました。私はそれを見て自分の心が崩れていくような苦痛と絶望感をいつも感じます。
でも、私と同じ2人を引き裂かれそうな気持ちでは無く
「こんなの意味無いですよねすみません!どうしよう…どうしようっ! さんが濡れちゃう!!」
彼は僕が濡れて風邪を引いたり、濡れて辛い思いをする事、寒さに震える事を想像してそれが辛くて泣いていました。
彼はそんな人です。
いつもそんな人です。
そんな人じゃないと感じる時は、私の誤解なのです。
そんな人だから私は現在彼だけと結婚していて、他の人への恋愛感情があっても彼だけを真っ直ぐ見続けているのでしょう。彼だけを見つめるこの目をそらさないように永遠に強く強く心に決めたのでしょう。
私の体に雨粒が当たっても、雨を防いでくれる行為は意味があります。少しは濡れる冷たさなどがマシになるのです。
私は急にそれを思い出して、彼に伝えました。
そしたら、彼は健気に私の上に上着を広げ続けるのです。一生懸命さが彼の表情からも空気からも感じました。
私の心は暖かくなりました。
それに、
彼は気づいていませんが
私は彼が自分が濡れてでも懸命に僕を守ってくれる事も、
私のために自分の上着を濡らしてくれる事も、
雨の日に1人だけ僕の中で雨宿りせず、僕に守られず、僕だけが濡れる事無く、一緒に濡れながら君は僕だけを濡らさないように必死なのがとても嬉しいんです。
僕は心は笑っています。そして反射的に自分の感情に合わせた表情が作れます。
だから君を見て微笑みました。心からの笑顔で!
それを見て、僕の話を聴いて、君は嬉しくて泣いて僕も君の隣で泣き笑うのです!
そんな幸せの中、
雨が歌い
透き通った雨粒達が楽しげに踊っています。
まるで雨のコンサートのようでした!
そんな美しいステージの上で間違いなく幸せな僕らは、今日も半人前の愛の歌を一緒に歌い1人分の歌になる事を心から喜び、幸せに笑いあうのです。
湿った空気がその湿り気の優しさで僕らを祝福しています!
虐待されて弱りきった体は酷く痛み続けているのに、僕は僕の主観では世界一幸せなのです!
この僕だけの世界一の幸せは、彼という幸せを独り占めしているようでとても心地が良いのです!
彼も僕という幸せを独り占めしたら良いと思います!
そしてその幸せを合わせて、また1人分にするのです。
2人で1人の人生を生きていきたいのです。
私は彼に生かされて、彼は私に生かされて、そんな僕らの命はずっと幸せに燃えています。
だからどしゃぶりでもとってもあったかくて2人で笑っていられるのです!!
もう雨は僕を邪魔せず、僕と彼の歩く道を太陽から蓄えた光を反射させて照らしてくれています。
僕らが道を間違えないように、お互いの顔が暗さで少しも見えなくならないように、
僕らを照らし
祝福し
踊り歌ってくれているのです!
雨が照らしてくれなくても道を間違えず、暗さを照らしてくれた彼が隣に居たからこそそんな事実に気づいたのです。
彼も私をまるで 希望の光に包まれて彼を救いに来てくれた天使 のように言ってくれるので、僕らはお互いを照らすために生まれてきたのでしょう。
僕らの人生の意味は、それだけで充分です。
その意味があるからこそ、自分達の大切な人達も大切にして愛していけるのです。
僕はいつの間にか雨の日が大好きになってました!
雨に濡れて歩くのがとても気持ちが良くて、心が洗われるようだという事思い出せました。
これからも彼と雨に濡れて、太陽に照らされて、風に吹かれて、1人で歩いていくのです。
…1人なんておかしいですか?
いいえ、あってます。
だって私と彼は半分の命をお互いの愛で1つにして生きているのですから。
これは二重人格という意味ではなく、共依存と呼ばれるものです。
僕らはそれが幸せなのです。
僕らは僕らだけの幸せを噛みしめて生きていくのです!
メリーバッドエンド!
(私達1人だけの幸せ!)
今日も朝からシトシトと雨が降り続いている。
男は仕事場に行くために玄関を開け、誰もいない暗い部屋に行ってきますと小さく呟き、たてつけの悪い玄関を力任せに閉める。
ズボンのポケットから鍵を取り出し、鍵をかけ、年数の感じる鉄製のボロい階段を、カンカンと音をならしながら気だるそうにゆっくりと降りていく。
-雨か…嫌な雨だな。
そう考えながら階段を降り終わった時、男は冷たい雨を降らせているどんよりとした雲を恨めしそうに見つめる
しばらく物思いにふけっていたのだろうが、諦めた表情をして、コンビニで買った透明な傘を開いて歩き始める。
あの時、勇気を出して傘を指していれば、隣に君が一緒に歩いていたのだろうか。
答えが分からないまま、男は小さな水溜まりを踏みながら歩いていく。
踏まれた水溜まりが不満そうに小さく揺らいでいた。
二日間
全く余裕が無くて
書くことが出来ませんでした
わたしにとってこの二日間は
かなり緊張した状態でして
なんと言うか
皆さんがとても良くしてくれていることは
重々承知なんですが
一時も素になれないのは
本当に疲れました
私の正体は
ひとりっ子のコミュ障です
ずっとあなたとだけ
小さな傘の下で満足なんです
相合傘
中学生の時、初めて恋愛小説に出会って、相合傘に憧れ…然し、現実にはそんなことも無く、いつも普通に傘差していた…吃音が酷く、人と接するのが怖かった所為で友達すら少なく…一度、思い切って告白したら、気持ち悪いと言われた…其れから、ずっと自分の気持ちは言えない…
相合傘する相手が居ないとか言わせないでくれ
ても推しかぷがやる相合傘はみたい
相合傘ってどっちか持つかとか傘の大きさとか距離感とかたくさん考えること多くて楽しい
友達とやった時は絶対に友達の肩を濡らしちゃいけない精神だったから話八割は聞けてなかった ごめんな友達
相合傘
好き人との相合傘、思い出ありません。あったのかも‥でも思い出せない。
そうじゃない相合傘は、何故か覚えてます。よほどイヤだったから?
突然の雨で、駅まで相合傘になってしまった思い出。スクールの講師で、苦手な人だった。わたしへの好意も気づいてたし。親切で入れてくれたのに、とは思うけど‥。
記憶には残る相合傘は、良い思い出ではなかった。
もうずいぶん前の話しです。
「相合傘しないかいっ!」
「雨降ってませんけど」
「日傘でやりゃいいんだよ」
「いくらくれる?」
「代金は私から君へのLOVEでいいかな?」
「いらねぇ。土に帰れ」
「ひどいっ!お題なのにっ!」
「お題とかいうなメタいな」
「とりあえずやろう。やらなきゃ終わらねえ」
「仕方ないなぁ、のび太君は」
お題「相合傘」
傘に当たる雨音が好きだ
不規則なリズムは
耳から
手のひらから
からだに伝わり
僕の中で混ざり合う
夏の夕方に吹く
冷たい風は不穏で
一粒の雨は
あまたの仲間を連れて
過ぎ去っていく
少し横着な君は
少しの雨では傘を開かない
だから代わりに
僕が傘を開くと
狙っていたように
腕にすがりつく
夏の夕方に降る
痛いくらいの雨は
昼間の熱を連れていき
その後に残るのは
少し強めの夕日と虹
隣に君を感じるとき
僕は雨が好きになる
雨の日は決まって傘を忘れてくる君
それがわざとだったと気づいた頃
あの日まで二人分埋まってたはずの傘下は
片方欠けたきりずっと空きっぱなし
窮屈だったビニールの屋根が
こんなにも大きかっだろうかと気づいた
いつも見慣れたはずの帰り道
雨音がやけに耳に残る
#相合傘
【相合傘】
一緒に持った2人が入るにしては少し小さい傘。
当然、距離は近くなる。
触れる肩。
向かい合い、行き交う視線。
微笑みあって、
また前を向いて歩き出す。
これは私の遠い日の記憶。
彼はもういない。
彼が亡くなってから今日で早10年。
私はまだ立ち直れずにいた。
雨が降っている。
あの日も雨だった。
高校2年生。
はじめての恋人、はじめてのはじめての相合傘。
付き合いたてだったからあの日は彼も私も浮かれていた。
小さい傘だったから当然距離が近くなる。
触れ合った肩。
向かい合い、行き交う視線。
照れながらも微笑みあって、
また前を向いて歩き出す。
――赤信号に気づかずに。
そこから何が起こったかはわからなかった。
気がついたら病院にいた。
まさか自分がこのセリフを思う時なんて……と思ったのも束の間
隣には白い布を被った彼がいた。
私を庇うように抱きしめ、そのまま轢かれたらしい。
即死。
幸せな日々は壊された。
今日はこの日々を終わらせる。
あの日使っていた傘と同じ傘を手に持ち、
ベランダに出る。
……どうやら過去の記憶に馳せているうちに雨はやんだようだ。
嫌味ったらしい晴天が広がっていた。
まぁいいかと傘を広げる。
肩に何かが触れた。
そちらを見て、、、行き交った視線。
大粒の涙を目にため、精一杯微笑み、
前を向いて歩き出す。
――落ちる。
#相合傘
「雨だね」って言ってわざと1本しか持ってかないのもあり。
2人で傘を並べて、傘から落ちる雫に「もー!濡れちゃうじゃん!」って水かけ合うのもまた良し。
透明の水槽のよう 溺れそう
雨よりも濃い 距離の近さに
#短歌 #書く習慣 20230619「相合傘」
『相合傘』
わ、びっくりした!
突然教室の戸が開くもんだから……全く、ノックくらいしてよね。
……え? まぁ確かにね。自分のクラスの教室の戸をノックするヤツはいないわね。
アタシ、テンパってるのかも。アハハハ、ゴメンゴメン。
それにしても、なんでキミはこんな朝早くに登校してるの?
……なるほど、部活の朝練。野球部、もうすぐ大会だもんね。
アタシ?
決まってるでしょ。今日の日直、アタシなんだ。
ほら、黒板の日付を変えたり、学級日誌を準備したり。朝から面倒だよねぇ。
ま、キミは部活がんばってね。
……え? アタシがどうして黒板に張り付いているかって?
別に。特に理由はないわよ。
アタシの背中が黒板に当たってるって?
……なるほど、制服がチョークの粉まみれになる。確かに。
でも、大丈夫。それくらい、アタシが自分で払うから。
え? キミが払ってくれるって?
あー、大丈夫大丈夫。自分で……
ってうわ!
いきなり手を引っ張ったら……
……あー……
……キミも見ちゃった? その小さな落書き。
全く、誰が描いたのかしらね。勝手にアタシ達の名前を書かないで欲しいわよね!
アタシの声がうわずってる?
そ、そうかな? いいから、キミは早く部活行きなってば!
相合傘
突然降り出した雨を見上げてる生徒たちを横目に、
鞄にしまい込んでいた折りたたみ傘を広げる。
念のため入れてて良かった、と安心しているとクラスメイトの彼が雨を見上げていた。
いつも見ていることを気付かれないようにしていた、私の好きな人。
今は傘がなくて困ってるし、声をかけても良いかな。
いや、他の人もいるしあんまり話したことないのに迷惑かな。
そうやって悩んでいると、一人の女生徒が彼に話しかけた。
彼が頷くと、彼女の愛らしい水色の傘に二人が並んで雨の中を歩き出した。
彼が傘を持ってあげてて、彼女が濡れないように傘を少し傾けていた。
遠目からでも楽しそうな二人だった。
私は二人を見ないように傘を前に傾けて歩き出した。
歩くたびに、ぽっかり空いた相合傘は寂しさと恥ずかしさで埋まっていった。
#相合傘
相合傘ってさ、愛愛傘とか相逢傘って書くこともあるけど、人間は恥ずかしくないのかな。
ただひとつの傘をさすだけなんでしょ?
なんでわざわざ愛とか逢みたいな恋愛ごとに絡めようとするんだろう。
仲が良くないと出来ないからかな。
でも、仲が良いだけでいいならさ、別に友達同士でやってもいいんでしょ?
それとも、私たちはこんなに愛し合っているのよ!って見せつけたいのかな。そういう人間たちほど別れるくせにね。
うーん、愛、かぁ。僕には分からない感情だよ。
ねぇ、博士。僕にも分かるかな。
――これは産まれたばかりのロボットが、まだ見ぬ恋に焦がれるお話。
相合傘
友だちと相合傘しながら帰った。
私は体が大きいから友達の方に傾けて私の肩は濡れてた。
昔から自分が被害にあえばいいと思ってた。
みんなが嫌がることはできるだけやろうって。
子供の時からそうだなんて、
可哀想なやつだ。
数十年ぶりの同窓会
場所は 3-3の教室
久しぶりに彼の顔を見た
年相応に重ねていても
面影はあの時のままね
ふと思いだした
あの頃に書いた相合傘を…
放課後の教室で
誰にも見つからない場所に書いた
彼と私の相合傘
何気に見てみると
薄れて誰と誰の相合傘か
分からない
それでいい
もう思い出の中にあるのだから…