『病室』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この場所から見た景色はちっぽけなものでした。ひとつの四角い穴から見える景色だけが暇つぶしの道具であり身動きが取れない。それは本当に生きていて幸せなのか。まだ天国に逝った方が幸せなのではないかとも考える。白い壁。見慣れてしまった天井。心拍音。心配そうな人の声。聞くのが嫌になったので私は眠ろうと思う。もしこれが最後だとしても悔いは沢山あるが抵抗する方が疲れてしまったのだ。
微妙に寝心地のいいベットも、真っ白な天井も
健康しか意識されてない食事も、静か過ぎる空間も
もう、うんざりだった
硬い床に敷いた布団でいい、少し汚れた天井でいい
食べ物なんて、食べられれば何でもいいから
早く、好きな時にあいつに会える所に戻してくれ
静かすぎるこの空間は、俺には少し辛いから
---二作目---
窓際のベットに座る、貴方
何処か遠くを見つめる、貴方
何時もの覇気が抜け落ちて、消えてしまいそうな貴方
そんな貴方に、僕は優しくチョップを入れた
漸く僕の存在に気がついたのか、多分チョップされた事に起こったのか
「何だ急に!」って、わちゃわちゃと騒ぎ始めた
そう、貴方はそれでいいんです
煩いくらいに、騒いでいればいいんです
あんな、消え逝ってしまいそうな顔
お願いだから、しないで下さい
#病室
376作目
もし死ぬような
そんな事があって
目が覚めたら
水槽の中の脳で
今までの世界が
仮想世界ならどう思う?
自己嫌悪が止まらない。
自分の言動に常に後悔してる。
ずっと、心の中で謝り続けてる。
気持ちがぐちゃぐちゃになってよく分からない。
泣きたい。疲れた。苦しい。
心が壊れてく感覚がある。
もう限界だって、心のどこかで分かってるのに。
「まだ大丈夫。」
「私より辛い人なんてたくさんいる。」
「この辛さの原因は自分にあるから。」
って、自分に何度も言い聞かせる。
涙が出るのを我慢する。
泣けなくなる。
でも、最近は涙が出てきて、止まらない。
すぐイライラする。
もう、何もかもが嫌だ。
もう、疲れたよ。
君がいた病室は、荷物も全部片付けられて
無機質な暗い病室になってしまった。
君がいた時は暖かな明るい部屋だったのに。
お題「病室」
紙に連ねた、したいこと全部君は叶えてくれるという
1つ1つを噛み締めるように綴った思い出のフィルム
夜中抜け出して学校へ行った
何気ないこの時間が大切で、涙を堪えてた
紙に連ねた、したいこと全部 君が付き合ってくれたから
悲しい知らせも受け止められた
君に託すよ、思い出のフィルム
命かけて人助けして ずぶ濡れになって笑った
やり遂げた瞬間を自慢して、夢を語ったね
短い蛍の命
消えるまでその光を楽しんでよ
美しい蛍の命
消えるまで精一杯 夏を照らしてよ
ありがとう
病室
懐かしい響き…
白い綺麗なシーツに
ボーっと横たわる
窓から見る景色
を眺めながら…
狭い病室で…色んな病気の
患者さんと共に暮らす
馴染めない日々
看護師さんの優しさに
救われながら…
病室から覗く窓から見える君へ。
私は気づいた時には遅くて…。
余命はもう1日もありません。
あなたみたいに元気に走ってみたかった。
あなたと一緒に走りたかった。
私の恋だけがずっと走ってた。
そう思ったのは…昨日。
もう生きられないのかな。
辛いよ。苦しいよ。
君の存在が救いだった。
今も何故か目から何かが流れてくるの。
嬉し涙かなぁ…。
君に会えた幸運。
きっと忘れない。
病室はまだ寂しい思い出しかないや
いつか、おめでたいような
嬉しいと思えるような
そんな思い出ができるのかな。
今日のお題は『病室』でした。
あったらいいな
あったらいいな
病室に
マヨネーズ。
あったらいいな
俳句を始めたいと思い、季語を色々調べています。
病室は季語かな?と歳時記を見ると、病葉(わくらば)が夏の季語でした。
わくらばで思い出したのが、オーヘンリーの最後の一葉という小説です。
ツタの葉と自分の命をかさねる、、、再読したくなりました。
わくら葉に 命の重さ ゆだねたり
子ども部屋と呼ばれたこの場所も、いつか病室になるのだろうか。
【病室】
病室に風を入れれば見えた見えた
小さな手手の手旗信号
♯病室
病室からの外の景色の新鮮さに
瞳を輝かせていた時期があった。
今はもう見慣れたものだけれどね。
心地良い空調が効いている病室、今日も窓から外の世界を除く。
青く晴れた空に行き交いする様々な車、下校中の子供、急いで走り去るサラリーマン、グッズに身を包んだ大人、楽しそうに会話している学生達……。
生きている唯一の楽しみがこの時間だった。世界は広く、そして眩しい。この狭苦しい部屋から飛び出して、この足であの道を歩いてみたい。
「𓏸𓏸さん、入りますよー」
数回ノックの音がして、扉の開く音がした。音のした方を見て、ぺこりと会釈する。
「今日もありがとうねぇ」
「いえいえ、体調はどう?」
「良くも悪くも、何も変わらないさ」
「変わらないか……𓏸𓏸さん、一緒に頑張ろうね」
「あぁ」
「今日もちょっと歩こうか、手握るよ」
「よろしく頼む」
手に温もりを感じつつ、ゆっくり立ち上がる。足の感覚だけで地面を把握するのももう慣れてしまった。
「明後日は手術だね」
「もうそんな日数が経っていたか」
「先生に任せておけば大丈夫だからね」
「うむ。信頼している」
また、私に昔見えていた世界を見せてくれ。
『病室』
「導くん?」
病室にいる彼は、以前の彼とまるで別人だった。
外見こそ髪が伸びただけであまり変わっていないけれど、性格だったり、言葉遣いだったり、そう言うところがまるで違う人のようだった。
「…えと、こんにちは?すみません、何も覚えていなくて。記憶喪失、みたいです」
彼の口から出た言葉は、かなり衝撃的なものだったのを覚えている。
記憶喪失、四つの文字が頭を素早く横切る。
事故に遭ってあるところの損傷によってなるとは見たことがあるが、まさかこんなに簡単に記憶がなくなるとは思いもしなかった。
「こんにちは。突然すみませんね。…白燐、と言います。あなた、導くんの親的な存在と言うところでしょうか…」
言葉を噛み砕くのに時間がかかったようで、しばらくしてから「おや、親ですか……」と呟いたのが聞こえた。
「そう、親。…退院したら私たちの暮らす家に行きましょうか」
それまではここで安静に、ですよ。と付け足すと、緩い返事が返ってきた。
「んじゃ、よろしくお願いしますね。白燐さん」
「ええ、よろしく。導くん」
好きな人が大罪を犯していても
現在償い生きるなら伴に生きます
好きな人が大病で明日へも知れなくて
それでも本人が前を見て生きるなら寄り添います
今を此れからを見て生きるなら伴に生きます
誰が何を言おうとも一緒に生きます
これを読む
あなたならどうしますか?
過去をとがめますか?
寛大に迎えますか?
愛する事を伝えますか?
それとも
現実から距離をとりますか?
私は医療事故で多くの事を失った
大概の事はビビらなく鳴った
だから強くなったからとかじゃなくて
前を見るクセがついたんだ…
何が有ってもね
だから前を見せたいんだ!
どんな時も前を見てほしい!
人間いつか死ぬ誰しもいつか死ぬ
たまたま運良く生き残れた命
愛する人を深く愛したい
いつか死ぬんだから…
そして極論だけど
いつか1人なるか
1人にさせてしまう
俺が先なら
俺が居ない世界で幸せにしててほしい
俺の知る奴でも知らない奴でもいいから幸せしてほしい
ここまで読めばわかると思うけど
何が有ってもね
前を見て受け入れてほしい
過去を今も未來も
そのまま前を見続けて幸せしてほしいんだ。
病室には
大怪我をした人たち
それぞれ怪我をした理由が違うけど
みんな悲しんでいるのは同じ
また病室に
怪我をした人がやってくる
病室が個室であるメリットは?
個室のメリット 一般の4人部屋では、複数人が同じお部屋で入院生活を送ることになりますが、個室の場合は、患者さんのプライバシーが守られます。 また、お見舞いや面会に来た方とも気兼ねなくお話ができます。 一般の4人部屋では、同室の患者さんの声などが気になることもあります。
『 病室 』
このカラッポの病室には
僕だけが知っている思い出が詰まっている。
彼女との未来を描き続けた壁や、スケッチブック。
冷蔵庫にはいつも、こっそり彼女が好きなプリンを並べて
交換日記なんかも書いちゃってさ。
僕は、君が隣で笑っている未来は、当然のように想像出来ていた。
彼女に病室でプロポーズをした。
君は泣きながら僕の指輪を、僕の言葉を受けとめてくれたね。
真っ白なベールを掛けて、結婚式ごっこなんかもしたりして。
とても幸せだった。
彼女…いや僕の花嫁は手の届かない所へ逝ってしまったが
不思議とまたどこかで会える、そんな気がして。
僕は前を向いていた。
『 ありがとう、僕の花嫁 。それじゃあまたね。』